知ってる?知らない?ベッドの高さの標準ってどのくらい?

あなたはベッドを購入する時、どのようなことに重点をおいて決めていますか?

ついつい、デザインや部屋の雰囲気で決めてしまい、高さを気にせず購入してしまっている人も多いようです。
ベッドは購入してからおよそ10年使えると言われています。

そこで、長い付き合いになるベッドの高さの標準などを頭に入れて、今後のベッド購入の際に、役立つ知識として備えておきましょう。

そもそもベッド高さに標準ってあるの?

今、ベッドを使っている人は、「お布団の上げ下げをしなくてもいい」、「寝たり起きたりが楽にできる」などの理由で、使っている人が多いのではないでしょうか。

そして、夜寝るためだけではなく、日中にごろっと横になることもできるので、万能で便利な家具のひとつとして重宝されているようです。

また、ベッドで寝ると、直接床にお布団を敷いて寝るよりも、床からの高さがあるので寝ている間のほこりを吸い込む量を減らすこともできます。

ベッドの高さは通常、床からマットレスの上までの高さを「ベッドの高さ」として表示されていることが多くみられます。

その平均的な基準とされるのが、ダイニングチェアの標準的な高さの床から約45センチくらいになります。

なぜならこの高さは、ベッドから起きて立ち上がる時に、体にかかる負担が少ないためだからだそうです。

これは、ベッドマットレスやマットレス、お布団などの寝具の厚みも含んだ高さになります。

ベッド本体の寝台の高さと、寝具の厚みの選び方によって、「ベッドの高さ」は決まってきます。

ベッド(寝台)の高さは、好み・身長によって人それぞれに違います。

このようなことから、ベッドの高さの目安はあっても「標準の高さ」というものは、特に決められているわけではないようです。

高さのない低めのベッドを選ぶ場合

それでは、ベッドの高さはどのように決めたらいいのでしょうか。

日常生活で立ったり座ったりする時に、ヒザや腰に負担を感じることがない人、また、夜中に起きてトイレに行くことが少ない人も、高さがない低めのベッドがいいでしょう。

そして、今まで床にお布団を敷いて寝ていた人や寝相が悪い人にも向いています。

寝相の悪い人は、ベッドに高さがあると転げ落ちてしまう可能性があるからです。

低いベッドのメリットは、圧迫感が少ないので、部屋を広く見せる効果がありさらに、デザインの種類が多くあるので選択枠が広がります。

また、床との距離が近いことから「昔からの日本人の生活スタイルになじみがあるので落ち着ける」ということもメリットのひとつと言えます。

そして、ベッドの足元は面で支えられているものが多いので、揺れにくいため安定性があります。

反対にデメリットは、床に近い位置で寝ることになるので、ほこりが比較的付きやすくなります。

また、床からの高さが乏しいため、高さのあるベッドに比べると通気性が劣りがちなので、湿気が起こりやすくなります。

これらのことを考えると、低めのベッドを選ぶ時には、だいたい30センチから40センチくらいの高さを標準として、決めるといいでしょう。

高さのある高めのベッドを選ぶ場合

では、反対に高さのあるベッドはどうでしょうか。

高さのあるベッドは、座ったり立ったりする時に体の負担は軽く、ベッドと床の間の隙間が多いので、ほこりがベッドに付きにくいというメリットがあります。

しかし、床との隙間が多いので通気性は良いのですが、床とベッドの隙間を掃除をまめにする必要があります。

そして、ベッドに高さがあるため、部屋に圧迫感が出やすいのもデメリットのひとつです。

また、デザインも低めのベッドに比べると似ているものが多いので、オリジナル性のあるものは、あまり期待できないようです。

反対にメリットとして挙げられるのは、高さのあるベッドで横になって、テレビを見たりするのには、調度よい高さで便利なところでしょう。

しかし、高さのあるベッドを選んだ際には、転げ落ちないように気を付ける必要もあります。

この高さのあるベッドは、おおよそ40センチから50センチが標準として、表示がされているものが多いようです。

このように、自分のベッドの高さの違いによるメリット・デメリットを把握しておくことは長く使うベッド選びには、大事なことなのです。

自分のベッドが標準の高さに合わない場合

しかし、今使っているベッドや購入してしまったベッドの実際の高さが、自分の標準に合わない場合には、どうしたらよいのでしょうか。

「ベッドの高さ」はベッド本体である寝台+ベッドマットレスやマットレス、お布団の高さになるので、もしベッド本体が低い場合は厚さのある寝具を、高すぎる場合は薄めの寝具を選ぶといいでしょう。

すでに、マットレスなども購入していて、高さを増したい時には、収納ボックスなどを使って高さを増すこともできます。

その時に、あまりにも見栄えも悪く、安定感にも欠けてしまうのなら、便利グッズを利用するのもいいでしょう。

その便利グッズは、通販サイトでベッド・こたつ・テーブル用として販売されており、1500円程度で購入することができます。

また、補うことができる高さは、約5センチから6センチくらい上げることができるようです。

その他には、100円ショップで販売されている洗濯機の下に敷くマットや床の傷防止用のカバーを付けてもいいでしょう。

ベッドには幅の標準もある?

ベッドには、高さだけでなく幅にも標準があります。

幅が狭い順から、幅80センチのセミシングルからシングル・セミダブル・ダブル・クイーン、180センチのキングサイズの6種類があります。

その中でも、需要が多い1人用は、セミシングル・シングル・セミダブルから選ぶ人が多いようです。

一般的にベッドの幅を選ぶ時の標準は、自分の肩幅+50センチがベターと言われています。

さらに余裕を持たせるのなら、寝返りを打つことも考えて片側25センチ、合わせて50センチをプラスして、考えるといいでしょう。

例えば、肩幅50センチの人は、50センチ+50センチ=100センチになるので、標準幅97センチのシングルサイズから、幅120センチのセミダブルがベターと言えます。

また、2人で1台のベッドを使用する場合には同様に、二人の肩幅を合わせたものに60センチプラスして、選ぶようにするといいでしょう。

ベッドの高さの標準は自分の心地よさで決まる

このように、ベッドの高さは目安はあるものの、完全な「標準」はないと思っておいた方がいいでしょう。

なぜなら人は、それぞれ体つきや心地よさの感じ方も違います。

なので、ベッドを購入する時には目で選ぶのではなく、実際に自分の体で体感してみることが大きなポイントとなるでしょう。

店頭で目で見た感覚と実際に、寝たり、寝起きしてみる感覚とは違うはずです。

ベッドマットレスやマットレス、お布団に座って、足の裏が床に付く高さを目安に、プラス心地よく感じる高さを感じ取りましょう。

そして、ベッド本体の上に配置するものはどれを選ぶかによっても高さは変化します。

寝具の中でも特に、お布団を置く場合にはへこみが早く生じることが多いので、自分に合った高さを保つことができるような工夫をしてみてもいいかもしれませんね。

そして、自分のライフスタイルも考えて選ぶことも忘れずにしましょう。

自分の標準で高さを決めてベッドと長い付き合いをしよう

人は、1日24時間の大半を寝て過ごします。

自分に合ったベッドで過ごす時間は、欠かせない時間なのです。

その大事な時間を過ごす、ベッドを快適な空間にしてみましょう。

もう1度、自分のベッドを見直してみてはいかがですか?

ベッドの高さを自分の標準に合わせるだけで、さらに快適なスペースになるのではないでしょうか?