新生活の時期や引っ越しの時期、購入するべき家具の一つがベッドですね。
毎日使うものなので、どんなベッドを購入すれば良いのか、悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなベッドを購入する時の、注意点についてご紹介します。
ベッドを購入する前に知っておきたいこと
ベッドを購入する際の注意点の前に、まずはベッドにはどのような特徴があるか整理しておきましょう。
例えば、ベッドを使用すると床にいるダニがお布団に付着しにくいというメリットがありますね。
ダニは通常どんな家庭にも棲みついています。
そのダニの死骸は、アレルギーやアトピーを引き起こす原因となります。
そして、このダニの死骸を吸い込むタイミングとしては、お布団で寝るときです。
お布団には、ダニやその死骸が多くいると言われているのです。
故に、お布団にダニが付着しにくいベッドは、お布団を床に敷いて寝るよりは衛生的に良いと言えます。
また、お布団を床に敷いて寝ると床からの冷気で体が冷えてしまったという経験をお持ちの方も多いでしょう。暖房を付けても、床付近は暖かくなりづらいですよね。
ベッドで寝るということは、床からの冷気で体を冷やさないための最良の方法の一つなのです。
さらに、ベッドで寝る時は通常マットレスを敷きます。
このマットレスが、自分の体や寝る時の姿勢に合っているかどうかで、良い睡眠がとれるかどうかも決まってきます。
しかし、お布団を床に敷いて寝ると、どうしても体は硬い床の影響を受けてしまい、ぐっすり熟睡できないという方も多いのです。
それ故、ベッドを使用するということは良い睡眠をとるためにも必要な家具と言えますね。
では、ベッドを使用することで充実した眠りを実現するためには何が必要なのでしょうか。
人間が良く眠れるための条件は、眠る場所の気温やその素材が重要になってきます。
当然のことながら、人間にとって睡眠というのは非常に重要な活動です。
1、2日眠らずに起きたままの状態で活動していると、当然正常な判断ができず、集中力がなくなっていきます。
つまり、どれだけ充実した睡眠をとれるかどうかが、日々の生活を充実させるかに影響するのです。
それ故、ベッドを購入する際は、日々の生活に影響する非常に重要な家具を選ぶという気持ちで選んでいきましょう。
ベッドを購入する時の注意点
では、実際ベッドを購入する時の必要なことはなんなのでしょうか。
まず、ベッドを購入する時に重要なのは、自分で確認するということです。
ベッドを購入する際は、必ず実際に家具販売店にベッドを見に行ったり、触りに行ったりしてみてください。
可能であれば寝転がってみて、その感触を試すことをおすすめします。
最近では高級なベッドブランドや、マットレスブランドがどんどん開発されています。
高級なベッドだと、なんとなく寝心地が良いように思われるかもしれません。
それ故、「高級で有名な商品=誰にでも合う商品」という認識が広まっているように思います。
しかし、実際自分の体や寝姿勢に合っているかどうかは、自分で試してみないとわかりません。
つまり、ベッドを購入する時は、実際に家具販売店に足を運び、体感することが重要になるのです。
しかし、実際に家具販売店で試してベッドを購入した後にも関わらず、このように思われる方も多いです。
「寝心地は確かに良いけれど実際部屋に置くとイメージと違う」
「購入後使っていると、家具販売店で感じた寝心地ほどの快適さを感じられない」
等です。
体には合っているけどイメージと違った、長い時間寝てみると体や寝姿勢に合っていないと思われる方が多いのです。
つまり、試すこと以外にも、購入するベッドを決める際のポイントや注意点をより知っておくことも重要になります。
では、実際購入するベッドを決める際のポイントや、注意点とは一体どういったものが挙げられるのでしょうか。
今回ご紹介するポイントと注意点は以下の三つです。
・ベッドの大きさ
・ベッドの色
・ベッドのマットレスの特徴
まず、ベッドの大きさや色は部屋のイメージを大きく左右することは間違いないですよね。
ワンルームに住んでいるとベッドの存在感は結構大きいのです。
ベッドを購入してから部屋のイメージの違いに気付くことのないよう、ベッドの大きさや色を事前に考えておきましょう。
そして、寝心地や睡眠の質を左右するのがベッドのマットレスです。
ベッドのマットレスは直接睡眠の質に影響するので、ベッドを購入する際は最も注意すべき点の一つです。
では、早速ご紹介していきます。
ベッド購入の注意点!大きさを決めてから選ぶ
まずは、ベッドを購入する時に考えるポイント・注意点の一つ目、大きさについてです。
ベッドの大きさには規格があり、メーカーはその大きさに合わせてベッドを開発しています。
・セミシングル
セミシングルとは、幅が80〜90cmのベッドのことを指します。
女性で一人暮らしをしている方や、部屋の大きさからベッドの配置位置が限られる方におすすめの大きさです。
男性が寝るには、少し窮屈感を感じるかもしれません。
また、「夫婦で一緒に寝たいけれども、マットレスは別々が良い」という方にはセミシングル二つ置くのもおすすめですね。
セミシングルの特徴はそのコンパクトさから、ベッド兼収納スペースとして設計されていることが多いです。
それ故、一人暮らしのワンルームマンションに住んでいる方には、使い勝手が非常に良いと評判です。
一方、収納スペースで通気性が芳しくないことを考えると、一つサイズの大きいシングルサイズが適しているでしょう。
・シングルサイズ
シングルとは、幅が100cmのベッドのことを指します。
シングルサイズは、最も一般的なベッドのサイズですね。
男性の一人暮らしであれば、シングルサイズで十分寝られます。
シングルサイズはベッドの最も一般的なサイズ故、様々な形のベッドが販売されています。
例えば、収納付き、ロフトタイプ、二段ベッドが挙げられます。
・セミダブル
セミダブルとは、幅が120cmのベッドのことを指します。
大人一人が、シングルよりもゆったり寝られる大きさのベッドです。
女性なら二人寝られる大きさですが、一般的なワンルームに配置するには少し大きいサイズに感じるかもしれません。
また、セミダブルの特徴として、お布団や毛布類にセミダブルという大きさは存在しないため、一つ大きいサイズのダブルを使用しないといけません。
・ダブル
ダブルとは、幅が140cmのベッドのことを指します。
ダブルだと大人が二人ゆったりと寝られる大きさですね。
もしくは大柄な大人の方が、ゆったりと寝るにはちょうど良い大きさです。
注意点としては、ダブルという名前からシングル二台分と認識する方がいらっしゃるかもしれませんが、シングルとは異なりますので注意してください。
ダブルのサイズは幅140cmです。
シングル二台分の幅は200cmとなりますから、サイズに大分違いがあります。
また、セミダブルと違い、ダブルは需要も多く、メーカーにより様々なお布団、毛布、マットレスが開発されています。
さらに寝心地が良い環境で眠りたいのであれば、ダブルを選ぶのも一つの手かもしれません。
・ワイドダブル
ワイドダブルとは、幅が150cmのベッドのことを指します。
このワイドダブルは、日本ではあまり出回っていないので、有名ではありません。
また、ダブルとの違いを見ても、幅が10cm違うだけなので、もしダブルかワイドダブルかで悩むのであれば、よりお布団や毛布が選べるダブルを購入することをおすすめします。
・クイーン
クイーンとは、幅が160cmのベッドのことを指します。
幅が160cmもあるので、大人二人がゆったりと寝られます。
少し狭いと感じる方もいらっしゃると思いますが、小さいお子さんなども含めて大人二人、子供一人で使用することもできます。
クイーンは日本でも人気のベッドのサイズなので、マットレスやお布団の種類は充実しています。
また、同じベッドだけれども、マットレスやお布団は別という使い方も可能です。
ちなみに家具販売店で販売されているベッドの殆どは、このクイーンが最大です。
これより大きいサイズ、キングをお求めの方は、家具販売店に行く前にキングのベッドを置いているか聞いてみることをおすすめします。
・キング
キングとは、幅が180cmのベッドのことを指します。
大人二人子供一人が寝ても、スペースに余裕がある程の大きさです。
お子さんがまだ小さければ大人二人子供二人でも寝られる大きさでしょう。
これより大きなサイズは、日本の家具量販店では見られません。
たまに「ワイドキングベッド」や「キングベッド ロングサイズ」といったサイズも見受けられます。
しかし、それらは極少数であり、サイズに適したマットレスやお布団が探しにくいです。
キングサイズであれば、マットレスやお布団も販売されていますので、お気に入りのものを選ぶことができます。
スペースに余裕があり、寝室一つで家族一緒に寝たいという方はこのキングサイズのベッドがおすすめです。
このようにベッドの大きさは様々です。
部屋のイメージとスペースを考慮し、最も適したサイズのベッドを購入するようにしましょう。
部屋の色調を大きく変えるベッドの色
ベッドを購入する際の注意点、二つ目はベッドの色です。
ベッドは大型家具なので、ベッド一つで部屋のイメージも大きく変わってきます。
では、ベッドの色の選び方のポイントについてご紹介します。
・ブラックやダークブラウン
ブラックやダークブラウンは落ち着きのある色で、リラックス状態で寝るには最適な色の一つと言われています。
また、ブラックは、他のインテリアを邪魔しない色だと言われています。
ですので、他のインテリアで部屋のイメージを作っているという方にはおすすめの色です。
・ナチュラルな色(ブラウンなど)
明るいナチュラル系の色、例えばブラウンなどのベッドは観葉植物などと相性が良いですよね。
部屋の色調を落ち着いた色味で整えている方には、おすすめの色です。
また、ナチュラル系の色は明るい色合いなので、ベッドの存在感を小さくすることができます。
そのため、ベッドの圧迫感を感じにくいのもおすすめの理由です。
・ホワイト
女性にダントツの人気なのが白色、ホワイトです。
どんな部屋にも合わせやすく、清潔感を演出できます。
また、多くの住宅の天井がホワイトなので、ホワイトのベッドを置くと部屋が広く見える効果もあります。
単に色といってもその効果は様々です。
是非他のインテリアや部屋の大きさなどを考慮してベッドを選びましょう。
ベッドのマットレスを選ぶ時の注意点
ベッドを購入する際の注意点の一つに、マットレスの種類が挙げられます。
マットレスは睡眠の質に大きな影響を与えることから、メーカーによって様々な商品が開発されています。
それ故、マットレスといってもそれぞれの特徴があります。
ここでは、最も一般的で有名なマットレスの種類について、ご紹介します。
まず、一つ目はポケットコイルスプリングと言われる種類です。
ポケットコイルスプリングとは、振動が伝わりにくいのが特徴の一つです。
ポケットコイルスプリングは、主に家具販売店で売られているようなマットレスに良く使用されています。
体や寝姿勢に合いやすく、現在国産のベッドメーカーの9割以上がポケットコイルスプリングを採用しています。
つまり、ポケットコイルスプリングは、国産マットレスの主流なのです。
二つ目は、オープンコイル(ボンネル)スプリングと言われる種類です。
オープンコイル(ボンネル)スプリングは、少し硬めのマットレスに採用されている種類です。
昔、硬いベッドが好まれた時代に開発され、最も一般的な種類の一つでした。
現在でも格安のマットレスには、このオープンコイル(ボンネル)スプリングが使用されています。
低反発素材だと、逆に寝心地が悪くなるという方は、一度試してみることをおすすめします。
その他にも、ベッドのメーカーによって様々なマットレスが開発・販売されています。
しかし、どんなマットレスにもメリット、デメリットがあります。
それ故、必ず家具販売店に足を運び自分で確かめるという作業が重要になるのです。
ベッドを購入する時におすすめするメーカー3選
ベッドを購入する前に、まずは有名なベッドのメーカーを知っておきましょう。
もちろん有名だから寝心地が良い、自分に合っているという訳ではありません。
是非家具販売店に足を運んだ際の参考にしてみてください。
・SIMMONS
SIMMONSはシモンズと読みます。
みなさんも一度は聞いたことのあるメーカーではないでしょうか。
SIMMONSはアメリカの老舗ベッドメーカーで、ポケットコイルマットレスを生み出した会社です。
SIMMONSのベッドやマットレスは少し高級ですが、一生モノを購入するのであればまずチェックしたいメーカーです。
・フランスベッド
こちらも一度は聞いたことあるのではないでしょうか。
フランスベッドという名前ですが、1949年に創業した日本の老舗メーカーです。
最近では、介護ベッドなどの開発に力を入れていることでも有名ですね。
フランスベッドでは、高密度連続スプリングという湿気に強いマットレスを開発しており、日本の住宅に最も適したマットレスと言われています。
それ故、日本のホテルでの採用率はトップで、一流ホテルでも使用されています。
・日本ベッド
日本ベッドは1926年創業の日本でも最も歴史があるベッドのメーカーです。
日本ベッドの特徴は何と言ってもデザインです。
日本人が好みそうな、さらに和をイメージした落ち着いた色調のベッドを開発しています。
家具販売店に足を運び、腑に落ちるベッドが見つからない時は、チェックしてみる価値ありです。
以上、三つご紹介しましたが一つ注意点を挙げるとすれば、全て高級志向のベッドメーカーであるということです。
しかし、マットレスというものは、睡眠を支える重要な家具の一つです。
また、一生に何十回も交換するものでもありません。
それ故、少し予算を高めに設定して、より良いマットレスを購入することも重要かもしれません。
ベッドを購入する時の注意点は大きさ、色、マットレスにあり
今回はベッドを購入する時の注意点をご紹介しました。
やはりベッドを購入する時は部屋の大きさやイメージを考慮して選ぶことが重要です。
また、マットレスはベッド同様、睡眠の質に大きな影響を及ぼします。
それ故、マットレスを選ぶ際もベッド同様、実際感触を確かめることをおすすめします。
みなさんがより良いベッド、そしてより良い睡眠をとれるよう願っています。