夏の夜は暑くて、寝苦しいですよね。
そこで、そんな状況を少しでも涼しくしようと工夫している方も多いと思います。
近年、夏の定番寝具として登場したのが「涼感マット」ですが、これは本当に涼しいのでしょうか?
今回は、涼感マットの効果を検証するとともに、おすすめの涼感マットもご紹介します。
「涼しい」と謳うマットが登場した背景
近年、「涼しい」ことを売りにした寝具が登場しています。
それが「涼感マット」と言われるものです。
家具を取り扱うニトリのCMなどでもよく放映されているので、この存在はご存知の方も多いことでしょう。
また、「もう実際に使っている」という方もいるかもしれませんね。
何しろ、ここ数年で夏の気温はかなり上がりました。
筆者が子供の頃は、日中でも30℃を超えることは少なかったと記憶していますが、今は朝7時の段階から30℃に達していることも普通です。
そのため、今の日本では、昼も夜も、屋外でも屋内でも「熱中症対策をする」「生きて夏を越す」ことが夏のテーマとも言える状況になっています。
それは夜でも同じで、日中上がった気温は夜になってもなかなか下がりません。
エアコンを付けたり、保冷剤をくるんだタオルを首に巻いて寝ていても「暑い」と感じるほどです。
これでは寝ているうちに熱中症になってしまう危険もありますよね。
その対策に打ち出されたのが、涼しさを提供するという涼感マットなのです。
良質な睡眠には寝具が重要!
ところで、良質な睡眠を取るには、やはり寝具の質が重要です。
もちろん、寝室の照明や家の周りの環境(騒音がないなど)も重要ですが、数時間、体を休める寝具の質が睡眠の質を左右するのは明白です。
お布団やベッドに敷くマットレスが柔らかすぎたり硬すぎたりしては、体をしっかり休めることができないからです。
また、枕や毛布などに気を配っているという方もいるでしょう。
しかし、寝具自体はどれほど質が高くても、夏の場合は、暑さ対策がされていなければとても眠ることができません。
実は、人がよく眠ることができる温度は決まっていることが、睡眠に関する研究で明らかになっています。
それによると、人がしっかり眠るのに理想とされる夏の温度は、26度以下とされているのです(ちなみに、冬は16~19度が理想の温度)。
しかし、今の日本の夏はそれをはるかに超えてしまっていますよね。
20年ほど前までは、夏でも朝や夕方には涼しい時間がありましたが、今はほぼないのでなかなか寝付けません。
そこで、簡単にできる暑さ対策として、近年出てきた涼感マットを使うことになるのです。
その効果については、次の章で詳しく見ていくことにしましょう。
涼感マットは本当に涼しい?
では、先ほどからお伝えしている夏の寝具「涼感マット」ですが、その効果について見ていきましょう。
この涼感マットは、本当に涼しいのでしょうか?
これは、やはり「敷くだけで涼しい」と言うだけあって、一定の涼感効果があります。
何の加工もしていないマットと比べて、涼感マットを使った場合は体感温度が数℃低くなり、涼しさを感じられます。
もちろん、30℃を超える熱帯夜の場合は、エアコンとも併用することになりますが、適度な室温とマットの冷たさが効果を発揮し、ゆっくり体を休めることができます。
ただ、こうした涼感マットも、その使用感には個人差があります。
そのため、家族間で同じ商品を同じように使っていても、「暑い」と感じる人もいれば「冷たすぎて寒い」と感じる人もいるでしょう。
もし暑いと感じるならば、今使っているものよりさらに涼しい涼感マットを探し、寒いと感じる場合には、寝る時の服装や掛け布団で温度を調節するようにしましょう。
しかし、涼感マットを使うと、人はどうして涼しいと感じるのでしょうか。
それは、次の章で解説します。
人が寝具を触って「涼しい」と感じるのはなぜ?
それにしても、人が涼感マットなどの寝具や冷感グッズなどを触って「涼しい」と感じるのは、何だか不思議な感じがしますよね。
なぜ、涼感加工された布を触ると、それだけで人は涼しさを感じるのでしょうか。
ここでは、その理由や涼感マットに使われる素材についてお伝えします。
まず、涼感マットは、熱伝導率が良い素材でできていたり、そうでなくても熱伝導率が良い素材を取り入れて作られています。
なぜなら、熱伝導率が良いということが、熱を逃がすことにつながり、結果として涼しさを得られることになるからです。
夏は空気が熱いので体も熱を持っていますが、涼感マットは熱伝導率が良いために、体に溜まった熱い空気を逃がしてくれるのですね。
その結果、周りの空気よりも体感温度が下がり、人は涼しさを感じるのです。
また、涼感マットに使われる熱伝導率の良い素材には、
・温度調整機能があるもの
・宇宙空間で使用するもの
など、様々なものがあります。
そして、これらの研究や実用化も日々進んでいます。
こうした素材や加工技術のおかげで暑い夏の夜でも快適に過ごせるのは、本当にありがたいことですね。
涼感マットなど夏のおすすめ寝具の効果的な使い方
では、涼感マットに代表される夏のおすすめ寝具について、その効果的な使い方をご紹介しましょう。
まず、涼感マットです。
これをお布団に使う場合は、そのまま敷布団に取り付けるのがおすすめです。
大抵はゴムが付いているので、お布団の4隅にしっかりかけて固定すれば、寝ていてもズレてくるということはありません。
とても手軽ですね。
もちろん、ベッドで寝ているという方も、同じように使うだけです。
ゴムがないものは、使っているうちにズレてしまうことがあるかもしれませんが、その際はヒモを付けるなどして工夫しましょう。
また、その効果をさらに高めるためには、他の涼感・冷感寝具を組み合わせて使うのがおすすめです。
例えば、
・冷たい枕
・冷感仕様の枕カバー
などが良いでしょう。
また、「薄い涼感マットでは涼しいと感じられない」という方は、冷却ジェルなどが入っている少し厚めのものを選ぶことを検討してみると良いでしょう。
夏は、こうした寝具や寝室の工夫が、人の命と健康を守ることにつながります。
夏の寝具の定番!おすすめの涼感マットをご紹介!
ここまでのお話で、
・人の睡眠には適切な温度があること
・涼感マットに一定の効果があること
などが分かりましたね。
最後は、夏の寝具の定番となった涼感マットの中でも、特に筆者がおすすめしたい商品をご紹介します。
それが、お布団やマットレスの上に置いて使う「ひんやり涼感ジェルマット」です。
これは、45×45サイズでロイヤル通販から発売されているもので、冷却性とクッション性が特徴の涼感マットです。
お値段も、ネット通販サイトを使って購入すれば数千円程度で済むので、とても買いやすいです。
そして、冷やす効果を生み出すために「ダブルラッセル」という仕組みを採用しているので、中の冷たいジェルが片寄るのを防いでくれる効果もあります。
また、このマットを冷やすのに電気は使いません。
さらに、冷蔵庫や冷凍庫などに入れて冷やす必要もないので、冷蔵庫内の場所を取ってしまい食品が入れられなくて困るということもありません。
何度も繰り返して使用でき、その使用感もとても涼しいです。
「液体が入っていないマットでは暑い!」という方は、ぜひ、使ってみてはいかがでしょう。
涼しい環境を整えて、快適に眠り、睡眠不足や熱中症を防ぎましょう。
夏の夜は寝具を工夫して涼しく過ごそう!
今回は、寝具の新定番となった涼感マットについて、本当に涼しい効果があるのかを検証しました。
涼感マットは、その材質や種類によっても涼しさが異なります。
しかし、こうした寝具を使い、できる限りの暑さ対策はしておきましょう。
特に、最近の夏は熱帯夜が続いて睡眠不足になりがちなので、涼感マットの活用で少しでも涼しく過ごせたら良いですね。