ウォシュレットを設置するトイレがコンセントなしの場合は

毎日必ず使用するトイレにウォシュレットがない、というご家庭もあるでしょう。

特に賃貸物件や、購入した物件が築年数が経っている場合などは、ウォシュレットが付いていないことが多いものです。

中には、ウォシュレットを設置したいと思う方もいることでしょう。

しかし、トイレがコンセントなしのときもあります。

ここでは、どうしたらコンセントなしのトイレにウォシュレットが設置できるか、また、どういった問題点や解決法があるかご紹介していきます。

ウォシュレットを設置したくてもコンセントなしのときは諦めるべき?

海外では意外と普及されるのが遅いといわれるウォシュレットですが、日本では半数以上のご家庭で使用しているといっても過言ではありません。

最近は、新築物件を建てる時点で、ウォシュレット付きのトイレにするのが一般的ですが、賃貸や古い物件でもウォシュレットを望む方が多くいます。

ウォシュレットといえば、電動でシャワーが出るのが一般的な仕組みのものです。

当然、電気が使えなければ、電動のウォシュレットは機能しないのが普通です。

そのため、トイレにコンセントなしの物件ともなれば、容易にウォシュレットを設置できないことが予想されます。

しかし、実はちょっとした工夫次第で、ウォシュレットをコンセントなしの状態でも取り付けが可能になるのです。

では、どういった点に注意してコンセントなしのトイレにウォシュレットを取り付けたらよいか、様々な話を通してこれから詳しくご説明していきます。

コンセントなしであればコンセントを増設したほうがよい?

まず、ウォシュレットを設置したいと思ったら、取り付けるトイレの壁をよく観察しましょう。

コンセントがあれば、もちろん差し込むだけで簡単に設置できます。

しかし、古い中古物件や賃貸でも築年数が古いアパートなどのトイレには、残念ながらコンセントなしの状態が多いのです。

このようにトイレにコンセントがない理由は、以前はトイレで家電を使うといった思想がなかったのが主な理由です。

あくまでもトイレは用を足すだけのスペースであって、本や新聞、スマホを持って長居する場所とは捉えていませんでした。

しかし、近年、ウォシュレットや、トイレぐらいのスペースに最適な温風ヒーターの普及によって、新しい物件ではトイレにコンセントを設けるのが一般的なスタイルになってきています。

トイレの壁面にコンセントがないときには、コンセントを設ける工事をしたいところですが、それに伴う費用も掛かりますし、賃貸の場合には、勝手に工事をしてはトラブルのもとにもなります。

また、工事自体できない構造であれば、コンセント増設は諦めた方がいいのです。

ウォシュレットを設置するのにコンセントなしでも対処できる!

さて、ウォシュレットを設置するのに、コンセントの有無が大きなカギになる話をしてまいりました。

ウォシュレットをコンセントなしのトイレに設置するのは、単純にはできない話です。

しかし、これまでは壁に付属しているコンセントに限って注目してきましたが、他にも取り付ける手段はあります。

それでは、コンセントなしであってもウォシュレットを取り付けられる方法とは、どのような手段があるでしょうか。

実は、壁だけを見ていると答えは見つからないのです。

ヒントはトイレの中でも、唯一電源が入れられるところにあります。

どのような物件でも必ずトイレに使われている電源、「天井の照明」が答えなのです。

照明でどうやってコンセント代わりになるのか、という大きな疑問が出てきますが、便利な世の中です。

電球のソケットを差す部分に分岐ができている、丸型1灯2差クラスタという部品を使えば、コンセントなしでも電源が取れるようになります。

使い方は、いたって簡単です。

天井の電球を外し、クラスタを差し込んで、クラスタ自体に電球とウォシュレットのコンセントを繋げた延長コードを差せばよいのです。

クラスタを使用することで、ウォシュレットをコンセントなしのトイレでも、簡単に設置できます。

ウォシュレットをコンセントなしでも設置するときの注意点

これで、ウォシュレットをコンセントなしのトイレでも設置できることがわかりました。

壁にコンセントを増設する工事をすることなく、ウォシュレット付きのトイレにすることができます。

しかし、設置する時点で多少注意が必要になってきます。

通常、トイレにコンセントがある場合には、使いやすい壁の下方に付いているのが一般的です。

壁の上部に付いていたら、配線が邪魔ですし、見栄えも悪いものです。

今回お話した電源の取り方は、更に上部の天井から配策するものであり、繋げただけでは電気の延長コードが邪魔になります。

もちろん、そのまま垂らしていてはコードに引っかかり大変危険です。

そこで、配線コードを壁に固定するといった方法をおすすめします。

ホームセンターなどで配線カバーが売っていますので、あらかじめ配策する長さを図って止める方法があります。

また、そこまで本格的な配策を望まないなら、コードの太さまでの対応可能のキャッチピンを使用して止める方法もあります。

どちらも金釘を使ってコードを止めるわけではないので、コードの破損の心配なく取り付けられます。

コンセントなしでのデメリットを克服する

ウォシュレットをコンセントなしのトイレで設置し使用する際に、さらに注意しなければならないことがあります。

天井の照明を外してクラスタを使い、電源コードを差し込んで天井に戻す際には、必ず電気の通電をオフにして作業しましょう。

ブレーカーの電源も落としておけば完璧です。

この作業は、漏電や感電の恐れがあるので、注意して作業しましょう。

さらに、天井の電源を使ってウォシュレットを使用するということは、照明の電気をいつでもオンにしておかなければ、温水が出ないといった不都合が出てきます。

夏に使用するなら、さほど問題には思いませんが、寒い冬場には冷水ですと大変不便です。

だからといって、絶えず照明をオンにしていると電気代の無駄になり、経済的ではありません。

そこで使うと便利なのが、人感センサー付きLED電球です。

照明が付いたままでは電気代がもったいないけれど、ウォシュレットの温水はいつでも使いたいという方にピッタリな製品です。

センサーで照明がオンオフできるということは、照明のスイッチを入れっぱなしで使っても、人がいないときは感知して電源をオフにしてくれます。

これで、照明を無駄に点けておく必要がないので、照明と電気の無駄使いが避けられます。

ウォシュレットの種類を確認しておこう

ウォシュレットをコンセントなしのトイレに設置するときには、同時にトイレの空間の幅なども確認しましょう。

ウォシュレットは、手元でリモコン操作するものと、壁にリモコン操作盤を設置するものが主流です。

壁に付けた操作盤を使うのであれば問題ないのですが、便座の横に付いている場合には操作盤のスペースが取られ、うまく設置できない場合があります。

購入するときには、事前にご自分のトイレのスペースの幅を測っておき、どちらのタイプにするか決めましょう。

また、本格的なウォシュレットではなく、簡易的に利用したいといった場合には、電源がなくても取り付け可能なものも存在します。

このタイプは、出張先のホテルなどにウォシュレットが設置されていないときに持っていれば、簡単に取り付けられ使用できるものです。

トイレに温水の管があれば温水洗浄も可能ですが、温水が使えなくてもとりあえず使用できればいいという方に最適です。

賃貸物件でウォシュレットを取り付けたら、退去時に撤去しなければならないという契約が多い中、このタイプなら、普段手軽に使えて簡単に取り外しが可能であるといったところが魅力の製品です。

ウォシュレットをコンセントなしのトイレで電源を考えずに使いたいのであれば、考慮に入れておくとよいでしょう。

 

コンセントがないトイレでも快適に使用できる

以上、ウォシュレットをコンセントなしのトイレに設置する方法や注意点などをまとめました。

コンセントなしでも、ウォシュレットは設置する工夫さえ考えれば、簡単に設置して使うことができます。

その際に注意したいのが、電源コードの配策の処理と、節電対策、ウォシュレットの種類によっては設置するスペースを押さえておくことが重要になってきます。

また、全く電源は考えないで使いたいといったときには、簡易式の製品もありますので利用するとよいでしょう。