ベッドのマットレスは長く使うことができるものですよね。
とはいっても、買い替え時期はやはりあります。
マットレスはなかなか破損したりするものではないので、ずっと使い続けてしまう方も多いかと思います。
しかし、寿命を迎えているマットレスを使用し続けると、睡眠の質が悪くなることもあります。
ここでは買い替えの目安についてお伝えしていきます。
ベッドマットレスの寿命
ベッドマットレスの寿命はどのくらいなのか、ご存知でしょうか。
一般的に、マットレスの寿命は8年から10年といわれています。
ただし、マットレスの寿命は年数では計れないともいわれます。
その理由としては、使用する人の体重や体格、マットレスの品質や使用環境によっても変化することが考えられるからです。
そのため、この寿命年数はあくまでも目安としてお考えください。
ただし、マットレスは毎日使用しているものですので、小さな変化になかなか気づくことができません。
そのため、寿命を迎えたマットレスを使用し続けてしまうことも多いのです。
しかし寿命を迎えたマットレスは、睡眠の質を下げてしまう恐れもあります。
では、確実にマットレスの寿命が分かり、買い替えのサインとなる目安はあるのでしょうか。
ベッドマットレスの買い替え時期の目安①
ベッドのマットレスには、買い替え時期の目安となるサインがいくつかあります。
1つずつご紹介していきます。
●マットレスの中央のヘコミ
通常、マットレスは人が立った状態(S字)のままで寝られるように設計されています。
マットレスの中央部分がヘコミが見られるような場合、反発力が失われている証拠になります。
中央部分がヘコんでいるということは、腰部分が沈み込んでしまうような寝姿勢になるため、人が立った状態のS字姿勢を維持することができません。
また、マットレスに身体の跡がつくようになったときも買い替え時期のサインといえるでしょう。
マットレスに身体の跡が残ってしまうということは、これも反発力が低下している証拠です。
●マットレスの破損
故意にマットレスの表地を破損してしまったのではなく、「いつの間にか破れてしまっていた」、そんな場合も寿命の目安となります。
通常、人が触れる部分は耐久性が高く設計されていますが、その部分が破れるほどであれば内部まで負荷がかかっていることが想定できます。
そのため、表地に破損が見られるときも買い替え時期の目安となるでしょう。
ベッドマットレスの買い替え時期の目安②
続いて、ベッドマットレスの買い替え時期の目安についてお伝えしていきます。
●寝起きに身体が疲れている
一般的に、人は一晩20~30回もの寝返りをするといわれています。
寝返りは、身体の疲労を取る意味でも大変重要な行動です。
しかし、寿命を迎えたマットレスの場合、反発力が低下してしまっているため、寝返りをうまくすることができません。
いくら寝ても身体の疲れが取れない、または調子がよくないと感じる方は、マットレスの買い替え時期かもしれません。
●マットレスがきしむ
コイルが内臓されているマットレスの場合、中のスプリングが劣化すると「ギシギシ」と音をたてることがあります。
スプリングがきしむということは、スプリング自体の性能が低下していることが大きく考えられます。
そのため、このようなきしむ音が聞こえた場合は、マットレスの買い替え時期だと考えるべきです。
マットレスを買い替えることの重要な意味
寿命を迎えてしまったベッドマットレスを使用し続けると、どのような問題があるのでしょうか。
まず、マットレス自体の反発能力が低下していることが考えられるため、身体をサポートする力が低下してしまいます。
そうなると、身体がマットレスに沈みこんでしまい、理想的な寝姿勢を維持することが難しくなります。
どうしてもマットレスは中央部分がヘタレやすいものですので、この状態になると腰部分が沈み込んでしまい、腰に大きな負担がかかります。
そのため、腰痛などの問題が発生してしまうのです。
また、反発力が低下しているということは、寝返りを自然に行うことも難しくなるのです。
人は本来寝返りをすることで、身体の疲れを軽減したりバランスを整えたりしています。
しかし、反発力が低下していることで、寝返りをする際にも大きな力が必要となり、肩や腰に大きな負担をかけてしまうことになるのです。
そのため、翌日になっても身体の疲れが取れないなどの障害が出る可能性が考えれます。
また、通気性が悪くなるという点もあります。
マットレスがヘタってくると、放湿性が悪くなり通気性に欠けてしまいます。
人は寝ている間にたくさんの汗をかくといわれており、通気性が悪いマットレスの場合、この汗がどんどん蓄積していきます。
湿気は、カビが発生する大きな原因になりますから、睡眠環境としてはよくない状態といえます。
このように、寿命を迎えてしまったマットレスは、様々な問題をもたらします。
マットレスの寿命が来たと少しでも感じたら、買い替えをするようにしましょう。
新しく買い替え!古いマットレスの処分はどうする?
では、新しくベッドマットレスを買い替えしようと考えた場合、古いマットレスの処分はどうすればよいのでしょうか。
最も有効な方法としては、販売店のサービスを利用することです。
マットレスを販売している店舗では、新たにマットレスを購入した人に向けて古いマットレスを引き取ってくれるサービスを行っているところもあります。
もし、引き取りサービスを行っている販売店でしたら、ぜひこのサービスを利用しましょう。
ただし、販売店によっては引き取り無料だったり、有料だったりと方法は様々です。
また、購入したマットレスと同等サイズではないと引き取りできないなどの制約を設けているところもあるようですので、事前に確認しておくとよいでしょう。
他の処分方法としては、地域の自治体に処分を依頼することです。
マットレスは粗大ごみとして処分することができ、さらに地域の自治体の場合、数十キロで何百円という単位ですから、大変お安く処分することができます。
ただし、デメリットとしてはマットレスを持ち運ぶ労力が必要なことと、所定の場所まで持ち運ぶ手間がかかることです。
そのため、1人で行うには困難かもしれません。
もう1つ、不良品引き取り業者に依頼をする方法があります。
不良品引取り業者は、自宅まで取りに来てくれるため、大変便利なサービスです。
料金は業者によって変わるので、見積もりをいくつか出してもらうのもよいでしょう。
マットレスの寿命を延ばす方法
せっかく新しくベッドのマットレスを買い替えたら、なるべく長く愛用したいと思うはずです。
最後に、マットレスの寿命を延ばす方法をいくつかご紹介していきます。
マットレスの寿命を延ばすポイントとしては、以下の2点があります。
・マットレスに湿気をためこまない
・マットレスをローテーションして使用する
人は、寝ている間にたくさんの汗をかいていますが、その汗がマットレスに染み込み蓄積するとカビの原因になったり、ウレタンやスプリングの劣化を招きます。
特に汗をかきやすい夏や、湿気の多い梅雨時期などは、マットレスに湿気を溜め込まないように工夫をすることが大切です。
そのためにも、マットレスの上に汗吸収パッドを敷いたり寝室の換気をこまめに行ったり、さらに定期的にベッドカバーなどの寝具を洗濯するようにしましょう。
また、ときどきはマットレスも壁に立てかけて、窓際の風通しのよい場所で陰干しするなどの工夫をしましょう。
そして、マットレスは同じ場所で寝ていると、どうしても負荷のかかる部分がへコんでしまいます。
そのため、マットレスを上下入れ替えたり、反対に裏返したりして一点にかかる負担を軽減してあげましょう。
マットレスのローテーションは半年を目安に行ってみてください。
これだけで、マットレスの寿命を延ばすことに繋がります。
マットレスは寿命が来たら買い替えを
マットレスの寿命の判断は分かりにくいため、何十年と同じマットレスを使用し続けているという方もいらっしゃると思います。
しかし、劣化したマットレスを使用し続けると、腰痛や肩こり、また身体の疲れなど不調をもたらす可能性もあります。
快適な睡眠を得るためにも、マットレスの寿命が来たらすぐに買い換えることをおすすめします。