快適な安眠がしたいと考えて、春夏用の掛け布団と秋冬用の掛け布団を変える方もいることでしょう。
このとき、特に秋冬用のお布団を収納しようと思うと大変ですよね。
そのような方のために、今回は圧縮袋をご紹介していきます。
お布団を圧縮袋に入れて収納すると、驚く程にコンパクトに収納する事が可能になります。
また、圧縮袋の特徴と構造についても詳しくご紹介すると共に、収納袋のお勧めも書き出してみましたので是非ご覧下さい。
お布団を収納するための圧縮袋の種類
始めに、お布団を収納するための圧縮袋の種類についてご紹介していきます。
バルブ式圧縮袋
バルブ式のタイプは2種類に分かれています。
そのタイプは通常のロック式と自動ロック式の2種類に分かれています。
通常のバルブ式タイプは、吸引口がついていて、その口に蓋がついているタイプです。
圧縮時に蓋を開けて、又蓋を閉める手動タイプになります。
自動ロック式圧縮袋は、その名の通り、圧縮袋のバルブが自動でロックするシステムになっております。
その仕組みは、バルブの内部に弁がついていて、その弁が上の方に浮き上がり中の空気が抜け、弁が戻る事により蓋にロックが掛かります。
ファスナーつき圧縮袋
圧縮袋のチャック部分に止め具が付いているタイプです。
ファスナーで閉まりますので、この部分はチャックが開く心配が無いのがメリットです。
通常の圧縮袋
通常の圧縮袋は透明のビニールの袋にジップロックがついている物です。
このタイプは、お布団用以外にも洋服用などがあり、収納する物の用途により分ける事でマルチに活用可能です。
お布団収納のために!圧縮袋を入れる前にできる事は?
お布団を圧縮袋に入れる前に、必ずお布団のダニや死骸を退治してから収納して下さい。
日頃、私たちが使っているお布団には、ダニの死骸やダニが生息している恐れがあります。
そのまま圧縮袋に入れてしまいますと、圧縮袋の中でダニが繁殖してしまいます。
タンスやクローゼットは暗く、湿度もダニが好む環境となっていることが多いです。
ですので、しっかりとお布団からダニを退治して、清潔な状態で圧縮袋にお布団をしまいましょう。
お布団からダニを退治する方法を、3つ取り上げて簡単にご説明しています。
コインランドリー
コインランドリーでお洗濯をしてから、乾燥にする事でダニは死滅します。
コインランドリーの乾燥機の熱は、約80度です。
ダニが死滅する温度が、50度前後ですので、乾燥機に当てる事でお布団からダニが死滅します。
アイロンを当てる
アイロンの温度は低温80°中温120°高温200°になっています。
アイロンをお布団に当てる事で、ダニが死滅しますのでしっかりと当てましょう。
その際は、アイロンが直接お布団に当たらない様に、当て布をして低温から中温でアイロンを当てて下さい。
日干し
お布団を日干しにする場合には、まずお布団にしっかりと掃除機を掛けて下さい。
この時に、掃除機のノズルを布団専用のノズルにつけ替えて下さい。
そして、掃除機を掛けていきます。
その後、お布団を日に干しますが、季節は春夏の気温が高い時期に数時間程度、お布団の両面を日に当て干して下さい。
この3点をしっかりと行ってから圧縮しましょう。
お布団を収納する時の圧縮袋の使用方法は?
ここでは、お布団を収納する際に使用する圧縮袋の使用方法をご紹介していきます。
掃除機を使い空気を抜く場合
圧縮袋の空気を抜く作業に取り掛かる前に、掃除機本体部分を開けてゴミパックを新しい物に変えてから行いましょう。
理由は、掃除機に填まっているゴミパックの中に、埃やゴミが入っている場合は、空気を吸引する際に空気が逆流して、圧縮袋の中に散ってしまう可能性があるためです。
こうなると、空気と一緒にダニやダニの死骸も混じってしまう恐れがあるので、ゴミパックは新しい物に交換してから行いましょう。
また、掃除機で圧縮袋の空気を抜く場合は、シワにならない様に注意しましょう。
圧縮袋にシワが入ると、お布団にもシワが入り、中々戻らなくなるためです。
圧縮袋を使う前にチャック部分のお手入れをする
圧縮袋はどのタイプを使用しても、初めに使う時はチャック部分が硬いので、閉まりにくい事があります。
改善するためには、チャックの部分をハンカチで摘み、力を入れてチャックをしっかり閉じで開ける作業を2回程繰り返して、チャック部分を柔軟にしましょう。
お布団を圧縮する際は、お布団の痛みに注意
素材によっては、お布団で圧縮すると、お布団の素材に傷みが生じる可能性もあります。
圧縮する前は、しっかりとお布団の取り扱い説明書を読んでから、圧縮して下さい。
種類ごとの圧縮袋の使い方
では、次に圧縮袋の種類ごとに使い方をご説明していきます。
自動ロック式圧縮袋
まず、圧縮袋にお布団を入れていきます。
次に圧縮袋にチャックがついている物はチャックを閉めて下さい。
掃除機で圧縮袋の吸引口に掃除機ノズルを近づけていきます。
掃除機をオンにして、空気を吸引します。
この時のパワーを、中から強にして下さい。
圧縮袋の自動ロック弁が閉じる音がしますので、閉じましたら終了です。
バルブ式圧縮袋
バルブ式圧縮袋には初めからポンプがついているタイプの製品と、ついていない製品とに分かれます。
ポンプがついていない場合は、掃除機で空気を吸い取って下さい。
そして、掃除機で吸い取る場合はまず、圧縮袋のチャック部分をハンカチで摘み、チャック部分の開け閉めをして下さい。
その後、圧縮袋にお布団を入れて下さい。
次に空気を抜いていきます。
空気を抜く際には、圧縮袋についている吸引ポンプの蓋を取り外して下さい。
また、掃除機やポンプで吸い込む場合は、圧縮袋の吸引口に掃除機のノズルとポンプノズルを近づけて下さい。
できましたら、圧縮袋のポンプにノズルを近づけて、空気を抜いていきます。
空気の加減を自分のお好みに調節できますので、空気がある程度抜けてきたら蓋を閉めて終了です。
チャックつき圧縮袋
チャックつきの圧縮袋は掃除機を使って空気を抜いても良いですが、掃除機を使わなくても圧縮できるタイプもあります。
まず、圧縮袋にお布団を入れます。
お布団を入れてその後、圧縮袋のチャックを閉じますが、この時4分の3は開いておいて下さい。
理由は4分の1ある隙間から空気を抜くためです。
圧縮袋の空気の抜き方は、お布団を入れた袋の上に軽く乗り、空気を押し出します。
ここでのポイントは、空気が4分の1の隙間から流れる様に意識して下さい。
空気が抜けたら、圧縮袋のチャックをしっかりと最後まで閉め、収納しましょう。
お布団を収納する圧縮袋の価格帯は?
収納袋の価格帯について見ていきましょう。
・通常タイプ
通常タイプであれば、圧縮袋は100円~500円程と安価です。
パッケージに、お布団専用と書いてありますのでご確認下さい。
・バルブ式圧縮袋
バルブ式のお値段は600円~1600円となっています。
バルブ式は600円~1600円と価格に幅がありますが、高いタイプは空気を吸引するための専用ポンプがついています。
圧縮袋にも柄や模様が入ったタイプもありますので、お好きなものを選んで下さい。
・自動ロック式圧縮袋
自動ロック式は大体800円~1300円です。
自動ロック式にファスナーやファスナーの留め具がついているタイプは、比較的単価が高くなっております。
これらお布団を収納するための圧縮袋は、百貨店や専門店の生活用品売り場で販売されていたり、100円ショップやインターネット通販などでも販売されています。
お布団を圧縮袋に入れて収納する時の注意点
先ほどもお話したように、お布団を収納する前には、しっかりと日干しやコインランドリー、さらにアイロンの熱を当ててダニを死滅させましょう。
そして、チャック部分に気をつけながら圧縮袋に入れて、空気を抜き収納していきます。
収納する前には、クローゼットやタンスを掃除機などでしっかりと掃除しましょう。
収納する際に、タンスやクローゼットが木材でできている場合があります。
その場合は、お布団が入った圧縮袋を引きずらない様に気をつけて下さい。
理由としては、木材のクズやソゲが圧縮袋に刺さる恐れがあるためです。
圧縮袋に万が一、木クズやソゲが刺さると破れてしまいますので、圧縮袋をクローゼットやタンスにしまう時は、引きずらない様に持ち上げてタンスやクローゼットの中にしまいましょう。
また、お布団が入った圧縮袋の上には絶対に重たい物を置かない様に注意して下さい。
お布団の綿や羽毛がペタンコになり、圧縮袋から出しても戻らなくなる恐れがあります。
お布団を収納する圧縮袋もメンテナンスを
圧縮袋には、特には期限がありません。
しかし、お布団を保管する、タンスやクローゼットは意外にも埃が溜まりやすい場所です。
その埃が、圧縮袋についたり圧縮袋を開ける際に気がつかない間に入り込んでしまう事もあります。
タンスやクローゼットに保管する際は、半年や1年は入れて保管することが考えられますので、圧縮袋もその都度新しい物に変えて使用するのがおすすめです。