お布団って、狭い住居では保管場所に困りすよね。
季節によって使わなくなったお布団は、来客用を含めると結構な数になり、保管に広いスペースを必要とします。
そこで利用するのが「圧縮袋」です。
今回は、「お布団の収納はマンションではどうしてる?」、「圧縮袋の使用方法や注意点って?」などの疑問についてお答えします。
お布団の収納に使う圧縮袋の効果って?
マンションなどのように限られたスペースの場合、お布団の保管って場所を取るので困ってしまいますよね。
一人暮らしでは押し入れやクローゼットにも空きがあるのかもしれませんが、家族が多いと収納するお布団の数も多くなるので、圧縮袋を利用して空きスペースに収納したいものです。
では、最近の収納袋にはどのようなタイプの物があるのでしょうか。
一昔前までは、掃除機を使って袋内の空気を抜くタイプが主流でしたが、最近では ロボット掃除機が多く普及されているせいもあり、ノズルタイプの掃除機以外の道具でも空気が抜けるように様々な工夫がされています。
人気のある物では、お布団の圧縮や衣類にも使える圧縮袋で、付属のポンプを使って手動で空気抜きをします。
何度も使用できるのも魅力ですが、その他、防湿、防カビ、防ダニ対策が施してある圧縮袋もあり、長期間の保存でも安心して使用する事ができるのもポイントです。
手動ポンプがあれば、キャンプなどでお布団を持ち運ぶ際にも、車内の空間が広く使えて大変便利です。
万が一手動ポンプをなくしても、ノズルタイプの掃除機があれば、空気抜きができるのも便利なところです。
また、最近の圧縮袋は商品に不備さえなければ、物によっては空気が入って膨らむ事はなく、1年経っても圧縮がしっかりされている圧縮袋も多く販売されています。
ですから、お布団の数が多いご家庭でも、狭いマンションでも場所を気にする事なく圧縮袋で収納ができるという事になります。
どのお布団も圧縮できる?
お布団にも、綿やウール、羽毛、ポリエステルなど、様々な素材のお布団がありますが、どのお布団でもしっかり圧縮されて収納しやすくなるのでしょうか。
お手頃な値段で販売されていて、寝具店でもよく見かける綿やポリエステルではどうでしょうか。
綿やポリエステルは丈夫な素材なので、お布団を圧縮しても繊維が損傷する事はありませんので、安心して使用する事ができ、空気もしっかり抜けるので、収納もラクにできます。
ただし、いくら丈夫とはいえ、綿は天然の植物繊維からできていますので、長期間圧縮し続けると戻りが悪くなります。
また、ポリエステルも化学繊維ではありますが、柔らかく弾力性がある事が特徴ですので、1年以上圧縮した場合は、圧縮袋から出しても繊維の膨らみがなかなか回復しません。
圧縮袋は、場所を気にする事なく収納する事ができる便利なグッズですが、長期間に渡って圧縮保管する場合は、時々空気を入れて様子を見るようにしましょう。
このように基本的に使い方に注意をすれば、どのお布団でも圧縮袋が使えないということはないでしょう。
次は、羽毛布団の圧縮や収納が、狭いマンションに向いているか見てみましょう。
羽毛布団の収納はマンション向き?
人気のある羽毛布団の圧縮に関してはどうでしょうか。
羽毛はお布団の中でも軽く、多くの空気を含んでいるので圧縮されやすく、お布団の枚数も、綿やポリエステルに比べると格段に多く収納する事ができます。
収納を重視した場合は、狭いマンションにはもってこいの素材といえます。
圧縮率が高い分、収納には最適なお布団ですが、実は圧縮袋の使用には注意が必要です。
羽毛には羽の芯がありますので、圧縮を強くかけすぎると、芯がお布団を突き破ってしまい、穴が開いてしまう事もあります。
一度空いた穴は元には戻る事はありませんので、その穴から頻繁に羽毛が出てきてしまう事もあり、お布団の使用が不便になってしまいます。
また、羽毛布団への強い圧縮は、羽の芯を折ってしまうことに繋がります。
そうなると、柔らかくふわふわした使用感が損なわれてしまいますので、注意が必要です。
羽毛布団は、圧縮するとどんどん厚みがなくなるので、ついついできる限り空気抜きをしたくなるかもしれませんが、羽毛布団を圧縮する時は、完全に空気を抜かない事が重要なポイントになりますので、参考にしてみて下さいね。
また、羽毛布団の場合は、専用の圧縮袋がありますので、そちらを使うことをおすすめします。
次は、ウールのお布団の圧縮や収納が、狭いマンションに向いているか見てみましょう。
ウールのお布団の収納はマンション向き?
羽毛と並んで人気がある、ウールのお布団での圧縮や収納はどうでしょうか。
ウールのお布団も、繊維の中に空洞があるため多くの空気を含んでいます。
ですから、圧縮をかけるとどんどん厚みが減って薄くなり、場所を取る事なく何枚でも収納する事ができますので、狭いマンションでの収納には最適なお布団といえます。
しかし、羽毛同様に圧縮袋の使用についても注意が必要です。
実は、ウールはそのまま圧縮にかけて長期間保管してしまうと、袋から出しても元に戻らなくなります。
長期間の圧力よって繊維がよれて潰れてしまい、空洞が失われてしまうのです。
一度潰れてしまった空洞や繊維は、天日干ししても100%元に戻る事はありません。
しかし、どうしても圧縮袋を使用したい場合は、乾燥材を入れ、空気を抜き過ぎず、長期間の圧縮を避ければ、繊維の傷みを最小限に抑える事ができます。
また、圧縮で繊維が潰れてしまう原因には、お布団内の湿気が関係しています。
繊維が湿気を含んでいる状態で圧力をかける事こそが、繊維のよれの原因でもありますので、ウールを圧縮する時は、事前にしっかり干すなどしてしっかり乾燥させ、さらに圧縮袋の中にも乾燥材を入れると良いでしょう。
マンションではお布団をどこに収納すれば良い?
マンションなどの限られたスペースでは、お布団をどこに収納すれば良いのでしょうか。
まずお布団は、通常の場合は日の当たらない風通しの良い場所で保管をします。
圧縮されている場合であってもそれは同じです。
上記では、ウールのお布団を圧縮する際は、乾燥させる事が重要とご説明しましたが、実はそれは他のお布団の場合であっても共通して同じ事がいえます。
なぜかというと、湿気が残っている状態で圧縮してしまうと、カビの繁殖や繊維の劣化の繋がってしまうからです。
カビは、20度から30度の温度を好みます。
また、繁殖には空気が必要ですが、いくら圧縮していても100%真空になる事はないので、暖かい場所に保管してしまうのは良くありません。
ですから、乾燥させる時間がなく圧縮してしまっても、温度の低い日陰に保管する事が重要なのです。
では、どこなら良いのでしょう。
圧縮している状態なら、クローゼットや押入れがベストです。
また、日が当たらないのでればベッド下やソファ下でも良いでしょう。
マンションでのお布団収納には風通しの良さが大事
お布団の収納に圧縮袋を使用する事には、注意点はあるものの、マンションなどの狭い空間では大変便利である事が分かりましたね。
また、保管についても温度の低い日陰になる場所に収納すると良い事も分かりました。
保管に関しては、圧縮されている状態であっても風通しの良さが重要ですが、クローゼットや押入れの保管では、なかなか風通しはよくありませんよね。
では、どうすれば良いのでしょうか。
袋から出した時に、お布団を良い状態で使う事を考えて、できればお布団の下にすのこを敷きましょう。
最近のすのこは、木製の物ばかりではなく、柔らかい素材のマットでできた物も販売されており、大きさも自由に変える事ができます。
すのこ自体に吸湿性があるため、お布団の保管には大変便利です。
また、水分を多く含んだマット素材のすのこは、干して何度でも使用する事ができますので、大変重宝するアイテムといえますね。
これなら、従来のような重たい木製のすのこを使用しなくても良いので、手軽に空いたスペースを利用する事ができます。
マンションでお布団を収納するポイント
1 かさばるお布団は圧縮袋を使用して狭い空間を上手に利用すると良い
2 狭いマンションでは圧縮したお布団をベッド下やソファ下に収納すると良い
3 収納の際は、マット素材のすのこを使用して風通しを良くする事がポイント
圧縮袋は、狭いマンションなどでは大変重宝しますね。
マンションでも、工夫次第では良い状態でお布団を保管する事ができますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。