ダイニングにおしゃれな照明をつけてみませんか?
照明は明るさだけでなく、料理をおいしそうに見せる効果もあるのです。
今回は、ダイニングの照明選びとダイニングテーブルの真上に照明が来ない場合の対処法を教えていきます。
また、寝室のライトについてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
ダイニング上の照明位置は失敗が起こりやすい!?
住宅の照明を計画するときに、ダイニングの照明位置を失敗することがよくあります。
それは、ダイニングテーブルを置く位置で、照明器具の位置が変わるからです。
ダイニングテーブルの位置と照明がずれると、見た目がとても悪くなります。
それでは、どうしてそういうことが発生するのかご説明します。
住宅を建てるときには、間取りが必要です。
ほとんどの間取りは、ダイニングテーブルの位置が記載されていません。
家具がない図面を見ても、実際に買う家具のイメージができません。
そのような状態のときに、設計士から、「電気図面ができたので、確認してください。」と言われたら、 「設計士が言うのならOKにしよう。」となってしまいます。
部屋の照明には、家具の位置が関係していないため。そのままだと失敗してしまうことがあるのです。
ダイニングは家具配置で決まるので、このように失敗しないために、まずはテーブルの位置を決めましょう。
テーブル位置が決まれば、照明をテーブルの真上にくるように配置すればOKです。
新しくテーブルを買うなら、家具屋でテーブルの大きさをチェックしましょう。
ダイニングテーブル真上の照明はペンダント照明がおすすめ
ダイニングテーブルの照明は、真上からテーブルを照らすペンダント照明がほとんどです。
ペンダント照明の電球は、料理や食べる人の顔に温かい色の明かりを与えるからです。
スポットライトは、陰影がはっきりとするため、ダイニングテーブルの照明にはあまりおすすめできません。
ダウンライトやスポットライトを間接照明として使い、テーブル真上にペンダントを設置するのが良いでしょう。
食卓にペンダントライトを設置するときは、高さに気をつけましょう。
高すぎるとまぶしくなります。
低すぎると、影ができます。
テーブル面から60~80cmくらいの位置にシェードの下部がくるのがベストの高さになります。
また、シェードのバランスとして、シェードの直径がテーブルの大きさの1/3位が良いでしょう。
150cmくらいのテーブルなら、50cmくらいのシェードがベストになります。
ただし、これは目安なので、実際には調整しながら最適な位置を探してくださいね。
ダイニングテーブルの真上に照明が来ない!対処法は?①
もしも、ダイニングテーブルの真上に照明が来ないときは、2、3灯のペンダントライトを配線ダクトを使用して吊って対処してください。
配線ダクトには、配線ダクトプラグのついた照明器具が必要です。
ペンダント照明器具は、実際にテーブルを置くと図面の位置からずらして置きたくなることがよくあります。
そうなると元の引っ掛けシーリングの位置ではテーブルの中心からずれるので、しっくりいきません。
その場合は、ペンダントサポーターを使いましょう。
半径60センチの範囲で、器具の位置を変更できます。
ペンダントサポーターは、フックの位置も動かせます。
固定方法は、天井にビス止めをする方法です。
天井に電源がない場合は、スタンドを使用します。
吹抜けの場合は、テーブルの上に照明器具を持ってくるのは難しいので、スタンドを使いましょう。
移動ができるので、必要な明かりを作ることができます。
しかし、部屋が狭いと邪魔になるので、利用するときは部屋のサイズを確認しましょう。
ダイニングテーブルの真上に照明が来ない!対処法は?②
他にも照明を移動する方法をご紹介していきます。
移動するならダクトレールを使用すると良いでしょう。
ダクトレールは、たくさんのライトをレール上の好きな場所に取付けることができる部品です。
店舗などに使う工事用部品としてよく使われているのですが、住宅用の物ですと簡易取付ダクトレールとして利用されています。
ダクトレールには電気の流れる接点があり、ダクトレールに対応する照明なら、レール上の好きな位置に照明を取付けることが可能です。
特別な工事がいらないのに、お店のようなライティングを楽しめるので、人気があります。
ダクトレールに使える照明は、ライティングダクトとして規格化されています。
プラグタイプの照明とダクトレールの場合、メーカーが違っても、好みの組み合わせができます。
また、テーブルの大きさに合わせて、複数の照明を使うことも可能です。
多灯使いをすることで、インテリアのアクセントになります。
ダイニングテーブルの真上に移動できるようにダクトレールを使うと、食卓がとてもおしゃれな雰囲気になります。
寝室ベッドの真上に照明は避けたほうがいい!?
寝室の照明計画で避けたいのは、ダイニングテーブルのときと違って、顔の真上に照明がくることです。
ダウンライトの場合、図面では分からずにベッドを置いたら光が眩しかった、ということがあるのです。
ダウンライトの真下にいると、とても強い光を感じますが眩しすぎることはありません。
ダウンライトを取り付けるなら、足元などの位置に取り付けましょう。
ベッドの真上に照明器具を取り付けるなら、光が目に入らないように下面にカバーが付いた器具にしましょう。
また、ベッドサイドには、テーブルスタンドが良いでしょう。
ブラケットライトよりも、テーブルスタンドがおすすめです。
模様替えのときの移動が楽ですし、配線もいらないからです。
くつろいだり、快眠したりするためには、部屋全体の明るさよりも、ベッドに寝たときに眩しくないことが大切です。
ランプが直接見えるものはおすすめできないので、ランプが直接見えないものを選びましょう。
そして、照明器具は眩しくないところに設置してください。
寝室の明るすぎる照明は不眠の元!?
リビングでは、ダイニングテーブルの真上に照明が来るようにしますが、寝室では顔の上に照明が来ると眠れないことをお伝えしました。
しかし、顔の真上に照明が来ること以外にも、寝室には人間の体内時計と深く関係している点があります。
そもそも人の身体は、明るくなると体は活動し、暗くなると休眠モードに入ります。
そのため、夜でも昼間みたいな明るい部屋にいれば、体内時計が狂ってしまいます。
ということは、LED型の直接照明は光が強いので、脳に与える刺激は昼間と変わらないということです。
体内時計が狂うと、自律神経に影響が与えられます。
その結果、交感神経が優位になるので、神経が張り詰めて、快眠できません。
そのため、不眠対策をするには、就寝前の状況を改善しないといけません。
就寝の数時間前には、間接照明を使いましょう。
また、直接照明を使うなら、暗めに設定しましょう。
照明の色をオレンジのランプ型の光を使うことで、暖かい光になります。
そして、ベッドの真上に照明がこないようにしてください。
また、夜は神経を落ち着かせる空間が必要なので、就寝前の照明は光を抑えて、少し暗いくらいにして、神経を落ち着かせましょう。
夜は、昼間のように部屋を明るくする必要はないことを忘れないでください。
寝室やダイニングで照明を使い分けよう
ダイニング照明と寝室の照明についてご紹介しました。
照明は様々な効果があり、場所によって使い分けることをおすすめします。
寝る前の明るすぎる照明は、不眠に繋がる可能性があります。
寝室はリラックスできる状態を作る照明を選ぶといいでしょう。