ベッドを購入する時は、どのようなことを意識しているでしょうか。
サイズやマットレスの硬さ、デザインなど、人によって選ぶポイントは違いますよね。
ベッドを構成するヘッドボードとフットボードには、それぞれにメリット・デメリットがあります。
ヘッドボードやフットボードは必要なのでしょうか。
また、ヘッドボードが必要な場合、後付けが出来るのでしょうか。
今回は、ベッドのヘッドボードとフットボードについてまとめてみました。
ベッドのヘッドボードとフットボードはどんな種類がある?
ベッドのヘッドボードとフットボードについて、まずそれぞれの種類から見ていきましょう。
ヘッドボードは頭側にある板で、形は様々です。
ただの木の板のようなものもあれば、クッション性があり、寄りかかることの出来るタイプもあります。
中には、小さな棚や引き出し、電気やコンセントが付いているものもあるのですが、これらは厳密にはヘッドボードとは呼ばずに、「宮棚」や「宮付きベッド」と呼ばれます。
しかし、一般的には、ヘッドボードとして認識している方が多いです。
さらに、店舗によっては「宮付きヘッドボード」と呼ばれたり「キャビネットタイプ」と呼ばれて、ヘッドボードのくくりにされています。
また、フットボードは、ベッドの足元側の板のことで、ベッドの脚と一体型になり、ベッドを支えているものが多くあります。
マットレスに脚が付いていて、ヘッドボードやフットボードなしというものも存在はしますが、どちらかと言えばフットボードは付いているものの方が一般的ですね。
フットボードは、ヘッドボードと違い、普段あまり意識されることのないものです。
多く見かけるのは、フットボードがマットレスより低い位置にあるものですが、デザインによってはヘッドボードと同じ高さのものもあります。
ヘッドボードとフットボードのメリット
ではここで、それぞれのメリットを見ていきましょう。
まず、ヘッドボードのメリットを見ていきます。
1つ目は、ヘッドボードは種類が多いので、好きな形が選べることです。
形だけでなく、カラーもたくさんあるので、きっと気に入るものを見つけられるでしょう。
2つ目は、ヘッドボードに寄りかかることが出来ることです。
ヘッドボードの中で、最近多いのが、ファブリック素材のものです。
ファブリック素材はクッション性が高いので、寄りかかって本を読んだり、携帯電話で調べものをしたりと、ベッドの上でくつろぎながら作業をするのに最適です。
3つ目は、宮付きタイプがあることです。
例えば、目覚まし時計や携帯電話、寝る前に飲んでいた飲み物のコップなど、小さなものであれば置くことが出来るので、とても便利です。
照明やコンセントも付いているものが多いので、携帯電話の充電も出来ますし、照明を点ければ、暗い中でも安心して立ち上がることが出来ます。
ですが、ファブリック素材のベッドは、通常、宮付きではないので、注意が必要です。
一方、フットボードのメリットは、ヘッドボードと合わせて可愛いデザインに出来ることです。
お姫様のベッドのようなアイアンフレームなどもあって、お部屋の雰囲気をガラッと変えてくれますね。
また、高さのあるものを選べば、冬場にありがちな、掛け布団がずり落ちるのを防いでくれます。
ヘッドボードとフットボードのデメリット
それでは、ヘッドボードとフットボードのデメリットは何でしょうか。
最大のデメリットは、スペースを取るということです。
ヘッドボードがたとえ一枚の板だけであっても、高さがある分、多少の圧迫感がありますし、宮付きのものであればその分余計に長さがあります。
また、置く場所がある程度決まってしまうことも挙げられます。
例えば、ヘッドボードが窓の高さよりも高い場合、窓に頭を向けて眠ることが出来ませんよね。
そして、もうひとつ、ベッドメイクがしづらいということもあります。
ヘッドボードにマットレスが付いていると、シーツを掛ける時に一度ずらす必要がありますし、ボックスシーツなどのフィットするものは余計に掛けづらいです。
さらに、高さのあるヘッドボードとフットボードに挟まれている場合には、マットレスをずらすことも簡単ではありません。
フットボードは低い位置のものならば、基本的にどのベッドにもあるので、高さのあるもの以外はデメリットと言えるものはありません。
ですので、メリットに比べると、デメリットはそれほど多くはありませんが、寝室が小さい場合や、2人以上でひとつの寝室を使う場合には、見逃せないデメリットにもなり得ます。
部屋を出来るだけ広く使いたい方には、ヘッドレスベッドの方が向いていると言えるでしょう。
ベッドにヘッドボードやフットボードは必要?不必要?
ここまで、ベッドのヘッドボードやフットボードのメリットとデメリットについて見てきましたが、実際に必要なのでしょうか。
これは、はっきりと必要か不必要か、どちらが正解と言うことは出来ません。
その理由は、部屋の大きさや、好みで分かれるからです。
しかし、普段の生活によって、あると便利か、そうではないのかは考えることは出来ます。
例えば、眠る時以外にベッドを使用しない方や、部屋のスペースを出来るだけ広く活用したい方は、ヘッドレスベッドで十分です。
スペースが小さくて済みますし、使わない棚や寄りかかる場所は必要ありません。
一方、起きている時間もベッドでくつろぐ方や、ベッドで本を読む方は、寄りかかれたり照明を置くスペースがあった方が便利です。
インテリアとしてベッドに重点を置く方は、ヘッドボードやフットボードをお揃いの可愛い模様にして、楽しんでみることも出来ます。
今は、天蓋付きベッドや丸いベッドなど、機能性だけではなく見た目にも素敵なベッドがたくさんあります。
ベッドひとつで、お部屋の雰囲気を変えることも出来るので、ぜひ自分に合ったベッドを置いて、お部屋を居心地の良い楽しい空間にしてみましょう。
ベッドに後付け出来るヘッドボードもある?
普段の生活を考えた結果、ヘッドボードやフットボードを付けたいと思う方も出てくることでしょう。
しかし、現在使っているのがヘッドレスベッドということもあり、「買い替えるのは、ちょっと・・・」と思う方もいると思います。
その場合でも、ご安心ください。
今では、後付け出来るヘッドボードというものも販売しています。
後付け出来るヘッドボードは、ベッドに金具で留めるタイプのものや置き型の棚タイプ、キャスター付きのものがあります。
もちろん、ファブリック素材の寄りかかれる形のものもあります。
ただし、金具で留めるタイプのものは、基本的にシリーズものとなっているので、最初からシリーズのベッドを購入する必要があります。
ですが、置き型の棚やキャスター付きのものは、ベッドを選ばないので、好きなベッドに合わせることが可能です。
中には、最初からヘッドボードとマットレス、脚など全てが分割されているものもあり、それらは、購入してから棚を付けたり外したりと自在に調整出来ます。
いずれにしても、もう一度ヘッドボードを外す可能性のある方は、キャスター付きのものがお勧めです。
一方、後付け出来るフットボードは種類が少なく、ほとんどがシリーズものとなっています。
しかし、キャスター付きのヘッドボードを、フットボード側に置いて使用することは出来ます。
もしもDIYが得意であれば、自分で丁度良いサイズの棚を作って、ヘッドボードやフットボードとして使用するのも素敵ですね。
ヘッドボードやフットボードとして他のものを利用しよう
後付けのヘッドボードやフットボードがあることがわかりましたが、実は別のものを代用する方法もあります。
先ほどご紹介した、キャスター付きの棚を購入するのも良いのですが、それでは新たに費用も掛かりますし、使わなくなった場合に、中途半端なサイズの棚が余ってしまうことになりますよね。
わざわざ購入しなくても、元々ある家具を配置換えして、ヘッドボードやフットボードの代わりにすることが出来ます。
一番簡単なのは、ベッドを壁にしっかりと付けてクッションを背もたれにすることですが、その場合、壁に寄りかかったり髪の毛が触れたりすることで、時間の経過とともに壁紙が汚れてしまうことがあります。
ですので、壁にベッドを付ける場合は、壁をベッドの足側にして、頭側に本棚やチェストの裏側を配置してみてはいかがでしょうか。
壁と家具に挟まれることによって、独立した睡眠のための空間が生まれます。
重量のある家具であれば、クッションや枕を立てかけて寄りかかることも可能です。
また、棚が欲しい方は、壁に直接取り付けるウォールシェルフや、ボックスを取り付けたり、かごをセット出来るディスプレイラックを置くのも良いでしょう。
ウォールシェルフやボックスは、数百円から購入出来るものがあるので、お手軽に購入出来ますし、ディスプレイラックは高価ですが、ヘッドボード用の棚よりも使い勝手が良いため、他の場所でも活用しやすいです。
ただし、これらはピンなどで壁に取り付けるため、壁に小さな傷を付けることになりますので、賃貸住宅などではご注意ください。
ベッド選びはしっかりと考えることが大切
ベッドは、ただ眠るだけのものではありません。
ベッドがお部屋の中で占める割合は、格段に大きいですよね。
そして、良い睡眠が取れないと日常生活に支障をきたすこともあるため、ベッド選びは重要です。
寝心地を考えると、マットレスが重要かと思いがちですが、土台のヘッドフレームがしっかりしていないと、きしみが出たり、寝心地の悪さにも繋がります。
ヘッドボードやフットボードがあると便利なこともありますので、普段の生活で使うのかも考えましょう。
そうすると、適しているベッドを選ぶことが出来るのではないでしょうか。