一人分のベッドスペースで二人分のベッドが置ける二段ベッド、利用していますか?
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では重宝するのではないでしょうか?
そんな二段ベッド、使うのはお布団ですか?
マットレスでしょうか?
気になることをまとめてみました。
便利な二段ベッド
二段ベッド、便利ですよね。
手狭だと感じるような部屋でも、二段ベッドがあれば一つ分のスペースで二人寝られると、利用する人も増えてきています。
下段のさらに下には収納スペースがあったり、落ちないような工夫がされていたりと形式は様々です。
そんな二段ベッドですが、メリットばかりではありません。
デメリットのひとつが湿気ですよね。
二段ベッドの上段になると頻繁にお手入れをするのも面倒かもしれません。
そこで、使用するのは、お布団がいいのでしょうか?
それとも、マットレスの方がいいのでしょうか。
お布団とマットレスのメリット・デメリットを知ることが大切です。
二段ベッドでお布団の使用方法
二段ベッドにお布団を使用する時、どのようにして使っていますか?
「ベッドの底がスノコ型だから大丈夫!」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、たとえスノコ型のベッドでも、きちんとお布団を使わなければすぐ湿気がたまり、カビが生える原因になります。
そもそも、お布団自体が湿気を帯びやすいものです。
ベッドのように万年床になりやすい環境では、溜まってしまった湿気が逃げることもできず、結果としてお布団やベッドのスノコにカビとして現れます。
では、どうすればカビを生えさせない環境を作ることができるのでしょうか。
・換気をこまめにする
やはり湿気を追い払うには換気が必要です。
梅雨時だけでなく寒い冬でも、寝床の温度は20℃を越えるため、室温との差で湿気が溜まりやすくなります。
一日に数回、換気をするだけで湿気対策に繋がります。
・お布団を干す
やはり一番効果的なのは、お布団を干すことです。
日光に当てることで、お布団がふかふかになって気持ちいいですよね。
天日に干せなくても、布団乾燥機を使っても湿気には効果的です。
湿気にはあまりよい印象のないお布団ですが、きちんとお手入れをすればカビを生えさせることなく使うことができます。
では、マットレスではどうでしょうか。
続いて見ていきましょう。
二段ベッドのマットレス選び
マットレス、と一言で言ってもその種類が様々にあることをご存知ですか?
中にスプリングの入ったものや低反発ウレタンマットレス、安価で買える二段ベッド用のマットレスなど、目的や用途に合わせて選びましょう。
厚さ5cm以上であれば快適に眠ることができますが、少し床面を感じるようであれば厚さ10cm以上のマットレスを使うとより快適に眠れます。
マットレスと言えば厚みとクッション性に優れている、スプリングマットレスが一般的ですが、二段ベッドには使えないことが多いです。
その場合は、ウレタンマットレスなどスプリングの入っていないマットレスを使用しましょう。
マットレスは、埃が立ちにくいという特性があります。
そして、マットレス自体に防菌・防ダニ加工がされているものもあるため、普通の敷布団に比べて利用しやすいという点があります。
普通の敷布団よりも構造上、通気性がいいので湿気がたまりにくいのもひとつの特徴です。
また、成長期のお子さんには、柔らかいマットレスより固めのマットレスの方が成長を妨げにくいと言われています。
そして、お子さんほど汗をかきやすいので、マットレスの下に吸湿シートを引くなどの湿気対策をしておくと、ベッドもマットレスも長持ちします。
二段ベッドの下段にはお布団よりもマットレスがおすすめ
お布団とマットレス、それぞれ二段ベッドに使うにはメリット・デメリットがあります。
その中でも一番気になるのが下段ベッドの湿気です。
人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくと言われています。
ですので、下段に湿気の逃げにくい敷布団を敷くのは、あまりおすすめできません。
敷布団より湿気を逃げやすい構造になっている、マットレスの方がおすすめです。
しかし、部屋の角など、湿気の溜まりやすい場所に設置するのであれば、マットレスだからと言って油断はできません。
湿気が溜まるとマットレスにカビが生えたり、最悪の場合ベッドの木枠がカビに侵され腐って折れたりと、事故にも繋がる可能性があります。
たとえ、マットレスに防カビ加工がしてあってもです。
ですので、やはり普段からのお手入れが肝心です。
こまめにマットレスを上げ、立てかけて湿気を逃がし、乾燥させましょう。
また、布団乾燥機を利用してマットレスの内部まで乾かすこともよいことです。
手間を惜しまず、少しでも空気に当てることで長く使いましょう。
二段ベッドでのお布団やマットレスの選ぶポイント
お布団とマットレス、それぞれにメリット・デメリットがあることが分かりましたが、どちらがいいということは一概には言えません。
お布団やマットレスに芯が入っていなければ、寝た時に体が沈みすぎてしまうことになります。
また、薄すぎるものでは、床板のゴツゴツが直に感じられてしまい、寝心地は悪いです。
人生の3分の1は睡眠時間と言われていますが、それだけ使用する時間が長いお布団の寝心地は他には代えられませんよね。
そして、一般的な敷布団のサイズは、シングルサイズが100×210㎝ですが、二段ベッドの床面は98×196㎝とシングルサイズの敷布団ではやや大きいです。
最近では、二段ベッド用のサイズのお布団やマットレスが販売されています。
はみ出してしまうシングルサイズのお布団より、ジャストサイズの物を選びましょう。
また、お布団やマットレスの素材も、選ぶのに重要なポイントとなります。
木綿のお布団は汗をよく吸収してくれる他、天然の素材でできているため肌触りがよく、適度な重みがあります。
羽毛でできたお布団は、非常に軽く暖かいのが特徴です。
羽毛の性質上、ダニが発生しにくいので、お子さんのお布団に安心ですね。
マットレスも、最近は低反発マットレスのほかにも、高反発マットレスと呼ばれるものも増えてきています。
しかし、性能ばかりを重視すると、ベッドからの上げ下ろしが大変になることもあります。
様々な種類のものが販売されているお布団やマットレス、好みと性能をきちんと選んで使用しましょう。
二段ベッドのお手入れ方法とは
これまで、二段ベッドに使用するお布団やマットレスについて書いてきましたが、二段ベッドそのもののお手入れについて知っていますか?
先ほどもお話ししましたが、二段ベッドの下段には特に風通しが悪く、湿気が溜まりやすくなっています。
床との温度差によって結露ができてしまい、これがお布団やマットレスへのカビの原因ともなります。
しかし、だからと言って毎日毎日ベッドを移動させるわけにもいきませんよね。
そこで、手っ取り早く湿気を追い出す方法があります。
それは、扇風機を使うことです。
扇風機を二段ベッドの下段に当てることで空気を循環させ、湿気を払うことができます。
もし、カビが生えてしまった場合、お手入れ方法としては、エタノールなどで殺菌をしましょう。
木枠が湿るくらいまでスプレー容器などで吹き付け、そのまま乾燥させます。
乾燥するとカビ菌も同時に死滅するので、そのあと乾いた布でふき取ります。
広範囲で大量にカビが生えてしまった場合は、塩素系漂白剤を使用します。
初めにやすりなどでカビが生えてしまった部分をできるだけ削ります。
やりすぎて形が変わらない程度に削りましょう。
その後、5倍に薄めた漂白剤に色柄のないタオルやぞうきんを浸し、30分ほどかぶせて置いておきます。
それから水拭きでしっかりふき取ります。
カビは一度生えてしまうと、かなりの確率で再び発生しやすくなります。
あくまでも応急処置と考え、確実に予防していくことが大切です。
二段ベッド、お布団もマットレスも使い方次第
いかがでしたか?
二段ベッドにはお布団かマットレスか、メリットもデメリットも分かりましたね。
お布団もマットレスも、好みやライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
そして、日ごろのお手入れが、長く使うのに一番大切なことです。
少しの手間も惜しまず、長く大事に使いたいものですね。