木製机の塗装が剥げてる!diyでお洒落な木製机に大変身!

勉強机にパソコンデスクなど、家の中には様々な木製机が溢れています。
それがお気に入りの机であれば、長い間使い続けていらっしゃる方も多いと思います。

しかし、長年愛用していると、だんだんと塗装が剥げてしまいます。
せっかくお洒落な机でも、塗装が剥げてしまうと台無しですよね。

今回は、そんな机を、diyできれいにする方法をご紹介していきます。

自分で机の傷などを直したいなとお考えの方、ぜひ参考にしてみませんか?

どんな材質で、木製机は作られている?

子どもたちが使う勉強机やパソコンデスクなど、塗装された木製机はいろんな種類がありますが、そもそもどんな木材で作られているのでしょうか?

diy方法を見る前に、まずは、机の材質について見ていきましょう。
ここでは、一般の人が手に入れやすい木材をご紹介していきます。

《ウォールナット》

くるみ科の植物で、耐衝撃性に強かったり、美しい木肌をしていたりという特徴をもっています。
この木材には適度な油分が含まれているため、長年愛用することで味のある風合いに変化していきます。
このウォールナットという木では、茶色い部分が限られているため、高級木材として有名です。

《オーク》

日本では「ナラ」と呼ばれているブナ科の広葉樹のことです。
ナチュラルで明るい雰囲気があり、木目も美しいことから、多くの家具に使われています。
また、耐久性もあり加工もしやすいということから、昔から家具の材料として使われてきました。
和風にも洋風にも使える、人気の木材です。

《チェリー》

耐久性や耐水性も高い木材です。
最初は華やかな雰囲気をもつオレンジ色ですが、使い続けると飴色に変わっていき、色の変化が楽しめる木材でもあります。

《パイン》

素朴でナチュラルな雰囲気をもち、カジュアルな部屋に合う木材です。
ただ、柔らかい性質をもつので、すぐに傷が付いたり、へこんだりしてしまいます。

《メープル》

滑らかで白い木肌が美しい木材です。
柔らかい雰囲気がありますが、材質はとても固く重みもあり、耐久性があります。

木製机の塗装、どんな方法がある?

机はいろんな種類の木材で作られていますが、さらに、もう一手間として塗装も施されています。
これは、傷や変色を防止したり、美しい木目を際立たせるために行われているものです。

diyをする上でも、塗装は重要なものです。
ここでは、一般的な塗装の種類について見ていきましょう。

《ウレタン塗装》

正式には「ポリウレタン樹脂塗装」と言われるもので、多くの家具で使われています。
特徴としては、次のようなものが挙げられます。

①耐久性・耐水性・耐熱性が高い
②汚れや傷に強い
③木材の割れや反りがで出にくい
④光沢のある仕上げになる

《オイルフィニッシュ》

特殊なオイルを薄く塗り込み、仕上げに余分な油を拭き取ってしまう塗装方法です。
塗装をしているということが分かりにくいことから、「塗装のない塗装」とも呼ばれています。
特徴としては、次のようなものが挙げられます。

①木の材質を生かしたナチュラルな仕上がり
②木本来の手触りが素晴らしい
③割れや反りが発生することもある
④シミや傷ができやすい

《ラッカー塗装》

欧米などでよく使われる塗装方法で、輸入家具には、この塗装方法が多く使われています。
合成樹脂塗料としては、1番古くから使われているものです。
特徴としては、次のようなものが挙げられます。

①柔らかい光沢を放ち、滑らかな仕上がり
②塗り直しが簡単で研磨修理ができる
③耐傷性や耐水性に弱く、日光にも弱い

《ポリエステル塗装》

ポリエステル樹脂を使った塗装方法が、このポリエステル塗装です。
ピアノなどの塗装によく使われるもので、木の質感というよりも、光沢感や高級感をだせる塗装方法です。
特徴としては、以下のようなものがあります。

①温度変化や日光にも強い
②ツヤのある仕上がりになる
③傷が付きやすかったり、衝撃に弱いというデメリットがある

《UV塗装》

紫外線硬化塗料を使った塗装方法で、ウルトラバイオレット塗装と呼ばれるものです。
子どもたちが使う学習机によく使われています。
特徴としては以下のようなものが挙げられます。

①硬い仕上げとなり、傷は汚れが付きにくい
②耐磨耗性、耐薬品性に強い
③ツヤ感や光沢のある仕上げとなる

木製机の塗装をやり直すdiyの方法は?

傷から机を守ったり、変色するのを防いだりと、様々な理由から塗装は施されていますが、長年使っていると、やはり塗装は剥げてきてしまいます。

でも、長年使っているものだからこそ愛着が湧き、なかなか買い替えたくないという方もいらっしゃいますよね?

「じゃあ、業者に頼むか!」と言っても、費用も時間もかかってしまいます。
そこで、自分でdiyをしたいという方に、塗装の方法をご紹介しましょう。

まずは、自分で塗装したい机が、どんな塗装方法が使われているのかを見極める必要があります。
オイルフィニッシュのような薄い塗装であれば、サンドペーパーで磨くだけで再塗装ができます。

しかし、厚塗りの塗装であれば、塗膜を剥いでから再塗装をしないと、きちんと色が入りません。

そのため、まず見極める必要があるのですが、その方法として、目立たないところにサンドペーパーを当ててみて下さい。

明らかに色が落ちた場合は厚塗りの塗装、ほんのり木肌が現れる程度であればオイルフィニッシュと判断します。

では、2つの方法を見ていきましょう。

《オイルフィニッシュなど薄めの塗装》

①机の表面をサンドペーパーで研磨し、表面に塗られているオイルをきれいに取り除きます。
このとき、傷防止のため、木目に対して平行にやすりをかけて下さい。

②表面の汚れをきれいに取るため、水拭きをした後、さらに乾拭きも行って、汚れをきれいに拭き取ります。

③お好みの塗料を、刷毛などで木目に対して平行に塗ります。
このとき、再度塗装するのもオイルフィニッシュであるなら、塗って乾いた後に布で丁寧にオイルを拭き取って下さい。

④クリアラッカーやニスなど、保護塗料を塗ります。
そこで、おすすめはアクリル樹脂の刷毛を使って塗ることです。
動物毛でできた刷毛だと、塗りながら毛が抜けてしまい、毛が机にくっついてしまったりします。

《厚塗りの塗装》

①電動サンダーを使って、机の塗装を全部剥がして下さい。
木目に対して平行に電動サンダーをかけて下さい。

②電動サンダーにより、木肌が見えるようになったら、サンドペーパーで丁寧に研磨します。

③表面に付いた汚れを取るため、水拭きをした後に乾拭きを行って下さい。

④お好みの塗料を、木目に対して平行に塗ります。

⑤ニスなどの保護塗料を塗ります。

diyで塗装をやり直すには、どんな道具がおすすめ?

diyで木製机の塗装をやり直すには、いろんな道具が必要になってきます。
では、どんな商品がおすすめなのでしょうか?

それぞれのおすすめ商品を見ていきましょう。

《サンドペーパー》

●40〜100番

塗装を剥がす作業に使います。
目がとても荒いサンドペーパーです。

●280~800番

塗装前に表面を滑らかにする作業に使う細めのサンドペーパーです。

《刷毛》

●ペイント刷毛 お得用多用途用ハケ3本セット(アサヒペン)

水性・油性両方に使える刷毛で、柔らかいので塗りやすく、また、毛が落ちにくいです。

●多用途刷毛 はけ6本セット(アイラブコス)

刷毛の幅が13〜80mmと、いろんな大きさの刷毛が揃っており、いろんな場所を塗ることができます。

《電動サンダー》

●吸じんマルチサンダー PSM80A(BOSCH)

900gという軽量で、持ち手にはラバーグリップが採用されているため、片手で作業できます。
また、吸い込んだサンディングダストをきちんと濾過し、きれいな空気を排出します。
サンドペーパーはマジックテープのため、着けやすくずれにくいです。

●EDS-100 MK ミニデルターサンダー 25-526(三共コーポレーション)

コンパクトサイズですがパワフルで、小さいため、小回りが効きやすいです。

●EARTHMAN 14.4V 充電式オービタルサンダーSD-110Li(高儀)

充電式の電動サンダーのため、コンセントがないところでも使用できます。
また、研磨粉を吸い取ってくれるため、きれいな環境で使用できます。
さらに、キャリーバッグも付いているため、持ち運びにも便利です。

《保護塗料》

●クリヤラッカー100ML 透明(アサヒペン)

美しいツヤの出る仕上がりで、傷が付きにくいニスです。
夏場では10〜20分、冬場では20~50分と、短時間で乾きます。

●水性ウレタンニス 屋内木部用(和信ペイント)

食品衛生法に適応している水性塗料のため、食事をするダイニングテーブルなどにも安心して使用できます。
サラサラの液状であるため、とても塗りやすく、塗りにくい場合でも水で薄めて使えるので便利です。
また、臭いが少なく、安心して使えます。

机の塗装剥げ、手軽に手直しできる方法は?

上記では、机の塗装が剥げた場合に全体を塗り直す方法を見てきましたが、おおがかりな方法になってしまい、とても大変です。

そのため、「本格的なdiyというよりも、塗装が剥げた部分や傷が目立たなければいい!」という方もいらっしゃると思います。

例えば、物が当たってちょっと傷が付いたり、カッターで傷が付いたりという場合です。
そういう時にできる、簡単で手軽な方法を見ていきましょう。

①木工家具補修マーカー

傷や色落ちなどに適しているのが木工家具補修マーカーです。
ペンで塗るだけなので、とても簡単です。
「メープル」や「オーク」など、いろんなカラーが揃っている商品もありますので、ご自宅の机に合った色を選んで下さい。

②木工補修用クレヨン

100円ショップなどでも見かけるものですが、傷の部分にクレヨンを塗り込んでいくタイプのものです。

③木工補修用樹脂

樹脂を指などで混ぜて使うタイプのものです。
①、②よりもしっかりと傷を隠してくれます。
ただ、塗りすぎると平らではなくなってしまうので、丁寧に少しずつ塗っていくことが大事です。

このように、傷や塗装が剥げた部分を目立たなくさせるだけであれば、手軽にできます。

ただ、①と②は、塗っただけではだんだんと色が落ちてきてしまうので、塗った後にマニキュアの保護液などをさらに上から塗った方がよいでしょう。

diyしなくてもいいように、木製机のお手入れ方法を知っておこう!

木製机の塗装が剥げたり傷が付いたりすると、diyで修復したり業者に頼んだりと、費用も時間も取られてなかなか大変です。

そうならないように、日頃から、机のお手入れをきちんとしておきたいですよね?
ここでは、塗装方法によって変わってくるお手入れ方法を見ていきましょう。

《ウレタン塗装》

日常生活を送る上で、通常は乾いた布で汚れやホコリを取って下さい。
それでも汚れなどが取れない場合は、薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き、その後乾拭きをして下さい。
汚れはすぐ拭き取らないと、机に染み込んでしまいます。

そのため、汚したらすぐに拭き取って下さい。

《オイルフィニッシュ》

このオイルフィニッシュも、ウレタン塗装と同じく、通常は乾拭きで大丈夫です。
それでも汚れが取れない時は、薄めた中性洗剤を含ませた布で拭いた後、乾拭きをして下さい。

また、表面が白っぽい色に変化してきたら、オイルが揮発してきたという証拠です。
その時は、オイルを再度塗り直してもらえば、美しい仕上がりになります。

《ラッカー塗装》

ラッカー塗装の机は、ホコリを払った後に乾拭きをして下さい。
ただ、ウレタン塗装に比べて表面が柔らかい仕上がりのため、優しく軽く拭くようにして下さい。

また、ホコリを取る場合には、クイックルワイパーなど静電気で、ホコリを取るような掃除用具がおすすめです。

《ポリエステル塗装》

こちらも、基本は乾拭きです。
それでも落ちない時は、水で薄めた中性洗剤を布に含ませて拭いた後、乾拭きです。

《UV塗装》

この塗装方法も、ポリエステル塗装と全く同じで、乾拭きもしくは、中性洗剤で水拭き+乾拭きです。

以上のように、木製机は基本的に乾拭きでお願いします。

また、お鍋など熱をもったものは、直接机の上に置かないようにして下さい。
もし、置く場合は、ランチョンマットや鍋敷きを下に敷いてから置いて下さい。

diyでお洒落な空間を取り戻そう!

木製机の、diyの方法やお手入れ方法などをご紹介してきましたが、いかがでしたか?

大事にしている机だからこそ、塗装が剥げても傷が付いていても、長く使い続けたいものです。

ただ、いくら部屋をお洒落にしていても、塗装が剥げかけた机があると、お洒落感も半減してしまいます。

diyに興味がある方は、自分で塗装にチャレンジしてみるのもおすすめです。

自分なりに色々試してみて、自分らしい空間を作ってみてはいかがですか?