【ベッドの豆知識】天蓋付きベッドの意味が分からない方へ

濃厚な女子力がただようアイテム、天蓋。

初めて見て、「何のためにあるのか意味が分からない!」と思う方もいるかもしれません。

特に、男前インテリアを好む方とは真逆の趣味なので、「理解できない」と感じる場合もあるようです。

使う人を選ぶ「天蓋付きベッド」について、その評判やメリットなどをまとめました。

天蓋付きベッドはモテアイテム?

まず、「天蓋付きベッドは男性ウケがいいのか」ということについて探ってみたいと思います。

天蓋付きベッドの良い印象としては、上品、お嬢様っぽい、おしゃれそうだということが挙げられると思います。

人によっては「周りの情報がシャットアウトされて寝やすいのでは?」など、実用的だと考える場合もあるかもしれませんね。

薄いベールのようなものなので、周りの情報を遮断することはできませんが、実際に寝てみると、確かに安らげるような気もします。

こちらは、以前に筆者がショールームで体験したことです。

「虫よけの意味があるのかな?」と思っている方もいるかもしれませんので、念のために書いておきますが、その効果は、ほとんどありません。

しかし、「育ちが良さそうな女性」と男性に思われることは、決してマイナスなイメージではありませんので、天蓋付きベッド自体をモテアイテムだと思うのは、間違いとは言い切れないところです。

天蓋付きベッドの意味が分からない!?

「天蓋付きベッドのどこがいいのか分からない。意味が分からない。」と思う方もいます。

姫系のインテリアとの組み合わせになると、地に足がついていないイメージを持たれてしまうかもしれません。

「もしかしたら贅沢好きな人なのかな?」と思われてしまうこともあります。

つまり、天蓋付きベッドには「高級感」「特別感」があり、好みの分かれるインテリアということになります。

もちろん、天蓋付きベッドを使う方のキャラクターや年齢にもよります。

いわゆる「不思議ちゃん」や「アイドルキャラ」であれば、むしろ、ピッタリだと思ってもらえる可能性が高いですよね。

しかし、マッチョな男性や、クールな印象の女性が選ぶには、ギャップがありすぎるアイテムです。

一般的には、乙女チックなアイテムは、おしゃれだと思ってもらうにはハードルが高いようです。

彼氏さんをお部屋に招く場合は、「かわいい!」と思ってもらえるかは、五分五分の勝負だと心得ましょう。

天蓋付きベッドには実用的な意味があった

寝床と言えば「畳にお布団」だった昔の日本では、蚊帳こそあっても、天蓋付きベッドなんてありませんでした。

もともと、天蓋付きベッドは中世ヨーロッパ時代に普及したもので、おしゃれさだけではない意味がありました。

そのころは、寝室は他のお部屋と区切られてはおらず、広間の中にある場合も少なくなかったようです。

そのため、「眠るスペース」としての区切りが必要でした。

また、隙間風を防いだり、ホコリを防ぐ目的もありました。

当時の貴族階級では天井は高く、掃除が行き届かないため、落ちてくるホコリの量は、相当多かったそうです。

こうした実用的な目的から始まり、そこにデザイン性も加えられ、華美な装飾が施されるようになっていきました。

そのことを考えると、現在においても「冷暖房が直接体に当たることを防ぐ」という意味や「別室の明かりや間接照明がやわらぐ」という意味があると考えられます。

「狭いところが落ち着く」という方にとっても、きっと気になるアイテムになることでしょう。

天蓋付きベッドの種類はさまざま

「天蓋付きベッド」と一言で言っても、たくさんの種類があります。

布の量も掛かり方もさまざまで、エレガントで大人っぽいイメージのものや、「プリンセスヴェール」と呼ばれるにふさわしい、清純なイメージなどを選ぶことができます。

また、ベッドの形と大きさに合わせた四角い部分から、カーテンやヴェールのように布が垂れ下がり、4隅でとめておく形だけではありません。

丸く小さな枠を天井につるし、そこから枕の部分にフワッと広がるように布が落ちるタイプもあります。

どちらも、レースが使われることが多いですね。

後者なら、お手持ちのベッドに付け足すこともできるので、手軽に天蓋付きベッドにチャレンジできます。

そして、姫系のインテリアと組み合わせなければいけないわけではありません。

クラシックで落ち着いたお部屋と組み合わせたり、シャビーシックなインテリアと組み合わせると、ぐっとおしゃれ度が増す場合があります。

お部屋に置くものを最小限にして、色味も抑え、シンプルな印象にすると、天蓋付きベッドの甘さも抑えられます。

「天蓋付きベッド」といえば「ガーリーなお部屋」を意味するわけではない、ということです。

天蓋付きベッドのデメリット

天蓋付きベッドの意味や種類について書いてきましたが、デメリット面もお伝えしたいと思います。

主婦の方には想像しやすいかと思いますが、「掃除や洗濯が大変」ということが挙げられます。

掃除をしなければ当然、天蓋の上部にはホコリや虫の死がいが溜まります。

定期的に布を外して洗濯し、枠も拭き上げたいものですが、これが大変です。

身長が低く小柄な方は、下の方から引いたり台に乗ったりして取り外すことになりますが、ホコリなどが宙に舞ってしまったり、ベッドの上に落ちたりするかもしれません。

また、布が大きめだと洗濯機に入りきらず、コインランドリーに持っていかなければいけないことも、あり得ます。

洗濯機に入っても、コースを間違えると布が傷んだり、それだけで一回分まわすことになるため、家事に時間がかかります。

綺麗になった布を付け直すのも、一苦労ですよね。

また、狭いお部屋の場合は、「より狭く感じてしまう」ということもデメリットとして挙げられます。

天蓋付きベッドは難しいアイテム!赤ちゃんにとっての意味

先ほどは、天蓋付きベッドのデメリット面についてご説明しました。

このデメリットの掃除の大変さから、子供が親に天蓋付きベッドの購入をお願いしても断られることもあるでしょう。

やはり、天蓋付きベッドを使用するにはそれなりに面倒が付きまとってしまうのです。

その他にも、全体的なお部屋のイメージと合わせないと浮いてしまったり、悪趣味に見えてしまうこともあります。

このような点からも、天蓋付きベッドは難易度の高いインテリアアイテムと言えるでしょう。

購入をする際には、和風なデザインのものやダークな雰囲気のものもありますので、お部屋のテイストとあわせて選びたいところですね。

世界的に有名なデザイナーがプロデュースしたベッドもありますので、欲しい方は、たくさんの候補を探して選ぶといいでしょう。

また、ベビーベッドで、天蓋付きベッドは人気商品です。

女の子の場合は特に、「大切なプリンセス」という演出にもなり、かわいらしい雰囲気です。

光や風から守る、という意味合いもありますし、特にママさんには響くアイテムですよね。

天蓋付きベッドは個性を表現できるアイテム!

天蓋付きベッドには、デザイン性だけではなく、実用的な意味もあるのです。

美しい状態を維持するのはなかなか大変ですから、もしガールフレンドの部屋で見かけたら、その方か親御さんのどちらかが、几帳面で綺麗好きだということになりますね。

また、天蓋付きベッドはインテリアを選びますが、決してガーリーになるだけのアイテムではありません。

落ち着いた雰囲気やオリエンタルな雰囲気もあるので、個性に合わせて選べます。

「自分には合わないけど気になる」と考えているのなら、いろいろなインテリア例を見てみてはいかがでしょうか。