賃貸などに住んでいても、トイレや電化製品など、故障してしまうことがあります。
そういった場合、誰が責任を負うことになるのでしょうか?
今回はトイレの故障と寝室のカビについてご紹介していきます。
賃貸のトイレが故障した!責任は誰がとる?①
賃貸住宅でトイレが故障した場合、その責任は誰にあるのでしょうか。
ほとんどの場合、大家か管理会社に連絡しますが、そうすると入居者の責任であると言われることが多いです。
なぜでしょうか。
トイレは専有部分に当たるので、責任は入居者にあると判断されるのです。
しかし、これは大きな間違いです。
なぜならばトイレの故障に多く見られる水漏れは、パッキンが劣化して起きることが多いからです。
その場合、責任はオーナーにあり、修理費用も負担すべきです。
それなのに、専有部分ということで全て入居者の責任であると決めつけられてしまいます。
水漏れが専有部分でなく、共有部分で起きた時にも、その責任を入居者に求めることがあります。
水漏れの原因を入居者が作ったというのです。
しかし、正常に使用している中での水漏れに関しては、オーナーが責任を取るべきです。
施工工事のミスでトイレに故障が生じる時にも入居者に責任を取るよう求める管理会社がありますが、それに納得できない場合は、他の専門業者を呼ぶことができます。
賃貸のトイレが故障した!責任は誰がとる?②
賃貸住宅で入居者の責任となる故障の原因として使用不備があります。
例えば、異物を便器に流したり、使用頻度が多いと言った原因です。
それ以外ではほとんどが経年劣化なのですが、通常に使用している場合、パッキンは20年使用しても水漏れは起きないような材質を使っています。
それで、入居者の使用が頻繁であったとしても、パッキンが摩耗したのが原因で故障したというのなら、新しい住民が入居する前にパッキンを交換するべきです。
そうでなければ、前の居住者の摩耗の負担をあとの居住者が負うことになるからです。
しかし、ほとんどのオーナーはパッキンを交換することはありません。
費用がかかるからです。
賃貸でトイレが水漏れを起こした場合、入居者は大家さんあるいは管理会社に連絡しましょう。
もしも、管理会社が入居者に負担を求めてくるなら、オーナーが負担すべきだと反論すべきです。
トイレのタンクの中には二種類のパッキンが入っており、素人でも交換することはできますが、失敗する恐れがあるので、水漏れ業者に任せる方が良いでしょう。
管理会社はオーナーに優しく入居者に厳しいので、賃貸ではこの点をしっかりと覚えておきましょう。
トイレの故障によるトラブルの、適切な対応方法とは
トイレが水漏れした時、自分でもできることがあります。
まずはタンクの外側にある止水栓を閉め、水の流れを止めます。
それからタンクの中を調べます。
タンクの中の下の方にある、ゴムフロートが外れていたり、劣化している場合やタンクの中にある浮き玉が外れたり、水が溜まっている場合があります。
ホームセンターでも同じものを見つけることができるので、比較的簡単に修理することができます。
それでも故障が治らない場合は、賃貸契約書を確認し、トラブルが起きた時の連絡先を調べましょう。
記載されていない場合は、大家さんか管理会社に連絡します。
連絡せずに自分で業者に故障の依頼をすると、原因を特定することができないので修理費用が自己負担になる場合がありますので、気をつけましょう。
通常に使用している状況でトイレが故障した場合は、大家さんが費用を負担することがほとんどですが、入居者に落ち度がある場合は自己負担となりますので、使用の際にも注意が必要です。
業者がトイレ修理を、失敗したときの負担は誰が持つ?
賃貸でトイレが故障した場合、水漏れの修理は業者に頼みますが、業者がミスをすることもあります。
そのミスが原因で多額の水道料金が請求される場合があります。
ミスがなければこのようなことは起きるはずがありませんから、その場合は管理会社にまず連絡します。
管理会社を間に入れて、業者に修理日の返還を求めることができ、多く払った分の水道代を請求することもできます。
しかし、管理会社が呼んだ業者である場合は、入居者には関係ありませんので、管理会社が業者を気の毒と考えれば、水道局に出向いて解決することもできます。
水漏れ事故は、水道局で検針するときに見つけることができます。
トイレの故障は突然におきますので、普段からそのための準備をしておくことが大切です。
日頃から緊急時の連絡先や身内で頼れる人を確認しておいたり、ある程度の情報を集めておくなどの準備をしておけば、突然の故障が起きた時にも慌てることはありませんし、いわれのない費用を請求されることもありません。
賃貸の寝室でのカビは、入居者が負担する!?
トイレの故障の他に、賃貸でよく見られるのはカビによるトラブルです。
カビはどこにでも発生し、特に風呂場や水回り、また寝室でも起こります。
結露によるカビやシミは大家さんに報告することが必要で、そのまま放置しておいてシミになってしまった場合は原状回復費を支払わなければなりません。
ですから、入居前にカビやシミを見つけた時には、まずは大家さんやオーナーに報告し、自分が作ったものではないことを確認してもらいます。
結露が激しい部屋は、あらかじめ市販の結露防止グッズを買って対策をしたり、換気を頻繁に行うなどの注意が必要です。
マンションなどの賃貸でカビが発生するのはほとんどが結露によるものなので、生活環境が重要になってきます。
梅雨や長雨の時期には結露が発生しやすく、水に濡れたものを長い間放置していたり、換気を怠ったり、結露対策をしないことでカビが生えてしまう可能性が高くなります。
これらに該当する場合には、入居者に生活環境の改善の協力をお願いすることもあり、ひどい場合には請求が来る場合もあります。
賃貸の寝室にカビ!カビがもたらす影響とは?
賃貸でトイレの故障以外によく問題となるカビですが、実は健康被害も大きいです。
カビは、がんの原因にもなります。
昭和40年代に住宅にサッシ窓が普及するようになり、住宅の気密化が進み、朝には寝室の窓に結露がびっしり付いていることがあります。
これはシックハウスの原因になります。
特に幼児は、健康被害を受けやすいので、寝室環境には十分な注意が必要です。
具体的には、洗濯物を干すなどすることができます。
加湿器を使うこともできますが、加湿器はきちんと手入れしていないと逆にカビを発生させることがありますので、なるべく使わない方が安全です。
体内にはカビに対する抵抗力がありますので、それほど神経質にならなくても大丈夫ですが、幼児は抵抗力が弱いので注意が必要です。
潤いとカビ対策を両立するのは難しいので、どちらか一方をとるならば、カビ対策を優先しましょう。
掃除の際には水分を残さないようにし、最後にアルコール消毒をすることで、菌を死滅させることができます。
アルコールを全体に吹きかけることでカビの繁殖を抑えることができます。
賃貸でのトラブルを避けるために
賃貸トラブルで多いのが何らかの不具合が出た場合、入居者と大家どちらが負担するかということです。
経年劣化の場合は大家が負担することがほとんどですが、まれに入居者に負担させようとする大家もいると耳にすることもありますので注意しましょう。
もちろん自分で壊してしまった場合は、入居者負担になります。