一口に「腰痛」といっても、その原因によって症状は異なります。
状態によっては、長時間立っていられなかったり、腰以外の部位まで痛くなる事もあるので、腰痛をお持ちの方のマットレス選びは大変重要です。
今回は、「腰痛の種類とヘルニアの特徴とは?」、「腰痛がある人はどんなマットレスを選べば良い?」などの疑問についてお答えします。
腰痛はどれも同じ?ヘルニアの特徴とは
腰痛という言葉はよく聞きますが、腰痛にも様々な種類があります。
その中でも、原因がはっきりしているものもあれば、そうでないものもあり、人によって症状にも違いが出てきます。
特に、ヘルニアの場合は原因がはっきりしており、椎間板という軟骨がつぶれてしまう事で、髄核が「線維輪」とよばれる部分にまではみだし、神経を圧迫する腰痛です。
ヘルニアは、「腰椎椎間板ヘルニア」とも呼ばれますが、その名の通り椎間板の負担による損傷が原因です。
また、椎間板の損傷部分だけによる腰痛のみならず、神経を圧迫する事で太ももやふくらはぎの部位まで痛くなるという特徴もあります。
このようなことから、長時間同じ姿勢を続ける事ができない方も多くいます。
そのため、睡眠や痛みの軽減にかかわるマットレス選びは大変重要な事になってきます。
また、その他にも原因がはっきりしている腰痛では、背骨の中の空洞が狭くなる事で神経を圧迫する「腰部脊柱管狭窄症」や、骨粗鬆症が原因で起こる「腰椎圧迫骨折」もあります。
さらに、椎間関節の軟骨の損傷で腰痛が起こる「変形性腰椎症」、加齢によって起こりやすい「腰椎変形すべり症」などがあります。
私たちが普段よく耳にする「ぎっくり腰」は確かに腰痛ではありますが、ヘルニアなどとは違い、病院などでは急性の腰痛として対処されます。
しかし、「ぎっくり腰は繰り返されやすい」という特徴がありますので、1度でもなった事がある方は注意が必要ですね。
腰痛があるならマットレスを置くベッド選びも重要
上記では、様々な腰痛の種類についてお話ししましたが、普段の生活の中で、特に椎間板や背骨に異常がなくても、長時間同じ姿勢でいる事で起こる腰痛を経験した事のある方も、多いのではないかと思います。
職業などによっては、座りっぱなしや立ちっぱなしなどで、腰が痛くなり病院で湿布や塗り薬を処方される方もいると思います。
また、ヘルニアと診断された方では、神経の圧迫により、腰以外にも足部分の痛みやしびれがありますので、寝具選びは体に負担の少ない物を選ぶ必要があります。
そして、腰や足のなどの痛みを軽減するためには、柔らか過ぎないマットレスを選ぶ事は重要ですが、マットレスを置くベッド選びも重要です。
ベッドの種類によっては、高さを自由に変えられる物もありますが、座った際に膝部分が90度になるのが理想の高さになります。
いくら寝心地の良いマットレスでも、ベッドに設置した時に高かったり、低いと感じてしまった場合、それはご自分の身長に合った高さとはいえません。
高さが合っていない場合は、ベッドに座る動作、またはベッドから立ち上がる動作の際に、腰や足に負担が掛かり、却って腰に負荷を掛けてしまう事もあります。
特にヘルニアでは、「10分立っているだけでも足に痛みやしびれが起こる」という方もいるため、ベッドに座ったり立ち上がる動作は、スムーズにできる事が望ましいといえます。
ヘルニアなどの腰痛がある方のマットレス選び
では、ヘルニアなどの腰痛がある方はどのようなマットレスを選ぶと良いのでしょうか。
マットレスは寝具ですので、使う方にとっては寝心地が良いものである事は重要ですが、腰痛をお持ちの方にとっては、腰痛による痛みやしびれを軽減してくれるマットレスである事も重要なポイントです。
実は、睡眠時には、理想的な寝姿勢で睡眠を取る事が、睡眠の質を上げる上で重要といわれています。
理想的な寝姿勢で睡眠を取るには、体の凹凸に対応できる自然な沈みのマットレスを使用する事が重要です。
特に腰痛をお持ちの方の場合、長時間同じ姿勢でいる事を避けるためにも、寝返りが打ちやすい硬めのマットレスを選ぶと良いでしょう。
「寝返りが打ちやすい」という事は、姿勢を容易に変える事ができるので、体への負担が少ない分、睡眠の質も上がります。
合わないマットレスでは、痛みが軽減できなかったり、寝返りが打ちにくかったりする事で睡眠の質も落ちてしまいます。
しかし、硬めのマットレスにも通気性の良いスプリングマットレスや、吸収材を使用した高反発ウレタンのマットレスなどもありますので、購入の際は、1度寝具店で寝心地を確かめてからにすると良いでしょう。
腰痛がある人に向かないマットレス
ヘルニアなどの腰痛がある方には、寝返りがしやすい硬めのマットレスを使用すると良い事が理解できましたが、反対に腰痛を軽減しにくいマットレスもあります。
腰痛をお持ちの方の場合、体の一部が沈むような柔らかいマットレスの使用は向いていません。
柔らかすぎるマットレスは比重の重い腰部分が沈みやすいため、体に負担が掛かってしまい、却って腰を痛めてしまう事が多いのです。
また、腰部分が沈んでしまう事で、腰以外の首などに負荷が掛かる事もあります。
睡眠を取っているにもかかわらず疲れてしまい睡眠の質も落ちてしまうので、健康にも良くありません。
特に体重が重い方の場合では、「体が沈むような柔らかいベッドの使用は向かない」といわれている事もありますので、腰痛をお持ちで体重が重い方は、柔らかめのマットレスの使用は避けた方が良いでしょう。
ヘルニアなどの腰痛がある方におすすめのマットレス紹介①
ここでは、ヘルニアなどの腰痛がある方におすすめのマットレスを、ネット通販からご紹介します。
【腰痛がある方におすすめのボンネルコイルマットレス】
〇高密度352個ボンネルコイルマットレス
ボンネルコイルマットレスは、スプリングマットレスの中でも硬めのマットレスです。
絡み合ったスプリングが面のような構造をしているため体が沈みすぎる事はなくしっかりと支えてくれますので、寝返りが打ちやすいため、腰痛をお持ちの方には向いています。
また、「通気性が良い」というボンネルコイルマットレス特有の特長の他、3Dメッシュを使用しているため、蒸れを感じにくく、爽やかに使う事ができます。
販売元:タンスのゲン
ネット通販参考価格:8,982円
〇適度な弾力性ボンネルコイルマットレス
適度な硬さと弾力性を兼ね備えた、寝心地の良いボンネルコイルマットレスになります。
体の重みを面で支えてくれるので、腰などの重い部分が沈む事はありません。
また、マットレス自体の重みが180mmと厚く、寝心地が大変良いため睡眠の質の向上も期待できます。
販売元:アイティーシー
ネット通販参考価格:18,980円
ヘルニアなどの腰痛がある方におすすめのマットレス紹介②
引き続きヘルニアなどの腰痛がある方におすすめのマットレスを、ネット通販からご紹介します。
【腰痛がある方におすすめのウレタンマットレス】
〇腰楽快適睡眠高反発マットレス
高反発ウレタンマットレスは、低反発とは違い体が沈みにくいため寝返りも打ちやすく、腰痛をお持ちの方にもおすすめです。
また、マットレスと体の間に隙間ができないため、体に負担がかかりません。
比重の掛かりやすい腰や肩部分もしっかりサポートしてくれるので、安心して使えます。
販売元:YOOAN
ネット通販参考価格: 6,900円
〇高反発マットレス 厚さ10cm
やや硬めの高反発ウレタンマットレスです。
厚みが10cmもあるので寝心地も良く、また、体圧を分散してくれるので腰などの比重が重い部位に負荷が掛かる事はありません。
そして、へたりにくい作りになっているので、理想の寝姿勢を維持する事ができます。
販売元:ottostyle.jp
ネット通販参考価格:11,620円
ヘルニアなどの腰痛がある方におすすめのマットレス
1 ヘルニアなどの腰痛をお持ちの方は、硬めのマットレスを選ぶと良い
2 体が沈みにくいボンネルコイルマットレスは寝返りが打ちやすいのでおすすめ
3 体圧を分散してくれる高反発ウレタンマットレスは理想の寝姿勢を維持できる
腰痛にも様々な種類がありますが、痛みやしびれを軽減してよく眠れるマットレス選びには、硬めのマットレスが良いという事が分かりましたね。
購入の際は、ぜひ参考にしてみて下さいね。