梅雨入り宣言が発表され、最近では寝苦しい夜も増えてきました。
そんな日は、肌に触れるお布団も汗や湿度でジメジメ・・・。
これでは、せっかくの睡眠が台無しです。
今日は、ふっくらした気持ちの良いお布団にするために、お布団の上手な干し方について様々な指数を参考に考えていきます。
そもそも、お布団の良い状態ってどんな状態?1
お布団を干す一番の目的はなんでしょう。
・お布団の中まで乾燥させている。
・直射日光で殺菌したい。
・臭いを取りたい。
・ダニが気になる。
・ジメジメして重いのを何とかしたい。
などでしょうか。
やはり、一番はお布団の中からしっかり乾燥させることではないでしょうか。
お布団が湿気を含むと重たくなったり、冷たくなったりと、質の良い睡眠からも遠ざかってしまいます。
そして、その湿気がカビやダニの原因となり、アレルギーを引き起こす可能性もあります。
お布団にできたカビは床にまで広がり、臭いも発生します。
雨が続く梅雨の時期はお布団を干すことはもちろん、部屋の換気も難しいので、家の中の不快指数が一気に上がってしまいます。
以上の点から、理想のお布団の状態とは、湿気を含まず衛生的であるという事になります。
それでは、どのようなお布団の干し方はどのように決めていけばいいのでしょうか。
上手な干し方はどう決めたらいいの?
さて、早速外に干そうと意気込んではみたものの、干せる条件が揃う日というのは意外と少ないものです。
洗濯物は風があれば乾きますが、お布団となると風だけではなかなか難しいところです。
やはり、ふかふかのお布団にするためには、日光と湿度が重要になってきます。
天気予報だけでは判断に迷うので、もう少し判断材料を増やしてみることにします。
基準をしっかり持てば、もうあれこれ悩む必要もありません。
そこで、ご紹介したいものが、「指数」です。
いつも何気なくチェックしている天気予報ですが、天気とは別にいろいろな「指数」というものが出ているのはご存知でしょうか。
その中でも布団干しの参考となる指数がいくつかありますので、そこに注目していきましょう。
指数を上手に活用しながら、干し方を決めていく事は、私たちの余計なストレスをなくすという点でも効果的です。
そして、指数をチェックしてみて外干しの条件が揃わない日は、潔く部屋干しにすることも一つの策です。
その際は、エアコンの除湿機能や扇風機などを使って、効率的にお布団にこもった湿気を追い出しましょう。
布団干しの4つの指数!洗濯指数
天気予報には、洗濯指数、不快指数、紫外線指数、紫外線指数の4つの指数が出ています。
これからはこの4つの指数についてご紹介していきます。
まずは、「洗濯指数」です。
洗濯物が乾く状態ですと、基本的にはお布団も外に干せる日と考えてもいいでしょう。
しかし、注意する点があります。
それは、湿度です。
一般的に洗濯指数とは、当日の気温、湿度、風速、日射量を考慮し、洗濯物の水分量がどのくらい残るかというものを算出した指数です。
布団干しに重要な湿度も考慮されているので、十分参考になる指数ですが、目安として洗濯指数80%までがお布団を干すのに最適と覚えておきましょう。
洗濯物に関しては、曇り空や湿度がある日でも風があれば何とか乾きますが、お布団となると、やはり乾燥が重要となってくるので、湿度は大敵です。
洗濯指数が80%以下の日は、ふかふかのお布団は望めませんので部屋干しにしておく方が良さそうです。
以上の点さえ気をつければ、「洗濯指数」は基本的に参考になる指数と言えます。
不快指数が高いときは布団干しの時間に気をつけよう!
では、布団干しの最大の敵「湿度」にもっとフォーカスしてみましょう。
天気予報で1時間ごとの湿度をチェックするのも一つですが、より簡単に判断できる指数が「不快指数」です。
「不快指数」とは夏特有の指数で、蒸し暑さを表す指数です。
陽射しが十分届く日でも、同等に湿度も高い日となればお布団にとって最適な状態とは言えません。
ただ、せっかくの陽射しは活用したいですよね。
心配は要りません。
そんな日は、1日のなかで湿度の低い時間帯を選んで、短時間で干すようにすることをおすすめします。
朝方はまだ湿気が残っていますし、14時を過ぎる頃から大気中の湿度は徐々に上がってきます。
この事から、お昼前後が湿度の最も低い時間帯と言えます。
夏なら10時から12時、冬なら12時から14時の間を狙って干すことで、陽射しを活用した干し方ができます。
このように役立つ不快指数ですが、当日が晴れていても前日が雨の場合、やはり高めになってきます。
梅雨の間の晴れ間などは干したい気持ちもありますが、そんな時は夏でも午後に干すなど工夫をして乗り切りましょう。
曇りの日でも殺菌効果!紫外線指数を確認!
洗濯指数は程よく高めでも、空は曇り空。
そんなときは、「陽射しがないし干すのは無駄かな」と迷ってしまいますね。
最適な乾燥が望めるような晴天ではなくとも、紫外線の強い日はあります。
そんな日は、紫外線効果による殺菌作用を活用しましょう。
紫外線には細菌やカビなどを殺す殺菌作用というものがあります。
また、曇り空でも湿度さえ高くなければ、ある程度はお布団の乾燥が進みます。
陽射しの弱い日でも殺菌作用と併せれば、カビなどが増殖しにくい環境に近づける事にもなります。
1日の中で最も紫外線が強い時間帯は10時から14時です。
この時間帯は、先ほどお話しした湿度の最も低い時間帯と重なります。
条件がやや揃わない日には、干す時間帯が重要になってくることを覚えておきましょう。
また、紫外線は当たる面のみしか殺菌効果を発揮しません。
表と裏をまんべんなく陽射しが当たるように工夫しましょう。
曇り空の日でも諦めずに、「紫外線指数」を参考にぜひ干してましょう。
傘指数を確認して、室内で布団干し!
チェックする事の多い「傘指数」です。
陽射しも湿度も問題ない、と安心して干していても、この時期急な通り雨などがよくあります。
1日を通して傘の出番がない事も、チェックしておくべき指数です。
「お布団を干したまま出かけたら、急な雨で濡れてしまった」、なんてとても残念ですね。
一度、濡れてしまったお布団を乾燥させるのはとても大変な事です。
雨の降りそうな日の対策としては、「予め部屋干しにしておく」ことです。
その際、陽射しが届きやすい窓際に椅子などを置き、そこにかけておきましょう。
または、カバーをかけて干しておくことも重要なことです。
ここで言うカバーとは、紫外線の吸収率を高めるために黒いカバーをお布団にかけて干す方法として使われているカバーのことです。
防水でない商品でも分厚く化学繊維で作られているので、短時間の少量な雨ならそれほど濡れることもなさそうです。
もちろん晴天の日には紫外線を効率よく吸収できるだけでなく、温度もかなり上昇しますので、お布団の中にいるダニやカビにも効果が期待できます。
これを機に、そういったグッズを検討してみるのもいいでしょう。
お布団はどうしても乾燥させる事だけを考えがちですが、普段の生活の中から極力湿らせない意識も必要なことです。
大気が不安定な日は、予め「傘指数」で確認しておきましょう。
布団干しは総合判断!
お布団を上手に干すためには、日光と湿度が重要です。
加えて、前日の天気から1日の天気の移り変わり、時間帯や期待できる効果など、いろんな情報を基に総合判断していく事になります。
お布団は、すべての条件が揃った日にしっかりと干すことよりも、こまめに干していくことの方が重要なことなのです。
このことから、1日1日の条件よりも長い目でお布団の状態を考えていく方がお布団だけでなくお手入れする人にとってもあれこれ考える必要もなく、健全な視点と言えます。
さぁ、上手に干されたふかふかのお布団と共に快適な睡眠環境を手に入れましょう!