気になるお布団のダニやハウスダスト。
アレルギーの原因にもなるので徹底的に除去したいですよね。
昔は「お布団を天日干ししてパンパン」が主流でしたが、狭いベランダなど住宅状況や、天気に左右されるなどお布団を快適な状態に保つのはなかなか難しいものです。
そこで登場するのが、定番家電となりつつある布団クリーナーです。
今回は、主要メーカー6社の布団クリーナーに5段階の価格ランクをつけ、特長を比較してみました。
布団クリーナーの火付け役!価格高めのレイコップ
価格ランク:5(高い)
布団クリーナーの先駆者といえばレイコップですね。
医師が開発したことで知られ、アレルギー予防としても注目されました。
「お布団専用の掃除機?しかもダニを吸い取るの?」と登場した当時は衝撃でした。
レイコップは、布団クリーナーの購入を検討するとき、最初に頭に浮かぶメーカーだと思います。
レイコップの特長は何といっても「パワフルたたき+吸引」と「UVランプ」です。
「UVランプ」は至近距離でお布団に照射することで、除菌、ウイルス除去、さらにはダニの動きを止める効果があるとされています。
「パワフルたたき+吸引」は、高速でお布団を叩きながら奥のごみを浮き上がらせて吸引します。
この「叩き出し」はダニ対策に効果がないとの意見もありますが、実際には驚くほど多くのごみを吸引します。
レイコップの吸引力はさほど高くありませんが、やはり叩き出し効果との相乗効果ではないでしょうか。
最近は低価格モデルも販売されていますが、布団クリーナーの中でも価格の高い商品です。
購入後に後悔しないよう、価格と機能のバランスを見極めたいですね。
吸引力が売りの布団クリーナー、ダイソン
価格ランク:4(やや高い)
ダイソンは、アレルゲンやハウスダストの除去には、UVランプや叩き出しよりも「吸引力」が効果的としています。
そんなダイソンの布団クリーナーは、優れた吸引力を誇り、ハンディクリーナーとして使用できるほどです。
とにかく強い吸引力で、お布団やマットレスの奥からダニやハウスダストを残さず吸い取ります。
「ブラシ」や「すき間ノズル」、「ふとんツール」など付属品が豊富でさまざまな使い方ができることもポイントです。
特に、ふとんツールは薄手の掛け布団を掃除するのに最適です。
強い吸引力をコントロールして、お布団が吸いつくことなく表面のごみをきれいに取り除くことができます。
難点をあげるとすれば、ごみの捨て方と運転時間が短いことでしょうか。
ごみを捨てるときは、ダストカップ側のトリガーを引きます。
そうすると底が開いてごみが落ちる仕組みなのですが、この瞬間に吸い取ったごみの粉塵が舞ってしまうことがあり、注意が必要です。
また、3.5時間の充電で、お布団掃除に最適な強モードだとわずか6分という短い運転時間となっています。
レイコップ同様、価格は少し高めに設定されていますが、その吸引力は本物です。
排気がきれいな点、布団クリーナーとしてもハンディクリーナーとしても使える点が、購入のポイントになりそうですね。
価格もお手頃、安心の国内メーカー①パナソニック
価格ランク:3(お手頃価格)
最近では、パナソニック製品がレイコップやダイソンをしのぐ勢いとなっています。
何といっても安心の国内メーカー、価格もお手頃で機能も充実しています。
布団クリーナーで初めて紙パック式を採用しており、ごみ捨て時に粉塵が舞うこともありません。
ポイッと紙パックを捨てておしまいなので清潔で、ダストボックスのお手入れも不要です。
また、付加機能のなかでも大好評なのが「ハウスダスト発見センサー」です。
「ハウスダスト発見センサー」を搭載した掃除機はたくさんありますが、布団クリーナーではまだまだ珍しい機能といえます。
目に見えないごみまでモニタリングできるこの機能で、気になる箇所を徹底的に掃除できます。
そのほか、「ビートブラシ」という叩き出すのではなく、ほこりをしっかり「かきあげる」機能も搭載しています。
モーターヘッド搭載で重さも2㎏と、片手でスムーズに操作でき、お布団掃除の負担を軽減できます。
消耗品の紙パックが必要ですが、安価でネックになるほどではありません。
価格もお手頃で高機能と、コスパのよい布団クリーナーです。
価格もお手頃、安心の国内メーカー②シャープ
価格ランク:3(お手頃価格)
シャープの布団クリーナーは、コロンとした丸いフォルムが特徴です。
性能で見れば、パナソニックと同等といってもよい製品です。
徹底的にダニの生態を研究、ダニが嫌う「熱」を利用した新開発の「ヒートサイクロン」を搭載しています。
約40℃の温風を吹き付け、ダニを引きはがして強力に吸引します。
過熱防止機能がついており、温風の温度は約60℃以下でお布団へのダメージも抑えてくれるのが嬉しいですね。
また、プラズマクラスターイオンが温風と一緒に放出されるので、消臭効果も期待できます。
もちろん、叩き出し機能も搭載しています。
高速振動でハウスダストを叩き出してかき出す「たたきパワーブラシ」で、青色の毛ブラシと赤色のゴムブラシの二重螺旋構造になっています。
2.4㎏と軽めで扱いやすいのですが、難点はダストカップのお手入れです。
ダストカップやフィルタも丸々水洗いできて清潔ですが、部品が多く、慣れるまでは手こずってしまうかもしれません。
価格もお手頃、安心の国内メーカー③東芝
価格ランク:3(お手頃価格)
馴染みのあるハンディクリーナー型となっています。
必要な時にサッと取り出せるコードレスタイプで、1.8㎏と非常に軽く操作性は抜群です。
叩いて吸って持続する「たしかな除去力」が売りの布団クリーナーです。
ヘッドにブラシはついておらずブラシのお手入れは不要です。
ヘッドの真ん中部分が高速で振動してハウスダストを叩き出し、強力なサイクロンで吸引します。
そのほか、目に見えないほこりや塵をランプで知らせてくれる「ゴミ残しまセンサー」や、3つのお掃除モードが付いています。
敷布団やマットレス、吸いつきやすい掛け布団や毛布、デリケートな羽毛布団と、お布団の種類に合ったモードでいつでも清潔にキープできます。
付属品もまとめて収納できる充電スタンドも嬉しいですね。
驚きの低価格布団クリーナー!アイリスオーヤマ
価格ランク:2(やや安い)
主要メーカー6社のなかでは、価格は安めに設定されています。
とにかく布団クリーナーを使ってみたい人にとって、検討の価値ありの製品となっています。
価格は安くても、機能は充実しています。
布団クリーナーには定番ともいえる叩き出し機能もついています。
独自に開発された「超ワイドたたきパッド」の高速たたきでハウスダストを叩き出し、ダブルサイクロンで強力に吸引します。
そのほかにも、ハウスダストを検知してランプで知らせる「高感度ダニちりセンサー」や、温風機能を搭載しています。
お手入れが必要なのは、ダストカップとフィルターで水洗いが可能です。
クリーナーが自立するため、収納スペースを取らずに済むのも嬉しいポイントですね。
コードレスタイプもあるので検討の幅が広がりますね。
価格重視派も機能重視派もしっかり選ぼう
いかがでしたか?
国内・海外メーカー問わず多くの製品が販売されており、いまや布団クリーナーは定番ともいえる家電です。
叩き出しか吸引力かという時代を過ぎて、各社製品とも機能が充実してきました。
片手で操作することの多い布団クリーナーでは、機能だけではなく操作性も重要です。
初めての1台なのか、買い替えの1台なのか。
価格重視か、機能重視か。
お手頃製品を選ぶのか、メジャーな製品を選ぶのか。
自分なりのポイントを決めてしっかり選びましょう。
気になるメーカーの製品があれば、ぜひ手に取って考えることをおすすめします。