お布団のダニ対策で、お悩みの方は多いのではないでしょうか。
そうした方に人気の布団クリーナーですが、掃除機や他の方法でも、十分ダニ退治はできることをご存知ですか?
この記事では、お布団を衛生的に保つ効果的な方法についてご紹介しています。
布団クリーナーと掃除機の違いは?
布団クリーナーも掃除機も、ゴミや埃を吸い込む点では似た効果が得られそうな気がしますよね。
では一体、どのような違いがあるのか、布団クリーナーの特徴から考えてみましょう。
・コンパクトで持ちやすい
布団クリーナーは、お布団やベッドで使われるため、ハンディタイプのものが主流となっています。
一方、掃除機は様々な形状のものがありますが、コードが繋がっているものもありますよね。
その場合、持ち上げたりコードをまとめたり、と少々面倒なこともあります。
そういった点では、そのような煩わしさもなく便利です。
・紫外線照射やお布団たたき効果付きのものがある
布団クリーナーは掃除機とは違い、お布団のダニや埃の掃除に特化したアイテムとなります。
そのため、掃除機にはない機能が備わっているものが多いです。
布団クリーナーにはどんな効果があるの?
掃除機と布団クリーナーについては上記で大まかな違いについてご紹介しました。
では、布団クリーナーと掃除機の使用に差はあるのでしょうか?
・紫外線照射機能はあまり効果がない
布団クリーナーの紫外線照射機能についてですが、よく「紫外線を浴びるとダニを撃退できる」といわれますが、実際のところはあまり効果がないようです。
天日干しなどでダニを退治することも難しいといわれています。
・お布団たたき効果も場合によっては逆効果に
昔からお布団を干す際にされている「お布団たたき」と同じ効果が付いている布団クリーナーもありますよね。
お布団の中の埃やダニの死骸を表面に出して吸い込むという機能ですが、お布団をたたくことで死骸等が細かく砕かれ、空気中に舞い上がってしまうことがあります。
それを大量に吸い込んでしまうとアレルギーを発症してしまうことがあるので、使用する際は、よく換気をするなど注意が必要です。
また、布団クリーナーはコンパクトで便利ではあるものの、コンパクトがゆえに吸引力も掃除機と比べると弱くなってしまうようです。
一方、掃除機の場合、専用のアタッチメントを取り付ければ布団クリーナーとして使用可能なので、掃除機のノズルにアタッチメントを取り付ければ、効果は十分ともいえます。
よりリーズナブルにする場合、使用済みのストッキングを被せる、といった方法もあります。
ちなみに、掃除機でお布団の汚れを吸引する場合、1平方メートルあたりに20秒以上の時間をかけてゆっくりと吸引するのが効果的だとされています。
掃除機をかける際は、必ず両面、行いましょう。
お布団のダニ退治、掃除機以外で効果的なのは?
お布団のお手入れというと、天日干しや布団クリーナーが挙げられると思いますが、上記でもお伝えした通り「紫外線照射はあまり効果がない」のです。
では、どのようにすればダニを撃退させることが出来るのでしょうか。
・洗濯乾燥機で撃退する
実は、ダニは洗濯機などで洗うだけでは退治できず、そのままシーツや衣類などに残ってしまうのです。
そこで効果的なのが乾燥機です。
ダニは60℃以上になると死滅してしまうといわれており、乾燥機が60℃以上になるものであれば撃退が可能です。
・布団乾燥機を使う
これも乾燥機と同様に、60℃以上になるものであればお布団のダニを撃退するのに効果的です。
その際に、掛け布団をしっかりと掛け、熱が逃げないようにしましょう。
・お布団に掃除機をかける
お布団で死滅したダニは、掃除機等で取り除かなければ除去できません。
埃やゴミと一緒に吸って除去しましょう。
掃除機で取り除けないお布団のダニに効果的な方法は?
上記では熱を使ってのダニの退治についてご紹介しましたが、ここでは熱を使わないダニの退治方法をご紹介します。
・ダニ捕り用パックやダニ除けスプレーを使用する
熱を加えてダニを死滅させて掃除機で吸引しても、生きているダニは繊維の奥へと隠れてしまうため、捕獲ができません。
そのような捕りきれないダニを、捕るための商品が多数発売されているのをご存知でしょうか。
その中でもダニ捕り用パックは、殺虫剤等を使用していないため、小さなお子様がいる家庭でも安心して使用できる商品です。
捕獲方法もダニの習性を利用した効果的な手法となっており、死骸なども出ず便利です。
お布団やソファなどダニの気になる場所へ忍ばせておくと、ダニの好む香りがするパックの中へと誘い込まれ、入ってしまうと出て来られないような設計になっているのです。
1個で3ヶ月程度使用可能なものが主流のようなので、コストの面でも経済的ですね。
また、日々のこまめなケアとしてダニ除けスプレーを使用するのもオススメです。
天然ハーブが使用されていることが多く、ぬいぐるみなどに使用できるのも嬉しいアイテムです。
・炎天下の車内へお布団を置く
こちらは夏限定の方法となりますが、炎天下の高温な車内にお布団等を干して熱を加えるという方法です。
特に熱が加わるフロントガラスの内側にお布団を置き、片側2時間ずつ・計4時間車内で熱を加えることで効果が出ます。
その際、車内はとても高温の状態のため、車内へ留まらないよう注意しましょう。
クリーニング業者にお布団を丸洗いしてもらう
毎日、掃除機で清潔に保っていても、目に見えない汚れは気になるものですよね。
また、お布団は日々汗を吸ってしまっています。
その汗の量は1年で約72リットル、ペットボトル約144本ともいわれています。
確かにお布団を使用していると、乾燥させたりこまめにお手入れしているにも関わらず、段々しっとりしてしまうような気がしていましたが、こんなに汗を吸っているとは驚きです。
そして、汗には塩分も含まれるため、よりお布団が湿ってしまう原因となります。
そのような場合は、専門業者の方に依頼するのが便利です。
お布団専門のクリーニング業者の方に家までお布団を取りに来ていただき、お布団を丸洗いしてダニを除去してもらうという、とても効果的な方法があります。
ダニはもちろんアレルゲンの除去も出来るので、小さなお子様がいるご家庭には嬉しいですよね。
日々のケアに比べるとお値段はかかってしまいますが、お布団を長持ちさせるための特別なケアとして行うことで、ダニを99%除去できるということです。
洗剤も肌や人体へ影響のないものを使用するため、安心して依頼できますね。
お布団だけじゃない!忘れがちな枕も危険
寝具のお掃除というとお布団がメインに考えられますが、特に危険なのが「枕」なのです。
ダニはフケや皮脂が大好物です。
そのため、寝具の中でも最も汚れやすい枕が、ダニの温床となってしまうのです。
枕カバーだけではなく、枕本体もこまめにお掃除する必要があります。
枕はお布団よりもコンパクトで掃除機はかけにくいため、カバーと一緒に洗濯機でお洗濯・乾燥するのが最も効果的です。
枕の掃除を怠っていると、頭皮湿疹やフケ・抜け毛や臭いなどの原因となってしまう場合もあるので注意が必要です。
また、枕も使用していると段々弾力がなくなり、ぺたんとしてきてしまいます。
物にもよりますが、大体1~3年が枕の寿命だといわれています。
長年使用されている方は、一度枕を見直してみるのも良いですね。
こまめなケアで快適な寝室づくりをしよう!
お布団のお掃除や効果的な駆除方法をご紹介してきましたが、やはり目に見えないものだからこそ、定期的なケアが大切になってきます。
まとめて一気に作業するのは大変なので、時間のあるときに少しずつ掃除機をかけたりするだけで、気持ちも違ってきます。
清潔な環境を心がけて、快適な睡眠をとれるようにしましょう。