お布団の上にあるコンセント!気を付けておきたい様々なお話

普段何気なく生活していて、危険な事故に発展するようなことに気づかないというのは良くある話です。

「え?大したことないでしょ?」と思われがちなことに、お布団の上にあるコンセントについての注意したいお話があります。

引っ越しの時に気を付けたい!お布団の上にコンセントがくると?

引っ越しなどをして新しいお部屋で新生活をスタートさせるにあたり、お部屋の間取りをどう使うかが楽しい選択になります。

キッチンなどは固定しているので論外ですが、2DK以上のお部屋になると、「どこを居間にするか」、「どこを寝室にするか」など選択の幅が出てきます。

見た目や間取りの向き、窓の位置などで、インテリアや家具の配置も変わってきます。

そこでよくスルーされがちなのが、コンセントの位置です。

引っ越した時にコンセントの位置をうまくチェックせずに家具を配置してしまって、家具に背後に隠れてしまって全く使えない状態になったという話をよく聞きます。

また、寝室にしたお部屋のコンセントの位置が、どうしてもお布団の上になってしまって、使いづらいといった例もたくさんあります。

家具の裏側に隠れてしまって、使えなくなってしまうといったこともとても困るものですが、特にお布団の上にコンセントがくるようなインテリアや寝具の配置にしてしまうと、火災の原因などになってしまい、大変危険です。

お布団の上のコンセントは火災につながりやすい!?

お布団の上にコンセントがあると、何がいけないのでしょうか。

「コンセント自体が水場にあるわけではないし、漏電の心配はないでしょう?」と思われるかもしれません。
確かに水滴がつくような環境ではないので、漏電の心配はありません。

しかし、注意したいのが、「ほこりなどがコンセントの中に侵入してしまう」場合です。

お布団の上にコンセントがくると、見えないお布団の綿ぼこりが入りがちになります。
お布団などの寝具がないお部屋に比べて、綿ぼこりの発生する確率は断然高くなるのです。

まだお布団とコンセントが離れていればいいのですが、お布団が接するくらい近い位置にコンセントがある場合には、コンセントにほこりが詰まって発火し、家を全焼するような火災に発展するといった報告があるのです。

お布団の上にあるコンセントから発火した火は、すぐ近くにあるお布団に簡単に燃え広がります。

こういった火災から身を守るためにも、お布団の上にコンセントがくるような家具配置にしないようにするといったことが必要です。

また、使わないコンセントにコンセントカバーを付けるなどして、ほこりを寄せ付けない対策も、合わせて考えましょう。

お布団の上のコンセントを使って充電器を使用する

お布団の上にコンセントがあると、危険性を考えずつい使ってみたくなるものです。

特にお布団の上でコンセントを使用する例でよく挙げられるのは、「充電器を使用する」というものです。
スマホや携帯電話などを充電するのは、夜間寝ているときに行うことが多いものです。

充電を居間で行えばいいのですが、最近では目覚まし時計を購入せず、携帯やスマホなどのアラーム機能を使って起床する方も増えています。

このため、充電し終わってすぐ手元に置いておけると便利なので、寝室で充電するようになるパターンが見受けられます。

ナイトテーブルなどで充電すればいいのですが、寝室にベッドを置かない場合には自然に直置きになります。
この時にお布団の上にコンセントがあったら、つい何も考えずに使ってしまうのです。

火災に発展してしまう心配を考えるなら、できるだけ寝具をお布団の上にコンセントがこない配置にし、充電器もお布団の上で使用しないことが一番です。

充電器の使い方についても、細かいようですが注意が必要です。

充電器をコンセントに差したまま放置しても、すぐには火災にはなりません。

しかし、充電する際に凄く熱くなる充電器については、必ずコンセントに差したままにしないようにしましょう。

充電器自体が発火する恐れが、十分にあるからです。

お布団の上のコンセントに延長コードを使う場合

場合によっては、お布団の上のコンセントに直にプラグを差して使うのではなく、延長コードを使うこともあるでしょう。

お布団のすぐ横で電力を使うものを使用するのであれば、そのまま直にプラグを差して使うことでしょうが、お布団をまたいでちょっと離れたところで使う必要がある電気ヒーターなどは、延長コードを使って使用するということになります。

しかし、直にプラグを差しても、延長コードを使用しても、お布団の上にあるコンセントの場合にはリスクが大きいものです。

コンセントの綿ぼこりについては先ほど話しましたが、延長コードの場合には接続する位置にも発火する原因が潜んでいます。

例えばお布団をまたいで、あるいはお布団の足元に伸ばして延長コードを使用したとします。

夜間寝ているときに寝返りをうって、延長コードが足に絡んだり、お布団に隠れてしまったりすることで、プラグと延長コードの接触不良を起こし発火するといった火災があります。

また、延長コードと電化製品のプラグ自体に問題がなくても、お布団の上のコンセントと延長コードのプラグが引っ張られて接触不良になって、火事になるといったこともあるのです。

できれば、このような環境では延長コードを使用しない方が無難なので、冬場寒かったらレンジでチンするタイプの湯たんぽや毛布を2枚重ねて使うなどして、電力を使う暖房の使用を控えるようにしましょう。

エアコンのプラグをお布団の上のコンセントに使う場合には

お部屋の間取りによっては、様々な問題があります。

先ほどお話した携帯電話やスマホなどの充電器を使うといったこと以外にも、電気を使う目的で、お布団の上のコンセントを使用する場合があります。

2Kや2DKなどでは、2部屋のお部屋のしきりに使う扉や襖などがあったら開放することで、使うエアコンは1機で対応できます。

しかし、2部屋以上のお部屋が存在したり、2階建ての場合には寝室にするお部屋にエアコンを別個に取り付ける必要があり、場合によってはエアコン用のプラグをお布団の上にあるコンセントにつなぐといったことになります。

できればエアコンなど電力が多く使用されるプラグは、お布団の上にあるコンセントなど発火の恐れがあるような場所に差さない方が、火災が起こる心配は少ないでしょう。

もし他にコンセントがなく、お布団の上にコンセントがくるようなお部屋を寝室に選ぶしか選択肢がない場合には、エアコンを使わない時には必ずコンセントからエアコンのプラグを抜くなど対策するようにして、火災を予防しましょう。

お布団の上のコンセントで電化製品を使いたいときには

寝室で使う電化製品には、エアコンや電気ヒーターなどの暖房器具、電気アンカや電気毛布などがあります。

電気アンカや電気毛布などは、お布団の上のコンセントに直にプラグを差して使用する機会が多いものです。

ただし、これらの暖房器具については、電化製品でなくても対応が可能です。

毛布は敷布団の上に1枚敷き、もう1枚は掛け布団の上に掛けて使うと、とても暖かく過ごせます。

また、電気アンカは昔ながらの方法でのお湯を使ったものや、レンジでチンするタイプの湯たんぽで十分です。

暑い時はひんやりシートなどをお布団に敷いたり、アイスノンなどと同じ効果がある枕などを使うと、意外に快適に過ごせます。

節電になるといったプラス面も、持っています。

ただ、どうしても代用できそうにないものがあります。

ナイトランプです。

就寝前に読書をしながら休む方は、手元に明かりがあると大変便利です。
また、読書をしない方であっても、お休み前に手元ですぐにライトを消せるので重宝します。

ナイトランプは、大抵がお布団やベッドに近いところに置くので、プラグを差し込む場所も必然的に寝具に近い場所になります。

できれば、お布団の上のコンセントなどを使用したくないものですが、どうしてもそこしか方法がない場合には、安全対策として、せめて日中にはコンセントからプラグを外しておきましょう。

火災にならないように

お布団の上にあるコンセントを使用するときには、熱を持ったまま通電することに最大の注意を払う必要があります。

もし、使用していない時間が長いものならば、コンセントに差しっぱなしにぜす、プラグは抜くことを意識しましょう。

接触不良を起こす恐れがある延長コードの使用にも、十分注意しましょう。

また、コンセントにたまりがちな綿ぼこりに関しては、できるだけ綿ぼこりを寄せ付けない方法として、市販のコンセントカバーなどをうまく使い、コンセントを使用していない時などははめて置くなどして、火災の予防に努めましょう!