敷布団は形がしっかりしているので比較的着脱が楽ですが、掛け布団はサイズが大きくて柔らかいので扱いづらいですね。
そのせいで、つい掛け布団カバーは付けっぱなし、という方も多いのではないでしょうか。
「もっと簡単にカバー交換はできないのかな?」という方のために、掛け布団カバーの簡単な付け方を調べてみました。
また、着脱が楽な掛け布団カバーも探してみましたので、参考にしてみてくださいね。
掛け布団カバーの付け方は、昔の方が楽だった?
お布団専門店が減り、和布団自体を見かけることが少なくなったからか、表側に大きく穴の開いた掛け布団カバーを見かけなくなりました。
以前は、お布団といえば、ほぼ木綿綿や絹綿の和布団で、表側には綺麗な模様があり、それを見せるように掛け布団カバーには楕円形の窓(穴)が開いているのが普通でした。
ですから、掛け布団にカバーを付けるのは、それほど大変なことではなかったのです。
しかし、軽くて扱いやすい羽毛布団や羊毛布団、ポリエステルのお布団が主流になると、ほとんどがお布団全体を覆うものになりました。
もちろん、フルカバーの方がお布団生地が傷まなくていいのですが、お布団の出し入れは大変な作業になりました。
これは比較的最近のことなので、おばあちゃんの知恵袋の中に「掛け布団カバーの簡単な付け方」が入っていることはあまりないようです。
代わりに、現代の知恵袋はインターネットになりました。
ネットで拾った簡単な掛け布団カバーの付け方を、これから2つご紹介します。
よかったら、おばあちゃんにも教えてあげてくださいね。
掛け布団カバーの付け方(1)ファスナー穴通し方式
最初は、裏返した掛け布団カバーを使って、ファスナーの穴に手を入れて一気に引き出して裏返す方法です。
付け方の手順は単純ですので、まずは作業の流れを確認しましょう。
①掛け布団カバーを、裏返します。
②掛け布団を、裏を上にして床の上に広げます。
③紐の付いている面が下になるようにして、カバーを掛け布団の上に重ねます。
(掛け布団とカバーを裏同士で合わせたことになります。)
④紐を、8本なら8本、全部結びます。
⑤ファスナーの輪からカバーの中に手を入れ、反対側の布団の角をつかみます。
⑥内側からつかんだ角を引っ張って、ファスナーの輪をくぐらせます。
⑦両方くぐらせたら、あとはカバーを引っ張って整え、ファスナーを閉めたらできあがりです。
これは、お布団屋さんもおすすめの方法です。
丁寧に返せば、紐付きでなくても大丈夫ですので、ぜひトライしてみてください。
ファスナー穴通し方式のコツ
◆掛け布団とカバーのセッティングは裏同士!
よく、掛け布団とカバーを「表同士」で合わせている動画を見ます。
しかし、その場合はファスナー側の紐がひっくり返す邪魔をするので、そこを1カ所残して後から結ばなくてはなりません。
普通、ずれ止めの紐はカバーの裏側の布に付いています。
「裏同士」を合わせてひっくり返せば、紐を結ぶタイミングが1度で済みます。
付け方の手間は同じですが、裏同士なら作業をすっきり終わらせることができます。
◆両手で一気に裏返すと早い!
お布団を返す時、両手で両端をつかんで一気に裏返しても大丈夫です。
少しホコリは立ちますが、昼間、窓が開いて換気のできる状態なら両手で「えい!」が早くてお勧めです。
◆2人でひっくり返すともっと楽!
2人で裏返すともっと簡単に返せます。
①紐を結び終わったら、2人で頭側と足側に分かれます。
②ファスナー側の手をカバーに入れ、お布団の角をしっかりつかみます。
③反対側の手でカバーを持って、2人で一気にカバーをお布団の裏側に回します。
慣れれば一瞬でカバーを裏返すことができますので、ぜひお試しください。
掛け布団カバーの付け方(2)のり巻き方式
2つ目は、カバーを下に置き、のり巻きのようにくるくる巻きながら、かぶせていく方法です。
こちらの付け方も裏返した掛け布団カバーを使いますが、上ではなく下に置きます。
①裏返したカバーを、ベッドに置きます。
②その上に、掛け布団を置きます。
(表同士か裏同士なら、どちらでもかまいません。)
③ファスナーとは反対の辺にまわり、手前から向こう側(ファスナー側)へ、掛け布団とカバーを一緒にくるくる巻いていきます。
*巻き終わりは、のり巻きかロールケーキのような状態です。
④さらにのり巻きを転がすと、下からファスナーが見えてきます。
⑤ファスナーが見えたらそこで止め、カバーの上の布だけ軽く広げます。
⑥そして、この布をのり巻きにかぶせ、長い抱き枕のような状態にします。
*あとはこれを手前に巻き戻して広げていきましょう。
⑦抱き枕を、今度は手前に転がすと、反対側にたるんだ布が出てきます。
⑧その布や、端の引っかった部分を直しながら丁寧に広げて行けば、カバー付け完了です。
のり巻き方式のコツ
◆のり巻き方式はベッドか敷布団の上で!
この方法は先にカバーを敷くので、畳などの滑りやすい床では、掛け布団を置く時にカバーが逃げていってしまいます。
カバーとお布団の四隅と辺をきちんと合わせないときれいに仕上がりにくいのですが、1人の時はなかなかうまくいきません。
ですから、1人で行う場合はベッドの上か敷布団の上など、カバーが滑らない場所に置いて行ってください。
◆とにかくゆっくり丁寧に!
また、幅が広いので、きれいに巻いたり戻したりするのが少し大変です。
ですから、焦らず丁寧に巻いたり戻したりするのが1番のコツといえるでしょう。
さらに、静電気の起きやすい時期には、カバーがまつわりついて扱いにくくなります。
冬場は柔軟剤を使い、静電気を防止した方がいいかもしれません。
◆大きなサイズの掛け布団向け!
カバーの付け方としては、ファスナー穴から引き出す方法の方がスピードは早いかもしれません。
しかし、クイーンサイズなど、大きなサイズの掛け布団を持ち上げるのはなかなか大変な作業です。
力のない方や、扱いにくいサイズの掛け布団にはこちらの方法をおすすめします。
着脱が簡単な掛け布団カバーいろいろ
昔懐かしい、真ん中に窓のある掛け布団カバーを探すのは大変ですが、付け方の楽なカバーは他にも出ています。
ここでは、付け方が楽なカバーの商品をご紹介しましょう。
①取付け簡単布団カバー(ベルーナ)
表側の真ん中が開いていて、そこからお布団を出し入れできる掛け布団カバーです。
使う時は、開口部をリボンで結んで使います。
②クローバー型掛け布団カバー(ベルーナ)
表側にクローバーの形の窓がある掛け布団カバーです。
真ん中のボタンを開けて、お布団を出し入れします。
③爽やか綿100% 2重ガーゼ衿カバー(ベルーナ)
これは掛け布団カバーではなく、掛け布団で1番汚れる襟元だけをカバーするものです。
掛け布団カバーの交換の手間を減らすことのできる、お助けグッズとしていかがでしょうか。
④オーダー布団カバー(クルームフィールズ)
クルームフィールズは、布団カバーとシーツの専門店です。
こちらでは、コの字型に開く掛け布団カバーをオプションでオーダーできます。
値は張りますが、布地がいいのでかなり長持ちしますし、大きなお布団でカバー交換がおろそかになるのであれば、高くても清潔に保った方がいいかもしれません。
受注生産でこだわりの布地がたくさんそろっているので、参考までに1度のぞいてみるのもいいのではないでしょうか。
楽しくカバーを交換して清潔に!
今回ご紹介した付け方は簡単にできるだけでなく、少しだけ気持ちを楽しくしてくれる要素が詰まっています。
ファスナー穴から手を入れて返す方法は、一気に返すので「やった!」という気分になれますし、2人ならもっと早くて、あっけない程です。
小さなお子さんのいらっしゃるご家庭なら、「のり巻き」を手伝ってもらってもいいかもしれません。
楽しくお布団カバーを交換して、清潔で快適な眠りを目指してくださいね。