住宅の床は大きな面積を占めるため、その木材に頭を悩ませる人は多いです。
あとからリフォームで木材を変えることもできますが、そうそう何度も変えられるものではありませんよね。
インテリアとの相性も重要です。
オークという木材は床材として人気があります。
オークという木材について調べました。
また、色味によるインテリアとの相性も併せてご紹介します。
床材を選ぶなら無垢材はいかが
床材には、さまざまな木材の種類があります。
木にはたくさんの種類があることはご存知ですよね。
同じ木でも作られ方によってフローリングの色合いや質感は大きく異なります。
また、無垢なのか複合なのかによっても違いがあります。
無垢材の床は、原木から切り出された一枚板をそのまま用いてフローリングにしています。
天然の木を使っているため、家にいながら木の持つ生命力が感じられ、ぬくもりと心地よさが得られます。
木材が調湿作用を持ちますので、自然に近い快適な空間にもしてくれます。
また、年月を重ねるとともに色合いが変わり、その変化を楽しむこともできます。
年を経るごとに味わいを増す床に愛着が感じられることでしょう。
ただ、無垢材は材質の変化が起きやすいのが欠点ともいえます。
季節によって収縮するため、床にすき間が開いてしまうこともあります。
また、調達が難しいため価格が高いことも欠点として挙げられます。
しかし、その風合いの良さから無垢材の床を使いたいと考えている人は多いと思います。
無垢の床材を選ぶとなると、どれが良いのか迷ってしまいますよね。
床材として、どのようなインテリアにも合わせやすいのがオークです。
次項では、オークについてご説明します。
オークとは何の木?
床材を何にするのか考えたとき、オークが良いと考える人は多いのではないでしょうか。
オークは、木目がはっきりしていて木の持つ重厚感を感じることができる木材です。
「オーク」は、ブナ科の広葉樹を意味します。
オークという特定の樹木があるわけではなく、ブナ科コナラ属に属する種類はすべてオークと呼ばれます。
これに属する樹木は数百種類ありますが、日本語では落葉樹のコナラ属をナラ、常緑樹のコナラ属はカシと呼ばれます。
オークは両方の意味を含んでいますが、基本的にオークというとナラのことを指すといわれています。
ヨーロッパでは、船やウイスキーの樽などにも使われています。
耐久性が高く、木目が美しいことから日本では床材としてもインテリアの素材としても人気が高いです。
その木目の特徴として、「虎斑(とらふ)」と呼ばれる模様があります。
虎の背中のような模様であることが名前の由来で、木目を直角に横切るような縞模様がそう呼ばれます。
木目の模様としては好みがわかれるかもしれませんが、これがあるのは無垢材の証でもあります。
オークは床に向いている木材
船や樽の材料として使われていることから見ても、オークが高い耐久性と耐水性を持つことがおわかりになられるかと思います。
また、価格の面でも比較的安価で手に入るため、使いやすい木材でもあります。
加工性も良く耐久性もあるという意味でも、床材としておすすめできます。
オーク材の色味はそこまでクセが強くなく、淡い色合いのため着色加工しやすいので色味を選ぶこともできます。
無垢材を床に使用すると、大きなメリットのひとつとしてその耐久性の高さがあります。
合板ですとおよそ20年で劣化し、張替えや重ね張りが必要になってしまいます。
しかし、無垢材は初期費用がかかりますが、適切な手入れをすれば半永久的に使い続けることができます。
オークは硬めの木材ですので、パイン材などの針葉樹に比べて柔らかさや空間の暖かみに劣るかもしれませんが、これは傷がつきにくいというメリットでもあります。
また、色合いや雰囲気に汎用性が高いためインテリアを邪魔しないというメリットもあります。
オークのホワイト系ナチュラルはインテリアを選ばず万能!
オーク材は、クセのない色合いをしているため、着色によって色合いを変えることができます。
そのままの色合いを活かしたいのであれば、クリア塗装のオーク材を選ぶと良いでしょう。
クリア塗装のオーク材は明るいホワイト寄りのフローリングになります。
どのようなインテリアが似合うのでしょう。
明るい色合いのフローリングは、万能といってもよいくらいさまざまなインテリアと合わせることができます。
ナチュラルテイストがお好みであれば、おすすめです。
北欧テイストも合わせやすい床の色です。
ナチュラルテイストに仕上げたいのであれば、ベージュ、アイボリーなどをお部屋のベース色にして、カーテンやラグなどのインテリアには麻や綿などの天然素材を選ぶと良いですよ。
この床の色は万能ですから、ほかのテイストにもマッチします。
インテリアを少し落ち着いたライトブラウン~ミドルブラウン系の家具にすると、空間に暖かみが出ます。
暗い印象にならないように、一部のファブリックにアクセントカラーを使うのがポイントです。
そして、最も合わなそうなダークブラウンのインテリアもマッチしてしまうのがホワイト系床の万能なところです。
ホワイト寄りの床に重いダークブラウンのインテリアは似合わないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
床とインテリアの色の違いが、それぞれの色をはっきりと浮かび上がらてくれますので、インテリアがとても映えるのです。
コーディネイトの幅が広いので、頻繁に模様替えをするような人や何色にしたら良いのかよくわからないという人はホワイト系の床を選んでおけば失敗しないかもしれません。
クールなインテリアにはミディアムブラウン
床はもう少し落ち着いた色味が良いというのであれば、ミディアムブラウンに着色したオーク材を使いましょう。
ミディアムブラウンに着色されたオークの床は、お部屋に暖かみをもたらしてくれます。
明るすぎず重くなりすぎず、少し落ち着いたリラックス空間を作り出すことができます。
ナチュラル系のインテリアを合わせて明るい雰囲気にすることもできます。
ビタミンカラーなどのアクセントをインテリアに取り入れると良いですよ。
また、同色系のミディアムブラウンのインテリアで合わせると空間に統一感ができて、リラックス度を高めてくれます。
同色でまとめると少しお部屋に圧迫感が出てしまうかもしれませんが、巣にこもるような安心感がありますよ。
インテリアの差し色に暖色を使うと相性がバッチリです。
ダークブラウン系インテリアを使うと、クールな印象になります。
カッコいい渋いインテリアで揃えたいのであれば、床の色より濃いインテリアを選ぶのがおすすめです。
ダークブラウンの床に合わせるインテリア
オークはもともと明るめの色合いを持ちますが、塗料が浸透しやすく着色性が高いため、いろいろな色に染めることができます。
そのため、ダークブラウンのオークの床材というものも存在します。
ダークブラウンの床は、重厚感と落ち着き、そして気品さえ感じさせてくれます。
ダークブラウンの床は圧迫感を感じやすいため、重厚感を出したい場合を除いて、軽い雰囲気のインテリアを選ぶのがポイントです。
明るくしたいときは、インテリアをナチュラル系のテイストで統一すると良いです。
ミディアムブラウンのインテリアを合わせると大人っぽい雰囲気になります。
ダークブラウンの床ならではの重厚感を出したい場合は、ダークブラウンのインテリアを選びましょう。
暗くなってしまうのが気になるというのであれば、ラグやカーテンなどを明るい色にするとそこまで重くなりませんよ。
オークはとっても優秀な木材
オークの床材は多くのメリットがあるため、たくさんの人に選ばれています。
床材を見ると、あれが良いこれが良いと迷ってしまいますが、結局落ち着くのはナチュラルなオーク材だったりします。
加工性・耐久性・着色性など、どれをとっても優れており、おすすめしない理由はありません。
クセが少なくインテリアとの相性も良いオークを、ぜひ床材に取り入れてみてください。