ベッドを購入する時に、高さをどれくらいにするか考えることもあるでしょう。
マットレスの寝心地やデザインももちろん大切なことですが、ベッドの高さが自分に合っていないと、毎日の小さなストレスとなるかもしれません。
また、お部屋に合う高さか、生活スタイルに合う高さかということも重要になります。
今回は、ベッドがあるお部屋の様々なシーンでの選び方をご紹介します。
自分に合うベッドを探す参考にしてみてくださいね。
ベッドの高さに標準はある?高い低いの基準は?
自分のベッドの高さを聞かれた時に、具体的な数字を挙げられる方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?
ほとんどの方は、正確には挙げることはできないかと思います。
ベッドを購入する際には、「お部屋に対してどれくらいの大きさが丁度いいか」と気にされる方は多いことでしょう。
しかし、ベッドの高さについては、見ための雰囲気で決めている方が多いのではないでしょうか。
ベッドの高さはフレームとマットレスの合わせ方によって異なるため、厳密にどれくらいが標準ということはありません。
しかし、一般的にスタンダードといわれるベッドの高さは、寝具を含めて40~50cmくらいと考えて良いでしょう。
そして、55cm以上になると高めのベッド、35cm以下になると低めのベッドと大まかに分けて考えます。
スタンダードな高さのベッドは、腰をかけた時に椅子に座っているような体勢になることで分かります。
ベッドと聞いて、ほとんどの方が思い浮かべる形といえるでしょう。
低めのベッドに関しては、ローベッドやフロアベッドなどの名前であったりなど、お店でも比較的分かりやすくなっていますよね。
そして、高めのベッドはホテルなどに置いてあるような、存在感のあるベッドを思い浮かべていただくと分かりやすいでしょう。
それでは、実際にどの高さのベッドが良いのか選び方について見ていきましょう。
お部屋を広く見せるためのベッドの選び方
まずご紹介するのが、お部屋を広く見せるベッドの選び方です。
寝室はお客様を通す場所ではありませんが、実家の自分の個室やワンルームの一人暮らしなど、居住スペースと寝室が一体であることは多いですよね。
そのような場合には、お部屋の中でも特に存在感のあるベッドを低くすることで、お部屋を広く見せることができます。
ベッドを含め、お部屋でスペースを占める家具があまりに高いと、圧迫感を与えてしまいます。
低いベッドは、お部屋の入り口から見回した時に床の見える面積が多いことから、開放感に溢れた広いお部屋に見せることが可能です。
また、近年はフロアベッドなど低めのベッドの種類が増えたことで、デザイン性も高いものが増えています。
お部屋を広く見せることができるのと同時に、おしゃれなのも嬉しいポイントですね。
ただし、注意したいのは低いベッドには、収納が付いていないことが多いです。
その理由は、ローベッドで脚付きのものならば床からわずかに高さがありますが、フロアベッドは直接床にフレームを付ける形なので、収納のためのスペースが非常に小さいためです。
せっかくお部屋を広く見せるために低いベッドを選んでも、収納が足りなくてタンスやチェストを増やしてお部屋が狭くなるのは、なんとも残念なことです。
ベッドを選ぶ時には、自分のお部屋の収納も合わせて考えると選びやすいですよ。
自分の体調に合わせたベッドの選び方
日本では、身体の不調で最も多く挙げられるのが腰痛だといいます。
特に近年、パソコンの普及率が高いことや、スマホの画面を見ることで姿勢が悪くなり、腰痛の原因となることもあります。
腰痛の種類によっては脚にまで影響が及ぶケースもあり、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアだと足のしびれなども併発してしまう可能性もあります。
腰や脚が痛くてつらい場合には、寝具の選び方も慎重に行った方が良いでしょう。
やわらかすぎるマットレスでは腰が沈み過ぎてしまうため、硬めのマットレスを使用するようにします。
そして、肝心なベッドの高さは、スタンダードタイプか高めのものを選んだ方が良いでしょう。
ベッドから立ち上がる時に腰や脚に負担をかけにくいので、力を入れずに立ち上がれる高さのものを選ぶようにしましょう。
また、ハウスダストなどのアレルギーを持っている方にも、高めのベッドをおすすめします。
ベッドから床が近いと、床から頭までの距離が近いので、床にあるホコリを吸いこんでしまいやすくなると考えられます。
しかし、ベッドが床から離れていれば、その分床から頭までの距離も遠くなるので、夜中に咳やくしゃみに悩まされることも少なくなり、安眠できるでしょう。
自分の身長や体格も考慮した選び方を
ベッドは、身長など自分の体型に合わせた選び方をするのもひとつの方法です。
例えば、身長が180cm以上あるなど背の高い方や、体格が大きく重量のある方は、スタンダードでも低く感じることがあるでしょう。
自分の脚の長さや、座った時の沈み込む状態を考えて、ベッドを選ぶと良いです。
一方で身長が140~150cmくらいの小柄な方は、スタンダードにすると、かえって高さに違和感を感じることがあるかもしれません。
むしろ、30cmのローベッドの方が、すんなりと立ち上がることができるかもしれません。
「自分にどんなベッドが合うのか分からない」という方は、スタンダードなサイズを選びたくなります。
しかし、ベッドに関しては、直接座ってみないとどれが自分に合うサイズなのかは分かりにくいものです。
特に平均的な体格ではない方は、できるだけ店頭でしっかりと確認した上で購入した方が良いでしょう。
しかし、忙しさや近くに専門店がないことから通信販売を利用するのであれば、高さを変えられるベッドをセレクトしてみるのはいかがでしょうか。
何段階かにフレームの高さを変更できる機能の付いたベッドが様々なメーカーで販売されていますから、そうしたものを探してみるのも良いかもしれません。
家族構成によって異なる高さの選び方
ベッドにはダブルやクイーンなどのサイズがあり、一つのベッドで複数人が眠る場合もありますよね。
夫婦や親子、もしかしたら子供が小さい内は、家族全員が同じベッドということもあるかもしれません。
そのような場合のベッドの選び方として、誰を基準とすれば良いのかをご紹介しましょう。
赤ちゃんや幼児など、まだ転落の恐れがある小さな子どもがいる家庭では、フロアベッドのように高さのないベッドを選んだ方が安心して眠れます。
また、家族全員が大きなベッドで一緒に眠るというスタイルの家庭も増えていますが、幅のあるベッドを選ぶのならば、高さは低い方が圧迫感を感じなくて済みます。
夫婦で同じベッドを使う場合には、身長差があっても使いやすい一般的なスタンダードを選べば間違いないでしょう。
また、ご高齢の方が家族にいらっしゃる場合には、ベッドを本人ではなく家族の方が選ぶ場合もあるかもしれません。
ご高齢の方は、骨や筋肉が衰えて身体の不調を感じやすくなることが多くなりますので、慎重に使いやすい高さのベッドを選んでくださいね。
ベッドの高さが足りない!調整する方法は?
ここまではベッドの選び方をご紹介してきましたが、ここでは「ベッド選びに失敗した」「ベッドを購入したのに低くて悩んでいる」という方へ調整方法をご紹介しましょう。
ベッドは決して安価なものではありませんし、頻繁に買い替えるものでもないので「我慢をして使っている」という方は意外に多いかもしれませんよね。
そのような場合には、マットレスやベッドパッドを使用して高さを調整するようにしましょう。
ベッドとマットレスはセットで販売していることが多いものですが、必ずしもセットでなくてはいけないものでもありません。
高さが足りないと感じたら、マットレス自体を変えてみたり、厚みのあるベッドパッドなどの寝具を使用して高さを変えてみると良いでしょう。
しかし、マットレスだけでも十分に高額なので、簡単に買い替えを検討できないこともあるでしょう。
そのような時におすすめなのが、ベッドやテーブルの脚に付ける「継ぎ足」です。
安いものならば4つセットでも1500円ほどで購入できますから、マットレスよりも安心して購入することができますね。
自分のスタイルに合ったベッドを選ぼう!
自分に合った高さのベッドで、朝一番にスッキリと起き上がれるのは気持ちの良いものです。
また、毎日過ごすお部屋をすっきりに見せることができるのも良いですよね。
どんなベッドが良いかは人によって異なりますので、自分のライフスタイルに合った高さのベッドを上手に選びたいものです。