ガラスを割ってしまった時、どんなにきちんと掃除したつもりでも、破片が残ってしまっているのではないかと心配ですよね。
それに「もし体内にガラスが入り込んでしまったら・・・。」と考え出すと不安でたまりません。
そこで、ガラスが体内に入ってしまったらどうなるのかや、けがをしてしまった時の対処法、ガラスを完璧に取り除くお掃除方法についてご紹介します。
刺さったガラスの破片が体内に入ったら血管を回り続けるの?
ガラスの破片を素足で踏んでしまった時、コップを洗っていて誤って割ってしまって指を切ってしまった時など、「もしかして、小さなガラス破片が体内に入ってしまったかも。」と心配になる方は少なくありません。
小さなガラスの破片が血液に乗って体中を回ることを想像しただけで、心配になってしまうことでしょう。
しかし、実際は小さなガラス破片が血液の中を流れることはありません。
通常、仮にガラス破片が血管内に入ってしまったとしても、どこかで毛細血管の壁を破壊し、そこで留まる可能性が高いです。
さらに、動脈は体の深い部分にあり、圧力も強いため、小さなガラス破片は入り込む余地がないと考えられているのです。
また、静脈には逆流防止のための「弁」があり、たとえ小さなガラス破片が血管に入り込んでいたとしても、弁に引っ掛かり全身を周り続けるということは考えづらいです。
「ガラス破片が血管を通って心臓に刺さって命を落とす」というようなことを時々耳にしますが、これはもう都市伝説といってもよく、実際にはそのようなこと可能性はほとんどないと言えるので、そこまで心配する必要はないでしょう。
刺さったガラスが体内に残ってしまったガラスはどうなるの?
ガラスの破片が取りきれずに、体内に残ってしまったらどうなってしまうのでしょうか?
大きなガラス破片であれば、病院で抜いてもらえますが、小さなガラス破片はレントゲンでも映らないため、気が付かないことが多いです。
このように気付かないことがあると思うと心配になることでしょう。
ガラスは、体内に入っても体に有害となるものは少なく、アレルギーの元となることもないと言われています。
そのため、このような観点での心配は、そこまでする必要はないでしょう。
しかし、体内でガラス成分が溶け出したり分解されるということはありません。
そのため、残ったガラス破片が痛みを感知する神経にさわると、痛みを感じることがあります。
その時は痛みがなくても、時間が経ってから痛み出すこともあります。
残ったガラス破片がいつまでも痛むのはとても気になりますし、身体が大丈夫か心配になるでしょう。
いつも痛みを感じるようでしたら、病院でガラス片を除去してもらいましょう。
外科、整形外科、皮膚科で対応してもらえます。
ガラスの破片でけがをした場合の対処法
どんなに注意していても、ガラスでけがをしてしまうことがあります。
でも、きちんとした処置方法を知っていれば、安心して対処することが出来ます。
【ガラスでけがをした時の処置】
1.傷口を洗って止血する
ガラスの破片でけがをしてしまったら、感染症防止のために流水で洗い流します。
雑菌が体内に入り感染症で傷口が化膿してしまうと、けがが悪化してしまいます。
傷口に消毒液をかけたいという方もいらっしゃると思いますが、かなりの痛みがあるだけで流水で洗い流すのとそれほど違いがありません。
流水で洗い流すだけで大丈夫です。
2.止血して、場合によっては病院へ
ガーゼやタオルなどで、傷口を圧迫するようにしっかりと止血します。
自分で止血するのではなく、他の人にしてもらう場合は、感染症防止のために、血液に直接触れないように注意しましょう。
ビニール手袋などを利用するといいです。
傷口が小さければ、止血し安静にして様子を見ましょう。
傷口が大きいときは、止血しながら病院に向かい、診察を受けましょう。
体内にガラスが刺さったときの対応
ガラスによるけがの中で、最もパニックになってしまうのが「ガラスが傷口に刺さった」ときでしょう。
このときの処置は、刺さったままの方が良いのでしょうか。
それとも、抜いたほうがいいのでしょうか。
どうしていいのか分からず、とりあえずガラスを体内から引き抜きたいと思ってしまいがちですが、一般的に体内に刺さってしまったものはそのままにしておいた方が良いとされています。
ガラスが刺さったままの状態は、見た目にも痛々しく実際に痛みもありますが、そのガラスの破片によって出血が抑えられているという場合があります。
また、無理に抜こうとすると、出血の恐れがあるばかりでなく、神経を傷つけてしまい後遺症としてしびれが残ってしまうということも考えられます。
パニックになってしまうと、どうして良いのか分からなくなってしまいます。
しかし、事前に知識があれば、少しは冷静に対応出来るのではないでしょうか。
体内にガラスが刺さってしまったら、そのままの状態で病院に向かい適切な処置をしてもらいましょう。
ガラスの破片を飲み込んで、体内に入るとどうなるの?
「ガラスのコップがひび割れているのに気が付かず、飲んでからコップの底にガラスの破片が見つかった。」
「料理の中に、以前割ったガラスの破片が混じっていた。」
運悪くこのような体験をしてしまったことはないでしょうか?
どんなに小さくてもガラスはガラス。
体内を傷つけてしまうのではないかと、とても不安になります。
しかし、人間を含めて動物の腸はとても良く出来ていて、少々の異物であれば、便にくるんで排出してくれます。
気が付かずに飲み込んでしまった位の大きさのガラス破片であれば、時間が経てば排泄されるはずなので、心配はいりません。
ただ、排泄時にいきんでしまうと大腸を傷つけてしまうおそれがあるので、気を付けましょう。
どうしても心配な場合、病院で診察を受けたいと思う方もいらっしゃると思いますが、ガラスはレントゲンに写らないため、検査のしようがないようです。
ただ、明らかな異変や痛みがあった場合は、早めに診察を受けるようにしましょう。
ガラスを割ってしまった!破片を残さない完璧なお掃除方法
ガラスを割ったとき、箒でささっと掃いただけでは、小さな破片が残ってしまうかもしれません。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、完璧に破片を取り除きたいですよね。
そこで、ガラスの破片を残さないお掃除方法をご紹介します。
1.最初に大きい破片を拾う
まず最初に、大きい破片を拾い、新聞紙などでくるみます。
この時、手袋や軍手をはめて、必ずスリッパを履くようにしましょう。
床には小さな破片が飛び散っていて危険です。
2.掃除機をかける
掃除機をかける際、ヘッドを付けたままかけると、破片が絡まってしまうことがあります。
ヘッド部分を外して、丸い大きな吸い込み口で吸い込むようにかけることをおすすめします。
破片は想像以上に飛び散っていることがあるので、念のため周辺も掃除機をかけておきます。
3.ガムテープでペタペタする
掃除機でも吸いきれなかった小さな破片は、ガムテープやコロコロで掃除します。
4.雑巾で仕上げ拭き
最初は濡れ雑巾でまんべんなく拭き取り、その後に乾いた雑巾で拭き取ります。
拭いた雑巾にもガラスの破片が付いていることがありますので、処分してください。
この掃除方法で完璧にお掃除すれば、破片が体内に入ってしまう心配もありません。
ガラスの破片でけがをしたら、正しい対処方法を
ガラスの破片でけがをしてしまったら、慌てずに傷口洗浄や止血をしましょう。
仮に、傷口から体内にガラス片が入ってしまったとしても、血液に乗って全身を回り続けるということはありません。
口にしてしまったときもほとんどの場合、時間が経てば排出されます。
ガラスの破片は小さく見づらいため、どんなにきれいに掃除をしても不安が残ります。
そこで、今回ご紹介したお掃除方法をぜひ試していただければ幸いです。