古いワンルームや一部のマンションなど、部屋の構造によっては、ベランダにしか洗濯機を置くスペースがない場合があります。
そんなときに、多くあるのが洗濯での排水トラブルです。
今回は、ベランダにしか洗濯機を置くスペースがない場合の排水方法や、注意事項などをご紹介していきます。
排水のトラブルは、周囲の部屋の方にも迷惑をかけることがあるので、正しい知識を知っておきましょう。
ベランダに洗濯機を置くときの確認と注意事項
ベランダに洗濯機を置く場合には、まず洗濯機の電源を取るためのコンセントが設置されているか、確認する必要があります。
外にコンセントが設置されている場合もありますが、コンセントがない場合もあります。
そんなときは、部屋の中から電源を取るしかありません。
引越しなどで、部屋の下見ができる場合には、確認しておきましょう。
また、ベランダでの洗濯機の使用で注意する点として、感電があります。
洗濯機には感電防止のアース線があるので、コンセントについているアース端子に接続しなければなりません。
次に、排水方法の確認をします。
洗濯機を置く位置と排水する位置の確認をしておくことが重要です。
洗濯機の排水ホースの長さも関係してくることなので、ベランダに洗濯機を置く場合には、排水する位置の確認をして、必要に応じて排水ホースの長さを調節する必要があります。
また、部屋の構造などによっては、排水口がない場合もあります。
その場合の対処法については、後に詳しくご紹介していきます。
ベランダに置いた洗濯機がまねくトラブル
【排水方法によるトラブル】
排水方法をしっかりと確認していなかった場合には、水漏れなどのトラブルが発生することがあります。
その原因ですが、洗濯機の排水ホースが排水口にしっかりと固定されていなかったりして、抜けてしまったりすることによって起こります。
その場合には、お隣や階下のスペースに洗濯の排水が流れてしまうこともあるので、近隣トラブルの元になりかねません。
また、排水口の詰まりなどにも注意が必要です。
掃除をしていないとゴミや埃が溜まり、詰まってしまうことがよくあります。
その場合も、排水が溢れ周囲のスペースに流れてしまう、といったことになります。
【早朝、夜間の使用による騒音】
ベランダに洗濯機を置く場合には、早朝、夜間の使用を控えなければなりません。
早朝、夜間の洗濯機の騒音はもちろんですが、「排水のときの音が気になる」という方も多いようです。
【洗濯機の劣化】
ベランダに洗濯機を置く場合には、洗濯機自体の劣化も早くなりやすいです。
外に置いているので、長時間直射日光を浴びることになるからです。
プラスチックで覆われていることの多い洗濯機は、長期間日光に当たっていると変質してしまいます。
これを防ぐためには、カバーなどで対処する必要があります。
ベランダに洗濯機を置くメリットとデメリットは何?
ベランダに洗濯機を置く場合のメリットとデメリットについてご説明していきます。
それぞれ、どのようなことがあるのでしょうか。
●メリット「比較的家賃が安い」
ベランダに洗濯機を置く部屋の多くは、比較的家賃が安いことが多いです。
駅から近く、家賃が安い物件を探しているような場合には、ベランダに洗濯機を置く部屋を探してみるのも良いかも知れません。
●デメリット「使用時間が限られる、水漏れ、排水口の詰まり」
ベランダに洗濯機を置く場合は、洗濯機を使う時間にも配慮しなくてはなりません。
早朝や深夜といった時間帯の使用は控える必要があります。
洗濯機の音による、騒音問題になるからです。
また、寒い地域では、水道管の凍結の可能性があるので注意が必要です。
そして、洗濯機の排水方法によっては水漏れや、ゴミが溜まり排水口が詰まってしまうことがあります。
ベランダに排水口がない!排水方法をご説明【雨水管を利用】
ベランダに洗濯機を置く場合に、電源などと共に確認するのが排水口の有無です。
もし、ベランダに排水口がなかった場合、どうすれば良いのでしょうか。
その場合の対処方法をご紹介します。
どの建物にも基本的に、ベランダには上の階、もしくは屋上から雨水の配水管が通されています。
洗濯用の排水口がなかった場合には、この雨水の配水管に洗濯排水を行ないます。
配水管には蓋が取り付けられているので、その蓋を外し、そこに洗濯機の排水ホースを差し込む排水方法を選ぶしかありません。
蓋は手で回すことで多くの場合は簡単に取り外すことができます。
さらに、その場所が洗濯機の排水ホースで届かない場所にあることもあります。
その場合には、延長ホースを使いましょう。
一部のマンションなどでは隣の部屋との共同になっていることもあるので、事前に隣の方と話し合うことも必要になります。
管理会社や大家さんへの確認も忘れないでください。
また、注意点としては、排水ホースを差し込むときにしっかりと差し込まれているかどうか確認することが重要です。
しっかりと差し込まれていなかった場合、水漏れの原因となります。
雨水管を利用した排水方法の注意事項
雨水管を利用した排水方法の場合は、注意しなくてはならない点がいくつかあります。
上記でもご紹介しましたが、ベランダに洗濯機を置き、排水は雨水管を利用して排水する場合には、排水ホースがしっかりと差し込まれているかどうか確認することが重要になります。
雨水管を利用する場合は、排水ホースが固定できるようになっていないことがほとんどなので、しっかりと排水ホースを差し込んで、洗濯機の排水の圧力で抜けてしまわないように確認しましょう。
もし、排水時に排水ホースが抜けてしまった場合は、ベランダが洪水状態になり、隣や下の階にも被害が出る可能性があります。
また、スムーズに排水できるように、少し長めに排水ホースをとりましょう。
排水ホースが短いと排水の圧力がかかりやすくなり、ホースの向きが変わってしまうことがあるからです。
洗濯機から排水口までの傾斜も少し緩やかにした方が、水の流れも安定し、トラブルの回避にも繋がります。
洗濯機の下に足場を作り、洗濯機を少し高くして、排水口を低い位置になるように調節すれば、排水しやすくなります。
その他に、排水口の詰まりを防止、解消するためにも、定期的な清掃が欠かせません。
雨水管に排水する場合にはこれらのことに注意を払い、洗濯機を使うことが重要です。
排水方法をしっかりしても定期的な清掃を忘れずに!
ベランダに洗濯機を置いて使っている方の中には、排水方法が確保できたからそのまま長期間使ってしまう方もいるかと思いますが、定期的な清掃が欠かせませんので、注意しましょう。
そのまま長年使った場合、排水口にゴミが溜まり、詰まってしまい、洗濯の排水が溢れてしまうといったトラブルをまねく可能性があります。
排水方法をしっかりと確保できていても、定期的に清掃をするようにしましょう。
水漏れは、自分だけでなく隣の方や下の階の方にも迷惑をかけてしまう恐れがあるので、注意しましょう。
清掃方法は、とてもシンプルです。
雨水管の清掃は、どのように行えばいいのでしょうか。
多くの場合は排水の流れの先に、雨水管の合流があります。
その排水口と合流までの間の管を、ブラシなどを使って清掃しましょう。
もし、詰まってしまい自分ではどうにもできなくなったときは、すぐに洗濯機を停止して管理会社に連絡してください。
特にベランダは外からの埃やゴミが入りやすいので、そのようなことが原因で詰まった場合にも、自分で解決することが難しいと思いますので、管理会社の指示に従いましょう。
排水方法は簡単!でも清掃を忘れずに
ベランダに洗濯機を置く場合の排水方法について、お伝えしてきました。
排水方法自体は非常に簡単で、雨水管を利用するというものでした。
しかし、室内と違って、様々な注意点がありました。
排水ホースが固定されているかの確認と、定期的な清掃を忘れずにしましょう。
そうすれば、トラブルになる確率も低くなります。
現在、または引越しなどでこのようなケースに該当される場合は、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。