畳の上にベッドを置きたい!カビの対策になる!?

賃貸やお家の和室の畳の上にベッドを置きたいと思っている人は、意外に多くいます。

しかし、実際に畳の上にベッドを置こうとする方は少ないようです。

その理由は様々ですが、「ダニやカビが繁殖するのではないか」、「畳にベッドを合わせにくい」などで置くのをためらってしまうからと言う人もいます。

そこで、今回は「畳の上にベッドを置いて大丈夫なのか」の疑問に答えていきます。

和室の畳の上にベッドを置くとカビが心配!まずは畳について知ろう

冒頭でお伝えしたとおり、畳の上にベッドを置きたいと考えている人は多くいます。

しかし、畳の上にベッドを置きたくとも、「畳が凹んでしまう!」、「カビが生えてしまうのでは?」など、心配事はありますよね。

そのような人は、まず心配事の基でもある畳について学んでいきましょう。

実は畳は「自然の空気清浄機」と言われるほど万能なものなのです。
畳には部屋の湿気をコントロールしたり、有害物質を吸収する特性があります。

畳は日本の伝統的なもので、湿度が高く、また、季節によって天候の変化が激しい日本のために作られたものです。

そのため、湿気には強く作られています。

ですが、湿気を完全に除去するわけではありません。
敷布団を敷いたままにしておくと、畳に湿気が溜まってカビが生えてしまうこともあります。

そのため、敷布団をたたまないでいると、畳にカビが生えてしまいます。

このことを考えるとベッドを置いた方が良いのでは、と思う方もいることでしょう。

では、畳の上にベッドを置いた場合は、カビが生えてしまうのでしょうか。

畳の上にベッドはカビ対策になる!?

それでは、畳の部屋にベッドを置いた場合は、カビの対策になるのでしょうか。

結論から言いますと、カビ対策になります。

畳の上にお布団を敷いて寝ていた人で、お布団にカビが生えたことがある人は数多く居ることでしょう。
そして、お布団だけならまだしも、畳にもカビが生えていることもあります。

なぜカビが生えるのか、それは先ほどもお伝えしたとおり、湿気が原因となります。

人間は寝ている間に、コップ一杯分ほどの汗をかくと言われています。
この汗はどこに行くのかと言われると、水蒸気となってお布団の中に入っていくのです。

そして、この汗の湿気が溜まり放置してしまうと、カビが発生してしまうというわけです。

また、お布団の下に畳があることにより、湿気の出口を塞いでしまう事も原因の一つとなってしまいます。

そして、このように湿気が溜まったお布団をたたまずに放置することで、最悪、畳にまでカビが生えてしまうことになってしまうのです。

そこで、毎日お布団を畳むのが面倒な人には、「畳の上にベッドを置く」ことをおすすめします。
ベッドならマットレスが畳に直接接することがなく、湿気の出口を確保することが出来ます。

そのため、たたまないお布団よりはベッドの方がカビが発生しづらいと言えます。
さらに畳に対しては、カビ対策になり得ます。

しかし、お布団であっても、下にすのこを敷くことで、カビの対策が出来ます。
また、しっかりたたんで干しておけばカビ予防になります。

必ずしもベッドが良いとはいいませんが、畳むのが面倒なのであれば考慮してみても良いでしょう。

畳の上にベッドを置くことはカビ対策以外にもメリットがある!

実は畳の上にベッドを置くことで、カビ対策以外にもメリットがあります。

それは何かというと、「寒さ対策」にもなるというメリットです。

畳の上にお布団を敷いて寝るのと、ベッドの上で寝るのでは、同じ「お布団に入って寝る」という条件は同じですが、実は「寒さ」が異なります。

実はお布団で寝るよりもベッドで寝るほうが温かいのです。

では、なぜベッドのほうが温かいのでしょうか。

それは、空気の特性によるものです。

空気の特性上、冷たい空気は下に、暖かい空気は上にという特性を持っています。

このことから、畳の上に直接お布団を敷くのと、ベッドでは高さはベッドの方が高いですね。
そのため、お布団で寝るよりも温かく感じやすいのです。

畳の上にベッドを置くことで、寒い冬も簡単に、そして自然に寒さ対策が出来るのです。
寒がりな人にはとっても良い情報ですよね。

ですが、和室にベッドを置くデメリットも存在します。

畳の上にベッドを置くデメリットとは?

畳の上にベッドを置くことで、「カビ対策」も出来て、「寒さ対策」も出来る、では問題なく畳の上にベッドを置いても大丈夫なのかと言われると、そうとも言い切れません。

メリットだけでなく、デメリットも存在するのです。

では、畳の上にベッドを置くことでどんなデメリットが発生するのでしょうか。

デメリットは2つあります。

①畳がへこんでしまう

四脚タイプのベッドを設置してしまうと、脚にベッドの重さ+人の体重が全て加わってしまいます。
そうなるとどうなってしまうのかと言うと、脚の部分だけ畳が凹んでしまうのです。

また、フレームで支えるベッドも畳が凹んでしまうので注意が必要です。

畳が凹むことでどういうデメリットが出来てしまうのかというと

・ベッドの位置を変えた時、畳がへこんでしまっているため見栄えが悪い
・賃貸の場合は退去時に修繕費が掛かる可能性がある

ということです。

②和室の雰囲気を壊してしまう

和室の畳はもともと敷布団を敷いて寝る、ベッドは洋室で使うということで使われてきました。
和の中に洋を持ってくることで、部屋の雰囲気を壊してしまうということもあり得ます。

しかし、「和室にベッドは合わない」と諦めてしまう必要はありません。

ベッドにはたくさんの種類があるので、その中から「和室に似合うベッド」を選ぶことで、和室の雰囲気を壊さずベッドを使用することが出来ます。

和室にベッドを置く場合の注意点と対策

畳の上にベッド置くことで、カビや寒さ対策に繋がるなら、「ベッドを置きたい」と思う方もいることでしょう。

そこで、畳の上にベッドを置く場合の注意点と対策を知っておきましょう。

①畳がへこまないように配慮を

先程もお伝えしましたが、畳が凹まないように配慮をすることは大切です。

ベッドはなるべく「細い脚のベッドを選ばない」「フレームタイプもなるべく選ばない」というような対策が必要となります。

もし、このフレームタイプのベッドや、脚の細いベッドを選ぶ場合は、ゴムマットを使用したり、下にジョイントマットや、ウッドカーペットを敷くなどの対策をすると良いでしょう。

②簡単には動かせない

フローリングだと動かす機会は多くありませんが、ベッドを押せば簡単に横に移動させることも可能だったりします。

ですが、畳の場合はベッドを押して移動させてしまうと、畳がぼろぼろになってしまいます。

お掃除やカビなどの対策で動かすことは考えられるので、もし動かしたいときは、畳の目方向に動かしましょう。

多少は軽減されます。

しかし、傷がつくこともあるので、基本的には「動かさない」ということを頭に入れておいたほうが良いでしょう。

ベッドは重いため、動かすにもなかなかの重労働です。
予めどの位置にベッドを配置するのか、どういう配置にしたいのかを決めておくことが大切です。

③フレームは木製を選ぶべし

ベッドフレームは木製を選ぶと良いでしょう。

その理由は、和室に「パイプ」や「アイアン」だと少し浮いてしまう傾向にあるからです。
和室の雰囲気を壊してしまう要因になってしまうので、なるべく木製の物を選ぶことをおすすめします。

④ローベッドがおすすめ

また、和室には敷布団が似合いますよね。

元々敷布団で見慣れているからなのかはわかりませんが、和室に高さのあるベッドは雰囲気を壊してしまうと感じる場合が多いです。

なので、ベッドは基本、ローベッドを選ぶと良いでしょう。
ただ、低すぎれば良いというものでもありません。

自分に合った高さのベッドを選ぶのが一番ベストかもしれませんね。

和室に似合う!おすすめのベッド紹介

では、畳の上にベッドを設置したいという方のために、おすすめのベッドをご紹介していきます。

①和モダンにも合う!「shelly」(シェリー)

フロアタイプのベッドで、ベッドの高さがないので圧迫感を感じることがありません。

木製フレームなので、和室にもぴったりですね。
床板が通気性のあるすのこ仕様となっているので、カビ対策もばっちりです。

②和室にピッタリ「Une freise」(ユヌフレーズ)

シンプルでスマートフロアベッドです。
シングル、セミダブル、ダブルの3サイズから選ぶことが出来ます。

40cmとフロアベッドの中でも低いタイプのベッドです。

ヘッドボードが付いているので、本を置いたり照明を置いたりと使い勝手が良いですね。

また、ヘッドボードの中が空洞になっているので、お掃除用具やティッシュなどの日用品を見えないように収納出来るので、生活感を隠すことが出来ます。

③お布団のようなベッド「Dixy」(ディクシー)

ベッド下に収納が付いているタイプのベッドです。

お布団の下に1つと、引出し収納が5つ付いているので、お部屋の荷物をまるごとベッドの中に隠すことが出来ます。

狭いお部屋にはもってこいですね。

また、ヘッドボードがないので、レイアウトを気にする必要がなく、敷布団の様に寝れるベッドとしておすすめです。

和室にベッドを置いても何も問題なし!

いかがでしたでしょうか?

対策をすれば和室にベッドを充分設置することが出来ます。

もし、畳がへこんでしまいそうなベッドの場合は、下にシートを敷くなどの対策をすることで十分設置するは出来るでしょう。

和室にベッドを設置して、カビ知らず、寒さ知らずのお部屋を目指してみてはいかがでしょうか。。