ご自宅のベッドから「ギシギシ」と、うるさいきしみ音が聞こえてくる場合、その原因はいったいどこにあるのでしょうか。
ベッドから異音がすると、どうしても気になってしまい、寝つきが悪くなりがちです。
そこで今回は、ベッドのきしみ音を解消する方法についてお話ししていきます。
お悩みの方は、まずマットレスからチェックしてみましょう。
ベッドフレームの前にマットレスをチェック!
まずはじめに、ベッドフレーム本体ではなく、マットレスに着目してみましょう。
ベッドが落とし込みタイプ(一体型)でない場合は、マットレスがきちんとフレーム内でおさまっているかを確認してください。
少しでもずれていると、負荷のバランスに偏りが生じて「ギシギシ」うるさい音がすることもあります。
メンテナンスやお掃除でマットレスを動かした際に、定位置からずれてしまうことが多いので注意してみましょう。
こうしたずれによって異音がする場合には、もとの位置へとマットレスを戻すことで解消できるはずです。
また、マットレス内部から「キリキリ」と音が聞こえれば、スプリング自体が劣化している可能性があります。
使用年数が10年を過ぎていれば、それは寿命による異音かもしれません。
いくら定期的にメンテナンスを行っていても、スプリングはだんだんと劣化していくので、いつかは寿命を迎えてしまいます。
こうした異音は、買い替え時期の合図でもありますから、新しいマットレスの購入を検討してみましょう。
しかしながら、以下のようなケースに当てはまると、購入年数に関係なく劣化が早まる傾向にあります。
①ディスカウントショップで購入した
②マットレスの上で飛び跳ねて遊ぶ子どもがいる
③ベッドの持ち主が大柄な体格
こういった場合には、使用年数が短くても不具合が生じやすくなってしまいます。
床材とベッドフレームの隙間も要チェック!
マットレスがきしみ音の原因でなかった場合、ベッドの床材(すのこ)とフレームをチェックしてみましょう。
■床材にガタガタとゆがみがある
■床材とフレームの間に隙間が空いている
こうした不具合があると、床材とフレームが干渉し合ってしまいます。
すると、寝返りを打つ度に「ギシギシ」「キシキシ」と、うるさい異音がしてくるでしょう。
床材とベッドフレームの隙間に問題があった場合は、きしみ音対策として接地面にクッション性のあるものを取り付けてみてください。
薄いクッション素材を、両面テープや接着剤で貼り付けるのがおすすめです。
もしくは、粘着面のあるフェルトを用意するのもいいでしょう。
あくまでも隙間を埋めるイメージで、ガタつきがなくなるように意識しながら作業してください。
ただし、びっしりと貼り付けすぎると、床材がうまくはまらなくなることもあるので注意しましょう。
ギシギシうるさいのはベッドフレーム本体が原因?①
マットレスに問題がなく、床材にもゆがみや隙間がない場合は、ベッドフレーム本体に不具合があるのかもしれません。
組み立て式の金属製ベッドの場合は、フレームの部品をつなげている「ネジ」をチェックします。
このとき、もしもネジがゆるんでいるようであれば、しっかりと締め直してください。
ネジのゆるみを改善すると、部品同士がこすれて起こる、うるさい「ギシギシ」音を軽減させることができます。
ネジ穴に合ったドライバーがあれば、誰でも簡単に対処できますよ。
しかしながら、ベッドを利用していくうちに、まただんだんとネジはゆるんでいってしまいます。
そこで、ネジ穴の強度をアップさせるのがおすすめです。
接着材をネジ穴に入れると、隙間が埋まってベッドそのものの強度も上がります。
ネジがゆるんでくることもなくなるので、締め直す手間が省けるでしょう。
ホームセンターやネット通販では、ネジを固定する専用の接着剤が販売されています。
ベッドだけでなく、さまざまな家具のネジ穴に使えますから、気になる方はぜひ購入してみてください。
ギシギシうるさいのはベッドフレーム本体が原因?②
続いて、木製ベッドに考えられる、うるさいきしみ音の原因について考えてみましょう。
木製の場合は、ベッドフレームがひび割れていないか確認してみてください。
経年劣化や耐荷重を超えてしまった際、木材がひび割れることがあります。
目視でチェックしたり、少し揺らして異音が発生しないか確かめます。
ベッドフレームにひび割れが見付かった場合、軽度であれば自力での修復が可能です。
木工用のパテを使って、割れている部分を埋めてみましょう。
少量タイプの商品もありますから、気軽に購入できます。
ひび割れを解消すると、「ギシギシ」と大きくきしんでしまうことはなくなるでしょう。
しかしながら、大きくひび割れてしまっている場合には、プロの力を借りてください。
購入したお店やメーカーに相談したり、専門の業者に修理依頼をするのが賢明な判断です。
そのまま放置していると大変危険なので、早めに対処していきましょう。
床が原因でギシギシうるさいこともある!?
これまで、うるさいきしみ音の原因をベッドのパーツごとに探ってきました。
マットレスや床材、ベッドフレームになにも異常がない場合は、もしかすると「床」に原因があるかもしれません。
「ベッドから音がすると思い込んでいたら、実は床がきしんでいた!」というケースは少なくないのです。
それを確かめるには、まずベッドを定位置から移動させます。
そして、もともとベッドが設置されていた床の上を、ぐるぐると歩いてみましょう。
このとき床から「ギシギシ」と音がすれば、原因は床にあることが確認できます。
床にひずみがあった場合、修復するのは困難ですから、部屋の模様替えをするのがおすすめです。
ベッドを音の出ない位置まで移動させれば、睡眠時に支障をきたしません。
また、床から音がしなくても、傾きによってベッドが平面に設置できていないケースも考えられます。
ベッドと床の間に隙間が生じると、きしみ音が発生する可能性があるのです。
そういったときには、ベッドの脚にゴムマットを敷いてみましょう。
厚手のラグマットでも対処できるので、ガタつきが出ないよう工夫してみてください。
きしまないベッドがほしい!おすすめの商品は?
最後に、きしみにくいすのこベッドをご紹介します。
新しくベッドの購入を検討されている方におすすめですよ。
【明日桐(あすぎり)】
こちらのベッドは、すのこベッド専門店の「あすのこベッド」にて取り扱われています。
本来きしみやすいとされる、すのこベッドですが、明日桐にはさまざまな工夫がなされています。
明日桐は6本脚で、体重を効率的に分散させる構造になっています。
脚の厚みは70mmで、無垢材のため強度も抜群です。
そして、驚くべきは150kgもある耐荷重で、通常のすのこベッドと比べると2倍程度の強度があります。
よって、体重の重い方でも、安心して眠れる設計となっています。
また、ネジやボルトを極力使っていないことも特徴で、日本伝統の「蟻組み」という技法が用いられているのです。
これなら、うるさい「ギシギシ」音に悩まされることはなくなりそうですね。
日本の風土に合った頑丈なすのこベッドで、快適な睡眠環境を手に入れましょう。
ベッドのきしみ音を解消しよう!
今回は、気になるベッドのきしみ音についてお話ししてきました。
流れとしては、まずマットレスをチェックして、位置のずれやスプリングの劣化がないか確かめましょう。
次に、床材やベッドフレームを確認し、それでも問題がなければ、床に原因があるかもしれません。
それぞれ適切に対処して、不快なきしみ音を解消してくださいね。