新しい環境で暮らそうとする時、楽しみのひとつに家具選びがありますが、その中でも、大切なのがベッドではないでしょうか。
ベッドを置く場合、サイズはどうしたらいいのか、家族が増えることを考えると迷ってしまいますね。
もし、2人で寝るならダブルベッドを選ぶ方も多いでしょうが、家族が増えるなら、ベッドをくっつけるか買い替えるか慎重に選びたいものです。
今回は、ベッドのライフスタイルに合った選び方や、シングルベッドをくっつけて使うメリットについてご説明します。
シングルベッドは2つくっつけるとキングサイズに
まず、ベッドを新しく買う時に確認しておきたいのは、ベッドのサイズですね。
今まで1人でベッドを使っていた方は、おそらくシングルベッドをお使いだったのではないでしょうか。
1人なら選ぶのは簡単ですが、2人以上になると、途端によく考えなくてはなりません。
ベッドのサイズは、メーカーによっては何種類にも分けて展開しているところもありますが、一般的には7種類に分かれます。
それぞれのサイズは、
セミシングル……75~85cm
シングル…………90~100cm
セミダブル………約120cm
ダブル……………約140cm
ワイドダブル……約150cm
クイーン…………約160cm
キング……………180~200cm
となっています。
こう並べてみると、シングルベッドを2つ並べた時よりもダブルベッドが遥かに小さいことがわかりますよね。
表記だけ見たら、シングル×シングルはダブルかと思われがちなのですが、実際にはこれほど差があります。
シングルベッドは2つくっつけるとキングサイズになってしまうので、くっつけて使いたいと思っている方は注意しましょう。
では、ベッドの大きさを踏まえて、どのような家族形態でどのようなベッド選びをすると良いのかを見ていきます。
夫婦だけならダブルベッドが便利
さて、先ほどダブルべッドはシングルベッド2つ分よりも小さいとご説明しましたが、それでも新婚の時ならばダブルベッドを選択する方は多いでしょう。
「せっかく結婚したのだから、わざわざ別に寝るよりも仲良く一緒に眠りたい」
このような、愛があるご夫婦は素敵ですね。
また、お部屋のスペースの問題もあるかもしれません。
新婚で最初は賃貸住宅住まいの方が多いと考えると、一般的な寝室のスペースは6~8畳くらいでしょう。
その部屋に大きなベッドや2台のベッドを置くと、ベッドしか置けない部屋になりかねません。
そのため、ダブルベッドを置くくらいでちょうどいいと考える方も多いのでしょう。
さらに、ダブルベッドの便利なところは、掛け布団や毛布が、全て2人で1セット分なので、何枚も用意する必要がないということが挙げられます。
シングルベッドを2つくっつけると、寝具はやや小さいながらも数は2倍になります。
その分の洗濯物も増えます。
お布団やシーツは干すのにスペースをとるため、この差は決して小さくありません。
とはいえ、シングルベッドを2つくっつけることにも大きなメリットがあります。
次の項で見ていきましょう。
シングルベッドとシングルベッドをくっつけるメリット
それまで別々に寝ていた2人が一緒に寝るということは、それなりにストレスが溜まります。
あまりに狭くガチガチになって眠るよりも、個別にぐっすり眠った方がいいという方も多いのではないでしょうか?
そうした場合にはシングルベッドを2つくっつける方が、今までの感覚で眠れてゆっくり疲れを癒すことも出来るかもしれません。
シングルベッドを2つ並べると、ダブルベッドより場所をとってしまうものの、置き場所を選ぶことが出来ます。
また、並べて使用することも出来れば、部屋の両サイドに分けておくことも出来て、部屋の使い方に幅が広がるでしょう。
なによりも、相手を気にせずに眠ることが出来ます。
ダブルベッドは、夜中に起きたり寝返りひとつ打つのにも相手へダイレクトに反応が伝わりますが、シングルベッドであれば、くっつけていても相手へ振動が伝わることはほとんどありません。
起床時間と就寝時間に差がある2人ならば、このスタイルが1番落ち着くといえます。
しかし、ここで家族が増えることがわかったら、また話が変わってきます。
子どもがいる家では、どのような組み合わせが理想的なのでしょうか?
ダブルベッドとシングルベッドをくっつける?
シングルベッドを2つくっつけて使っていたご夫婦に、赤ちゃんが産まれたとします。
そうなってくると、選択肢は川の字で赤ちゃんと眠るか、さらに横にベビーベッドをくっつけるか、ということが考えられます。
川の字で眠るのは、赤ちゃんをつぶしてしまうかもしれないから怖いという場合には、ベビーベッドを用意することが必然となります。
しかし、もしダブルベッドを使っているご夫婦であれば、ここでシングルベッドを新たに購入する手もあります。
ダブルベッドの横にシングルベッドをくっつけることで、3人でも十分なスペースを確保出来ます。
また、シングルベッドに夫、ダブルベッドに妻と赤ちゃんが眠るようにすれば、夜中の授乳やおむつ交換でも気兼ねせずに起きることが出来ます。
スペースの問題を考えると狭くはなるものの、寝室は寝るためだけのものと考えれば不自由を感じることは無いかもしれません。
シングルベッドは、後々お子さんが大きくなったら使用することも出来ますし、夫婦で使い分けて、どちらかがダブルベッドでのびのびと眠るのも良いですね。
また、今はフロアタイプの低いベッドがたくさんありますので、赤ちゃんの転落を防止するためにもフロアタイプを選択肢に入れるのも良いでしょう。
ダブルベッドよりもキングサイズやクイーンサイズは?
では、キングサイズやクイーンサイズのベッドの使い勝手はどうでしょうか。
最初に述べた通り、ダブルベッドはシングルベッド2つ分よりも大分小さくなります。
そのため、1人ずつ十分なスペースを確保したいのであれば、クイーンサイズやキングサイズも考えたいところですよね。
「シングルベッド2つをくっつけるよりも同じサイズならキングサイズを買えばいいし、クイーンサイズなら、さらに部屋の空きスペースが出来て良いのでは。」
そのような考え方もあるでしょう。
キングサイズやクイーンサイズのメリットとしては、基本、マットレスが2枚に分かれているためシングルベッドを並べた時と同じように、振動が相手へ伝わりにくいことが挙げられます。
また、ひとつのベッドですから、シングルベッドを並べて使用するよりも隙間が気にならないという利点もあります。
ご家族で仲良く眠りたいという場合には、とてもお薦めのベッドといえるでしょう。
しかし、デメリットもあり、寝具が大きくて重くかさばるので扱いが大変、ということが挙げられます。
また、「掛け布団やシーツなど、量販店で探すのが大変だ」という声もよく聞かれます。
確かに、シングルやダブルと比べると、購入出来る場所が限られてくるかもしれませんね。
ちなみに、使い方としては、マットレスに合わせてシングルサイズの寝具を2セット購入して使用する、という方法もあります。
お布団をくっつけるのもひとつの案?
ここまで、ベッドを使用する方法を見てきましたが「そもそもお布団にすれば何も考えなくても良いのでは?」と考える方もいらっしゃいますよね。
お布団は片付けるため、ダブルベッドより大きく敷いてもスペースの心配はありませんし、シングルベッドをくっつけるよりも隙間が空きにくいといえます。
確かに、後々のことを考えれば、お布団を敷いて眠るのが1番簡単なように感じます。
しかし、お布団は毎日たたんで上げ下ろししないとお部屋がだらしなく見えてしまいます。
さらに、洋室の場合は、下に敷くマットレスも必要となります。
そうなると、洗濯やお布団を干す手間は増えて、収納場所にも気を配らなければなりません。
もしも、和室と押し入れがある家ならば収納場所にも困りませんし、マットレスが無くても大丈夫かもしれません。
しかし、現在の住宅ではメンテナンスが大変ということもあり、和室がある家は昔よりも減っている傾向にあります。
たいしたことではないように思えるかもしれませんが、毎日のこととなると大きな手間になってしまいます。
その点、ベッドを使用すれば収納場所を考える必要が無く、疲れている時にもすぐに横になることが出来るので快適ですね。
毎日のことだから最高のベッド選びを
ベッドひとつを選ぶにも、さまざまなことを考える必要があります。
もちろん、ライフスタイルもですが、自身の性格や体格なども考慮した方が良いでしょう。
神経質か大雑把か、体格は小柄かがっしりしているか、いびきが大きいか・・そのような理由もベッドを選ぶには重要なポイントになります。
もちろん、家族のことも考慮して選びたいですね。
今は、フロアタイプのベッドやジョイント出来るベッドなど、選択肢の幅が非常に大きくなりました。
その分、迷うことも多いでしょうが、楽しみが増えたともいえます。
毎日気持ちの良い睡眠がとれるように、ぴったりのベッドを選んでくださいね。