得意技別!置くだけ簡単カーテンボックスの作り方3種類!

カーテンボックスのあるお部屋は素敵ですが、自作の道はなかなか遠そうです。

しかし、猫が乗っても平気なくらい頑丈で本格的なものでなければ、自分でも作ることも可能ではあります。

軽い素材でボックスを作り、レールの上に乗せるだけの、謂わば置くだけカーテンボックスです。

DIYが苦手なら、ご自分の得意なこと、例えば工作や裁縫の技術を使いましょう。

ここでは、原状回復可能、賃貸住宅OKな作り方をご紹介します。

置くだけカーテンボックスの作り方!得意技別に3種類

自作のカーテンボックスの作り方は、ほぼ2種類です。

プラスチックなどを使って作る方法と、木材で作る方法です。

それぞれ、「工作が得意な方向け」「DIYが得意な方向け」の作り方です。

ここでは、第3の方法として「洋裁が得意な方向け」に布を使った作り方をプラスしてみました。

カーテンボックスは、カーテン上部の隙間をなくすために付けるものですので、隙間をなくすことができるならどんな材料を使っても問題ありません。

自作するなら、むしろ日頃扱い慣れた材料の方が上手に作れるでしょう。

できないところは、技をミックスすれば良いのです。

そもそもカーテンボックスの役割は、レールを隠してお洒落度をアップするだけでなく、カーテン上部の汚れを防止することにもあります。

また、車のヘッドライトなど、外からの光漏れを減らして睡眠効果も上げてくれます。

さらに、カーテン上部の空気が窓ガラスで冷やされて下から吹き出すコールドドラフト現象を阻止できるので、寒さが軽減されるだけでなく、暖房費も節約できます。

カーテンボックスを作ると嬉しいことがたくさん付いてきますから、どんどん自分の得意な方法を取り込んで作ってみてくださいね。

カーテンボックスを作ろうと決めたら、まず採寸!

では、まず採寸です。

カーテンボックスに必要な板は、「天板」「前板」「横板」2枚の合計4枚です。

そして、それを割り出すために必要なものは、[横幅][奥行き][高さ=前面に見える板の幅]の3つのサイズです。

板のサイズを決める前に、最初にカーテン上部の大きさを計りましょう。

サイズを計るだけですが、足場の悪い場所での採寸は危険で、狂いも生じやすいので、慎重に行ってくださいね。

①レールの横幅

②壁からレールまでの幅

③レールからはみ出しているカーテンの幅(開けた状態)

この3つを計ります。

[横幅]は①、[奥行き]は②+③となります。

ただし、このままのサイズではぴったり過ぎて、カーテンの開閉や洗濯時の着脱が難しくなりますので、2~3cmは余裕を持たせてください。

[高さ]はお好みですが10cm前後が良いとされています。

採寸が終わればいよいよ製作です。

作り方の流れは、

材料を集めてボックスを作る⇒カーテンレールの上に置く⇒ブラケットに固定する

となります。

ブラケットとは、レールをはさんで吊り下げている金具のことです。

壁に穴を開けたくないので、どの作り方もブラケットを利用して、ボックスが落ちないように固定しています。

プラスチックのボックスの作り方

最初は、プラスチック製のカーテンボックスです。

○材料

・プラスチックの板

100円均一ショップのPPシートやカラーボードが手に入りやすいです。

何窓分も作りたい場合は、大きなサイズのアーチストパネルやプラダンシート(ダンプラ:プラスチック製段ボール)を買うと、安くて早く作れるかもしれません。

○準備するもの

・接着用テープ(ガムテープやビニールテープなど)

・木目調補修テープ

・固定用のバンド(ワイヤーや結束バンドなど)

○作り方

①「天板」用に、プラスチックを[奥行き+2~3cm]で切り分け、[横幅+2~3cm]になるように貼り合わせる

②「前板」用も、[好みの高さ(10cm前後)]で切り分け、やはり[横幅+2~3cm]になるように貼り合わせる

③「横板」用は、天板の奥行きと高さに合わせて2枚切り出す

④天板を1度カーテンレールの上に乗せ、ブラケットに固定するための穴の位置に印を付ける

⑤錐などで、天板に穴を開ける

⑥板を全部貼り合わせ、前板と横板に木目調補修テープを張る(天板は好みで)

⑦カーテンレールの上にボックスを置き、固定用のバンドでブラケットに固定する

木目調のテープを張るともとの材料は見えませんから、段ボールや厚紙でも作ることができます。

木製カーテンボックスの材料選び

カーテンボックスに強度は必要ありませんし、重いと危険ですから、木材を使う場合は、とにかく軽さで材料を選びましょう。

すのこや杉材なども良い材料ですが、お勧めは桐の集積材です。

集成材とは、木の板を貼り合わせて作られた木材のことです。

集積材は曲がりに強いので薄くても真っ直ぐですし、桐は1820mmの長さでも片手で持ち上げられるほど軽い木材です。

白木がメインですが、茶色の焼き色の入ったものもあり、1820×90×13mmの長さで600円前後です。

すのこや杉と同じくホームセンターでは馴染みの板ですから、手に入れやすいのもおすすめの理由です。

作る際は、白木のままでも良いですし、お部屋の雰囲気に合わせてペイントしても良いですね。

ただ、木材をペイントする際には、塗料の密着性を上げるためにサンドペーパーでやすりをかけるなどの下処理が必要です。

また、塗装が乾くまでには時間がかかるので、作成には晴れた日を選び、2日かけるつもりで予定を立てましょう。

では、作り方です。

木製カーテンボックスの作り方

木製カーテンボックスは、ブラケットに取り付ける時に、小さな角材をはさんで天板をネジ止めして固定します。

作り方は色々ですが、ここではレール上でボックスを組み立てる作り方です。

○材料

・カットした木材(天板・前板・横板2枚)

・ブラケットサイズの角材よリ少し長い角材(ブラケットと同じ数・端材が便利です)

○準備するもの

・木ネジ(ブラケットと同じ数:ブラケット経由で角材と天板を固定できる長さ)

・木ネジ(ブラケットと同じ数:前板と角材を固定できる長さ)

・ドライバーなどの工具

・瞬間接着剤

○作り方

①ブラケットの中央部、レールとレールの間にあるネジを外し、角材をブラケットの上に置いて仮のネジ止めをする

②全部終わったら天板を乗せ、ネジを最後まで締めて固定する

(固定する前に、角材に瞬間接着剤を塗って仮止めするとずれにくい)

③レールの両サイド(ブラケットの内側)にヒモを通し、直径20cm程度の輪にする

④その輪に前板を通して宙吊りの状態にする(落下防止のため)

⑤ブラケット上の角材が当たる位置に印を付け、前板を一度下ろして穴を開ける

⑥再度宙吊りにし、前板と角材をネジ止めする

⑦横板2枚を接着剤で貼り付けるかネジ止めする

作り方は本当に様々です。

組み立てる場所があって、その方が作りやすければ、先に床の上で組み立ててから設置してください。

カーテンonカーテン?布製カーテンボックスの作り方

洋裁の得意な方にお勧めの、カーテンボックスを布地で作る方法です。

こちらも、落下防止用のヒモを付け、ブラケットに結んで落ちないようにします。

○材料

・厚手の生地(カーテンレールの長さ+20cm程度)

・接着芯(片面:厚手でしっかりしたもの)

・落下防止用のヒモ(30cm程度:ブラケットの数)

○準備するもの

・天板用・前板用・横板用の型紙

○作り方

①縫い代を1.5cm付けて布地をカットする(横板だけ2枚)

②接着芯は型紙通りにカットする

③前板・横板2枚を横に縫い合わせる。

④天板も縫い合わせ、ボックス型に仕上げる

⑤接着芯をアイロンで接着する

⑥天板(ブラケットに当たる位置で、壁に近い部分)に落下防止用のヒモを縫い付ける

接着芯を使ってボックス形にしましたが、天板部分だけたるまないように作れば、前と横はどんな形でも大丈夫です。

前面にフリルやギャザーでボリュームを持たせ、カーテンバランスのように仕立てるのもお勧めですよ。

(バランス:レールを隠すためのカーテンの上飾りのこと)

得意な方法を選べば、カーテンボックスがもっと身近に!

カーテンボックスの上に可愛い雑貨やグリーンを飾ったお部屋は憧れですが、自作するとなると、少し腰が引けてしまうものです。

しかし、どうせ諦めるなら、苦手な材料を選ぶことだけ諦めて、自分の得意な材料・得意な方法でトライしてみましょう。

カーテンボックスは木製だと思い込みがちですが、「カーテンのふた」だと考えれば、材料は何でも良いことに気がつきます。

同じ材料でも工夫のしようはいくらでもありますから、自由な発想で作ってみてくださいね。