木製の「パレット」を使った、手作りベッドが流行しています。
ナチュラルでラフな空間を演出できるので、「おしゃれな寝室にぴったり!」と評判なのです。
この記事では、そんな木製パレットベッドの作り方や、アレンジの方法などをご紹介していきます。
とても簡単に作れますから、ぜひ参考にしてみてください。
パレットって何?木製だとこんなメリットがある!
そもそも「パレット(pallet)」とは何か、みなさんご存知でしょうか?
ベッド作りなどのDIYに使用されるパレットは、物流の現場で活躍している「荷役台(にやくだい)」のことを指します。
本来パレットは、物の輸送や保管などに利用されているのですね。
そのため、とても頑丈で造りがしっかりとしており、気になる耐荷重性もばっちりです。
また、日本ではプラスチック製のパレットも普及しているのですが、DIYの材料として人気なのは、木製のパレットです。
その理由は、以下の通りです。
<アレンジできる>
木製のパレットは、解体することができます。
さらに、「切る」「つなげる」「ペイントする」などの、自由自在なアレンジが可能です。
<見た目がインテリア向き>
木製なので、大きな「すのこ」のような見た目をしています。
プラスチック製のパレットでは、簡素で味気ない雰囲気になりますが、木製であればナチュラルでおしゃれなインテリアアイテムになるでしょう。
このような理由からDIYに使用されていますが、中古の木製パレットには少し注意が必要です。
実際に倉庫で使用されていた木製のパレットは、湿気を多く含んでいることがあり、カビが発生しやすいといいます。
さらに、海外から渡ってきた木製パレットには、危険な「木材害虫」が付着している可能性があるのです。
そのため、ベッドを手作りする際には、DIY用として販売されている未使用品を購入するのがベターでしょう。
木製パレットでベッドを手作りしてみよう!
それでは実際に、木製パレットでベッドを手作りしてみましょう。
用意するのは、お布団やマットレスのサイズに合った、新品の木製パレット数枚です。
ホームセンターやインターネット通販などで、手軽に購入することができるので探してみてください。
新品であっても、1枚数千円程度で販売されています。
木製パレットのサイズは、横幅80cm×長さ120cmの長方形タイプ、100cm×100cmの正方形タイプが主流です。
ここでは、シングルサイズのベッドを想定してみましょう。
シングルサイズは、横幅が97cmで長さが195cmなので、正方形タイプの木製パレットが2枚あれば十分です。
木製パレットを並べて配置するだけで、ベッドは完成します。
このときに、金具で連結すると安全性が高まりますし、やすりがけすることでケガをする心配が少なくなるでしょう。
また、木製パレットの枚数を増やせば、さらなるアレンジが可能になります。
2枚並べただけではシンプルなローベッドですが、もう2枚用意して上に重ねることで、通気性に優れた高さのあるベッドが完成します。
このように、木製パレットを並べたり積んだりするだけで、簡単にベッドが手作りできます。
木材の質感がおしゃれなので、ナチュラルテイストのお部屋や、男前なインダストリアルテイストのお部屋にもぴったりです。
木製パレットの手作りベッドをもっとアレンジしてみよう!
それでは、手作りの木製パレットベッドをさらにアレンジしていきましょう。
さっそく、いくつかのアイデアをご紹介します。
<ペイントする>
前述したように、木製のパレットはお好みのカラーに塗装することができます。
グレーやホワイトカラーで、くすみがかったニュアンスに仕上げれば、シャビーシックな印象になります。
また、人気のウォルナットカラーをチョイスすれば、より男前なイメージがアップします。
<ヘッドボードを設置する>
設置した木製パレットの長さに余裕があれば、頭の部分にヘッドボードを設置してみましょう。
すると、時計やスマートフォン、本などが置けるようになり、大変機能的です。
また、棚を何段か設置すれば、収納にも便利なスペースとなります。
<キャスターを付ける>
木製パレットを連結させた際には、ぜひともキャスターを取り入れてみてください。
キャスターを付けると、重いベッドを簡単に移動させることができます。
手作りベッドにぴったりなアイテムとは?
木製パレットのベッドを手作りしたら、相性のいいアイテムを飾り付けましょう。
少しの工夫で、よりおしゃれな雰囲気が増していきます。
<照明をプラス!>
木製パレットの隙間に、小さな照明をいくつか並べてみましょう。
すると、あたたかみのある幻想的な空間を演出することができます。
さらに、ヘッドボード周辺にイルミネーションなどに使われる「ガーランドライト」を無造作に吊るすのもおすすめです。
<グリーンをプラス!>
観葉植物やエアプランツは、木材との相性が抜群です。
インテリア性の高いエアプランツ「ウスネオイデス」は、長く垂れ下がるのでヘッドボードに吊るして飾りたいですね。
<アルファベットオブジェをプラス!>
木製パレットの隙間に、ブリキやウッドの「アルファベットオブジェ」をレイアウトしてみましょう。
好きな単語や大切な人の名前をディスプレイして、オリジナリティあふれるベッドにしてください。
木製パレットベッドのメンテナンス
木製のパレットベッドは、簡単に手作りすることができますが、長く愛用していくためには、定期的なメンテナンスも欠かさないようにしましょう。
【こまめに換気をする】
パレットには隙間が空いていますが、木製なのでカビが発生する可能性があります。
そのため、室内に外気を取り込むことが大切です。
ベッドに風を当てて、こもった湿気を分散させていきましょう。
【こまめに掃除をする】
木製パレットには隙間や溝が多いため、ホコリが溜まりやすい傾向にあります。
また、ベッドの下部にもゴミが溜まりやすいので、定期的に掃除してください。
床がフローリングであれば、フロアワイパーなどを使用するのがいいでしょう。
さらに、ギシギシとベッドがきしむようになったら、連結部分を確認してみてください。
並べた木製パレットの高さがずれていると、このようなきしみ音が気になりだします。
ベッドだけじゃない!木製パレットの使い方
最後に、木製パレットのさまざまな使い方を見ていきましょう。
手作りできるのは、ベッドだけではありません。
〇テーブル
木製パレットを数枚重ね、下部にキャスターを取り付けているパターンが多いです。
隙間には、ティッシュケースやリモコンが収納できるので大変便利ですね。
〇ソファ
木製パレットの上に、大きめでフラットなクッションをのせることでソファになります。
また、長座布団を座面にするパターンもあります。
木製パレットを好きなサイズにカットすれば、お部屋のスペースに合ったソファが手作りできます。
〇フォトフレーム
木製パレットを解体して、4枚の木板を合わせて四角く、もしくは長方形の枠になるように、木板の端を斜めにカットします。
そして、斜めのところを合わせて裏面にL金具(平横隅金タイプ)で固定します。
写真が内側に固定されるようにフレームの内側を1cm程を凹ませるように削ります。
そこに写真を入れることで、味わいのあるフォトフレームが完成します。
このように、分解して使うことができるのが木製パレットの強みですね。
木製パレットでDIYを楽しもう!
今回は、木製パレットを使ったベッドの作り方などをご紹介しました。
木製パレットのベッドは、材料さえ揃えば簡単に手作りすることができます。
おしゃれで海外風なベッドを、手軽でお得にゲットしましょう。
また、木製パレットはアレンジが自由自在です。
ベッドだけでなく、さまざまなアイテムを手作りしてみてくださいね。