猫ちゃんの寒さ対策〜暖かい猫ベッドでハッピーに〜

寒くなってくると、猫の防寒が気になってきますね。

真冬なら、エアコンやペット用ヒーターも必要ですが、できるだけ電気は使いたくないとお考えの方も多いと思います。

もし、電気をできるだけ控えて、猫の寒さ対策をすることを考えるのであれば、ベッドを充実させるのが一番です。

そこで、ここでは飼い主と猫が同時に幸せになれるベッドについて考えていきます。

猫の寒さ対策のコツ

猫も人間も、寒さ対策の方法は同じです。

まずは、基本的な寒さ対策方法からご紹介していきます。

①猫を冬毛にする
②部屋を狭くする
③床面を暖かくする

要は周りの空気を暖かいまま保てればよいのです。

①は、猫が冬毛に変わってくれれば問題ありません。

ただ室内飼いでずっと服を着せていたり、暖かい部屋にばかりいると、ふかふかな冬毛になれないこともあります。

ですので、たまに寒いベランダで遊んだりして、上手く衣替えができるよう手伝ってあげましょう。

寒さに慣れてもらうことは、とても重要なことです。

いくら服を着せたとしても、自前の毛皮にはかなわないのですからね。

②は、空間を小さくして身体周辺の空気を暖めやすくする、という意味です。

例えばワンルームのアパートと旅館の宴会会場があったとします。

当然ワンルームの方が、暖房がよく効きますね。

空間を小さくすれば、最終的には自分の体温だけで保温が可能です。

③は、断熱の話です。

身体が直接ふれる床や壁を補強しましょう。

人間でも、冬場ベッドではなく、直接床に寝たりさらに敷布団が薄い場合は、床からどんどん体温が奪われて眠れたものではないですね。

敷布団は十分に厚く、が原則です。

以上ポイントは3つです。

覚えておいてくださいね。

ベッドの場所選び

さてポイントを押さえたところで、次に猫ベッドについて考えていきましょう。

暖かい部屋に、暖かいベッドがあれば、猫もご機嫌になります。

まず、ベッドの置き場所について考えます。

置き場所は、ベッドの大きさにもよって変わりますから、場所選びは重要です。

まず、猫がいつもどこで寝ているか考えてみましょう。

それが飼い主のベッドの上なのか、それともソファなのか、猫の好む場所をまずはどこなのかを知ることが大切です。

「夜はケージで寝かせている」など、寝場所がはっきり決まっているなら、その場所を充実させます。

そうでなければ、落ち着けそうな場所を考えましょう。

例えばソファで寝ていることが多いなら、恐らくその猫は人のそばいるのが大好きということです。

人が大好きなら、飼い主さんがいつもいる場所に近いところがベストポジションです。

押入れが好きな猫は、少し臆病な猫かもしれません。

その場合は、押入れに猫の秘密基地を作ります。

ただし、お布団の中に潜り込むのが上手な猫でしたら、ベッドを作る必要はありません。

寒さ対策として、お布団の中以上の場所はないのですからね。

候補がいくつか挙がったら、あとは実際にベッドを置いてお伺いをたてるだけです。

次は、ベッドの種類によってどんな寒さ対策をすればいいか考えていきましょう。

市販の猫ベッドで寒さ対策〜ペットハウス編〜

ペットハウスは、ペットショップやホームセンターでよく見る、ふかふかのお家風のベッドのことです。

材質はウレタンや、ポリエステル綿などがあります。

かまくら型やカマボコ型、犬小屋風など、形や色のバリエーションが豊富で、お値段も様々です。

高いものにはカーテンが付いていたり、底に保温シートが入っていたり色々工夫がほどこされています。

これさえ買えば、「寒さ対策はバッチリ」と言いたいところですが、どんなに暖かそうに見えても、残念ながら真冬はこれだけでは不十分です。

問題は開口部から入ってくる冷たい空気です。

どのご家庭でも、猫の寝場所を確保となると大抵床置きになります。

たとえホットカーペットや床暖房の上に置いたとしても、空気は循環していますから、窓やドアの隙間から常に冷たい空気が吹き降ろし、床の上を這いまわっています。

さらに、ウレタンやポリエステル綿はふかふかで一見暖かそうですが、見た目ほど保温性がありません。

開口部を塞いだとしても、壁面から冷たい空気をじんわり通します。

ですので、真冬は上から毛布を一枚かけ、さらに床面も補強しておくことをお勧めします。

市販の猫ベッドで寒さ対策〜もぐりこむタイプ編〜

市販の猫ベッドにはもう一つ、もぐりこむタイプがあります。

お布団や毛布にもぐりこむのが大好きな猫には、こちらがお勧めです。

身体と毛布にスキマがないので、暖かさはかまくら型に数段勝り、寒さ対策には有効です。

お布団を直接かぶって寝るのですから当然ですね。

ただし、とても良いベッドなのですが、猫がどう入っていいか分からず結局上に乗って寝る、という結果になることもあります。

お布団や毛布には上手くもぐりこめるのに、「どうしてこれはダメなんだろう?」と思いますが、それが猫なのです。

猫の規格では市販のものは小さいものもあります。

もしかしたら大柄な猫には入りにくいのかもしれません。

このタイプには、

①ベッドにフードが付いていて取り外し可能なもの
②袋のような形の一体型で折り返したりつぶしたりして季節で使い分けるもの

の2種類があります。

どちらを選ぶにしても、仔猫のときから使ってもぐり方を学習させるしかありません。

大人の猫でも根気よく教えれば、ある日突然理解して入ってくれる可能性はあります。

小柄な猫は器用な猫が多いですから、頑張る価値はあると思います。

手作り猫ベッドで寒さ対策〜ダンボールハウス編〜

猫ベッドは高い、とお思いの方は、ダンボールでベッドを手作りしてみてはいかがでしょう。

意外にもダンボールは保温性に優れていますので、簡易的ではあるものの、寒さ対策にはなります。

手頃なサイズのダンボールに通れるだけの穴を開け、中にお布団を敷きつめれば、簡単に個室を作ってあげられます。

お布団は人間のお古をリサイクルで十分です。

古い毛布でも良いですし、捨てる予定の敷布団や掛け布団があれば思いきってカットしてみましょう。

人間には役不足でも、猫には立派な敷布団になります。

小さいので洗いやすいのも嬉しいところですね。

他にも古いセーターやバスタオルなど、暖かそうな布類があれば何でもいいのです。

適当なものがなければ買い足してください。

手芸の得意な飼い主さんなら、編んだり縫ったり、ぴったりサイズにできますね。

それを床面に敷き、さらに上から毛布をかければ、簡易版猫専用こたつのできあがりです。

ポイントは、冷たい風が入りにくいように出入り口を少し上に作ることです。

そして、酸欠にならないよう、出入り口を毛布で完全に塞いでしまわないように気をつけることです。

中が広めなら湯たんぽも良いですね。

ただし、低温火傷には注意が必要です。

湯たんぽを使用する際は、タオルを巻きつけて、さわって「ほのかに暖かい」程度にしておけば火傷の心配もないですし、長時間ダンボールの中を温め続けてくれます。

手作り猫ベッドで寒さ対策〜キャリーバッグ編〜

病院や移動に欠かせないのがキャリーバッグですね。

自立できるタイプなら、これを利用しない手はありません。

キャリーバッグが安心できる寝床であれば、寒さ対策に役立つだけでなく、病院に連れて行くときも猫の心の負担を減らすことができます。

一度病院嫌いになるとキャリーバッグで寝たがらなくなる心配はありますが、それでも暖かく心地良い場所であれば、またベッドとして利用してくれる可能性は大きいです。

たとえ普段入ってくれなくても、とびっきりのベッドにする価値はあります。

少なくとも冬場の移動時、寒い思いをさせずにすみますからね。

ポイントは大きな出入り口と壁、そして通気孔を全部カバーすることです。

出入り口にカーテンを下げ、寄りかかっても冷たくないよう壁面をカバーします。

カーテンはタオル、壁はダンボールをはさみこめば大丈夫でしょう。

壁面のカバーは上までなくても構いません。

壁部分が立ち上がるように底にダンボールをU字形に敷き、その上に敷布団を置けば簡単です。

仕上げはやっぱり上から毛布が保温性が高くなります。

移動式猫こたつのできあがりです。

寒さ対策は猫にとって幸せ

猫の寒さ対策のポイントは、

①猫を冬毛にする
②狭い空間を作る
③床面を暖かくする

でしたね。

また、ベッドを用意してあげるのも良いですよ。

ご機嫌な場所が増えれば、猫は嬉しいものです。

ご機嫌になれる場所を作ってくれたのが誰かかは、彼らはちゃんとわかっています。

猫の寒さ対策という名の、目に見える幸せ作り。

頑張りましょうね!