近年は、アウトドアレジャーを楽しむ方が増え、車中泊をする方も多くいらっしゃいます。
ホンダ「フリードスパイク」は、そんな車中泊に最強の車として高い人気を集めています。
コンパクトなボディサイズでありながら、ゆとりのある室内空間や大容量の荷室空間が魅力のひとつであるようです。
今回は、フリードスパイクの魅力と、中古車の選び方、また、車中泊をより快適にする改造法をご紹介します。
「フリードスパイク」ってどんな車?車中泊に最強の車!?
まずは、ホンダのフリードスパイクがどんな車なのか、簡単にご紹介します。
「モビリオ」の後継車種として発売された「フリード」をベースとして、2010年に登場したのが、「フリードスパイク」です。
「モビリオ」は、車中泊に最強な車として高い評価を受けており、現在では、その名声を「フリードスパイク」がさらにレベルアップをして、しっかり受け継いでいます。
主な特徴は、2列シートで、後部のスペースがより広く、使い勝手良くアレンジされていることです。
リアシートをたためば、全長2m超えのフラットなスペースが実現するので、大人の男性でも余裕で寝転ぶことができます。
そのため、アウトドアではたくさんの荷物を積み込むことが可能であり、車中泊も問題ありません。
【フリードスパイクならではの車中泊メリット】
■フルフラットの広々スペースで、寝やすさ抜群
■オプションのスカイルーフをつければ、星空や花見が満喫できる
■充実の壁面機能で抜群の収納力
車中泊未経験の方でも、布団を積み込めばその日にでも車中泊ができると言っても過言ではない車内装備となっています。
そんなフリードスパイク、改造をしてさらに車中泊最強の車へと、手を加えている方も多いようです。
また、残念ながらすでに生産が終了していますが、価格が下がった中古車で購入を検討している方も多く、いまだに根強い人気の車種です。
次項では、中古車でフリードスパイクを購入する場合のポイントをお話しします。
良質なフリードスパイクに出会えると良いですね。
生産終了「フリードスパイク」の中古車選びのポイント!
フリードスパイクの中古車は、だいたい30~200万円前後が相場になっています。
150万円以上するものは、新車とさほど価格が変わらず、年式が新しく、未使用に近いものが多いでしょう。
では、中古車で購入する際の注意点を挙げてみます。
①車検の有無
車検が切れていると、場合によっては10万円前後の車検費用が余計に掛かる可能性があります。
②パワースライドドアの動作
ドアがスムーズに開閉できるか、また、異音の有無も確認しましょう。
③内装の傷み
荷物を多くのせていたり、車中泊やアウトドアをしていた可能性もあります。
シートや天井の汚れのほかにも、エアコンや電気系に破損はないか、きちんと作動するかなどをチェックしてください。
④外装の傷み
車全体に傷やへこみがないか、また、サビや腐食、歪みなどもあわせて細かくチェックしてください。
⑤消耗部品の確認
走行距離が10万キロ前後の車は、ベルト関係やプラグコードなど、ゴム製の部品の劣化が目立ち始めるので、販売店に状態の確認をしましょう。
⑥定期点検記録簿の確認
車を良い状態で長く乗り続けるには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
定期点検記録簿を見て、メンテナンスがしっかりおこなわれていたか確認しましょう。
中古車選びの際は、このような点に注意してみてください。
次項では、フリードスパイクの改造についてお話しします。
「フリードスパイク」の車中泊を快適にする改造法!
フリードスパイクで車中泊する場合、改造をして寝やすくしている方は多いようです。
もちろん、ノーマルの状態でも寝ることはできますが、前席と後席の間に約30cmほどの隙間があいています。
この隙間を埋めることで、最大限のスペース(2m)を活用できるようになります。
その方法をご紹介します。
【必要なもの】
・板(640mm×300mm×15mm)…2枚
・イレクターパイプ(270mm程度)…8本
・イレクタージョイント…8本
・キャップ…8個
【作り方】
①板の4か所にジョイントを取り付ける(ヘッドレストに干渉しないように注意しましょう)
②ジョイントにイレクターパイプを取り付ける
③30cmの隙間を埋めるように置く
板はちょうど後部座席のヘッドレスト部分にのるようになります。
また、最も簡易的な方法としては、30cmの隙間のある後席の足元にコンテナボックスなどを置き、その上に板をのせるという方法もあります。
このように、全体をフラットにしたスペースに、車中泊用のエアーマットなどを敷くと、後部座席を快適なベッドとして使用することができます。
エアーマットは電動ポンプで簡単に膨らませることができ、空気を抜いた状態であれば、トランクにラクラク収納できますよ。
肌触りの良いものや、防水加工がしてあるものなど、レジャーに最適な素材のものも多く販売されていますので、車中泊をする際は、ぜひ使ってみてください。
車中泊をするには必須!簡易カーテン取り付け改造法!
前項のように、フリードスパイクのベッドスペースがより快適になるよう、手を加えている方も多くいらっしゃいます。
そして、車中泊をするときに気になるのは、外からの目線です。
睡眠時にはやはり、目隠しが欲しいですね。
簡易カーテンは大掛かりな改造ではなく、簡単に取り付けができるものです。
全て100円ショップで購入できるものでつくることが可能なので、ぜひお試しください。
【必要なもの】
・カーテンワイヤー用クリップ
・突っ張り棒
・カフェカーテン
【取付け方】
①突っ張り棒にカーテンワイヤー用クリップを引っかける
②突っ張り棒を車の窓に取り付ける
③カーテンワイヤー用クリップにカフェカーテンを取り付ける
こんなに簡単な方法で目隠しになる簡易カーテンができ上がります。
取り外しも簡単なので、おすすめです。
アシストグリップに既製品で改造!天井収納をつくる!
フリードスパイクで車中泊やアウトドアを楽しむとなると、やはり荷物は多くなるものですね。
そこで、車内の天井に収納をつくる方法をご紹介します。
車内のアシストグリップを利用して、既製品で便利に改造してみましょう。
【クレトム:インテリア・バー】
ハンガーを使って、ジャンバーやジャケットなどを掛けられます。
【PCA:サーフボードラックベルト】
サーフボードを車内に積み込みでき、使わないときは外しておけます。
サーフボード用のほかに、釣り竿用もあるので、サーフィンや釣りといったレジャーにおすすめです。
また、アシストグリップに【ナイロンベルト】を通して収納をつくることも可能です。
100円ショップでも売られている荷造り用のナイロンテープ(幅3cm)を2本使います。
前席、後席のアシストグリップに、ナイロンベルトを十字部分で荷物が支えられるように通し、天井に収納スペースができるようにつくります。
なるべく硬めに縛り上げ、荷物が動かないようにしてください。
簡易的な方法ですが、天井部分にレジャーマットや簡易テントなど、片手で持てるくらいのものは収納できますよ。
あると助かる!車中泊におすすめアイテム2点!
これまで、フリードスパイクでの車中泊をより快適にする改造法や既製品を使った収納のつくり方についてお話ししました。
最後に、初めての車中泊に、おすすめのアイテムをご紹介します。
【Zsizs:LEDランタン USB充電式 モバイルバッテリー】
LEDランタンとスマホを充電できるモバイルバッテリーが組み合わさった商品です。
4時間充電すれば、夜中はずっと照らしてくれます。
バッテリーが付いているにも関わらず、重さは400gと軽量です。
【キャプテンスタッグ:アルミロールテーブルコンパクト】
コンパクトなテーブルは、車内での食事など、なにかと重宝します。
折りたたみができるので、小さくまとめることができ、持ち運びにも便利です。
これらの便利なアイテムを使って、快適な車内泊を楽しんでください。
フリードスパイクは車中泊に適している!
フリードスパイクは車中泊をするには、とても適した車であることが分かりました。
また、現在では生産が終了していますが、車中泊がしやすい、ものを収納するのにもスペースが取れることから、今でも根強い人気があります。
もともと、広い空間と十分な壁面収納をもち、フラットスペースを実現できるなど、車中泊に適した車ではありますが、少し手を加えることで特別感が生まれ、より快適な車にすることもできます。
フリードスパイクでのアウトドアやレジャー、車中泊を一層楽しんでください。