人間も猫にとっても睡眠は、リラックスできる大事な時間です。
人間に比べて猫は、多くの時間を寝て過ごしています。
愛猫が気持ちよくぐっすり眠っている姿は、飼い主を和ませてくれますね。
そんな猫がスヤスヤ眠れるベッドは、種類が豊富にあります。
猫ベッドの中でも、猫が馴染みやすいドームの形をしたベッドについてまとめてみました。
やっぱり猫はベッドで寝るのが好き
猫という字のもとは、よく寝る子の「寝子」からきていると言われており、猫は1日約15時間寝るそうです。
それは、猫がまだ野生であった時、狩りに備え、体力を温存するためと言われています。
寝ている間でも、猫の脳や身体は成長しています。
むやみに起こしたり、びっくりさせることは、発達の妨げになるので猫の安眠のためにも止めておきましょう。
猫の睡眠のほとんどは、眠りの浅いレム睡眠のため、猫は夢を見ています。
じっと、寝ている猫を見つめていると、びくっとすることがありますね。
それは、狩りの夢を見ていることが、多いことからだそうです。
夢を見ながら長い時間、寝ている猫ですが、人間と同じように落ち着いたベッドやお布団で寝ることが、1番心地よい眠りにつくことができるのです。
では、猫が心地よい眠りにつくことができる環境とは、どんなものなのでしょうか?
みなさんは、猫が段ボールや紙袋、少し隙間の開いているお布団の中に、入り込んだのを見たことがありませんか?
この理由は、猫は狭く少し圧迫感のある、狭いところが好きだからです。
猫のベッドは、入口も狭く作られ、まるで洞穴のような、適度な圧迫感のあるドーム型のものがおすすめです。
猫が好きなドーム型のベッド
どうしても、ベッドは広い方が開放感があって心地よいと思いがちですが、猫たちにとっては、暗くて狭く穴の空いた、ドームのような形が大好きです。
それは、体温維持や体力の回復そして、捕まえた獲物を他の動物に取られないための習性からのようです。
ドーム型のベッドは、素材も猫の好きなふわふわ・もこもこで、柔らかいクッション素材ものが多く使われています。
これは、母猫の柔らかい、温かみを意識して作られています。
もちろん、寒い冬でも対応できるような、ヒーター付きのものも販売されています。
反対に、暑い夏には、風通しのよいラタンを使ったベッドや、床がひんやりする大理石が採用されているベッドもあります。
実は、猫は汗をかくことができません。
そのため、暑い日はとてもつらいものです。
このことから夏場は涼しい場所に、ドーム型のベッドを移動させてあげましょう。
また、子猫の間は特に見られることですが、人間と一緒に寝たがって、お布団の中に入ってきます。
そのため、もし暑いと感じれば猫は自ら移動していくので、安心してそのまま一緒に寝てあげましょう。
選んでみよう!猫が好きなドーム型のベッド
では、愛猫のために、どんなドーム型のベッドを選んであげればいいのでしょうか?
選ぶ時のポイントは
・肌ざわり・サイズ
・掃除のしやすさ
・すぐに潰れない
・持ち運び、移動が楽
上記のようなことをベースにし、また、夏・冬の気候に応じて、対応できることなども考慮して選ぶといいでしょう。
愛猫のためのベッドですから、肌触りは特に重視します。
そして、猫が枕にできるように、クッションが付いているものもおすすめです。
また、元気な猫が、せっかく揃えてあげたドーム型のベッドの上に「ダイブ!」なんてこともあるでしょう。
その場合も想定して、乗ってもすぐに形がもどるクッション性の高いものや、オールシーズン使えるポリエチレン製のものを選らんでもいいでしょう。
また、オールシーズン使えるベッドは、ドームの部分の取り外しができたり、夏は涼しく、冬は暖かい高機能性を持つ素材を使っているものが便利です。
そして、汚れを簡単に落とせる素材や、本体をそのまま洗えるものも、常に清潔にすることができるのでおすすめです。
さらに、お掃除の時やベッドを他の場所に動かしたい時などに、さっと移動させることができるベッドもよいでしょう。
どれも、ペットショップ、通販サイトで1000円から3000円程度で、購入できます。
もし猫がドーム型のベッドを使ってくれなかったら?
しかし、せっかく愛猫のために選んだドーム型のベッドを、猫が使ってくれなかったらがっかりしてしまいます。
これには、猫側としても理由があります。
まず1番に考えられることは、「におい」です。
猫は、縄張り意識がとても強い動物です。
特に、新しい環境に慣れるまでは、自分のにおいにする場所が、1番安全で安心と感じます。
もし、新しいベッドを使ってくれない時には、今まで猫が使っていた、洗濯をしていないクッションやタオルを、ドーム型のベッドの中に入れてあげましょう。
また、使う前に1度、天日干しをすると、新しいにおいが消えてより効果的です。
この時、冬場ならドーム型のベッドの中が暖かくなるので、使ってくれる確率は上がりますが、夏場の場合には、熱を冷まして涼しい場所に配置してあげます。
このように、夏場は涼しい場所に、冬場は温かい日の当たる場所に、ドーム型の猫ベッドを移動してあげると、猫も心地よさを求めて中に入ってくれそうです。
その他にも、猫ベッドの配置場所を変えるだけで、使ってくれる場合もあります。
高い場所から低い場所へ、配置している部屋を変えることや、部屋の中の位置を変えてみましょう。
日常の猫の様子も観察して、いろいろと試してみるといいかもしれません。
さらに心地よく!ドーム型のベッドは清潔に
やっと、愛着を持ってくれるようになった、新しいドーム型の猫ベッドは、こまめにお手入れをしてあげましょう。
愛猫を洗ってあげても、ベッドが汚れていては安眠できません。
1日のほとんどを寝て過ごしている猫なので、ベッドの中には猫の毛がたくさん落ちています。
ほこりもそうですが、溜まりすぎるとドーム型のベッドの中で温まり、雑菌が繁殖しやすくなります。
忙しく時間がない場合は、粘着クリーナーで取ることもいいのですが、掃除機を使って掃除をする方がきれいになります。
そして、時間のある時や、天気のよい日には、ベッドまるごと洗濯をしましょう。
猫の好きな「もこもこ感」や肌触りを保つためにも、手洗いでやさしく洗います。
40度くらいのお湯で、酸素系漂白剤を入れて押し洗いをしましょう。
汚れがひどい場合には、浸けおきしてもいいでしょう。
その後、十分にすすぎをしてから洗濯機で脱水をし、天日干しをすると、汚れも雑菌も落とすことができます。
そこで注意しなければならないのは、必ずしっかり乾かすことです。
生乾きの状態は、雑菌が繁殖しやすい環境なので、逆効果になりかねません。
また、ベッドを置いていた場所も忘れずに、掃除機をかけておきましょう。
やっぱり猫は高いところが好き?
ここまで、ドーム型のベッドをご紹介してきましたが、最後は、ベッドよりもお手入れが簡単な「猫用ハンモック」をご紹介していきます。
飼い主にも猫にも、人気がある猫用ハンモックにも、多くの種類が販売されています。
猫はドーム型ベッドのような狭い場所のほかに、高いところが大好きです。
猫用ハンモックは、その習性にマッチしていると言えます。
ハンモックは基本、高い場所に設置し上から吊るすので、入った時に体の重みでハンモックが体にフィットします。
そして、猫の好きなふわふわ素材が包み込んでくれるのなら、猫も大満足するでしょう。
取り付ける場所はどこでも可能で、タワーやゲージに取り付けるタイプや、窓に取り付けられるものもあります。
また、人間と同じように、平面に自立させて使うタイプもあります。
ただこれは、場所を取るので邪魔にならないスペースがあれば、設置してもいいかもしれません。
この猫用ハンモックも、通販サイトやホームセンターなどで、1000円台から購入することができます。
猫が落ち着けるような高い場所や、狭い場所がない部屋などに、活用できそうです。
猫の気持ちになってあげよう
自分の愛猫には、やはり快適で安心できる環境を作ってあげたいですね。
しかし、無理強いはいけません。
猫用ベッドやハンモックなどを選ぶ時は、猫の気持ちになって考えて購入、設置しましょう。
愛猫も快適にすやすや眠れ、かわいい寝顔を毎日、見せてくれることでしょう。