子供部屋にベッドを置きたいけれど場所をとるから、と躊躇してしまう方もいらっしゃいますよね。
そんな時に狭い部屋でも、省スペースな二段ベッドはおすすめです!
高い場所から部屋を見下ろせる上段は、お子さんに大人気ですね。
今回は、二段ベッドのメリットや、注意点、成り立ちまでもご紹介します。
二段ベッドを購入する際に、注意することは天井までの高さです。
ぜひ、最後まで読んでくださいね。
二段ベッドの成り立ち
今でこそ日本でも当たり前のように使われている二段ベッドですが、実は詳しい成り立ちが知られていない家具でもあるのです。
そもそも歴史を確かめてみようとしても、具体的な資料や経緯などが判明していないため、調べても有意義な情報が得られないというのが現状です。
始まりは日本ではなく、ベッドを昔から使ってきている外国となっていて、時代を遡ると最初にベッドを使用したのは古代エジプトと言われています。
とはいえ、現在のようなベッドの形ではなく、動物を模した、4本の脚が付いた台とも言うべきものでした。
フットボードのみが取り付けられており、動物の毛皮をなめした革や衣類を敷いていました。
これをロープでしっかりと固定してから、天井からぶら下げて、その下に別のベッドを設置したものが二段ベッドのきっかけであるとされています。
下に置くものが別の何かなら、ロフトベッドであるとも言えるでしょう。
ここから時代の流れとともに変化していき、最終的には現在の形状に落ち着いたと言えます。
二段ベッドの始まり
先程とは違う説があるので、ご説明していきます。
他の説としては、二段ベッドを最初に使ったのは、ヨーロッパのとある裕福な家族であると言われています。
長距離旅行の際に使用しており、上の段に主人が下の段に使用人が眠っていたとされています。
ベッドの中には違うベッドを下側へ入れておくことが出来るタイプもあり、これが後の二段ベッドとなったという説もあります。
日本でベッドが広まったのは、かつて双葉製作所と呼ばれていた「フランスベッド」がソファベッドを開発して売り出したことがきっかけとなっています。
今は二段ベッドの製作から手を引いていますが、昭和30年代にはフランスベッドが市場のほとんどを占めており、頑丈で安全なベッドの製作をコンセプトに生産を進めていました。
特に鉄を素材に用いたものは、耐久性が抜群だったことから会社の社員寮にも置かれていたのです。
現在の二段ベッドは、日本では子供部屋に設置するベッドの定番とも言えるものになっています。
縦に重ねるため天井にこそ近くなりますが、部屋を圧迫することはないので、外国ほど家が広くない日本では重宝されているのです。
天井までの圧迫感はあるけれど、二段ベッドにはメリットがたくさん!
二段ベッドは、天井との距離が近いため、圧迫感を覚えやすい家具ではありますが、決してデメリットばかりではありません。
部屋をコーディネートするなら、いろんな家具を置きたいと考えますが、その中でもベッドはスペースのほとんどを埋めてしまうくらいの大きさをしています。
しかし、二段ベッドなら1台分のスペースがあれば良いので、部屋に余裕が生まれます。つまり、それだけ置ける家具が増えて、部屋を広く使うことが出来るということになります。
また、子供部屋と二段ベッドとの相性は抜群です。
身体の成長に合わせてシングルベッドへと分解すれば良いので、新しく買い直す必要がありません。
さらに、子供にとっては自分だけの場所となるので、創意工夫のし甲斐があり、精神的に自立しやすくなります。
特に兄弟や姉妹がいるのなら、使い方の幅が広がり、安心感を得られることでしょう。
狭い部屋でもベッドで眠りたいと考えている人や、少しでも違う家具を揃えたいと思っている人におすすめと言えるでしょう。
2段ベッドを購入する際の注意点・天井までの高さに気をつけて!
二段ベッドを購入する際は、買う前に部屋がどれくらいの広さで、天井までの距離はどれだけになるのかを調べておきましょう。
室内に並んでいる家具の種類や数、サイズも確認しておいて下さい。
ベッドの大きさによっては、設置出来なくなる可能性があります。
上の段を使う場合、どうしても天井に近くなるので、圧迫感を覚えることが多いのです。
あまりにも距離が近いと、起き上がると同時に頭を天井や照明器具にぶつけるといったアクシデントが発生します。
一般的な二段ベッドの高さは大体160cmとなっています。
狭いところを苦手としている人は、なるべく天井までの距離に余裕があるものを選んで下さい。
そのような低めの二段ベッドは、10cmほど低めに造られているため、お布団の上げ下ろしに手間が掛からず、スムーズに行えるようになります。
これなら天日干しもある程度は楽に済ませられるので、ダニやカビへの対策も取りやすくなるでしょう。
低いベッドは探せば他にもたくさんあるので、小柄な人でもしっくり馴染むものが見つかるはずです。
高さを抑えた2段ベッドで天井との圧迫感を軽減
高さを抑えて造られている二段ベッドなら、狭い部屋でも天井との圧迫感を覚えることはないでしょう。
日本の家や建物は、一般的に床から天井までの高さが240cmと言われています。
大半のアパートやマンションはこれに当てはまると言っても良いでしょう。
その部屋に高めの二段ベッドを置くと、スペースがほぼベッドで埋まってしまいますが、低いタイプのものを選べばその心配はなくなります。
お布団の上げ下ろしも簡単になるので、親御さんも片付けや天日干しをしやすくなります。
二段ベッドの中には高さだけではなく幅も控えめに設計されたものがあるので、そういったベッドは部屋を広く使いたい場合や、小柄な体格の人に適しています。
また、意外と場所を取るものが「梯子」です。
しかし、これも省スペースを目的とした梯子にすれば、斜めではなくベッドと垂直に取り付けれるようになっているので、位置を気にしなくても良いのです。
部屋の広さを無視出来るというのはとても助かります。
そのおかげで、空いている部分は収納場所として利用するなど、有効的な使い方も生み出せます。
二段ベッドの事故に注意!対策は?
二段ベッドを設置する際に最も気を付けなければならないのは「転落」です。
上段には、柵が取り付けられているものの、それほど高いわけではないので、簡単に乗り越えて落っこちてしまう事故は珍しくありません。
特に小さい子供は寝相が安定しないことも多く、寝返りの勢いで落ちる危険性は高いと言えるでしょう。
上の段から身を乗り出して、下の段に向かって話しかけた時や、遊んでいて柵を乗り越えてしまうこともよくあるのです。
二段ベッドを子供部屋に置く際は、片側を壁にくっつけて、柵は絶対に取り外さないようにして下さい。
出来れば、それに加えて別の柵も付けたいところです。
そして、実際に上がらせてみて、手摺りはしっかり掴まれるのか、梯子がずれてしまわないかなどを確かめて下さい。
軽く揺らして軋まないかを調べたり、万が一のために、ウレタンのマットなどを敷いておくのも良いでしょう。
また、天井との距離が近いと、頭をぶつけてしまうこともあります。
大した怪我にはなりませんが、起きるたびにこれでは困るので、天井までの距離もある程度空けておくと良いでしょう。
省スペースな二段ベッドはおすすめ
お子さんにとって二段ベッドは憧れですよね。
しかし、上段からの転落事故などが多いので、設置する際は必ず片側を壁につけ、柵は外さない注意してください。
注意して使用すれば、二段ベッドはとても快適です。
また、使わなくなった二段ベッドは収納場所としても使えますよ。
ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。