緩衝材のプチプチ、正式名称や正しい使い方は!?

  • 2017年11月22日
  • 2019年5月28日
  • 生活

誰しも一度は見たことがある緩衝材として使われるプチプチですが、実はあれ、「プチプチ」が名前ではありません。

あの「プチプチ」にもきちんと名前があるのです。

そして、疑問なのが「どちらを表にして使うの?」という使い方についてですよね。

ここでプチプチの疑問をすべて解析していきます。

緩衝材ってなに?プチプチの正式名称は?

誰しも一度は、頼んだ荷物がプチプチなどに包まれて届いたことがあると思います。

あのプチプチは、「緩衝材」として使われます。
緩衝材とは、その名の通り、「衝撃を緩める」ためのものです。

お店で商品を購入したり、ネットで注文をすると緩衝材に包まれて商品が届きます。

緩衝材は配送中などの輸送中に、商品に衝撃がかかり故障や傷などを防ぐため、商品を保護する意味で使われます。

生産工場からお店などへの配送時にも、商品は緩衝材で保護されています。

緩衝材にはいろいろな種類がありますが、みなさんが一番知っていて身近なのは「プチプチ」と呼ばれるものです。

そして、あのプチプチの正式名称は、「気泡入り緩衝材」と言います。

メーカーさんによっては「エアーキャップ」や「ミナパック」など様々な呼び名があります。
また、みなさんが言っている通り、「プチプチ」という商標登録しているメーカーさんもあります。

では、その緩衝材にも沢山の種類がありますが、どのような使い方があるのでしょうか?

種類別にまとめてみました。

緩衝材の種類や、正しい使い方は?

商品を衝撃から保護するために使われる緩衝材には、様々な種類があります。
工場などでは、形や商品によって緩衝材の使い分けをしています。

では、どのような緩衝材があって、どのような商品にどのような使い方をされるのでしょうか。

緩衝材毎にまとめてみました。

・気泡緩衝材

気泡緩衝材は、「プチプチ」とよばれる小さな丸い突起の中に空気が入っている、誰もが見たことあるものです。

クッション性が高く、軽いのでとても使いやすいですよね。
また、透明で商品が見えやすいというのがメリットです。

水や湿気に強くて、保温や保冷も出来るとても優秀な緩衝材です。
精密機械や農作物を運ぶ時など幅広く利用されています。

・緩衝シート

発泡ポリエチレンをシート状にしたものです。
柔らかくて曲げやすいので、割れ物を買った時などはこのシートに包んでもらうことが多いです。

薄いので、いろいろな形のものを包むことが出来るのがメリットですね。
陶器や食器類などの割れ物などによく利用されます。

・バラ緩衝材

繭のような形をした緩衝材で、発泡スチロールにそっくりです。

箱の隙間を埋めるのに使われたり、プレゼントの箱の中に入れたりと、最近では身近な緩衝材ではないでしょうか。

形も様々で、繭型や丸、歯車の形をしたものもあります。

・紙緩衝材

製品を包む事が出来、丸めて隙間を埋めることも出来るため、2way利用することが可能な緩衝材です。
価格が安く、新聞紙などと一緒にゴミに出せるので処分も楽ですね。

・エアークッション

空気を入れた座布団のようなもので、隙間を埋めるのに利用されます。
他の緩衝材よりも入れる量が少なく、コストを下げることが出来ます。

大きな箱に小さなものを梱包する時に使われます。

緩衝材であるプチプチ、正しい使い方は?

最近では100円均一でも売られているプチプチですが、正しい使い方をご存知ですか?
突起面がある方を表にするべきか、裏にするべきかと使う時に疑問に思う方は多いと思います。

ここではプチプチの疑問をご説明します。

まずは、どちらを表にするかです。
プチプチで一番の悩みどころですよね。

実はどちらが裏、表という決まりはありません。
どちらを使っても緩衝材としての効果に差はありません。

どちらを表にするかは、場合によって使い分けましょう。

基本的には、突起がある方が内側にされていることが多いですが、それは梱包後にテープで止めやすいからです。

柔軟なものの時は、突起の部分が内側だと、凹凸の形がついてしまう可能性があるので、その場合突起面は外側にするほうが良いでしょう。

また、どのような商品の時に突起面が外側・内側にするのが良いのかをまとめてみました。

○突起面が外側にしたほうがいいもの

・カドがあるもの
・封筒の形をしたもの
・ガラスやアルミ素材
・突起やひっかかるようなもの

○突起面が内側にしたほうがいいもの

・球形や曲面のもの
・ビンなどの割れ物
・梱包後にテープで止める必要があるもの

です。

もしプチプチを使う場合は、参考にしてみてください。

緩衝材のプチプチ、使い方と注意を紹介!

工場からお店へ商品を届ける時でなく、引っ越し、保管の時にも緩衝材であるプチプチは使われます。

では、実際にどのような使い方をされるのでしょうか。

プチプチは主に、梱包用の紙などで包みきれないものを包む時に利用します。

大型の食器や土鍋などの陶器類や、鏡やガラスなど割れやすい製品やプラスチック製品に使われます。

また、その他にも、大型の家具や冷蔵庫や洗濯機など重量がある家具の接触による傷防止にも使われることもあり、まれに防水対策で使われることもあります。

また、長距離の引っ越しにも利用されます。

引越し業者にもよりますが、家具などに傷がつかないように、まずは不織布を巻いて、プチプチを巻きつけ、その上から巻きダンボール、板ダンボールの順番に保護していきます。

また、注意点については以下になります。

①引っ越しをする時などは基本的には業者に任せる

割れないように、傷がつかないようにする梱包は専門知識が必要となります。
引越し業者さんでなければ出来ない梱包方法もあるので、引越し業者さんにお任せすると安心です。
もし、自分で梱包し、事故などがあった場合は保証対象外となってしまうので注意しましょう。

②カビに注意する

特に梅雨の時期はカビが生えやすいので、水分などがついた商品、洗濯機や冷蔵庫などの水分が付着するような製品を梱包する際は注意しましょう。

木製の家具もカビの可能性はありますので、長期の保管などは時期によってはプチプチを使わないほうが良いかもしれません。

プチプチを綺麗に梱包する時のコツと注意点

自宅から荷物を発送する際にも、緩衝材を使うことがあります。
緩衝材の中でもプチプチは入手がしやすいので、よく使われると思います。

プチプチで荷物を保護する時、出来るだけ綺麗にラッピングしたいですよね。

ここでは、プチプチで梱包する時のコツと注意点をご紹介します。

まずは準備するものからです。

①プチプチの種類を気にしよう

プチプチにも種類があり、静電防止タイプというものがあります。
もし、静電気などが気になる方は、こちらを使うと良いでしょう。

②固定するためのテープ

ガムテープでも良いのですが、粘着力が弱い養生用テープがおすすめです。
うまく貼れなかった時に貼り直しが効くので大変便利です。

そして、ハサミやカッターなどの切るものこれが揃えば梱包することが出来ます。

では、梱包時のコツと注意点をご説明していきます。

プチプチで一度商品を巻いただけでは緩衝材としての効果が弱いので、2回ほど適度にきつめに巻きましょう。
その際、商品が折れ曲がったりしていないか注意します。

仕上げにテープで止める場合は、つなぎ目を塞ぐように養生テープで止めるとプチプチが輸送中にずれる心配がありませんので、テープで止める時はつなぎ目をきっちり止めましょう。

以上が緩衝材の正しい使い方になります。
自分で梱包する際は、気をつけて梱包をしてみましょう。

プチプチには緩衝材以外の使い方があった!

緩衝材として有能なプチプチですが、実は緩衝材以外の使い方があるのです。

では、どのような使い方があるのでしょうか。
まとめてみました。

①北国では断熱材として使う

北国では二重窓が当たり前なので、窓ガラスの表と裏に両面テープでプチプチを貼って、防寒対策のアイテムとして使われていることもあるようです。

たしかにビニール製なので窓ガラスをガードするだけで暖かそうですね。

②子供の遊び道具

誰でも一度はプチプチを潰したことがあるのではないでしょうか。
プチプチを潰す作業は子供たちに大人気で、遊び道具にもなります。

③食器棚に引いて使う

地震が多い日本ですので、食器棚の棚にしいて緩衝材として使うことが出来ます。

④お風呂の保温

お風呂の温度を下げたくない人は、プチプチで保温をしている人もいるようです。

⑤防音効果

構造上、防音効果もあるそうで、カーペットなどの下に敷いている人もいます。

プチプチは様々な使い方がある

いかがでしたか?

プチプチは緩衝材としても優秀ですが、他にも様々な使い方があります。

梱包のみに使用していた方は、プチプチの活用方法が広がるかもしれません。

緩衝材としても、日常生活のお供としてもプチプチを使ってみてはいかがでしょうか?