お布団を掛ける順番を間違ってない!?正しい順番はこれ!

みなさんは、お布団や毛布を、どういう順番で掛けていますか?

実はお布団の種類によっては、多くの方が思っていたのと、掛ける順番を変えた方が、本当は暖かい、ということを今回はご説明します。

正しいお布団の掛け方と、そうでないのとでは、実は寝床の中の温度は2度から3度も違うと言われています。

目からうろこの、正しいお布団の掛け方で、寒い冬の快適な睡眠を手に入れましょう。

暖かく眠れるためのお布団を掛ける順番

近頃は、羽毛布団を使用しているご家庭が、とても多くなっています。

今は、お手頃価格で品質の良い羽毛布団もたくさん出回っていて、寒い冬の夜、私たちを温めてくれています。

この羽毛布団の使用方法は、「私たちが今まで常識だと思っていたものと違う」ということを、多くの方はご存じないようです。

お布団と毛布の掛け方の順番として、一般的なのは、下から敷布団、シーツ、毛布、掛け布団ではないでしょうか?

シーツと毛布の間に私たちは寝ている状態です。

結論から申し上げると、実は、下から敷布団、シーツ、羽毛布団、毛布というように、毛布を羽毛布団の上に掛ける方法が暖かいのです。

多くの方が、このことを聞くと、とても驚かれます。

そして、毛布が2枚あるのであれば、下から敷布団、毛布、羽毛布団、毛布という順番、つまりシーツの代わりに毛布を敷く方法が温かいのです。

それではなぜ、毛布を羽毛布団の上に掛ける方が温かいのかを、次章でご説明します。

羽毛布団の上に毛布を掛ける

羽毛という素材は、人の体から出る熱を感知して膨らむ性質があります。

膨らんで、さらに保温性を高めてくれるから、羽毛布団は軽くて温かいと人気なのです。

しかし、ほとんどの人が、毛布と羽毛布団があれば、毛布の上に羽毛布団を掛けるという順番で使用しています。

これでは、毛布に遮られて、人の体温を羽毛布団は感知できません。

そのため、羽毛は膨らむことができず、保温効果を発揮しにくいのです。

そこで、人の体温を感知させるためには、体と羽毛布団をより密着させる必要があります。

そのために、上から毛布を掛けることが有効に作用してくれるのです。

体に直接、羽毛布団が当たると、人の体温で羽毛が膨らみ、温かくなります。

そして、さらにその上から毛布を掛けることで、毛布の重みで羽毛布団が、ちょうど良い具合に体へ圧を掛けてくれることになります。

とはいえ、あまりにも重い毛布を掛けてしまうと、せっかくの羽毛布団がぺしゃんこになり、十分膨らんでくれません。

上から掛ける毛布は、軽めのものにしましょう。

もし、毛布が重いようであるなら、タオルケットなどのほうが、羽毛の保温性を活かせる場合があります。

羽毛布団を掛ける順番で上に毛布を掛けるメリットとは

羽毛布団を体に密着させていると温かく、上に重いものを掛けると、羽毛が膨らまないという理由から、布団を掛ける順番があるのでのであれば、羽毛布団1枚でもよさそうですね。

確かに、羽毛布団の効果は大きく、1枚でも驚くほど暖かいのですが、上から軽い毛布やタオルケットを掛けるメリットが、実はしっかりあるのです。

羽毛布団は軽いので、寝がえりを打つと、すぐにずり落ちてしまいやすいものです。

しかし、上から掛ける毛布やタオルケットのおかげで、羽毛布団のずり落ちのリスクが、少なくなります。

せっかく羽毛布団で、寝床の中が温まっても、寝がえりを打って、温かい空気が逃げては何もなりません。

もちろん、先にご説明した通り、毛布やタオルケットの適度な圧力で、羽毛布団と体が密着してくれるというメリットの効果は絶大です。

敷布団の上にはシーツか?毛布か?

羽毛布団と毛布の掛ける順番の次は、敷布団についてもご説明します。

掛け布団を掛ける順番だけでなく、敷布団やシーツについても、より暖かく眠れるように工夫したいものです。

先にもご説明した通り、敷布団の上にはシーツを敷く方が多いですが、シーツの代わりに毛布を敷くと、より暖かく眠れます。

私たちの体から発散される熱は、上からだけでなく下へもどんどん逃げて行きます。

そのため、下に毛布を敷くことで、この熱を留めてくれるのです。

ただし、注意点があります。

眠っている間には、コップ一杯もの汗が体から出ているとも言われています。

冬場ともなれば、汗は少なくはなっているでしょうが、それでも思っている以上に体から水分が発散されているのです。

下に敷く毛布が、ウールやカシミヤなどの天然素材であれば、発散された汗を吸い取ってくれますが、化学繊維のものはそれらに比べて、吸湿性や放熱性がとても低くなります。

したがって、湿気が寝床の中にこもり、蒸れを引き起こし不快感につながるおそれがあります。

そして、この蒸れが蒸発するときに熱を奪うことにもつながり、暖かさを感じないだけならまだしも、風邪をひいてしまう原因になるかもしれませんので、注意が必要です。

それを避けるためには、肌着や寝間着の素材を天然素材にするなどの対策が必要です。

電気毛布は眠る前に電源OFF

電気毛布を使えば、「お布団を掛ける順番など気にしないでもいいのでは?」と思われる方がいるかもしれません。

冷え性の女性などは特に、電気毛布を使用している方もよく見かけます。

電気毛布は、とても温かで、冷え症の方にとってはとてもありがたいものです。

そこで、正しい電気毛布の使い方をご説明します。

正しい電気毛布の使用方法は、眠る前にスイッチを入れて寝床の中を温めます。

そして、眠る時にはOFFするようにするようにしましょう。

電気毛布は、一晩中、電源をONにして使用してしまうと、体が乾燥したり、朝起きても疲れがとれない、ということにもつながりかねません。

睡眠障害を引き起こしては大変です。

実は、私たち人間の体は、眠りにつく前から眠っている間は、深部体温といって、体の深部の体温をどんどん下げています。

目覚める直前が一番低くなるのです。

赤ちゃんや小さな子どもが、眠たくなると、手足が温かくなるのは、深部体温を下げるために、手足から放熱しているからです。

これらのことからわかるように、電気毛布をONにしたまま眠ると、私たちの深部体温が下がることを妨げられてしまいます。

その結果、眠りが浅くなったり、起きても体の疲れがいっこうに取れた気がしないといった不調を引き起こすことにつながるのです。

お布団を掛ける順番は素材によって違う

ここまでは、掛け布団が羽毛布団の場合の、暖かく眠れるお布団を掛ける順番について、ご紹介してきました。

それでは、昔ながらの綿のお布団の場合はどうでしょうか?

実は、お布団の掛け方は、中の素材によって変わってくるのです。

わかりやすくまとめると、綿布団やポリエステルなどの合成繊維のお布団は、毛布を掛けて、その上に掛けお布団を掛けるという、私たちがこれまで普通だと思っていた掛け方で正解です。

羽毛布団と純羊毛布団など、保温性の高い素材のお布団の場合は、毛布が上と覚えてください。

少し、ややこしいかもしれませんが、保温性と放湿性に優れているものは、体に近い所に持ってくる、密着させることによって、その効能を発揮することができるので、間に毛布などを挟むともったいないということです。

ところで、お布団の素材によっては、体に直接あたるようにするほうが温かだと聞いても、お布団カバーが直接体に当たると、ヒヤっとして冷たいと言われる方もいます。

そういった方は、寝る前に掛け布団をはいでおき、部屋の暖房でお布団の中を温めておきましょう。

お布団を掛ける正しい順番を知って快適な睡眠を

お布団は素材によって掛ける順番が違います。

羽毛布団や純羊毛布団は、上に軽めの毛布かタオルケットを掛けることで、保温性が高まります。

いっぽう、綿布団や化繊のお布団は下に毛布のほうが暖かく眠れると、覚えておきましょう。