寝具のカバーなんて安いもので十分、と考えている方もいるでしょう。
しかし、それで本当に良いのでしょうか。
寝具のカバーは、お布団を汚さないために使いますが、それ以外にも幾つか機能があります。
そのため、素材にも気を使ってください。
しかし、安くても十分使えるおすすめの寝具のカバーがあります。
ここでは、そのような寝具のカバーについてご紹介します。
寝具カバーの役割
お布団やベッドのマットレス、枕などの寝具を、購入したそのままの状態で使ってはいないでしょうか。
このような寝具は洗濯できないものが多いことから、カバーをかけて使うのが一般的です。
例えば、洗うのが大変なお布団やマットレスの代わりに身体が触れる場所には、比較的簡単に洗えるようなシーツを敷きます。
また、人が寝返りするなどして布同士がこすれやすい場所には布団カバーをかけて、毎日使っている寝具を長持ちさせましょう。
さらに、お布団やマットレスを長持ちさせるだけでなく、毎晩気持ち良く眠るためにも寝具カバーは重要な役割を果たします。
具体的には、暑い夏には汗をよく吸収してくれるシーツを使うと良く眠れますし、寒い夜には保温性の高い、暖かいシーツを使うことでも良く眠れます。
さらに、寝具の色も、より良い睡眠には重要です。
暑い夏には、涼しく感じる寒色系の青色のカバーを使うと良く、一方、寒い冬には暖かく感じる赤やオレンジなどの暖色系の色のカバーをおすすめします。
この他にも寝具のカバーは、素材により、価格の安いタイプから高いタイプがあり、選択肢がたくさんあります。
しかし、値段が高いから良く眠れる訳ではありません。
あくまでも自分に合った寝具のカバーを選びましょう。
おすすめの寝具カバーの特徴
一晩寝ている間に人はコップ1杯分の汗をかくと言われており、それらは、お布団やマットレスなどに吸収されます。
お布団やマットレスを覆う寝具カバーは、このような汗の吸収を邪魔してはいけません。
また、最近では触り心地の良さを強調しているものがありますが、そういうタイプが必ずしも汗を吸収しやすいとは言えないでしょう。
また、人が寝ている間、お布団の中が一定の温度に保たれていると気持ち良く眠れます。
掛け布団には、温度を保つ機能がありますが、敷布団やマットレスのカバーも、その温度をしっかりキープできなければなりません。
そのため、寝具カバーには保温性も求められます。
さらに、寝具カバーは人が直接触れるものです。
毎晩使う寝具だからこそ、もちろん、触った感じも心地良いものでなければなりません。
品質を考慮したうえで、自分が好きな手触りのものを選びましょう。
値段の高い商品ばかりではなく、価格が安いものでも、触った感じが心地良い商品がたくさんあります。
安くても実際に触ってみて良いと感じるタイプが、おすすめの寝具カバーです。
安い寝具カバーは素材に注目
前にも簡単にご紹介したように、布団カバーやベッド用のシーツなど、寝具に使われるカバーには安いものから値段の高いものまで、多くの種類があります。
値段の高いものは良い素材が使えることが多いので、長持ちするうえに肌触りも良い点など、メリットがたくさんあります。
とは言え、価格の安いものでも、良い商品はたくさんあります。
お布団やベッドのカバーの材料には、綿などの天然素材、またはポリエステルなどの合成素材、さらにその両方を混ぜて使ったものなどがあります。
そして、天然素材の綿100%と言っても、使われている綿の質によって使用感が変わります。
また、綿以外にも麻や羊毛を使ったカバーもあります。
例えば、麻は手触りは良くありませんが吸湿性に優れているので、夏用に使うには最適です。
また、羊毛を使ったカバーは高級品ですが、手触りが良く、暖かいのが特徴です。
一方、合成素材の商品ではポリエステルがよく使われますが、吸湿性が無いので寝具のカバーには向きません。
しかし、加工次第で触った感じが各段に良くなります。
さらに、吸湿性を備えた商品もあります。
もし、合成素材を選ぶとしたら、おすすめは合成素材のテンセル、または、リヨセルを使った製品です。
この合成素材は絹のような肌ざわりでありながら、吸湿性にも優れた素材です。
それでも、安い寝具カバーを選ぶ際には、吸湿性と保温性に優れた綿100%の商品をおすすめします。
安いのに良い寝具カバーの選び方
安くても良い寝具カバーを選ぶコツは、吸湿性が良く、肌ざわりが優しい綿100%素材の商品を選ぶことです。
価格の安い寝具カバーの多くは綿100%のガーゼ素材か、ポリエステル製、または、その混合素材が使われています。
綿100%のガーゼ素材のカバーは、柔らかい肌ざわりと、吸湿性の良さが特徴です。
なお、綿100%と言っても綿の繊維にも長さや織り方などで幾つかの種類があり、比較的短い繊維を使い、ガーゼと同じ織り方をした生地を使ったカバーは、安価に製造できます。
その分、耐久性が低いというデメリットもありますが、安価なカバーを探している方には、綿100%のガーゼ素材のカバーをおすすめします。
一方、安い寝具カバーによく使われるポリエステル素材は、肌ざわりと吸湿性が良くありません。
洗濯しても型崩れしにくく、早く乾く点がメリットです。
小さい子供がいるなどの場合で、よくお布団を汚してしまうなら、ポリエステル製を選択するのが良いでしょう。
さらに、綿とポリエステルを混ぜた生地を使ったカバーもあります。
このような商品では、それぞれのメリットを活用できますが、それぞれのデメリットも目立つので、おすすめできません。
安い寝具カバーの織り方とは
綿100%の生地と言っても、その織り方によって触った感じや丈夫さなどに大きな差があります。
そして、織り方によっても値段が違ってくるので、寝具用の安いカバーを探しているのなら、織り方にも気を配ってください。
例えば、シーツなどに使われる平織は、縦糸と横糸とを交互に交差させ、糸同士を密着させた織り方です。
この方法で織った生地は、触った感じは多少ゴワゴワしますが、丈夫で長持ちします。
一方、ドレスなどの高級品にも使われるサテン織りは、糸の交差が少ない織り方です。
そして、この方法で織った生地は、綿を使っているのにシルクのような肌ざわりや光沢感があり、保温性が高いという特徴があります。
なお、この織り方をした生地を使ったカバーは高級品が多く、価格の安い寝具用のカバーでは使われてはいません。
安価なカバーの多くでは、平織を荒くしたガーゼ織りの生地が使われます。
この織り方をした生地は平織のような耐久性やサテン織りほどの肌ざわりや光沢感はありませんが、通気性が良く、吸湿性にも優れています。
シーツとカバーは併用するべき?
ここまでで寝具のカバーの役割や素材のことが分かっていただけたかと思います。
それでは、この寝具のカバーは、ずっと同じものを使用していて良いのでしょうか。
また、よく敷布団用のカバーとシーツがセットで販売されていますが、同じ敷物として一緒に使うものなのでしょうか。
この記事のはじめにもご紹介したように、人は寝ている間にコップ一杯分ほどの汗をかき、その7割は敷布団に吸収されます。
このように多くの汗を吸収する必要があるため、カバーだけでなく、シーツも必要になってくるのです。
そして、直接身体と密着するのもシーツになるため、必要と言えるでしょう。
このことからシーツはこまめに洗濯できるよう、丈夫な生地でできているのが一般的です。
そのため、こまめに洗濯ができます。
一方、敷布団のカバーは、お布団が汚れないようにするためのカバーです。
シーツと違い、こまめに洗濯するものではありません。
そのため、薄いガーゼ生地でできた価格の安い商品も販売されています。
しかし、同じカバーを使い続けるのは、衛生上良くありません。
カバーは季節の変わり目などに合わせて取り換えて、きれいに洗濯しておいてください。
寝具カバーは安いものでも十分
値段の高い高級素材を使えば、まるでシティホテルや高級旅館で使われているような布団カバーやベッドカバーなどの寝具カバーが作れます。
そして、そういった値段の高い商品も販売されていて、一般の方でも購入できます。
しかし、安い素材でも普段使いで十分使える寝具カバーが作れて、実際に販売されています。
ぜひ、そのような寝具カバーを探してみてください。