寒い冬が終わると、お布団を収納しなければなりませんが、困るのが収納場所ですよね。
そこで、お布団に圧縮袋を使い、小さく収納してみるのもひとつの手ですよ。
今回は、掃除機を使って圧縮袋の空気を抜くときのコツと、圧縮袋の注意点についてご紹介していきます。
お布団収納に圧縮袋を使おう!掃除機を使ったコツ
お布団を収納する際には、圧縮袋を使うと思いますが、コツがあるのをご存知でしょうか。
ここでは、圧縮袋のコツについてお伝えします。
圧縮のためには、「布団圧縮袋」「掃除機」の二つが必要です。
「掃除機」は「布団圧縮袋」の空気を抜くときに必要です。
「布団圧縮袋」は最近では100円ショップでも販売されています。
種類も様々で、ファスナーが二段式になっているタイプや、掃除機のノズルを内部に差し込むタイプ、空気を抜きやすいバブル式の圧縮機などがあります。
何度やっても、うまく圧縮できない、というそんな人に圧縮のコツをご紹介しましょう。
①ファスナー部分をしっかりと閉めること
上手な圧縮のためには、空気が少しでも入らないようにすることが大切です。
②掃除機のノズルはお布団にくっつけて吸い込むこと
ノズルがビニール部分に触れて吸い込んでしまわないようにします。
ノズルをお布団の間に差し込んでから吸い込んでみましょう。
③ビニールの上下がくっつくようにすること
要するに袋の中の密閉度を増すことが大切です。
お布団を掃除機を使って圧縮袋に収納する時の、注意ポイント
圧縮袋の注意点についてです。
まず、チャックですが、最後まで閉めてから掃除機の分を開けて掃除機で吸い込むようにしましょう。
チャックのずれを防止するためです。
また、お布団がカチカチになるまで吸い込まないことも大切です。
お布団がしわになったり、掃除機に負担がかかるかもしれないからです。
吸引機にかける時間は、一分以内にしましょう。
連続で圧縮する際は、掃除機に負担がかからないように10分程度、掃除機を休ませてあげましょう。
中には防虫剤を入れたいという人もいるでしょうが、薬剤が効きすぎてしまい、お布団が傷んでしまいます。
他に押し入れに入れるときは、ささくれがないかを確認しましょう。
万が一袋が破れてしまった場合は、空気が入ってしまいます。
また、圧縮するお布団の種類にも注意です。
羽毛布団は基本的に圧縮はしないようにしてください。
中の羽が圧縮袋を突き破ってしまう可能性があります。
どうしても圧縮したい場合は、羽毛布団専用の圧縮袋を使ってください。
なぜ羽毛布団は圧縮袋を使ってはいけないの!?
羽毛布団の圧縮で圧縮袋を使ってはいけないのをご存じでしょうか。
基本的に羽毛布団に布団圧縮袋は使用厳禁です。
ビニールで掃除機を使い空気を抜くタイプの布団圧縮袋は、羽毛布団には適さないのです。
羽毛布団の中身は、「ダウン」と「フェザー」があります。
「ダウン」は、芯がなく綿毛のようにふわふわとしてものです。
「フェザー」は、羽軸があり、羽の形をしたものです。
このうち、特に「フェザー」の場合は、もしもお布団圧縮をしてしまった場合に羽軸が折れて元に戻らなかったり、羽軸がお布団に穴をあける可能性もあります。
フェザーの場合は、布団圧縮を諦めましょう。
「ダウン」であっても、やはりビニールで空気を抜くタイプはやめておきましょう。
綿毛がぺしゃんこになってしまいます。
それでは、どうすればいいのでしょうか。
不織布や通気性のある素材でできた羽毛布団専用の袋を利用しましょう。
折りたたむタイプと、芯棒にお布団を巻き付ける筒状のタイプがあります。
通気性がなければカビが生える心配もありますが、こちらなら通気性が確保され、羽毛が傷む心配もありません。
羽毛布団は専用の圧縮袋を!圧縮からの戻し方は?
掃除機を使わないで、羽毛布団を専用の圧縮袋で圧縮した場合、どうすれば元に戻せるか。
戻し方の基本は、袋から出して干すことです。
羽毛布団の中の湿気を追い出し、空気を含ませることで元に戻ります。
しかし、ここで注意が必要です。
本来、羽毛布団は直射日光は避けなければならない素材です。
羽根が傷まないよう、風通しの良いところで陰干しをしましょう。
もしも陰干しするスペースがない場合は、お布団の上にシーツをかけて干しておくと直射日光から羽根を守ることができます。
また、お布団を干しているとき、布団たたきでお布団をたたくことは避けましょう。
ダニやホコリを出したくなりますが、軽くお布団の表面をたたく程度で十分です。
生地を傷めたり、中身の繊維を傷めてボリュームを落とす原因となります。
また、陰干しが難しい場合は、布団乾燥機をかける方法でもかまいません。
羽毛布団の使用年数は目安で10~15年と言われますが、お手入れによって差がでます。
干し方には十分気をつけましょう。
羽毛布団収納方法!圧縮袋以外ならば?
圧縮袋以外で羽毛布団を収納したい場合は、羽毛布団をなるべく乾燥した押し入れなどの一番奥に収納しましょう。
羽毛布団は、湿気を嫌います。
長期収納する前に、外で一度干し、防虫剤を入れて通気性のよい羽毛専用袋などで密封して収納しましょう。
専用袋がない場合、お布団のかさを減らす道具として、お布団を縛るゴムベルトが販売されています。
他にクローゼットや押し入れの上部にスペースがある場合、突っ張り棒2本を設置して、その上にお布団を置くことで通気性が保てます。
また、お布団の丸洗い業者に洗濯依頼をした際には、お布団を保管してくれるサービスもあります。
お布団1枚あたり2,000円台くらいです。
高くつくように思えますが、プロに洗浄と保管をまかせるので、安心することができ、お布団が長持ちするというメリットがあります。
マンションに住んでいて保管スペースが少ない方や、羽毛布団の手入れに時間を割けない忙しい人にはとても便利です。
お布団を圧縮袋にしまう前には、乾燥機と掃除機をかけるべき!
もしもお布団を片付ける季節にお手入れをしなかった場合は、次の冬にはダニの死骸と糞にまみれたお布団で眠ることとなります。
ダニは湿度と温度の関係上、多くは死滅しますが、アレルギーの原因となるのは、ダニの死骸や糞が原因となっています。
特に、子どもがいるご家庭で、お布団をそのまましまうことがないよう、しっかりと手入れをすることをおすすめします。
お布団を圧縮袋にしまう前にすることは、まずは高温乾燥機にかけること、そして掃除機で死骸と糞を掃除しましょう。
やり方は、まず生きているダニは高温乾燥器で死滅させます。
その後、掃除機で死骸と糞を吸い出します。
洗濯が一番ベストな方法ではありますが、費用が掛かるので、時間をかけて掃除機で吸い出すといいでしょう。
同じ場所を掃除機で30秒ほどあててください。
ダニはお布団の奥に潜り込んでいることも多いので、しっかりと時間をかけて死骸と糞を吸い出してください。
先ほどもお伝えしましたが、お布団を干したとき強くたたくと逆効果になるので注意しましょう。
強くたたきすぎると、ダニの死骸が細かくなり、奥に入り込んでしまいます。
お布団の保管に圧縮袋は便利、正しい使い方をしよう
お布団収納に圧縮袋を使うことは、とても収納には便利ですよね。
ただし、間違った使い方をすると掃除機の故障や、お布団を傷めてしまうため、正しい使用方法で使ってくださいね。
また、お布団を長期収納する場合、なるべく綺麗な状態で収納したいと思うはずです。
掃除機をかけるのももちろん、高温乾燥機にかけてあげるとお布団のダニの多くは死滅します。
ぜひ収納の前にひと手間かけてあげましょう。