じめじめした寝具で寝起きすることは、心身ともに健康的ではありません。
寝汗などで湿った寝具で休むと、安眠の妨げになるほか、お肌が弱い方は寝具に肌が触れる場所が荒れる恐れがあります。
特に敷布団に下着のみや裸のままでお休みになられる方は、お布団やベッドの除湿に注目しましょう。
ここでは、ベッドで除湿シートを使う順番や注意点、その種類などについて詳しく見ていきます。
ベッドで除湿シートを使うには順番がある?
一日の疲れを癒すのには、様々な手段があります。
好きなメニューの食事やお酒をたしなんだり、いい香りのする入浴剤を入れたバスタブにゆっくり浸かったりすると、次の日に元気に活動できるようになれます。
特に一番忘れてはならないのが、眠りの質です。
よく眠れなければ、前日の疲れやだるさが残ったり気分が晴れなかったりします。
また、浅い眠りが続けば体調不良の原因にもなります。
質のよい睡眠をとるには、寝具の状態を見直す必要があります。
専門の調査機関のデータにもあるように、働き盛りの男性やお子さまは女性よりも寝汗の量が多いものです。
特に寝具が寝汗を吸収したのを放置しておくと、就寝時間に不快を覚えるようになります。
寝具が湿気ったままにならないためには、屋外に干すか、布団乾燥機を使うかになってきますが、ベッドの場合は毎日干すことはできませんし、布団乾燥機も電気代がかかります。
そこで、おすすめなのがベッドに除湿シートを使う方法です。
除湿シートを使えば毎日干すことを考えず、また、電気代もかからずに除湿できます。
ただし、ベッドに除湿シートを使うには正しい順番があります。
決められた順番を覚えて、快適な睡眠ができるようにしましょう。
ベッドで除湿シートを使う順番を間違えないようにしよう
先ほどは、除湿シートを使うには順番があると述べました。
では、寝具の除湿が簡単にできる除湿シートを使うには、どういった順番で敷くのが正しいのでしょうか。
除湿シートを手にとってみると、さほど厚みがなく、単純にお布団やベッドのマットレスに敷いて使ってもいいように思えますが、効率よく寝具を除湿するためには、敷く場所が大きなポイントになります。
実は、除湿シートはどこにでも敷けばいいというのではありません。
もし、お布団に使う場合には、シーツやマットレスの下に敷きます。
ベッドに除湿シートを使う場合には、敷パッドやシーツ、ベッドバッドのさらに下にあるマットレスの下に敷くのが正しい順番になります。
こうしてみると、直に寝転がる敷布団やマットレスの上に使うのではないことがわかります。
もともと、除湿シートは肌に触れるシーツや掛け布団、毛布のような性質のものとは異なり、肌触りを追求した製品ではありません。
マットレスの下に敷くことで効果を発揮するよう作られているので、使うときは順番を間違えないようにしましょう。
ベッドで除湿シートを使う順番には理由がある
ベッドのマットレスの下に除湿シートを敷くことで、本当に除湿するのに効果があるのかと疑いたくなりますが、これには大きな理由があります。
ベッドに除湿シートを使う順番として、マットレスの下に敷くと述べましたが、寝具の一番下に敷くことで人体が発する熱気と床との温度差や、蒸気、寝汗などで起こる湿気などをバランスよく除湿する効果があるのです。
夏場の場合には、寝苦しくなることがよくあります。
熱帯夜などの外気が静まらない状況下でエアコンを付けても、ベッドに横になるだけで自分の体温で敷布団が温められ、寝られないことが原因です。
さらに夏場は、他の季節の数倍は寝汗をかきます。
この寝汗がシーツより下のマットレスにも湿気を呼び、下方に行くにしたがって湿気が溜まりがちになり、カビの原因になります。
また、冬場は夏場とは違って気化熱は少なくなるにしろ、ベッドと床との隙間の冷気と、上部にいる人体の熱や汗の温度に差が出て、放っておくとカビが生える結果になってしまいます。
寝具やマットレスの下部に除湿シートを敷くことで、極度の温度差からくるカビや湿気から守ってくれるのです。
除湿効果は除湿シートの種類が決め手
ここでは、除湿シートの種類について見ていきます。
ベッドやお布団に使う除湿シートは数種類あり、どれも使い方が正しければ大変効果があるものですが、その特性によって使い分けるとさらなる除湿や独自の効果が期待できます。
除湿シートのタイプは、吸湿性を追求したもの、清潔さを求めたもの、消臭を意識したものなどに分かれます。
吸湿性を重視した製品は、使用している寝具がベッドだったり、お布団を干す機会が少なく済ませたい環境の方などが使うのに適しています。
このタイプは、通常の除湿シートよりも湿気や寝汗などの水分の吸収率が高いものです。
もし、清潔さを第一に考えるなら、洗える除湿シートを選びましょう。
洗濯機で簡単にお手入れができて、吸収した湿気をすっきり洗い流せます。
また、消臭をメインにした除湿シートは、備長炭など活性炭を用いてにおいのもとを絶ってくれ、除湿効果もありながら、寝具だけでなくお部屋の空間もすっきり快適にしてくれます。
いずれも順番どおりにベッドのマットレスの下に敷くことで、除湿や独自の効果を発揮するものばかりです。
ベッドに適した除湿シートを使おう
寝具に使う除湿シートは、寝具のタイプによって使い分けると効果的です。
最近は、様々な種類の除湿シートが出ています。
しかし、使う寝具によって除湿シートもうまく選んであげないと、除湿シートの取り扱いも正しくできない場合があります。
例を言いますと、床やお布畳の上に直に敷くお布団などは、天気がいい日に戸外に簡単に干せます。
また、室内であっても折り畳み式の布団干しを置けるスペースがあれば、風通しをよくすることで外干しと同様の効果が期待できます。
したがって、簡単に上げ下ろしができる敷布団や薄いマットレスの下に敷く除湿シートは、しょっちゅう取り替えられるので、手ごろな値段で入手できる薄手のものを選んで使えます。
一方、ベッドのマットレスを干すとなると、一筋縄ではいきません。
お布団とは異なってマットレスは重さがあり、場合によっては折り畳めず原型の大きさのまま戸外に出すか、立てかけて換気することになります。
お布団より干す回数が、ベッドの方が少ないという結果が多いのもこのためです。
そこで、もしベッドに除湿シートを使用するときには、基本的に吸湿する量が多い、厚手の製品を使うのがおすすめです。
除湿シートを取り替える回数が少なくて済むため、ベッドに適した製品と言えます。
もちろん、マットレスを干した後に除湿シートを敷く順番を間違えると効果が低くなりますので気を付けましょう。
ベッドを快適に使うには除湿シートとすのこアイテムを組み合わせよう
さて、ベッドに使う除湿シートについて述べてきましたが、残念ながら、単純に順番を守って敷くことで完璧に除湿できるというわけではありません。
実際には、効率よく除湿をするには、除湿シートを使うだけでなく、お部屋の風通しをよくしたり、ベッドのマットレスをまめに上げ下げするなどの必要性が出てきます。
ベッドのマットレスだけでなく、除湿シート自体も乾燥させなければならないので、マットレスと除湿シートの間に空間を作り、扇風機などで送風すると乾燥させる時間が短縮できます。
また、ベッドを購入する際にすのこベッドにしたり、ベッド用のすのこをマットレスと除湿シートの下に敷くようにすると、カビの発生を抑えられます。
除湿シートと併用することで湿気を極力抑えられますので、すのこアイテムの存在も考慮に入れておきましょう。
すのこで床との隙間を確保することで自然に常時通風でき、ベッドのマットレスを頻繁に上げ下げするなどの不要な手間を省けます。
ベッドに除湿シートを使って快適な生活を
ベッドに除湿シートを使う順番を始め、様々な点を見てまいりました。
除湿シートを敷く順番を守ることで効率よく吸湿できることや、除湿シートとすのこアイテムを組み合わせることで通気性がよくなり、更に効果を高めて除湿できることがわかりました。
ベッドには吸湿性が高いものを選ぶのがおすすめですが、場合によっては消臭を重視したり、清潔に注目した除湿シートを使い分けるのもポイントになってきます。
ベッドに除湿シートを使って、快適な毎日を過ごしましょう。