より良い睡眠にこだわる!有名ベッドメーカーの魅力をご紹介

寝心地が格別なベッド。

ハワイなどのリゾートホテルで、体感した方もいらっしゃるでしょうか。

ベッドの背が高く、マットレスに腰を掛けると、小柄な方は足が床に届かない程の高さがあり、初めて見ると驚きます。

例えば、シーリー社のベッド。

いつも寝ているものよりクッションは柔らか目でサイズも大きく、寝心地が心配になるかもしれませんが、思いのほか、熟睡できるものです。

この記事では、有名なベッドメーカーをピックアップして、その歴史やシェア、特徴などをご紹介していきます。

もし、商品をお探しの方は、こちらの記事でいくつかのメーカーを抜粋しておすすめの商品を紹介しているので、一度拝見してみてください。

~【ベッド特集】厳選おすすめメーカーの安いセミダブルベッド~

日本でも有名な人気ベッドメーカー~シモンズ~

シモンズは、デパートの展示場に行くと必ず置いてあります。

それも、デパートによっては「特別扱い」という感じを受けるくらいです。

「言わずもがなのシモンズ=ベッドの雄」として、その知名度は高く、日本でも有名な高級ベッドメーカーとして定着しています。

したがって、価格も高価格帯のものが多く、20万円以上のマットレスは当たり前で、フレームとのセットでは100万円を超えるベッドもあります。

日本のホテルでも採用数が多く、東京に限っても、

・帝国ホテル
・グランドプリンスホテル高輪
・ウェスティンホテル東京
・東京ステーションホテル

などの有名ホテルが採用しています。

創始者はザルモン・シモンズ氏で、高級・高品質なベッドや寝具を提供するベッドメーカーとして、アメリカで1870年創業の老舗ブランドです。

シモンズは現在主流である「ポケットコイルマットレス」を開発し、1925年に世界で初めてポケットコイルマットレス「ビューティレスト」の商業化に成功しました。

不織布でコイルスプリングを一つ一つ包み込み、体を点で支える構造を作り出したのです。

その結果、寝姿勢を常に理想的に保つことができると評判になり、ファンを集めました。

リゾートホテルも採用!ベッドメーカー~シーリー~

ハワイの「シェラトンワイキキ」に備え付けのベッドはシーリーです。

背が高く、マットレスを入れた高さは75cm程にもなるでしょう。

寝返りなどで落ちたら怪我をするのでは、と思うくらいの高さになっています。

日本で展示されていることは少ないようです。

ベッドの特徴として、クッションはかなり柔らく大き目なことが挙げられるでしょう。

このことを気にしなければ、寝心地はかなり快適です。

特に、海の側のホテルでは、ベッドの柔らかさと海辺に打ち寄せる波の音とが不思議な調和を生み出し、眠りの相乗効果をつくり出しているのかもしれません。

また、シーリーは、米シェア1位を30年間守り続けている人気の有名ベッドメーカーです。

創業は1881年で、シモンズに遅れること11年、2012年からは日本規格サイズも製品に取り入れています。

シモンズのベッドマットが、「ポケットコイル」でつくられているのに対し、シーリーのマットは「ボンネルコイル」タイプでできています。

柔らかな寝心地が大きな特徴として挙げられるでしょう。

その、ふんわりと身体を包み込むような感触はまるで雲の上にいるようで、気に入れば、他のベッドで眠りたくなくなるかもしれません。

価格帯はシモンズよりも低く抑えられており、10万円台後半から30万円台の価格が主流となっています。

日本を代表する有名なベッドメーカー~フランスベッド~

フランスベッドは、1949年創業の日本を代表するベッドメーカーです。

創業者は池田実氏で、最初は車両シートの製造の双葉製作所を創立しました。

1956年、車両シートの技術を利用して、ソファとベッドの機能をもった分割式ソファベッドを考案しました。

1961年、商号を双葉製作所から「フランスベッド」に変更し、現在に至っています。

国内シェア―NO,1で、3,300万台という国内販売台数を誇る日本の有名ブランドです。

このベッドは、デパートに限らず、ベッドを置いているところでは必ず展示されていて、目に触れる機会は多いです。

日本のメーカーですから、日本の住宅事情や日本人の体格や身体的な特徴に合うベッドで、マットレスの開発にも力を注いでいます。

製品は多様で多岐に渡っていますので、個人の好みに応じたベッド、マットレスが選べます。

マットレスは、欧米の方と比べ日本人は硬いマットを比較的好みますが、そのニーズにも応えています。

フランスベッドの場合、「腰痛改善」などという特化したマットの販売はしておりませんが、ユーザーのあらゆる要望に応えられる程の製品があります。

例えば、「グラウディングマット」は、横になると身体の力が抜け、ゆったりとした感じがします。

どちらかというと硬質ですが寝心地もよく、自然に眠りが誘われるように工夫されたマットレス、と言えるでしょう。

ベッドフレームからマットレスまで、すべて高級感があり、ユーザーの要望にも対応しているベッドメーカーです。

最も歴史のあるベッドメーカー~日本ベッド~

日本ベッドの創業者は、宇佐見竹治氏です。

帝国ホテルで10年間の勤務の後、商社マンとして渡英しました。

そこでの生活様式は、宇佐美氏にとって驚きと感動の連続でした。

そして、「ベッドで眠る習慣を日本でも」と考えたそうです。

1926 年(大正15 年)、日本で初めてのベッドメーカー、日本羽根工業社(後に、日本ベッド製造株式会社に社名変更)を設立しました。

創立当初は、一般的なボンネルコイルのマットレスでしたが、ポケットコイルマットレスをメインに現在販売しています。

日本ベッドのマットレスでは、ひとつひとつのポケットコイルを他のどのメーカーよりも小さく作って、その数を増やしています。

これは「シルキーポケット」と呼ばれるものですが、シングルサイズのマットで、1200個ものポケットコイルを内蔵しています。

そのため、体重のかかる所は沈み、かからない所では沈まないという、徹底した体圧分散型のマットレスを可能にしています。

創業から90年以上、国産メーカーとして有名でありながら、「より上質な眠りを提供しよう」という職人気質の意思が感じ取れるメーカーです。

宮内庁をはじめとして、迎賓館や一流ホテルなどに多数の納入実績があることなどからも、日本ベッドの歴史は、日本人のベッド生活の歴史そのもの、とも言えるのです。

次からは、スポーツや腰痛対策などに特化したベッドメーカーのご紹介になります。

お布団の西川も「エアー」で有名ベッドメーカーに!

西川は、450年という長い歴史をもっていますが、その流れの中で商号に「西川」と入れながらも次のように分類できるようです。

それは、東京西川・大阪西川・京都西川・昭和西川のメーカーグループと、日本橋西川・心斎橋西川の販売グループです。

ただ、同じ商号をもちながらも、それぞれの会社には関連性は余りなく、ほぼ独立しており、グループと言っても準グループ的な意味合いしかないようです。

「布団の西川」と言われるほど、有名なお布団メーカーですが、最近はベッドメーカーとしての名も馳せてきました。

ここでは、東京西川の「air」に限っての解説になります。

西川airのマットレスは、多くのアスリートが選び、愛用していることで有名です。

材質はウレタン製で、ベーシックとハードの2種類があります。

ベッドタイプだと、ウレタンの厚みは14cmあり、1000個以上の突起を作るためにそれを削ったように見えます。

この突起がつくりだす凹凸で身体を点で支えるようになっています。

スプリングコイルのポケットコイルをウレタンで工夫したもの、と考えて良いでしょう。

次のような特徴が挙げられます。

・自然な寝姿勢をキープする
・通気性が良い
・デザイン性を追求している
・高い機能性がある
・体圧分散性に優れている

腰痛解消や快眠を得るためには、紛れもなく逸品となるでしょう。

ただし、体重が70Kg未満の人のご使用がベスト、ということです。

有名な元国民的フィギュアスケーターも海外遠征のお供に!~エアウィーヴ~

エアウィーヴの創業者は高岡本州氏です。

2004年に「株式会社中部化学機械製作所」(現・株式会社エアウィーヴ)を創業しました。

そこで製造していた樹脂素材に着目し、マットレスを試作しました。

2007年から「エアウィーヴ」ブランドで販売を開始し、睡眠環境の「最高」を目指して開発しました。

睡眠をテーマとする研究者の協力を得て、200人以上のモニターからの情報を分析し、幾多の試行錯誤を繰り返して、硬さや厚みなどの調整を重ねて完成されたマットレスなのです。

エアウィーヴは、フィギュアスケートで有名なスポーツ選手が遠征を終えて入国口を通るとき、カートの上にあるマットケースのロゴが「Air Weave」で話題になりました。

また、テニスの有名選手が使用していることからも、人気が出てきたマットレスになっています。

オリンピック選手やプロのテニスプレーヤーが惚れ込むくらいですから、体への気配り・管理に関心の高い方が選択しようとするのは、当然だと思います。

また、ベッドメーカーとして、フレーム、ベッドマットも製造販売していますので、全てをエアウィーヴで統一することは可能です。

エアウィーヴは特に、次の点に重点をおいて開発されました。

・体重を押し返す反発力
・優れた体圧分散
・抜群の通気性
・水洗いできるため清潔

エアウィーヴは睡眠環境を「最高」のものにするためだけではなく、腰痛等の改善にもつながることが期待できます。

どのベッドメーカーも甲乙つけがたい!

ご紹介した、どのベッドメーカーも品質は高く、比較するのも楽しいですよね。

筆者は、東京西川の「air」を愛用しています。

持病の腰痛解消という点でも、満足しています。

今回は挙げませんでしたが、他に有名な日本メーカーとしては、「無印良品」、「ニトリ」などもあります。

これらは、自社展示されていますので気軽に体感できます。

価格も手ごろで、評判も良いブランドですので、考慮の対象と言えるでしょう。