仕事が忙しく、夜遅くまで残業・・・そんな日はついつい睡眠不足になり、翌朝には起きるのが辛いですよね。
残業がある日も、しっかり快眠できるコツはないのでしょうか。
ここでは、仕事が忙しい人に向けた快眠のコツや、睡眠不足の及ぼす影響についてご紹介します。
残業時間の短い仕事
残業時間の少ない仕事・職種とは、どのようなものでしょうか。
まず医療関係です。
薬局・病院は営業時間が決まっています。24時間営業しているところも少ないです。
そのため、残業時間が少ないと考えられます。
ですが、平日だけでなく、土日祝日に営業を行っているところも多々あり、年間休日は少ない傾向です。
医療機器メーカーの多くは、直行直帰の営業スタイルであり、拘束時間が短くなっています。
つまり、残業時間が少ないという事です。
男性と女性を比較した場合、女性の方が残業時間の少ない職を好む傾向があります。
一般事務や医療事務、受付などは、残業時間が短い職種です。
この残業時間が少ないという点が、女性に一般事務や医療事務が人気がある理由の一つではないでしょうか。
次に金融関係です。
金融関係は、消費者向けのサービスです。営業時間が決まっているため、残業時間は必然的に少なくなります。
銀行で考えてみますと、銀行内に監視カメラがありますし、パソコンのログイン履歴も、しっかり管理されています。
よって、サービス残業はほとんどなく、残業した場合はちゃんと支払われます。
残業はしたのに残業代は振り込まれない、という辛い状況は起こりません。
また、銀行はしっかりした労働組合を持っているところが多いです。
そのため、従業員の労働時間・休みは守られています。
残業時間の長い仕事
続いて、残業時間の長い業種ですが、まずはメディア関係です。
メディアを扱っているものは、分刻みで変化する情報です。
つまり、時間を問わず働く必要があります。
マスコミ・新聞社などの締め切りが存在する職種は、その締切に間に合わないといけないため、残業時間も長くなります。
マスコミ・新聞社だけでなく、他の締め切りが存在する職種、例えば、土木・建設関係やデザイナーなども残業時間は長いです。
また、映像関連の仕事では、何日も職場に泊まり込むことが少なくありません。
このように、メディア関係の仕事は辛いことが多いですが、フレックスタイムで働いている人も多く、自分の裁量で就業時間を使える利点もあります。
閑散期などは、むしろ休みが多いのも特徴です。
最後に小売・外食産業です。
24時間営業と言えば、コンビニやファミリーレストランです。従業員の就業時間が長くなるのも当然です。
また、アルバイト等を雇ってお店を動かしていることが多いです。
その結果、社員の仕事はアルバイトの管理・フォローからお店の経営まで多岐にわたり、それが長時間の残業を引き起こしています。
一方、デパートや専門店の販売員は、営業時間が決まっています。
そのため、残業時間自体は短いです。
しかし、どちらにしても、小売り・外食産業は他業種と比較し休みが少ないです。
快眠できるかどうかは仕事中や寝る前の行動で決まる!
快眠するために重要なもの、それは寝る前の行動です。
ベッドなどの寝具ももちろん大切です。
しかし、寝る前に行う行動や環境は、それと同じぐらい大切です。
人は、だいたい夜の10時45分から11時ごろにかけて、自然と疲れを感じるようになっています。
この時間に眠りにつけなかった場合、「セコンドウィンド」という、コルチゾールの値が高まる時間帯に突入してしまいます。
こうなると、夜中の2時ごろまで自然に睡眠をとることがなかなかできません。
例えば、夜12時にベッドに入るのか10時にベッドに入るのかで、快眠度が大きく異なります。
10時にベッドに入る、つまりセコンドウィンドになる前に眠ると、朝には気持ち良く目覚めることができます。
夜型の生活の方は、是非朝方の生活に変えてみましょう。
ベッドに入る前は、まぶしい光はNGです。テレビ・スマホ等の画面の明るさに気を付けましょう。
仮にホワイトライトを5分見たとすると、メラトニンの生産を4時間停止させ、快眠の妨げになります。
寝不足で辛い朝になってしまいます。
また、午後のコーヒーも快眠を妨げる原因の一つです。
もちろん、朝やお昼に飲むのは快眠に何も影響がありません。
しかし、午後2時以降または睡眠の8時間前に、コーヒーなどのカフェイン入り飲料は飲まない方がいいです。
仕事で残業があり、コーヒーを飲まないと乗り切れないなどの理由があったとしても、できるだけ飲まないようにしましょう。
眠れず辛いという方は寝室の色を変えてみては
よく眠れるのかどうか、それは寝室の色にも影響されます。
アメリカのとあるホテル企業が、寝室の色の違いが睡眠へ影響を与えるのか調査したところ、大きく影響することがわかりました。
快眠に良い影響を与える色は「青色」です。
寝室や寝具、内装に使用される色と、その住人の睡眠時間を調査したところ、青色や緑色、黄色の寝室を使用している人が、睡眠時間は長いという結果になりました。
順番としては青色、黄色、緑色の順で睡眠時間が長くなりました。
睡眠の質を上げるためには、寝室の色がとても重要になります。
一方、あまり眠れない色は「紫色」です。
次いで「茶色」、「灰色」です。
これらの色の寝室で寝ている人の平均睡眠時間は約6時間で、「青色」などの寝室で寝ている人よりも約1時間短い結果になりました。
紫色は、無意識の思考を刺激する働きがあり、その影響で悪夢を見るなど、快眠の妨げになります。
近年、睡眠不足は問題になってきています。
仕事の残業で帰宅時間が遅れ、寝るのも遅くなり、睡眠不足になる。
もし睡眠不足で辛いという方がいましたら、仕事を変えるのは大変なので、まずは寝室の色を変えてみてはいかがでしょうか。
起きるのが辛い残業の翌朝、目覚めのコツは?
朝には、朝日を浴びてコーヒーを飲む、これが良いでしょう。
快眠に必要なこと、それはまず、朝きちんと起きる事です。
携帯電話で時間を確認し、朝のニュースチェック、朝食、シャワーを浴びるなど、やることは色々あると思います。
これらのことをやる前に、朝一番にカーテンを開けて、光を部屋にいれてみましょう。
光を浴びないと、頭では朝だと分かっていても、体はまだ眠っている状態です。
体は眠っている状態だと、気づいたら、また眠ってしまった!ということになってしまいます。
つまり、光を浴びないと二度寝しやすくなります。
もし、曇りや雨などの晴れていない日だとしても、毎日この動作を続けていきましょう。
この動作が習慣になることで、目覚めやすい体に変化していきます。
また、朝起きると頭や首が重いという経験がある方がいると思います。
そういう方は、枕を見直してみましょう。
そして、眠りには浅い眠り・深い眠りの波があります。
もし、とても深い眠りの時に目覚めてしまった場合、起きるのが非常に辛いです。
このような場合、朝一番にコーヒーを飲み、軽いストレッチを行いましょう。
ただし、飲み過ぎには注意しましょう。
夜の眠りが浅くなったり、カフェインへの依存性がでてしまうかもしれません。
仕事中は、どうしてもコーヒーを飲んで頭を冴えさせたいという方がいるかもしれません。
そういう方は、せめて残業などの遅い時間だけは飲まないように心がけましょう。
仕事が辛い日は睡眠不足に気を付けて
「ストレス性高体温症(心因性発熱)」という言葉をご存知ですか?
これは寝不足による発熱のことを言います。
仕事が忙しい、残業時間が長いなどで眠れない日が続くと、眠れないことのストレスに加えて、日中の眠気が辛いため、より大きなストレスを感じることになります。
心身ともに非常に強いストレスを感じることで、原因不明の発熱が起こる、これがストレス性高体温症(心因性発熱)です。
だいたい37度前後の微熱とだるさ、めまい・悪寒が体を襲い、場合によっては38度以上の高熱にもなります。
微熱であるため、風邪と勘違いする場合が多く、病院でもらった薬も効果を示さず、なぜ微熱が続くのかわからない辛い毎日を過ごすケースもあります。
では、この発熱症状を和らげるにはどうすれば良いのか。
原因は寝不足なので、ズバリ「質の良い睡眠」と「十分な睡眠時間」をとることです。
しかし、「質の良い睡眠」と「十分な睡眠時間」をとることができないから、寝不足になったのです。
「質の良い睡眠」と「十分な睡眠時間」をとることが難しい方は、生活習慣を見直して、ストレスの緩和を図りましょう。
ストレス性高体温症(心因性発熱)では、発熱の原因の交感神経に注目し、副交感神経を優位にすることを考えましょう。
こうすることで、体の緊張が少しずつほぐれていき、自律神経のバランスが整います。
体や脳が心地良いと感じることをどんどん行っていきましょう。
帰りの遅い日でもできるだけしっかり寝よう
睡眠不足は、発熱だけでなく、肌荒れの原因や免疫力の低下を招きます。
残業が長引いてしまう日は帰宅が遅くなる分、睡眠時間も減ってしまいがちですが、睡眠時間を削ると、翌日以降の体調に影響が出てしまいます。
できるだけしっかりと寝ることを心がけましょう。
また、睡眠不足の解消のための工夫の中には、寝る直前にできることだけでなく、午後にできることもありますので、試してみてはいかがでしょうか。