寝具から発生するハウスダストはアレルゲンとなり、小さいお子さんを持つ方やアレルギー体質の方には悩みの種ではないでしょうか。
そこで今回は、寝具にハウスダストが発生する原因や、ハウスダスト対策についてお伝えします。
今日からできる対策もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ハウスダストが発生する原因!寝具の種類別に解説
この章では、寝具の種類別の特徴やハウスダストが発生する原因をお伝えします。
お布団の場合は、中綿の種類によってハウスダストが発生しやすいものとしにくいものがあります。
中綿の種類は大きく分けて、羽毛、羊毛、綿、ポリエステルがあります。
まずは、羽毛布団からご説明していきます。
水鳥の羽根や羽毛が原料になって出来ています。
それらがお布団の中で摩耗することで繊維が切れ、ほこりが発生します。
ハウスダスト対策には、原料である羽毛や羽根を徹底洗浄することで、汚れがごみなどを取り除いている羽毛布団を選ぶと良いでしょう。
加えて、羽毛布団の公的検査機関が発行している「CILギャランティーラベル」という品質表示が付いている羽毛布団は、ほこりや臭気の検査もクリアしているので、よりハウスダストが発生しにくいと言えます。
続いて、羊毛布団です。
中綿がうろこ状になっている繊維になっています。
これが経年劣化することで繊維が切れ、ほこりが立ちやすくなります。
また、羊の毛が原料になっているので、特有の臭いが原因でダニが発生することがあります。
切れた繊維がダニやそのフンを巻き上げる恐れがあるので、長年使っている羊毛布団は注意が必要です。
ハウスダストが発生しやすい寝具は綿布団?
羽毛布団と羊毛布団のハウスダストが発生する原因がわかったところで、この章では綿布団とポリエステル布団の特徴についてご紹介します。
まず、綿布団です。
綿は短繊維のためほこりが立ちやすいという特徴があります。
また、木綿は湿気が発生しやすいです。
ダニは湿気が多い場所を好んで繁殖するため、その点でも注意が必要になります。
ただ、綿の毛布はウォッシャブルタイプのものもあるので、こまめに丸洗いすることでハウスダスト対策になります
次にポリエステル素材のお布団です。
ポリエステルということで、動物や植物の原料が使われていないことと湿気が発生しづらいことから、ダニは発生しにくい特徴があります。
そして、繊維からほこりが立ちにくいという特徴もあるのです。
ただ、静電気が発生しやすいという難点があり、静電気が発生することで空気中のハウスダストを引き寄せてしまいます。
そのため、ハウスダストは発生しづらくても、結果的に引き寄せてしまうということですね。
そこで、ハウスダスト対策としては、ポリエステル素材のお布団の場合、ウォッシャブルタイプのものが多いので、定期的に洗濯機で丸洗いすることが大切です。
また、価格が他の素材に比べて安価なので、買い替えるスパンを短くすることも、寝具を清潔に保ち続ける方法になります。
結局ハウスダスト対策になるのはどの寝具?
これまで、お布団の種類別にハウスダストの発生の仕方や特徴などをお伝えしてきましたが、それぞれ一長一短です。
ハウスダスト対策のことを考えると、寝具の素材で選ぶことも大切ですが、より大切なのは日々のお手入れになります。
湿気が発生しやすい寝具は、こまめに干して風を通したり日を当てるなどすると、ハウスダストが発生しにくい状況を作ることができます。
また、ウォッシャブルタイプの寝具を選ぶことで、自宅で定期的に洗うことができ、長く清潔に使うことができます。
しかし、いくら寝具を清潔に保っていても寝室にハウスダストが舞っていては対策になりません。
先ほどお伝えしたように、ポリエステル素材のお布団は静電気で空気中のハウスダストを引き寄せます。
ですので、空気中のハウスダストが寝具に付着することを防ぐという意味でも、お掃除を徹底すると良いです。
寝室の床がフローリングの場合は、掃除機をかけたあと水拭きをすると尚良いです。
掃除機だけでは、皮脂や外から持ち込んだ排気ガスに含まれるばい煙など、目に見えない汚れまでは落としきれません。
その落としきれなかった汚れがお布団に付着することで、それをエサにダニが繁殖するなどしてハウスダストが発生する場合もあるので、それらの汚れも取り除くには水拭きが有効です。
ハウスダスト対策になる寝具のお手入れ方法!
ハウスダストに含まれるダニやそのフンは、アレルゲンとなり健康に影響を及ぼします。
この章では、ハウスダスト対策のキーになる寝具のダニを防止する方法をご紹介します。
先ほどもお伝えしたように、ダニは湿気の多い場所を好みます。
ですので、ダニの繁殖を防ぐためには、天日干しが有効です。
定期的に天日干しをしてお布団の湿気を解消することで、ダニが繁殖しにくい環境を作ります。
しかし、1度発生したダニは、天日干しでは死滅しません。
そこで、発生しているダニの駆除には、熱が効果的です。
ダニは50度以上で死滅するので、寝具を乾燥機にかけると良いです。
寝具を高温乾燥させることでダニが死滅するので、自宅に乾燥機がない方は、コインランドリーで乾燥させましょう。
その後、寝具に掃除機をかけ、ダニの死骸を吸い取れば完了です。
ハウスダスト対策には押し入れの湿気も解消しよう
ハウスダストに含まれるダニの対策には、寝具の湿気だけでなく、寝具を収納する押し入れやクローゼットのケアも大切です。
特に、押し入れは湿気が発生しやすいので、通気性を良くすることが大切です。
具体的な方法としては、市販の湿気取りやすのこを使うと効果的です。
お布団の間に入れるシートタイプの湿気取りは、湿気が溜まると色のセンサーで知らせるものがあり、便利です。
また、押し入れに直接お布団を入れると隙間がなくなり、通気性が悪くなってしまいます。
そこで、押し入れにすのこを敷くことでお布団の下に隙間が生まれ、湿気を効果的に解消することができます。
また、より清潔にお布団を収納するには、防ダニや抗菌効果のある布団袋を使用すると良いです。
布団袋にお布団を入れることで、空気中のハウスダストの付着を防ぎ、ダニの繁殖も抑えることができます。
ハウスダスト対策になるグッズを紹介!
この章では、寝具のハウスダスト対策になるグッズを2つご紹介します。
まず、ご紹介するのは「アレルシャット 夜ぐっすり朝すっきりミスト」です。
こちらは、寝室に付着した花粉やハウスダストの浮遊を効果的に抑える効果のあるスプレーです
就寝前に、お布団にスプレーすることで、ハウスダストが舞い上がるのを防ぎます。
お布団以外にも枕やシーツなどの寝具、カーテンなどにもスプレーするとより効果的です。
続いてハウスダスト対策グッズとして取り入れたいのが、空気清浄機です。
寝具のお手入れや寝室の掃除を徹底しても、人がいる限り、ハウスダストは少なからず発生してしまいます。
そこでおすすめなのがアイリスオーヤマの「パーソナル空気清浄機」です。
HEPAフィルターが付いており、PM2.5にも対応しています。
スリムタイプで、置き場所を選びません。
空気清浄機は、高価なイメージがあるという方も多いかと思いますが、こちらの価格はおよそ4,000円と、非常にリーズナブルです。
ハウスダスト対策にはケアが大切!寝具を清潔に保とう
これまで、寝具にハウスダストが発生する原因やその対策についてご紹介してきましたが、参考になりましたか。
ハウスダストは寝具の中材の繊維切れや劣化によって発生することがあります。
また、ハウスダストに含まれるダニは湿気が多い場所を好みます。
ハウスダスト対策には、お手入れが大切なので定期的に行うと良いでしょう。