ショート丈ベッドは、通常サイズより長さが短めです。
小柄な方やお子さん用ベッドとして使いやすく、狭いお部屋でも場所をとらないショート丈ベッドは、どんな方に適しているのでしょうか。
男女別平均身長をもとに、ショート丈ベッドに適した身長や、「お子さんがどれくらいの年齢まで使えるか」といったことをまとめてみました。
メリットやデメリットを踏まえ、コンパクトなショート丈ベッドの魅力について考えてみましょう。
ベッド選びにサイズは重要!短めベッドのサイズは?
ベッドのサイズといえば、シングルやダブル、セミダブルというようなサイズ表記を思い浮かべますよね。
これは、ベッドの横幅をあらわしています。
横幅は、ベッドを選ぶ際にとても重要で、自然な寝返りをうてることや肩幅などの体格差をヒントに、自分にあったベッドをみつける指標になります。
一般的なベッドのサイズにおいて、マットレスの長さは一律の195cmとされています。
しかし、身長などの体型の違いやお部屋の広さ、配置の仕方などを考えていくと、その長さもベッド選びの大切な要素の1つです。
特に、小柄な方やお部屋が狭い場合には、ショート丈ベッドが好まれる傾向にあります。
ショート丈ベッドは、マットレスの長さが短めの180cmほど。
通常サイズのマットレスより、15cmほど短くなっています。
寝具メーカーには基本的に展開されていない、特殊サイズであるショート丈ベッドの魅力について考えてみましょう。
身長と年齢から考える!ショート丈ベッドがおすすめなのは?
マットレスの長さは、身長に15cmプラスした余裕があれば、しっかりと足を伸ばすことができ、ヘッドボード部分に頭をぶつけることがないといわれています。
これをショート丈ベッドに置き換えると、マットレスの長さ180cmから15cmの余裕分を差し引いて、「165cm」という身長が割り出せます。
つまりショート丈ベッドには、「身長165cm以下の小柄な方が適している」ということになります。
もちろん、ベッドの寝心地に関しては個人差があるので、あくまで身長165cmを目安にするということが前提となります。
さて、165cmという数字が出てきたところで、日本人の平均身長から、ショート丈ベッドの利用に適した年齢を男女別に考えてみましょう。
総務省が発表しているデータによると、2018年度の平均身長は、男性が14才で164.3cm、15才で168.6cm。
そのため、成人男性にはショート丈ベッドは適さないことも多く、小学校高学年から中学生にかけて使用可能、というところでしょうか。
また、女性は18才で平均身長が157.5cmというデータからもわかるように、大人になっても165cmを超えない方が多いため、一般的に長く使えると考えてよさそうです。
あくまで数値的な見解ですので、個人差があることをご理解下さい。
通常サイズのベッドより短めのショート丈ベッドは、小柄な女性やお子さんに最適なサイズであるといえるでしょう。
短めだから使いやすい!ショート丈ベッドのメリット
ここでは、ショート丈ベッドのメリットについて考えてみましょう。
まずは、スペースを有効に使えるという利点が挙げられます。
ワンルームマンションなどの狭いお部屋にベッドを配置すると、他の家具を置けなくて困るという方には、特におすすめです。
クローゼット付近までベッドが占領して、開け閉めができないなんてこともありません。
1人用ベットに最適といわれているシングルベッドより短めのサイズなので、大型家具としての圧迫感を感じさせず、お部屋にしっくりとなじみます。
また、長さが短い分コンパクトで軽いのも魅力の1つといえるでしょう。
女性1人でも十分に運べるため、引越しや模様替え時も扱いやすく、ベッドを動かしてベッド下スペースまで掃除することもできます。
さらに、「身長165cm以下の方に使いやすいサイズ感」ということから、長い期間使える子供用ベッドとしても重宝します。
このように、手頃なサイズともいえるショート丈ベッドを、上手にお部屋に取り入れてみてください。
短めだから気になる!ショート丈ベッドのデメリット
では、ショート丈ベッドのデメリットはどういったことでしょうか。
もともとこのサイズは特殊で、扱っている寝具メーカーがあまりないことから、「ベッドの種類が少ない」ことが挙げられます。
カバーやシーツ類の種類も、通常サイズ程は展開されず、お部屋のインテリアにこだわっている方には、デザインやカラーの選択肢が少ないことが物足りなく感じるかもしれません。
また、ショート丈ベッドは、省スペースを前提につくられているため、長さが180cmを超えるヘッドボード付きのベッドは特に少ないようです。
スマホや目覚まし時計というような、枕元にあれば便利なものを置くためのスペースがなく、不便に感じる方もいるでしょう。
さらに、単体のマットレスで180cmという短めのものが少ないため、ベッドフレームとマットレスがセットになったベッドを購入することになります。
「マットレスの素材や寝心地には、ある程度までしかこだわれない」というのもデメリットといえるでしょう。
しかし近年、ショート丈ベッドは1人暮らしの方や女性に人気が集まり、たくさんの商品が展開されつつあります。
ぜひ、自分にぴったりなショート丈ベッドを探してみて下さい。
女性の1人暮らしにぴったりサイズ!ショート丈ベッド
ショート丈ベッドのメリットや平均身長からも考慮して、1人暮らしの女性に最適な、短めサイズのベッドの選び方についてまとめてみました。
1人暮らしに多いのが、6畳ほどのワンルームマンションです。
狭いお部屋ゆえに、ベッドを購入する際には、ある程度の配置イメージを考えておくことが大切です。
ショート丈ベッドは、通常のベッドより短めであることから、「お部屋に入らない」、「ベッドが占領してクローゼットが開閉できない」という問題は起きづらいとは思います。
配置を意識してベッド選びをすることで、お部屋の無駄なスペースを事前に排除できます。
また、一般的に女性は男性に比べて衣類の量が多いことから、お部屋に備え付けてあるクローゼットでは足りないことを想定して、ベッド下に収納スペースがあるものをおすすめします。
通常サイズのベッドより種類は少ないとはいえ、女性の1人暮らし用に、雑誌や通販サイトでショート丈ベッドの特集なども組まれています。
これらをうまく活用して、機能性に加えてデザインにもこだわった、インテリアとしてもおしゃれなベッド選びを楽しみましょう。
子供部屋にぴったりサイズ!ショート丈ベッド
マットレスの長さが180cmと短めのショート丈ベッドは、子供部屋でも使いやすいサイズです。
たとえば、4.5畳ほどの狭い子供部屋でも、このサイズのベッドなら勉強机と一緒に配置することができますね。
また、どんどん成長するお子さん用のベッドとして、男の子でも小学生の間はしっかり使えそうですし、女の子ならずっと使い続けることも可能なサイズです。
お子さん用にショート丈ベッドを選ぶ際の注意点は、転落防止とお布団ずり落ち防止対策ではないでしょうか。
子供は大人に比べて寝返りの回数が多く、寝相もなかなか激しいため、通常サイズのベッドよりコンパクトなショート丈ベッドでは特に注意が必要です。
低年齢のうちは転落による怪我に備えて、ベッドガードを使うことをおすすめします。
また、ベッドガードにはお布団ずり落ち防止の効果もあるので、睡眠中に動きの多いお子さんの寝冷え対策にも役立ちます。
このように子供部屋にショート丈ベッドを選ぶ際は、ベッドまわりのオプションについても考慮してみましょう。
ショート丈ベッドは、女性の1人暮らしや子供部屋におすすめ!
小柄な女性やお子さん用のベッドなら、通常サイズのベッドの長さがなくても十分快適に使えます。
また、1人暮らしで多いワンルームマンション、子供部屋は、お部屋が狭いのが悩みの種です。
約30cm短いショート丈ベッドには、省スペース、コンパクトさゆえの扱いやすさなどメリットがいっぱいです。
狭いスペースを有効に活用できるショート丈ベッドを、ぜひお部屋に取り入れてみて下さい。