せっかく早く寝たのに「朝起きた時に肩が痛い」という経験をした事のある人は多いのではないでしょうか。
もしかすると、敷布団だけでなく、マットや枕が合っていないのかもしれません。
今回は「お布団が原因で肩が痛い時の対策法とは?」、「マットや枕も要因?」などの疑問についてお答えします。
肩が痛いのはお布団が原因?
朝起きた時に肩が痛いと感じる事が続く場合、それはお使いの敷布団やベッドマットレスが原因かもしれません。
自分に合っていない敷布団やベッドマットレスを使用していると、肩や首の周辺の筋肉に負担がかかってしまい、血管が圧迫され血行不良が起きてしまいます。
その結果、肩が凝ったり、肩周辺の筋肉に痛みが起こってしまうのです。
では、自分に合っていない、とはどのようなお布団なのでしょう。
敷布団やベッドマットレスの場合であれば、まずは、寝返りができるかどうか、という事を目安にチェックしてみましょう。
もし、寝返りがスムーズにできないのあれば、それは自分に合っていないお布団、という事になります。
寝返りがしづらいということは、体を動かしにくいという事になります。
そうなると、睡眠の際、姿勢を変える事ができずに、同じ姿勢のまま体や筋肉に負担をかけ続ける事になってしまいます。
自分に合わない敷布団やベッドマットレスを使用し続けてしまうと、筋肉の痛みだけではなく、神経を圧迫して、痺れなどが起こってしまう可能性もあります。
そうなってしまうと、日中のお仕事や勉強に支障が出てしまいますので、早めに買い替えるなどして、自分に合う物を使うようにしましょう。
肩が痛い時のお布団選び
睡眠は、日中の活動に大きく関わる重要な役割を担っています。
使っている敷布団やベッドマットレスが合わない事が原因で、肩に痛みが起こると、睡眠の質が落ちてしまい、日中の活動にも大きく影響してしまいます。
ここで、肩が痛い時のお布団の選び方をご紹介します。
【肩が痛い時のお布団の選び方】
〇寝返りがしやすいかどうか
ベッドマットレスを含めた敷布団を選ぶ時は、上記でもお話したように、寝返りがしやすい、という事が重要になります。
寝返りがしやすければ、姿勢を変えやすいので、筋肉に負担をかけることなく、また神経を圧迫しにくくなります。
また、血管を圧迫する事も減るので、血流も改善され、肩の痛みや肩凝りも解消されます。
〇マットレスの固さ
敷布団やマットレスは、固すぎても柔らかすぎても、体にとっては負担がかかるのでマイナスです。
固すぎる敷布団は、横向きで寝た際に肩にかかる負担が大きくなります。
また、柔らかすぎる敷布団も、腰が沈み込んでしまうので、首や肩に負担がかかってしまいます。
敷布団やベッドマットレスを選ぶ際は、実際に寝てみて決めると良いでしょう。
肩が痛いのは枕が原因?
寝て起きた時に肩が痛いと感じる原因は、敷布団だけではありません。
枕の高さなどが原因で、肩が痛くなる事もあります。
自分に合っていない枕を使うと、肩が痛いだけではなく、敷布団のように首周辺の筋肉痛みや凝り、神経の圧迫や血流障害などが起こってしまいます。
また、合っていない枕を使い続ける事で睡眠の質が落ちたり、目覚めが悪くなったり、日中に強い眠気が起こったり、頭痛や吐き気が起きる場合もあります。
また、枕は、高すぎると気道を圧迫してしまうので、睡眠時の呼吸に問題が生じる可能性があります。
合っていれば問題はありませんが、柔らかすぎても小さすぎてもストレスになって睡眠に影響がでてしまいますので、「枕が原因?」と思う場合には、使用を中止するようにしましょう。
肩が痛い時の枕選び
枕選びは、敷布団選び同様、睡眠の質を改善するためには大変重要となります。
「たかが枕選び?」と思うかもしれまんせんが、枕1つで睡眠や健康が損なわれる事にも繋がってしまいますので、自分に合う枕をしっかり選んで、肩の痛みや睡眠の質を改善しましょう。
ここで、肩が痛い時の枕の選び方をご紹介します。
【肩が痛い時の枕の選び方】
〇高さ
枕の高さは、人によってベストな物かどうかはそれぞれ異なります。
横向きに寝た時に、頭と体が一直線になるような高さの枕を選びましょう。
肩の辺りで沈んでしまうような高さでは、肩に負担がかかってしまうので、実際に試用してみるなどして、慎重に選びましょう。
〇固さ
柔らかい枕は、触り心地が良く、一見良さそうに見えるのですが、実は寝返りがしづらいために、肩にも体にも負担がかかっていまいますので注意が必要です。
「寝返りしやすい事」を基本として選ぶようにしましょう。
肩が痛い時に役立つアイテム
お使いのお布団が原因で、肩が痛い場合は、生活の様々な動作にも影響がでてしまうためなるべく早く敷布団や枕を替える必要があります。
敷布団や枕を替える事で、肩の痛みだけではなく、首や腰の不調、睡眠の質、寝付きや目覚めの良さ、日中の活動量に至るまで、様々な良い影響を実感する事ができます。
しかし、もしも購入した敷布団やベッドマットレスが、枕の高さと合わないなどの不具合が起きた場合は、敷布団の上にベッドパットを敷くなどして、枕との高さを調節したり敷布団の固さを調節すると良いでしょう。
実は、ベッドパットは、寝心地に関しては大変優れたアイテムです。
中でも、ウールを使用したベッドパットは大変人気があります。
特に、厚手のウールベッドパットは、寝心地に特化して作られた商品ですので、寝返りもしやすく体に負担をかけません。
ウールは、通気性にも保温性にも大変優れた素材で、季節を問わず、夏でも冬でも使用する事ができます。
デリケートな素材のため、天日干しは特に必要なく、陰干しや布団乾燥機を時々使用するくらいで十分なので、お手入れが大変ラクなところも人気の秘密です。
合わないお布団や枕が原因のいびき
先ほど、合わないお布団や枕の使用で起こる症状について、肩の痛み、首周辺の筋肉の痛みや凝り、神経の圧迫や血流障害、睡眠の質の低下、寝付きの悪さ、目覚めが悪さ、日中の強い眠気、頭痛や吐き気などがある事をお伝えしました。
枕が高すぎる事で起こる気道の圧迫についても軽く触れましたが、ここでは、気道を圧迫する事で起きるいびきについて見ていきましょう。
いびきは、高い枕だけではなく、合わない敷布団などでも起こります。
これは、柔らかずぎる敷布団や、ベッドマットレスでは体が沈み過ぎて、枕と高低差ができてしまうのが原因です。
高低差ができてしまうと、顎を引いた状態になるので、気道が狭くなります。
この、顎を引いた状態で気道が狭くなる事で起きるいびきは、睡眠の妨害の原因になります。
正常な気道の開きを確保する事が難しくなるので、睡眠の質を下げてしまう事になります。
しかし、いびきをかく事が睡眠の妨害くらいならまだ良いのですが、酷くなると、睡眠時無呼吸になってしまう可能性もあります。
枕が高かったり、枕と敷布団に高低差ができてしまう事は、肩が痛いというだけではなくいびきによる睡眠時無呼吸の原因にもなりますので、注意が必要です。
起きても疲れが取れないと感じる時や、パートナーなどからいびきを指摘された時は、すぐに寝具の見直しをして、自分に合った物を使うようにしましょう。
お布団が原因で肩が痛い時の対策法
1 敷布団が合わない場合は、寝返りがしやすい物に替えましょう。
2 肩が痛い時は、頭と体が一直線になるような高さの枕を選びましょう。
3 物足りない時は、ベッドパットを利用しましょう。
合わない寝具を使うと、体には様々な悪影響がある事が分かりました。
健康や質の良い睡眠のためにも、自分に合った寝具を選びましょう!