睡眠時の靴下は良い効果だけじゃない?注意点とおすすめ素材

冷え性やむくみが気になる人、寝付きがあまり良くないと悩んでいる人は、睡眠中に靴下を履くと良いと言われますよね。

実は、睡眠中の靴下には、良い効果と悪い効果があるという事をご存知でしょうか。

良い効果と、悪い効果の対策、また、最近人気の着圧靴下についてもまとめました。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

睡眠時に靴下を履くと冷え性に効果がある?

冷え性の人や、眠りに付きにくいという人は、睡眠中に靴下を履いておくと冷え性改善に効果がある、というお話を良く耳にしますよね。

具体的にどのような方法が知られているのかというと、

・靴下の4枚履き
・5本指ソックスを履いて寝る
・締め付けの少ない靴下

という方法を聞く人が多いのではないかと思います。

この方法に共通するポイントは、「足を温める」「足を締め付けすぎない」という事です。

なぜ、足を暖めると良いのかというと、靴下を履くことで足の体温が上がって血管が広がり、血液の循環が良くなる事で、睡眠効果が上がる、とされています。

では、靴下を履いた時にはどのような効果があるのでしょうか。

・寝汗と体熱感防止

靴下を身につけて眠る事によって、体温を調節する事が出来ます。
そのため、寝汗などによって目が覚める事を防いでくれる効果があります。

・かかとのガサガサ改善

冬は乾燥してしまいがちですが、入浴後に靴下を履いて睡眠する事により、かかとの乾燥の防止効果があります。

このように靴下を履くことで安眠効果と、乾燥防止に繋がるという事ですね。

そんな一見効果があるように思える睡眠時の靴下ですが、効果があるという事とともに、「逆効果なのでは?」という説もあるんです。

なぜ、そう言われるのでしょうか。

睡眠時の靴下は逆効果?その理由

なぜ、睡眠時の靴下は逆効果とも言われるのでしょうか?

そう言われる理由についてまとめました。

①圧迫することで血行が悪くなってしまう

冷えの改善方法は、血行を良くする事ですが、窮屈な靴下を履いてしまうことで、血管が圧迫され、血行が悪くなってしまう事がそう言われる原因の一つです。

②蒸れやすい

人は、寝ている間は手や足の裏から熱や汗を放出させています。
その放出場所を靴下で覆ってしまうので、蒸れやすくなってしまいます。

蒸れてしまう事で、湿った身体の表面から体温を奪われてしまうので、「温めているようで体温を奪ってしまっている」という事もあるようです。

③水虫になる可能性

蒸れてしまう事で、水虫になりやすくなるかもしれません。

以上の点が、睡眠時に靴下を履くと逆効果、と言われる要因のようです。

ですが、逆効果とは言いますが、全ての靴下が逆効果な訳ではありません。
素材によっては、履いても良いと言われる物がありますので、次項ではその事についてご説明します。

睡眠時の靴下はどうやって選ぶ?おすすめの素材とは

睡眠時の靴下は、足を圧迫して逆効果かもしれない、というお話をしましたが、靴下が圧迫するのは寝る時だけに限りません。

足を圧迫することが逆効果なのであれば、起きている間に履いている靴下も、冷え性に良くない、という事になってしまいます。

重要なのは、「圧迫させる」というポイントなので、逆を言えば「圧迫させない靴下であれば良い」という事です。

また、最近の靴下は通気性に優れている物も多く、締め付けが少ない物も多いので、靴下の素材や機能性にポイントを当てて選ぶと良いでしょう。

では、おすすめの素材はどのような物かというと、一番のおすすめはシルク素材の靴下です。

靴下は綿で出来ている物が多く、綿は吸湿性は良いのですが、放湿性はあまり良くありません。

そのため、通常の靴下では蒸れてしまうという事が起こるのですが、シルク素材は、吸湿性だけでなく、放湿性にも優れています。

また、通気性も良く、保温性もあるので、冷え性の人には相性の良い素材なのです。

睡眠時にシルクの靴下を履く事で、逆効果と言われるデメリットも改善しつつ、メリットも活かせるため、特におすすめの素材です。

ぜひ、睡眠時の冷えや寝付きに悩んでいる人は、シルク素材の靴下を履いてみてください。

睡眠中にもダイエット!着圧靴下の効果とデメリット

最近では、着圧靴下というものが多く販売されており、女性は特に、「一度は使ったことがある」という人が多いのではないでしょうか。

着圧靴下は加圧ソックスとも呼ばれ、睡眠中に着用してむくみを解消する事が出来て、ダイエット効果もあるという事で人気が高まっています。

値段は、百均で売られている物から、芸能人が愛用するような高価な物まで様々です。

では、着圧靴下は、なぜダイエット効果があると言われるのでしょうか。

人は、長時間立った状態・座った状態など、同じ姿勢を続けてしまうと、脚の血流を促進させてくれる筋肉(ポンプ)の力が弱ってしまいます。

このポンプの力が弱まることで「むくみ」として身体に出てきてしまうのですが、着圧靴下は脚に圧力をかけることで、ポンプ機能を再現させ、弱ったポンプの力を再現させて血液の流れを促進させる事が出来ます。

このように、女性に人気の着圧靴下ですが、デメリットはないのでしょうか?

着圧靴下を履くことで、女性の天敵であるむくみを予防、解消出来るのですが、「圧が強ければ更に効果がある」と思っている人が多い、という問題点もあります。

本来、圧力を適度にかけることで、バランスが取れて、良い効果として発揮されます。

ですが、圧をかけすぎてしまったり、身体のサイズに合わない物を着用してしまうと、バランスがうまく取れず、血流を停滞させてしまうかもしれません。

また、痛みが出てしまったり、しびれや発疹など、様々なトラブルに繋がってしまう可能性もあります。

着圧靴下は要注意?正しい着用方法を守ろう!

着圧靴下は、本来、医療用に作られた物ですが、持病を持っている人は着圧靴下を使用する事が出来ません。

着圧靴下は、血行を促進する効果があるのですが、動脈の血行障害がある人は使用することが出来ないのです。
他にも、着用することが出来ないのは、

・閉鎖性動脈硬化症の人
・バージャ病
・糖尿病

の人です。

いずれも、使用した場合は健康に害が出てしまったり、危険な症状が出てしまう事もあるので、持病を持っている人は、使用前に医師に相談するようにしましょう。

また、睡眠時に使用する場合にも注意が必要です。

睡眠中は基本的に身体の血圧が下がっている状態なので、この下がっている時間帯に圧をかけてしまうと、逆に脚に負担をかけてしまう事もあります。

特に、圧力が30mmhg以上であると、動脈閉鎖などのリスクもあるので、圧力が20mmhg以下の締め付けすぎない物を選ぶようにしましょう。

着圧靴下は正しい着用方法で着用することで、十分に効果が発揮されます。
間違った着用の仕方では効果が半減してしまうので、正しい着用方法を守るようにしましょう。

正しい着用方法は、下記の通りです。

①つま先を靴下の先端に入れる
靴下をしっかりと手繰り寄せ、つま先と先端の位置を最初にしっかりと合わせます。

②かかとの位置をしっかりと合わせる

③膝までまっすぐに上げる

④膝の位置を合わせる

⑤まっすぐ腰まで上げる

着用方法を守って、十分な効果を発揮させましょう。
繰り返しますが、持病持ちの人は着用前に必ず確認するようにしてくださいね。

寒い冬を乗り越えよう!睡眠時の靴下以外の寒さ対策とは?

「睡眠時の靴下は心配になってきた…」という人は、靴下以外にも冷え性に効果がある方法がありますので、ご紹介します。

ぜひ、実践してみてくださいね。

・温冷浴

身体を温めて冷ます、を繰り返すことで、血管が収縮し血行が良くなるので、足先までしっかりと温めることが出来ます。

・根野菜を摂取する

かぼちゃや大根などの根野菜は、冷え症対策に効果があります。
冷え性が心配、という人は、根野菜を積極的に取るようにしましょう。

・常温かホットドリンクを飲む

日常生活から、冷たい飲み物よりも常温のもの、もしくはホットドリンクを飲む習慣を付けるようにしましょう。
冷え性やむくみの改善、予防に効果があります。

・レッグウォーマーを履く

足首を温めることで血行が良くなります。
靴下が嫌、という人は、レッグウォーマーを着用すると良いですよ。

他にも様々な方法があります。
日常生活から気をつける事で、冷え性やむくみの予防に繋がります。

しっかりと予防、改善をして、寒い冬を乗り越えましょう。

睡眠時の靴下は素材と機能性を重視しよう

睡眠時に靴下を着用する場合は、素材と機能性を重視する事で、冷え性の改善、予防に繋がります。
乾燥肌の人にも効果がありますので、乾燥肌の人も積極的に取り入れていきましょう。

もし、寝る時に靴下を履く事が苦手という人は、他の方法でも十分な効果が期待出来ますので、ぜひ実践してみてくださいね。

十分な睡眠は、疲れを取るだけでなく、ダイエット効果も発揮されますよ!