マットレスコイルの寿命は何年?交換時期のサインってある?

スプリングコイルを使用したマットレスは、弾力性が高く、硬さを選ぶ事もできるので大変重宝しますよね。

しかし、スプリングコイルのマットレスにも寿命はあり、構造の違いや使用法によっても違いは出てきます。

今回は、「マットレスコイルの寿命ってどのくらい?」、「交換時期や寿命のサインってある?」などの疑問についてお答えします。

マットレスの寿命サインはスプリングコイルのきしみ

スプリングコイルを使用したマットレスには、大きく分けてボンネルコイルマットレスとポケットコイルマットレスの2つの種類があります。

このどちらも弾力性が高く、特にポケットコイルマットレスは、体の重みに対する適度な吸収性に優れている事で大変人気です。

また、もう一方のボンネルコイルマットレスは安い価格で販売されていますが、丈夫で長持ちする事でも定評があります。

そのため、簡単に破損するような事は考えにくいです。

それでも何年か使用していれば、少しずつ傷んでくるため、寿命を迎えます。

そして、このスプリングコイルマットレスの寿命は耐久性に依存し、一般的に耐久性の高いマットレスは寿命が長いといわれています。

スプリングコイルの耐久性といえば、肝心のワイヤーを使用したスプリングですが、このスプリングは太さによっても耐久性に差が出ます。

細いワイヤーからなるスプリングコイルは耐久性に劣るので、体重が重い人の長年の使用や、お子様などがよくジャンプをして遊ぶような環境での使用の場合は、早く破損してしまいます。

その反面、太いワイヤーでできたスプリングコイルは耐久性に優れているため、細いワイヤーを使用したスプリングに比べて、丈夫で長持ちする事は間違いありません。

一般的なスプリングコイルの寿命は7年前後といわれています。

特に、細いワイヤーなどでは6年から7年、太いワイヤーでコイル上の詰め物などがしっかりした作りのマットレスでは7年から10年といわれています。

また、どのようなマットレスであってもスプリングからきしみが聞こえるような場合は、劣化が進んでいるサインとなりますので、そのような場合はお取替えを考えた方が良いでしょう。

スプリングコイルマットレスの寿命は詰め物でも左右される

スプリングコイルを使用したマットレスの場合、スプリングに使用されているワイヤーの太さ以外にも、詰め物によって寿命は左右されます。

スプリングコイルマットレスは、実は、詰め物がされているクッション層が厚いほど耐久性が高く、丈夫で長持ちします。

そのため、クッション層の薄いマットレスでは、詰め物のへたりやよれが早く、寝心地が悪くなってしまいます。

クッション層の詰め物が薄く早くへたってしまうと、背中にスプリングが当たるような違和感を感じてしまう事もありますが、そうなった場合はもうお取替えのサインと考え、状態が悪化する前に交換をするようにしましょう。

スプリングコイルマットレスにも様々な種類や値段がありますが、より長く使用したいとお考えの場合は、購入の際にクッション層の詰め物についてショップの方に詳しく聞いたり、事前に調べておくと良いでしょう。

スプリングコイルマットレスは凹みも寿命のサイン

上記では、マットレスのクッション層の薄さが、スプリングコイルマットレスの寿命を早めてしまうという事をご説明しました。

しかし、クッション層が厚く耐久性の高いスプリングコイルマットレスでも、場合によっては寿命を早めてしまう事もあります。

詰め物の種類、また、体重が重い人の使用では、特に比重の重い腰が肩が当たるクッション部位が凹んでしまう場合もあります。

弾力性の高いスプリングマットレスではあまり見られない現象ですが、吸収性の高いマットレスでは、比重の掛かる特定の場所の凹みが目立ってしまう事もあります。

そうなってしまうと、寝心地の良さが感じられなくなり、睡眠の質の落ちてしまいます。

また、凹みが見られる場所がさらに凹んでしまう事も考えられ、筋肉や関節に余計な負担が掛かってしまいますので良くありません。

もし、お使いのスプリングコイルマットレスがそのような状態であれば寿命と考え、健康のために取替えるようにしましょう。

スプリングコイルマットレスの寿命は生地表面の状態にもよる

スプリングコイルマットレスの寿命は、スプリングやクッション層の厚さの他にも、表面生地の状態でも決まります。

表面生地に酷い汚れがあったり、または裏面に広範囲による酷いカビが付着している場合は、依頼ができるクリーニング店や業者に頼むしかありません。

しかし、汚れの根が深い場合は、菌などを完全に取りきる事が難しいため、再度、菌が繁殖してしまう可能性も考えられます。

カビは、汚れなどに含まれるタンパク質を餌として繁殖するので、汚れをしっかり落とさなければ意味がありません。

また、酷い汚れやカビの場合は、マットレスの内側にも菌が繁殖している事も十分考えられます。

そのような場合は、クリーニング店でもきれいにする事は難しいため、お取替えの時期と考えても良いでしょう。

寝具のカビは人体にも悪い影響が多く、咳やくしゃみ、気管支炎、アレルギーを引き起こす原因になりますので、注意が必要です。

また、なにかの拍子でマットレス表面が傷ついてしまい、詰め物が出てしまった場合も、自分で修理する事は難しく、長く使用する事が難しくなってしまいます。

そのような場合は、購入したショップに修理を依頼するか、再購入を考えたほうが良いでしょう。

スプリングコイルマットレスの寿命を延ばす方法①

スプリングコイルマットレスの寿命については、元々のワイヤーの太さや詰め物、使用方法、表面生地の傷みなどが関係している事が分かりました。

では、お使いのスプリングコイルマットレスの寿命を延ばすのは、どうすれば良いのでしょうか。

購入してしまったマットレスは、中を開いてワイヤーの太さを確認したり詰め物の厚さを確認したりするような事はできません。

どのようなスプリングコイルマットレスでも、長く使用したいとお考えの場合は、定期的にマットレスの向きを変えて使用するようにしましょう。

できれば、1シーズン毎に向きを変えると良いでしょう。

常に同じ方向で使用すると、マットレスの特定の凹みができてしまったり、きしみの原因になります。

また、詰め物のへたりやよれを防ぐ事もできますので、より長く使用する事ができるようになります。

スプリングコイルマットレスの寿命を延ばす方法②

スプリングコイルマットレスの寿命を延ばすには、向きを変える以外にも、裏面を定期的に使用するという方法も効果的です。

表面ばかり何年も使用していると状況によっては、きしみが早まる場合もありますので、向きを変える際は、裏面も使用するようにしましょう。

また、裏面を使用する事は湿気対策にもなります。

スプリングコイルマットレスは、基本的には通気性が良のですが、マットレスの置き方や環境によっては、通気性が阻害されている場合もあります。

そうなってしまうと、大丈夫だと思っていてもカビはどんどん繁殖してマットレス内にも侵入してしまいますので注意が必要です。

特に、冬の窓側は結露が多く、室内でもカビの発生が多く見られます。

もし窓側にベッドを置いている場合は、カビ対策として表裏を意識して使用するようにしましょう。

スプリングコイルマットレスの寿命サイン

1 スプリングコイルマットレスのきしみ

2 クッション層のへたりやよれ

3 マットレスの特定の凹み

4 生地表面の激しい痛み

スプリングコイルマットレスにも、様々な寿命サインがある事が分かりましたね。

定期的にチェックして、必要ならば買い替えをご検討下さい。

お使いのマットレスをより長く使用したいとお考えの場合は、ここでご紹介した「寿命を延ばす方法」を参考にしてみて下さいね。