赤ちゃんの睡眠時は、お部屋は暗くしていますか?
授乳やオムツ替えなどのお世話もあるので、電気を暗めにしてつけているという方もいるかもしれません。
しかし、赤ちゃんが夜眠るときには、お部屋の電気は真っ暗にすることが理想です。
それは一体なぜなのでしょうか。
この記事では、つけっ放しの電気による影響についてお話しします。
赤ちゃんの睡眠環境!電気をつけておくメリットとデメリット
赤ちゃんを寝かせるとき、電気はつけていますか。
それとも消していますか。
はたまた、常夜灯だけつけているというママもいるかもしれませんね。
この項では、赤ちゃんを寝かせるときに電気をつけておくメリットとデメリットについて考えてみましょう。
●メリット
・赤ちゃんの表情や動きが分かる
・お世話がしやすい
△デメリット
・身体に良くない
きちんと眠っているか、顔に布団が被っていないか、うつ伏せになっていないか、ミルクを吐き出していないかなど、赤ちゃんが寝ている間も心配事がたくさんありますよね。
また、夜中の授乳やオムツ替えなど、真夜中でもお世話をしなくてはなりません。
そのため、電気をつけているとなにかと便利ですね。
しかし、身体に良くないというデメリットもあります。
次項では、赤ちゃんの睡眠の重要性から、電気をつけっ放しにしておくデメリットについて深く掘り下げていきます。
赤ちゃんの睡眠の重要性!電気による影響とは?
赤ちゃんにとって、睡眠はとても大切なものです。
赤ちゃんがよく眠るのは、単に疲れて体を休めているだけではありません。
睡眠中でも、脳の中では忙しく学んでいます。
赤ちゃんは起きている間、あらゆる物体に触れ、さまざまな音を聞いて、周りの世界を見回しています。
新しいものを見つけると、感触や形を確かめたり、振り回したり、口に入れてみたりして、その情報を脳に送っています。
その情報は、眠ることで記憶として固定され、知識化されます。
また、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」と「メラトニン」という2つのホルモンが重要なポイントです。
「成長ホルモン」は、睡眠中に大量に分泌され、脳や骨や筋肉の成長を促し、赤ちゃんの体をすくすく育てます。
一方の「メラトニン」は、質の良い睡眠には欠かせないもので、「睡眠」と「覚醒」から成る1日のリズムをつくってくれます。
このメラトニンは、暗くなればなるほど分泌され、逆に、電気などの強い光を浴びると分泌が抑制されてしまうという特徴があります。
そのため、赤ちゃんが寝るときの睡眠環境は、電気を消して真っ暗にするのが理想だと言われています。
寝室の電気は真っ暗が理想!
「夜、赤ちゃんが睡眠をとるときには電気を消して真っ暗な環境が理想」だとお話ししました。
しかし、最初から真っ暗なお部屋では、赤ちゃんも不安になってしまうことでしょう。
赤ちゃんが寝つくまでは、優しいオレンジ色の光の常夜灯だけ点灯させても良いですね。
青い色の光はメラトニンの分泌を抑制する力が強く、赤色の光と白い光を比べたとき、白い光のほうが青の成分を多く含みます。
そのため、オレンジ色の常夜灯は夜に適した光であると言えます。
ただし、いくら常夜灯であっても、目が慣れてくるとお部屋全体を見渡せるほどの明るい光です。
赤ちゃんが寝ついた後は常夜灯も消して、お部屋を真っ暗にしましょう。
真夜中の授乳やオムツ替えのときには、優しい光で明るさが調整できるベッドサイドランプを使うことをおすすめします。
枕元に置いておけば、必要なときに手を伸ばしてすぐに点灯させることができますよ。
それでは参考商品をご紹介します。
【LEDナイトライト VAVA 色温度・明るさ調整可 子供安全素材 授乳用 IP65 VA-HP008 (冬の雪)】
色温度と明るさが調整できるライトです。
白色系と暖色系の光を調整して最適な光をつくることができます。
夜間の授乳やオムツ替えのときにはもちろん、停電など緊急時にも役立つ小夜灯です。
赤ちゃんの質の良い睡眠!朝の光をたっぷり浴びる!
お部屋の電気を消して真っ暗な中で睡眠がとれたら、朝はたっぷりの太陽の光を浴びましょう。
赤ちゃんの体内時計は24.5時間周期であると言われています。
昼夜の区別がまだつかない赤ちゃんは、この24.5時間という体内時計に合わせて寝たり起きたりしているので、少しずつズレが生じ、昼夜逆転してしまうこともあります。
そこで大切なのが、朝と夜の区別をつけることです。
赤ちゃんは、朝の光をたっぷり浴びることで体内時計のズレをリセットしています。
また、「明るくなったら起きる」「暗くなったら眠る」という太陽の光に合わせた規則正しい生活が身についていくのです。
これが赤ちゃんには理想の生活になります。
体内時計がしっかり働くと、寝つきが良くなったり、日中ご機嫌に遊べる時間が増えたり、夜泣きが落ち着いたりと、良いことが多くありますよ。
お昼寝のときの電気はどうすればいい?
これまで、赤ちゃんの睡眠時はお部屋の電気を真っ暗にすることをおすすめしてきました。
しかし、寝ているからと言って、お昼寝のときも真っ暗にする必要はありません。
夜のように真っ暗にする必要はなく、電気をつけていたら、消す程度で良いでしょう。
また、直射日光の当たる窓際でのお昼寝は避け、光が気になるようだったら、レースのカーテンで和らげましょう。
お昼寝で大切なポイントは、なるべくいつもと同じ場所で寝させてあげることです。
また、夜の睡眠時と同じだと、寝つきが良くないという子もいます。
お昼寝はリビングで、夜は寝室で、というようにいつもと同じ決まった場所があると、赤ちゃんも安心して眠れるでしょう。
次項では、赤ちゃんを快眠に導く環境の整え方をご紹介します。
赤ちゃんを快眠に導くには?睡眠環境の整え方
これまで、赤ちゃんの睡眠環境について、電気の面でのお話をしてきました。
最後にお伝えするのは、電気以外の面での睡眠環境の整え方です。
【温度・湿度】
極端に暑かったり寒かったりせず、大人にとっても心地良い環境であれば、それほど神経質になる必要はありません。
しかし、夏の熱帯夜では、体温が下がりにくく寝つきが悪くなることもあります。
冷房機器の風が直接赤ちゃんに当たらないようにし、体の熱がこもらないように気をつけましょう。
また、冬は加湿器などを利用して乾燥を防ぎましょう。
そして、お部屋を温めすぎてしまいがちなので、赤ちゃんの背中に手を入れて汗でじっとりしていないか確認してみてください。
【テレビ・DVD】
光の影響だけでなく、精神的に興奮してしまうと交感神経が活発になって、寝つきが悪くなってしまうこともあります。
就寝の1時間前になったらテレビやDVDは消して、静かな環境でゆったり過ごしましょう。
【入眠グッズ】
お気に入りのぬいぐるみを枕元に置いたり、赤ちゃんにやさしいアロマを使ってみるのも良いでしょう。
安心して眠れるグッズで、気持ちを和らげてあげましょう。
睡眠環境が整えば良いことづくし!
赤ちゃんの睡眠環境を整えることはなかなか難しいものです。
しかし、体内時計が身について質の良い睡眠がとれるようになったら、きっとぐっすり眠れるようになるでしょう。
お部屋が真っ暗だと、急な夜泣きや授乳やオムツ替えなどのお世話のときに、不便に感じることもあるかもしれません。
そんなときは、ベッドサイドランプなどを上手に利用してみてください。