夜、外が暗くなると、家の明かりをつけますよね。
部屋の明かり、寝室の明かり・・・つけていると虫が寄ってきて気持ちが悪いけれど、つけていないと生活に支障をきたしてしまう。そんな経験はありませんか?
虫が寄ってこない明かりがあるのであれば、自分のお部屋の明かりをそれに変更したいですよね。
ここでは光と虫の関係や、蛍光灯と虫の関係についてご紹介します。
夜、部屋の光に虫が集まる理由とは
夜、虫が街灯や部屋の窓の光に集まるのはなぜでしょうか。
夏場、夜に、自動販売機やコンビニの蛍光灯などに虫がたくさん群がるようすは、馴染みの光景でしょう。
この虫たちは明るい場所が好きだから光に集まるのでしょうか。
しかし、集まる虫のほとんどは、蛾などの夜行性の虫です。
一体どういうことでしょう。
夜、明かりに群がる虫の多くは、光を好んで集まっているわけではないのです。
さて、自然界の中で夜に一番明るいものは?
そう、月です。
夜行性の虫は、月の光に対して角度を一定にして飛ぶことで、自分の方向や高さを保つ仕組みを持っています。
月は地球からのはるかに離れているために、自分がどんなに動いたとしても月の位置は変わりません。
自分がどちらに向いているのかを知るための良い目印になるのです。
これは、日中の太陽と同じです。
また、飛ぶ虫が、蛍光灯に集まる理由は他にもあり、紫外線に集まるということです。
月とは違い、蛍光灯はすぐ近くにあります。
すぐ近くにある蛍光灯が紫外線を発しているので、、結果的に蛍光灯に寄ってしまうというわけです。
虫は、光を好んで集まっているのではなく、紫外線の影響で自然と蛍光灯に集まっているというわけです。
虫を寄せ付ける電球とは?蛍光灯は?
使用する電球によって集まる虫の数が違うということがある研究結果で出てます。
虫を最も寄せ付ける順に、
1. 白熱電球
2. 電球型蛍光ランプ
3. 青色LED
4. 虫除け用電球
5. 暖色系LED
虫除け用電球よりも、暖色系LEDの方が虫を寄せ付けないというのは意外な結果です。
蛍光灯やLEDの色の中で、一般に言う昼光色というのは、青っぽくて清々しく爽やかな寒色の光です。
昼白色は白っぽく、自然な中間色で、電球色はオレンジっぽく穏やかで落ち着きのある暖色系の光を指します。
門灯など屋外の照明に使われているものには電球色が多く見られます。
虫が集まらないようにするためには、電球色のLEDを選択すれば良いということになります。
屋外でも部屋の中でも、もし白熱電球を使っていて虫に困っているのだとしたら、LEDに変えてみると良いのかもしれません。
LED蛍光灯に虫が寄らないのは本当か
夜、部屋の窓など明るい場所には必ずと言って良いほど虫が集まっていますが、LED蛍光灯には虫が集まらないというのは本当なのでしょうか。
もし本当なのであれば、部屋に侵入してくる羽虫などの群れの悩みが解消されて嬉しいのですが・・・。
LED蛍光灯に虫が寄って来ない理由は、紫外線を出さないためです。
夜、街灯には当たり前のように虫が群がっているのを見ている私たちは、虫は明るい場所に集まるものと思っていますが、実はそうではないのです。
虫は光に寄ってくるのではなく、光が出す紫外線により集まってくるのです。
すなわち、出したとしても微弱なもので、基本的には紫外線を出さないLED蛍光灯には、例外はあっても基本的には虫は集まりません。
しかし、LED照明の中には、水銀の代わりに紫外線LEDを使用して、蛍光灯と同じ仕組みで発生させた紫外線を、蛍光物質に照射することで発光させるものもあります。
このタイプのLEDでは、蛍光物質によって変換されなかった紫外線が白色光と一緒に出るために、虫を集めてしまいます。
つまり、LED蛍光灯ならどれも虫が集まらないというわけではない点、注意が必要です。
部屋の電気を蛍光灯に変えるメリットとは
蛍光灯は放電灯の一種で、ガラス管の中には放電を助けるためのアルゴンガスと微量の水銀が入れられ、内側には蛍光体が塗られています。
20コイルのタングステンで作られたフィラメントが付けられた電極がガラス管の両端にあり、コイルには電子放出物質であるエミッタが塗布されています。
白熱電球は発熱により光を得る仕組みなのに対し、蛍光灯は、電子と原子の衝突により光を得るため無駄が少なく、白熱電球よりも蛍光灯のほうが長持ちです。
蛍光灯は短くても6,000時間、長ければ16,000時間もの寿命があり、通用の生活であれば1年近くは使用可能です。
蛍光灯の光の色には、白、黄色、蛍光色などいろいろあり、用途によって使い分けられます。
ただ、微妙な調光がしにくく、蛍光灯に特徴的なちらつきが出るのが白熱電球にはない欠点です。
主な用途は、調光しなくても良いリビングや学校の教室など、部屋の中のメイン照明になります。
蛍光灯は比較的安く購入することができ、電気代のバランスも良く数年は持つという長寿命です。
また、紫外線を出さないLED蛍光灯であれば虫を集めないといったメリットがある反面、明かりがつくまでに時間がかかったり、寒さに弱く、明るくなりにくいなどといったデメリットもあります。
虫から部屋を守れ!寝る時の対策①
寝るときは蛍光灯などは消して部屋を暗くしていても、蚊などの虫に悩まされることがあります。
そんな時、”蚊がいなくなるスプレー”は本当に驚くほどの効果があります。
1日、もしくは半日に1度スプレーをすれば部屋の中の蚊が退治できるというスプレーです。
天井や壁に噴き出した薬剤が付いて、そこにとまる蚊やハエなどの虫を退治する仕組みです。
毎日寝る前に使用すれば、寝ている間に蚊に刺される心配がなくなります。
「毎日蚊に悩まされているわけでもないし、毎日はもったいない。」という場合には、蚊が出た夜にだけ使うという使用法も可能です。
この”蚊がいなくなるスプレー”は、部屋の真ん中でひと噴きするだけで、殺虫成分が部屋中をカバーしてくれます。
就寝中はどこに蚊がいるのかわかりませんが、蚊に直接スプレーをかけなくても良いという点で、睡眠時には最良の蚊除けになるのです。
使用上の注意があります。
1. スプレーは1度で良い:1度の噴射量が少ないので不安に思うかもしれませんが、少量で十分効果があります。
2. 子供や妊婦、水槽や餌を含むペットのいる部屋では使用しない
3. 顔の近くで噴射しない:蚊が顔に寄ってくるからといって顔の近くに噴射してはいけません。
たとえ人体への影響は少ない殺虫剤でも、大量に吸い込むのは危険です。
スプレーの向きをよく確認した上で、吸い込まないよう注意しながら、体から離して噴射しましょう。
虫から部屋を守れ!寝る時の対策②
蛍光灯など使用していない暗い部屋を虫から守る方法として、扇風機を使う方法があります。
扇風機を回すというとてもシンプルな方法ですが、非常に有効な蚊除けになります。
その理由は3つです。
1. 扇風機の風により、蚊の飛行が困難になります。
蚊は体調が1.5cmほどしかなく、体重も2.5mgと非常に小さな虫である上に、飛行速度は時速2km程度と飛行能力も低いのです。
扇風機は弱であっても蚊の飛行能力を上回る時速3kmの風速があります。
体も小さくて軽い蚊は、扇風機の風に負けてしまうのです。
2. 蚊の毛状感覚子の感覚を狂わせます。
毛状感覚子というのは、獲物から放出される二酸化炭素や温度、臭いなどを感知するための蚊の頭についている器官です。
扇風機の風がこの毛状感覚子の働きを乱すことで、蚊が獲物の位置を把握するのを妨げてしまいます。
3. 扇風機の風が体温や二酸化炭素を散らします。
蚊は二酸化炭素や高めの体温に反応して近寄って来ます。
酔っ払った人や体温の高い乳幼児が蚊に狙われやすいのはこの理由からです。
扇風機の風により呼吸で排出される二酸化炭素が吹き飛ばされ、扇風機の風の当たる体の表面温度も下がります。
蚊が好む条件を減らすことで、蚊に刺される確率も下がるということです。ただし、扇風機のあたりすぎには注意しましょう。
羽音の無い部屋でしっかり睡眠
いかがでしたか?
虫除けの方法は、光を変える方法だけでなく、虫除けスプレーなどもあります。
夏は蚊取り線香を使用するご家庭も多いですよね。
虫の羽音のしない部屋でしっかりと睡眠をとりたい方は、試してみてはいかがでしょうか。
ぐっすり眠って、朝はすっきりと起きることができるかもしれませんよ。