実家へたまに帰郷して、のんびりするのもいいかもしれません。
久しぶりの母の味を楽しみ、ゆっくりして一人暮らしや家庭を持った故に、ゆっくりできない体を休めるのもいいでしょう。
しかし、お母さんもいつもがんばっています。
お母さんが手が届かないちょっとした部分を一ヶ所でも掃除し、キレイにしてみせるだけで帰って顔を見せた以上の恩返しができるかもしれません。
そこで今回は、掃除の普段なかなかやらないちょっとした部分のコツをお伝えしていきます。
なかなかできない壁紙の掃除
よく見ると手垢によるくすみや食べこぼしなど、壁紙には様々な汚れがついています。
しかし、普段の掃除ではやっても拭き掃除程度。
せっかく実家でお母さんの代わりに丁寧に汚れを取るのですから、徹底した掃除を行いましょう。
○用意するもの
・重曹水スプレー(重曹水のみでも大丈夫です)
・重曹ペースト(重曹を硬めに水で溶かしたもので大丈夫です)
・クエン酸スプレー(クエン酸水のみでも大丈夫です)
・歯ブラシ
・乾いた布(できれば2枚)
●作業手順
1)壁に重曹水スプレーを吹きかける。
2)乾いた布で素早く拭き取る。
3)頑固な汚れに重曹ペーストを塗り、歯ブラシで掻きだす。
4)乾いた布で素早く拭き取る。
5)クエン酸スプレーで仕上げに吹きかける。
6)綺麗な布で素早く仕上げ拭きをする。
重曹の粒子によって、よりクロスの汚れやくすみを一掃するので、部屋がより明るく見えるようになります。
これは、お母さんも喜んでくれるのではないでしょうか。
実家だからと侮れない!ガスコンロ付近の台所掃除
毎日使う台所。
昔は男子禁制とまで言われていた、母の領域。
食器類の場所までとはいいませんが、シンクやガスコンロのまわりなどを掃除するだけで、大分違いがでてきます。
油汚れなどは頑固でなかなか落とせないもの。
せっかく実家に帰ってきたのだから、ちょっとした豆知識で簡単に綺麗にしてみせましょう。
<ガスコンロまわり>
○用意するもの
・重曹
・重曹パウダー
・重曹ペースト(重曹を硬めに水で溶かしたもので大丈夫です)
・酢水スプレー(酢を水で溶いたもので大丈夫です)
・スポンジ
・布巾
・乾いた布
・ブラシ
・歯ブラシ
●作業手順
1)ガスコンロの外せるものを外し、シンクに除けておく。
2)コンロ全体に重曹パウダーを振り掛ける。
3)スポンジにぬるま湯を染み込ませ、油汚れを重点的に汚れを落としていく。
4)焦げ付きなど酷い部分には重曹ペーストを乗せ、数分放置する。
5)重曹ペーストを乗せ放置した後、酢水スプレーをかけ、汚れを浮き上がらせる。
6)全体的に湿らせた布で重曹をかき集めるように拭き取る。
7)酢水スプレーを全体にかける。
8)乾いた布で丁寧に拭き取る。
※ここからは、五徳やバーナーキャップの手入れなので順番に行う。
1)水一リットルに対し、大匙1.5杯の重曹を入れ火にかける。
2)沸騰したら火をとめる。
3)五徳、バーナーキャップなどを漬け込み一時間程度放置する。
4)緩んだ汚れを歯ブラシなどでこすり落とす。
5)乾いた布で拭き取り、セットする。
<換気扇>
○用意するもの
・重曹ペースト(重曹を硬めに水で溶かしたもので大丈夫です)
・重曹水スプレー(重曹水のみでも大丈夫です)
・酢水スプレー(酢を水で溶いたもので大丈夫です)
・歯ブラシ
・布巾
・乾いた布
●作業手順
1)フィルターやファンを取り外す。
2)汚れが付着している部分に重曹ペーストを置く。
3)歯ブラシなどで、こすり細かい部分までペーストが行き届くようにする。
4)一時間程度放置する。
5)全体的に酢水スプレーをかけ、汚れを浮き上がらせる。
6)流水で流しながら、歯ブラシでこすり落とす。
7)水気を拭き取り、十分に乾燥させる。
※フード部分も汚れを取っておくと綺麗に使えます。
1)換気扇のフードに重曹水スプレーをかける(重曹水で湿らした布で拭き取る)。
2)湿らせた布で拭き取る。
3)さらに酢水スプレーをかける(酢水で湿らした布で拭き取る)。
4)乾いた綺麗な布で仕上げ拭きを行う。
5)フィルターを戻す。
実家の流し台も綺麗に台所掃除
実家の流し台も綺麗に掃除してあげることで、お母さんの気持ちも晴れやかになることでしょう。
そこで、キッチン周りを掃除したら流し台も綺麗にしましょう。
<シンクまわり>
○用意するもの
・クエン酸スプレー(クエン酸を溶かしたものだけでも大丈夫です)
・ティッシュペーパー
・歯ブラシ
・柔らかい布
●作業手順
1)蛇口の付け根など、水垢のこびりついた部分を中心にクエン酸水を吹き付ける。
2)ティッシュペーパーで覆う。
3)上からもクエン酸水を吹きかける。
4)15分程度置く。
5)ティッシュペーパーをはがす。
6)歯ブラシで汚れを掻きだす。
7)水で流したら、拭き痕が残らないよう柔らかい布で拭き取る。
<排水溝>
○用意するもの
・重曹
・重曹パウダー
・酢
・歯ブラシ
●作業手順
1)排水キャップやごみ受けなど、取り外せるパーツに重曹パウダーをかける。
2)ブラシで小刻みに動かし、ヌメリと着色を落とす。
3)排水管の中に重曹1/2カップを直接投入する。
4)湯気が立つぐらい温めた酢1/2カップを排水管に注ぎ、重曹と反応させ発泡させる。
5)取り外したものを水洗いし、元に戻す。
食品を扱うキッチンだからこそ、できるだけ安全性の高い重曹や酢、クエン酸などを使い汚れを落としていきたいですよね。
ブラシは使い古した歯ブラシを使うと細かいところまで汚れを落とせ、またリサイクルにもなって、一石二鳥です。
ぜひ使ってみてください。
お母さんも細かい相違は中々できない照明器具
高いところだと、なかなか掃除がしにくい照明器具。
電球を替えても、カバーまでは掃除をすることは少ないのではないでしょうか。
せっかく実家に帰郷したのですから、明るい部屋にするためにも、お母さんの笑顔をよくみえるようにするためにも、高いところに手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
○用意するもの
・布(2枚)
・軍手
・中性洗剤
<シーリングライトタイプ>
現在主流のタイプで、カバーが外せない場合もあります。
外せない場合は、無理に外さず、表面だけ拭くだけでも大丈夫です。
●作業手順
1)カバーが外れる場合は外す。
2)表面と裏側を乾拭き。
3)表面の油汚れが気になるようだったら、中性洗剤を乾いた布に染み込ませて拭く。
4)綺麗な布で仕上げの乾拭き。
5)点灯してない状態、冷めている状態のランプを乾拭き。
6)細かい部分が気になる場合は、軍手で拭き取るとよい。
<ペンダントタイプ>
●作業手順
1)電源を落とす
2)カバーの表と裏を乾拭きする。
3)油汚れがついている部分があった場合乾いた布に染み込ませて拭き取る。
4)綺麗な布で仕上げの乾拭き。
5)電球が冷めていることを確認し、外してから乾拭きをする。
6)電球に中性洗剤を使う場合は、口金部分には付かないよう注意する。
器具本体とカバーを拭くだけで見違えるほど明るくなります。
ぜひ一度試してみてください。
お母さんだって隅々やらない浴室の手入れ
油断するとすぐに汚れが目立ってしまう浴室。
掃除を繰り返しても増えていくカビと戦うのはどこのご家庭でも一緒なのではないでしょうか。
もしかしたら実家ではお母さんは諦めているかもしれません。
そこでもし、きれいにしたら大変喜んでくれるのではないでしょうか?
<タイル目地のカビ汚れ>
○用意するもの
・重曹パウダー
・酸素系漂白剤
・粉石けん
・歯ブラシ
●作業手順
1)汚れが気になるところに重曹パウダーをかける。
2)歯ブラシでこする。
3)シャワーで流す。
4)落ちないカビ汚れに酸素系漂白剤:粉石けんを1:1で混ぜ、少量のぬるま湯で溶いたものを塗りつけ1時間ほど置く。
5)歯ブラシでこする。
6)シャワーで流す。
<壁の黒ずみ>
○用意するもの
・重曹水スプレー(重曹を水に溶いたもので大丈夫です)
・クエン酸スプレー(クエン酸を水に溶いたもので大丈夫です)
・ティッシュペーパー
・スポンジ
・布巾
●作業手順
1)汚れている部分をしっかりと乾かす。
2)全体にまんべんなく、クエン酸スプレーをかける。
3)ティッシュペーパーをあてる。
4)上からクエン酸スプレーをもう一度かける。
5)10分ほど放置。
6)はがした後、重曹水スプレーをかける。
7)よごれが緩んでいる状態のところを、スポンジでこすり落とす。
8)シャワーで洗い流す。
<小物類の汚れ>
○用意するもの
・重曹パウダー
・重曹
・スポンジ
●作業手順
1)浴槽の湯が温かいうちに風呂桶、風呂椅子を浸け込む。
2)1/2カップの重曹を入れ、よく溶かす。
3)一晩そのまま放置。
4)翌朝、スポンジでこすり洗う。
5)落ちない汚れは重曹パウダーをかけ、こすり洗う。
<ドアの水垢>
○用意するもの
・重曹ペースト(重曹を硬めに水で溶いたもので大丈夫です)
・クエン酸スプレー(クエン酸を水で溶いたもので大丈夫です)
・ティッシュペーパー
・歯ブラシ
●作業手順
1)汚れた部分にクエン酸スプレーを拭きかける。
2)ティッシュペーパーをかぶせる。
3)その上からクエン酸スプレーをさらに拭きかける。
4)15分程度放置する。
5)はがした後、歯ブラシで汚れを落とす。
6)落ちにくい汚れは、重曹ペーストを塗りつけブラシでこすりとる。
毎日入るお風呂場。
それがきれいになっているだけで気分もいいものです。
どこか一ヶ所だけでも、綺麗にしてみてはいかがでしょうか。
お母さんはどこまでやってる?実家の窓の手入れ
透明でクリアな窓ガラス。
雨風から普段守ってくれている分、汚れも目立ちます。
実家でなくても掃除を怠りがちな場所です。
そんな窓ガラスからの景色がよく見えたらお母さんも喜んでくれるのではないでしょうか。
ぜひ、拭くだけではないちょっと手の込んだ掃除をしてみてはいかがですか。
<窓ガラス>
○用意するもの
・クエン酸スプレー(クエン酸を水で溶いたもので大丈夫です)
・窓用ワイパー
・大きめのブラシ
・布巾
・マイクロファイバーの布巾
・スポンジ
●作業手順
1)大き目なブラシでサッシに溜まった土埃やごみをかき集め、取り除く。
2)布巾にぬるま湯をたっぷりと含ませ、窓ガラスの汚れを洗い流すように拭いていく。
3)窓ガラス全体にクエン酸スプレーをかける。
4)窓用ワイパーで左右ジグザグに拭き降ろす。
このとき、最後少しだけ上に向けるとよい。
5)乾いたマイクロファイバーの布巾で丁寧に拭き取る。
6)窓から流れ落ちた湯を利用し、サッシの溝サイズに切ったスポンジでサッシを拭き取る。
<網戸>
○用意するもの
・重曹パウダー
・クエン酸スプレー(クエン酸を水で溶いたもので大丈夫です)
・大きめのスポンジ
・布巾
●作業手順
1)風呂掃除用などの大き目のスポンジに水を含ませ、重曹パウダーをふりかける。
2)スポンジを大きく動かし、網戸の上部からやさしくこすり下ろす。
3)内側、外側、両面同じことを行う。
4)クエン酸スプレーを吹きかけ(クエン酸水を含ませた布巾で拭ってもよい)、布巾でやさしく拭き取る。
5)内側、外側、両面同じことを行う。
窓専用のものを使うので、ホームセンターや100円ショップなどで道具を揃えるといいでしょう。
綺麗に見えて結構汚れがついているものなので、びっくりするかもしれません。
実家のテレビは母の暇つぶし、貴重な情報源
最近では昼はパートなど行っているお母さんもいらっしゃいますが、暇つぶしにテレビをつけているというご家庭も多いのではないでしょうか。
テレビ自体を掃除することは中々ありません。
メンテナンスだと思い、実家のテレビを綺麗にしてみたら映りも綺麗になるのではないでしょうか。
○用意するもの
・やわらかい布(カメラ用、メガネ用クロスなどでも大丈夫です)
・綿棒
・ハタキ、または掃除機
●作業手順
1)テレビ画面についた汚れは、やわらかい布で力を入れず拭き取る。
2)指紋が付きがちな画面の四隅は布で拭き取る。
3)端の埃は、綿棒で拭き取る。
4)裏の通気口についた埃は、ハタキ、もしくは掃除機で吸い取る。
5)コンセントを抜き取り、乾拭きを行う。
テレビの表面が傷つく可能性があるため、水拭きや洗剤の使用は厳禁です。
また、ティッシュは静電気を起こしやすいため、かえって埃を付きやすくしてしまいます。
正しい掃除方法で綺麗にしていきましょう。
日頃の感謝を行動で
いま実家にいる方も、実家にいない方も。
いつもはできない、ちょっとしたところの掃除をやってみるだけで部屋が少しだけ変わって見えます。
お母さんが手が回らない痒い場所に、手を伸ばしてあげてみてはいかがでしょうか?
まずは、難しいことを考えずに、いつも通りの掃除を手伝ってあげるのも喜ばれるかもしれません。