いつも通りに過ごしているつもりでも、仕事や勉強などで睡眠不足が続いてしまうと、体がストレスを感じてしまい、いつの間にか喉に痛みを感じたり、頭痛がしたりなどの風邪の症状が出てしまいがちです。
風邪を引いたら、まずは睡眠と栄養補給とは言いますが、具体的にはどのような睡眠と栄養補給が必要なのでしょうか。
今回は、「風邪には睡眠と栄養が効果的?」、「どんな睡眠と栄養が必要なの?」などの疑問にお答えします。
睡眠不足は風邪の原因?栄養だけじゃ予防効果はない?
風邪を引く原因には様々な理由がありますが、一般的に健康で丈夫な人は、免疫力も強く体温も高いので風邪は引きにくいと言われています。
反対に、体温も低く生活サイクルが乱れがちな人は、前者と同じ環境にいても、風邪を引く確率は高くなってしまいます。
睡眠不足は、体のあらゆる機能を正常に働かない状態にしてしまいます。
そのため、細胞も弱ってしまい、病気やウィルスに対する抵抗力が低くなるので、健康で体温の高い人と比べ、風邪を引きやすく、また治りにくい体質になっている可能性も高いのです。
また、睡眠不足が続いている場合は、風邪が治ったとしても、また繰り返し風邪を引いてしまう場合も多いです。
たとえ食事からの栄養がしっかり摂れていたとしても、睡眠不足の状態では、健康な体とは言えません。
睡眠不足の状態では、消化機能も弱まっていますから、十分な栄養補給とは言えないのです。
このように、栄養補給だけでは、風邪の予防効果は得られません。
睡眠もしっかり取るように心掛けましょう。
風邪に睡眠が効果的な理由って?
風邪を引きにくくするためには、普段から十分な睡眠が大切です。
しかし、睡眠を取ることは、引いてしまった風邪に対しても効果があります。
睡眠による最大の効果は、体をしっかり休ませることによって、免疫力が上がることです。
疲れた状態では、体はウィルスや病気に抵抗できません。
体をしっかり休ませることで、細胞を元気にしなければなりません。
しっかり睡眠を取ることで、体の機能が正常に働き、体温も機能も正常になり、細胞が活発に活動することでウィルスに対する抵抗力も高まるのです。
また、睡眠を十分に取ることで、心臓や呼吸、血圧なども整います。
そうすることで、より早く風邪を治すことができるのです。
ですから、風邪を引いたときは、まずは十分な睡眠を取るようにしましょう。
風邪を引いたときは何時間の睡眠を取れば効果的なの?
風邪には睡眠が効果的なことが分かりましたが、どれくらい睡眠を取れば良いのでしょうか。
どんなに仕事や勉強が忙しい時期にあっても、7時間以上は睡眠を取らなければいけません。
特に、風邪薬を飲んでいる場合や、熱があるときは活動的に動けないことがほとんどです。
そのような場合は、時間にこだわらず、長時間しっかり眠るようにしましょう。
熱が下がって体調が良くなるまでは、しっかり休養することをおすすめします。
普段でも5時間睡眠の人と、7時間睡眠の人では、前者の方が風邪を引く確率が3倍も高くなるという調査もあるほどです。
それほど、人にとって睡眠の影響は大きいのです。
風邪を引いているときの短時間睡眠はいけません。
風邪が治るまで、十分な睡眠をとって体を元気にしましょう。
風邪を引いたときの睡眠は十分!ではどんな栄養が効果的?
風邪を引いたときの睡眠はとても大事なものですが、食事もとても重要なものです。
風邪で体が弱っているときは、どのような食事内容にすれば良いのでしょうか。
ポイントは、体を温める食事と、胃にやさしい食事であることです。
では、ポイントを順にご紹介しましょう。
1つ目の、体を温める食事では、体を温める効果のある食材を使うのが効果的です。
生姜やネギ、野菜などを組み合わせて、上手に摂取しましょう。
生姜やネギなどには、体を温める効果の他、殺菌作用もあり、喉にも効き目があります。
また、スープやお粥にすると消化吸収も早く、弱った体には効果があります。
2つ目の、胃にやさしい食事では、消化の良さを意識すると良いでしょう。
煮込んだり、蒸すという調理法で、根菜類などの食材をやわらかくするのがおすすめです。
また、ビタミン類の摂取も免疫力を上げるには最適な食材です。
果物なども積極的に摂り、バランスの良い食事を心掛けましょう。
睡眠や栄養が大事だけど水分摂取も風邪には効果的!
睡眠や食事からの十分な栄養補給は、風邪などで弱った体にはとても大事です。
そして、栄養補給の一部分として、水分の補給も体を回復させるためにはとても重要なものです。
では、風邪を引いたときは、どのように水分を摂取すれば良いのでしょうか。
風邪を引いているときは、基本的に普段の倍は水分を摂取しましょう。
毎日1リットル飲んでいるなら、倍の2リットル、またはそれ以上でも構いません。
無理をして一気に飲むのではなく、起きているときに少しずつ口にするようにしましょう。
水分の内容としてベストなのは、スポーツドリンクです。
スポーツドリンクは、カロリーが高いため、弱った体には高い効果があります。
アミノ酸、クエン酸、ブドウ糖が含まれているため、体の回復時の水分補給には大変適しています。
また、薬局でも販売されている経口補水液も、水分補給にはおすすめです。
スポーツドリンクよりも値段が高いのですが、経口補水液は自分でも簡単に作ることができますので、ここでご紹介します。
【経口補水液の作り方】
1、空の1リットル以上の容量のペットボトルを用意します。
2、ペットボトルに1リットルの水、砂糖40g、塩3g、レモン果樹などを適宜入れ、混ぜるだけで作れます。
作った経口補水液はその日のうちに飲みきるようにしましょう。
風邪予防に効果的な睡眠の取り方とポイント
風邪を引いてしまうと、熱が出たり、喉や頭が痛くなってしまうだけではなく、仕事や勉強にも支障が出てしまうため、なるべく引きたくはないものです。
では、普段の風邪予防としては、どのような睡眠の取り方が良いのでしょうか。
【風邪予防に効果的な睡眠の取り方とポイント】
〇毎日最低7時間睡眠
これまでお話したように、睡眠不足は免疫力が落ちてしまうため、風邪を引きやすい体質になってしまいます。
毎日7時間はしっかり睡眠を取るようにして、ウィルスに抵抗できる体づくりをしましょう。
〇加湿器
特に、乾燥する時期には加湿器を付けましょう。
部屋の湿度を50%以下にしてしまうと、菌やウィルスが飛びやすくなります。
睡眠時も、部屋の湿度は50%以上を保つようにしましょう。
〇体を温める
もし手足が冷たい場合は、体温が低い可能性があります。
特に、睡眠不足が続いている人は、体温が低い傾向にあり、風邪を引きやすい状態にありますので、常に体を温めることを意識しましょう。
手足が冷たいままだと睡眠の質は下がります。
温かい飲み物を用意するなどして、体を温めましょう。
〇睡眠時にマスクをする
乾燥する時期は特に、マスクをして寝ることをおすすめします。
鼻の周りを温めることは、風邪予防にも繋がります。
また、マスクをして寝ることは、鼻や口の乾燥、菌やウィルスからの感染予防にもなりますので、おすすめです。
どうしてもマスクが付けられない場合は、首や喉を冷やさないように工夫して寝るようにしましょう。
風邪に効果的な睡眠と栄養のポイントを押さえよう!
今回は、風邪を治すのに効果的な、睡眠の取り方や栄養の取り方をご紹介しました。
風邪を引いてしまったら、無理をせず十分な睡眠を取りましょう。
そして、体を温め、消化吸収の良い食事を摂り、脱水症状を避けるためにスポーツドリンクを飲んで水分補給するのがおすすめです。
そして、睡眠や食事は風邪の予防にも効果があるので、ぜひ、この記事を参考にしてみてくださいね。