生まれたばかりの赤ちゃんの寝ている姿を見ると、とても可愛らしくて癒されますよね。
しかし、赤ちゃんが長時間睡眠していると、少し心配にもなりますよね。
では、新生児の赤ちゃんは、一体どれくらい眠るのでしょうか?
新生児の赤ちゃんの平均睡眠時間は?
「寝る子は育つ」と言いますが、赤ちゃんが寝てばかりいると具合が悪いのではないかと心配になりますよね。
赤ちゃんといつも一緒にいる場合、長時間寝る事が、普通だと思っていても、両親や旦那さんから「ずっと寝ているけど大丈夫?」と言われ、気になってくる方もいるようです。
実際、筆者の赤ちゃんも新生児の頃、寝てばかりで、なかなか起きず、周囲によく心配されていました。
では、新生児の赤ちゃんは、何時間くらい睡眠をとるのでしょうか。
そもそも、新生児とは、産まれてから28日間の赤ちゃんの事です。
新生児の赤ちゃんは、平均して16時間〜18時間睡眠をとると言われています。
この頃の赤ちゃんは、寝て起きて、ミルクを飲んで、また寝ての繰り返しで、1日のほとんどを寝て過ごします。
また、昼夜問わず、赤ちゃんはお腹が空いたり、おむつがムレたりで、2〜3時間ごとに起きるので、寝不足になるママが多いです。
この時期を経て、産まれて2〜3ヶ月後には、睡眠時間が少し短くなり、14〜15時間くらいになります。
そして、生後4〜6ヶ月経つと、赤ちゃんもまとまって寝てくれるようになり、平均の睡眠時間は、13〜14時間くらいになってきます。
新生児の赤ちゃんが長時間睡眠する理由は?
では、何故赤ちゃんは、長時間寝るのでしょうか?
その理由は、産まれたばかりの赤ちゃんは、体力がなく、とても疲れやすいからです。
何をするのも体力を使い、ミルクを飲むだけでも疲れて途中で眠ってしまったりします。
また、赤ちゃんは脳を発達させるために睡眠をしているとも言われています。
睡眠中の赤ちゃんの脳は、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類に分類されます。
レム睡眠は、脳が起きていて、体が眠っている状態の事で、ノンレム睡眠は、脳も眠っている状態です。
新生児の赤ちゃんは、眠りが浅い事が多いので、ちょっとした物音でも起きてしまう赤ちゃんも多いです。
赤ちゃんの脳は、レム睡眠によって、大脳の古い皮質が発達し、ノンレム睡眠によって、新しい皮質を発達させていると考えられています。
睡眠中に学習している?
赤ちゃんは、眠っている間に学習しているとも言われています。
そして、起きているときに、見たものや、口にいれて舐めたもの、触ったものを眠っている間に脳で整理しています。
この作業は、寝ているときにしか出来ないもので、睡眠中に知識化されています。
脳には、「海馬」という場所があり、海馬は、睡眠中に最も活発になります。
海馬は、脳内にある器官で、記憶に深く関係していると言われています。
そして、新しい記憶は、この海馬に記憶されます。
海馬内で記憶が整理された後は、大脳皮質に移動し、その記憶が忘れられるか記憶するか決められます。
記憶が海馬にあるうちに、しっかりと記憶を定着させ、大脳皮質に送る事も重要と言われています。
毎日、新しいものを見て感じている新生児の赤ちゃんにとって、記憶を知識化し、定着させるには、睡眠はとても重要なのですね。
では、長時間睡眠していて、なかなか起きない新生児を起こす必要はあるのでしょうか?
長時間起きない新生児は起こす必要はあるの?
助産師さんから、よく「赤ちゃんを3〜4時間置きに起こしてください」と言われたり、育児書でそのような事を見かける事があるかと思います。
新生児の赤ちゃんは、胃が小さく、ミルクをたくさん飲む事が出来ないので、2~3時間置きに起きる赤ちゃんが多いです。
しかし、中には、ぐっすり寝ていて5〜6時間ずっと寝ているという赤ちゃんもいます。
ママも長時間赤ちゃんが寝ていると「ちゃんと息をしているのかな」と心配になってしまいますよね。
ですが、赤ちゃんが3時間以上寝ている場合、具合が悪い様子が見られない限り、無理に起こす必要はないと言われています。
赤ちゃんが、しっかり睡眠出来ているときは、ミルクをしっかり飲んで、満たされている状態です。
ただ、ママは、母乳を飲ませられず、おっぱいが張っている状態なので、しっかり母乳を絞って捨てるか、古くない母乳なら、赤ちゃんが起きた際に、飲ませてあげましょう。
特に新生児の頃は、母乳がたくさん出る状態の方が多いので、おっぱいが張りやすくなってしまいます。
その状態を放っておくと、おっぱいが熱を帯びて、痛みが出てきてしまい、乳腺炎になってしまうので、注意しましょう。
長時間眠る赤ちゃんを起こす必要がある状態って?新生児の起こし方とは
長時間睡眠している新生児を起こす必要がある状態とは、どんなときでしょうか?
赤ちゃんは、体温が36.5度〜37.5度までが平熱で、大人と比べ体温が高いので、汗をかきやすいです。
夏場は、汗をかきやすくなり、脱水症状を起こしやすくなる時期です。
また、冬場も注意しなければなりません。
暖房などの使用で室内が乾燥し、寝ている間に脱水症状を起こしやすくなります。
もし、大量の汗をかいていたりした場合は、睡眠中でも起こしてミルクを飲ませてあげましょう。
また、体重がなかなか増えない赤ちゃんにも注意しましょう。
赤ちゃんの1日の体重の増加量は20〜30グラムほどです。
なかなか体重が増えない場合、ミルクがちゃんと飲めていない事が原因かもしれません。
そのため、定期的に起こして、ミルクを飲ませる必要があります。
ただ、新生児の赤ちゃんは、生まれた後に一旦体重が減ってしまう事もあるので、ずっと体重が増えないという場合は、病院の先生に相談しましょう。
赤ちゃんを起こす際は、気をつけて起こさなければなりません。
起こし方を間違ってしまうと赤ちゃんの機嫌が悪くなってしまい、なかなか泣き止まなくて大変なんて事もあります。
赤ちゃんを起こすときは、寝ているときに深い眠りなのか、浅い眠りなのか確認してみましょう。
浅い眠りの場合は、ちょっとした物音でも起きてしまう事が多く、足の裏をくすぐったりすると起きます。
深い眠りの場合は、顔をつんつんしても、足の裏をくすぐっても起きないので、無理矢理起こさないようにしましょう。
睡眠障害とは?実は睡眠不足かも?
新生児の赤ちゃんはいつもすやすや寝ていて、睡眠不足なんて事は、ないように思えます。
しかし、日本の赤ちゃんは、親の夜型生活などから睡眠不足になっている事があると言われています。
もしも、赤ちゃんが睡眠中何度も起きて、まとまった睡眠時間がとれなかったり、睡眠時間が9時間以下の場合などは、注意が必要です。
赤ちゃんがよく眠れていないと感じたら、毎日赤ちゃんが何時間寝ているかノートに書いて見直してみましょう。
そして、出来れば、夜9時までには、家の電気を暗くして、家族も寝ている状態を作るようにしてください。
赤ちゃんの睡眠不足が続くと、発達障害の発症を引き起こす可能性もあると言われています。
やはり赤ちゃんが長時間寝る事は、とても重要なのですね。
新生児が長時間眠る事は個性
赤ちゃんがずっと寝ていると心配になりますが、赤ちゃんにとって睡眠はとても大切な時間です。
特に新生児の場合は、1日のほとんどを寝て過ごします。
赤ちゃんが長時間寝ていても個性のひとつとして、心配しすぎなくてもいいようですね。
一番大切な事は、赤ちゃんが眠りやすい環境を作ってあげる事です。