ミシンが苦手という方、いらっしゃいますよね。
まっすぐ縫いたくても、どうしてもガタガタの縫い目になってしまうという方に、正しい縫い方をお教えします!
正しい縫い方を覚えれば、苦手なミシンを克服できますよ。
お子様用の手作りグッズだって作れるようになります!
ぜひ、参考にしてくださいね。
苦手なミシンで縫い目がガタガタ!正しい縫い方①
ミシンを使って生地を一定の長さだけ縫いたいと思っても、どうやって長さを測定すれば良いのかが分からず、縫い目がガタガタになってしまったという話は珍しくありません。
チャコペンで線を引いたり、目印に待ち針を刺しても、結局仕上がりが歪んでしまうこともよくあります。
そんな時は「目盛」を使いましょう。
押さえの部分に付いている目盛を使えば、途中で曲がることがなく、真っ直ぐ縫い上げることが出来ます。
例えば、右の目盛である赤い線から針までの距離が5mmになるように設定したら、あとは目印として決めた線の上を、生地の切り替え部分が通るように縫っていきます。
針は見ないで、目盛と生地に意識を注いで下さい。
余所見をすると手元が狂い、せっかく上手く縫えていたにもかかわらず、歪みが生まれてしまう可能性があります。
また、ミシンによっては針の位置が動かせないものもあります。
その上で目印になりそうなものが見当たらない場合は、マスキングテープを貼り付けたり、ペンを使って自分で目印となる線などを描き込みましょう。
苦手なミシンで縫い目がガタガタ!正しい縫い方②
どれだけ縫っても縫い目がガタガタになってしまう場合は、もしかするとミシンの針目の設定が初期設定のままになっている可能性があります。
針目は全て同じものではなく、生地に合わせて変更しなければなりません。
例えば、薄手のリネンならはっきりと縫い目が確認出来ても、柔らかいキルトニットの場合は、糸が生地に埋もれてしまい、見えなくなるといったことがあり得ます。
どれくらいの針目が適しているのかは生地によって異なるため、本番の生地を縫う前に、適当な端切れを使って練習してみましょう。
そして、最適な針目を見つけて下さい。
縫い目が細かいほど頑丈な仕上がりになるので、あまり大きすぎない方が良いかもしれません。
また、針と糸は薄手や厚手、ニットなど、それぞれの生地に合っているものが存在します。
子供用の上着や通園に使う道具を作るなら「シャッペスパン」の60番と、普通の布地に使用する「11番」の針を選びます。
どれがどの種類なのか分からない時には、店員さんに聞けば目的のものを教えてくれるでしょう。
ガタガタ縫い目を目立ちにくくするには?ミシンのトラブルを防止するには?
ガタガタの縫い目が目立たせないようにするには、生地と糸の色を合わせることが大事です。
色が別々では歪んだ縫い目がはっきりと分かってしまい、とても不格好な仕上がりになってしまいます。
糸を購入する際には使う生地の端切れを持って行って、色見本と見比べながらしっくり来る色を探して下さい。
また、ミシンは意外とトラブルが発生しやすいものですが、対策も取りやすいので、トラブルを引き起こす行動を取らないように気を付けましょう。
まず、家庭用のミシンの針の穴は、どんな縫い方でもスムーズに行えるようにするため、業者などが使用しているものよりも大きいという特徴があります。
あらゆる縫い方が出来て非常に便利ではありますが、油断すると生地も穴の中に入ってしまいます。
特に縫い始めに起こりやすいとされています。
これでは糸が絡まってしまうので、針は生地の端から4mmほど離れた位置に刺して、それから押さえを下げていき、皺が寄らないように注意しながら返し縫いを行うと良いでしょう。
ミシンのトラブル防止!焦らずゆっくり縫おう
ミシンを使った際に縫い目がガタガタになることを防ぐためには、とにかく焦らないことが重要です。
焦っていると縫い目が曲がっていたり、変な音を立てていることなどに気が付かないまま作業を進めていることが多くなります。
このように作業をすると出来上がった時には、酷い仕上がりになっている場合もよくあります。
しかし、例え焦っていたとしても、普段とは違う音がミシンから聞こえてきたら、一旦手を止めて下さい。
そうすれば何が原因なのかを突き止めることが出来ます。
また、家庭用のミシンは工場で使われているものとは異なり、収納と持ち運びが簡単に行えるように軽めに作られているので、手荒に扱うとすぐに壊れてしまいます。
また、縫う部分が多い場合は、スピードを上げずゆっくり縫うことを心掛けて下さい。
特に直線距離はひたすら真っ直ぐ縫っていけば良いので、慣れてくると早めに終わらせたいと思うようになります。
ですが、ここで焦ると失敗する可能性があります。
油断しないで、丁寧に縫っていくようにしましょう。
ミシンのトラブル防止!「返し縫い」には注意
工場などで使われているミシンは真っ直ぐ縫うことしか出来ないため、複数のミシンを使い分ける必要がありますが、家庭用ミシンは1台あれば様々な縫い方を行うことが出来ます。
非常に便利ではあるものの、その分ミシンに掛かる負担が大きめです。
例えば、針が左右に動くジグザグ縫いを、スピードを上げた状態で進めると、縫い目はガタガタになり、ミシンもいずれは耐えきれなくなります。
特に返し縫いをする際は、始めと終わりには必ず止まるようにして下さい。
戻る時は3回ほどが目安です。
作業を一気に進めようとすると、ミシンが動きについてこられなくなり、下糸が絡まってしまいます。
また、縫う距離が長ければ、それだけミシンへの負荷も増していきます。
なるべく、ミシンに負担を掛けないようにするには、生地の端から4mmほどの位置に針と押さえを下ろします。
そして、3針進み、一旦止まってから今度は3針戻っていきます。
返し縫いが済んだら、再び縫っていきます。
これを繰り返していきます。
ただし、変な音がするなど、明らかに異常と分かるようなことが起きたら、すぐに手を止めて下さい。
ミシンのお手入れ方法
ミシンをきちんと手入れしなければ、縫い目がガタガタになってしまったり、途中で動かなくなる可能性があります。
普段からこまめにメンテナンスを行いましょう。
まずは小銭などを使い、天板を外します。
そして、付属されている掃除用ブラシや掃除機で、中の埃や糸くずを取り除いて下さい。
放置しておくと故障の原因になりかねません。
大きくて目立っている埃を最初にキッチンペーパーなどで拭き取り、残りの細かい埃をブラシやエアスプレーで落とせば綺麗になります。
また、使った後は専用の油を1滴差しておけば、動きが滑らかになります。
とはいえ、生地に付着させるわけにはいかないので、差すタイミングにもよりますが、余分な油をキッチンペーパーで拭いてから、いらない布や端切れなどを縫った上で本番に移りましょう。
なお、差す場所は「釜」と「レール」の2箇所です。
ちなみに釜とはボビンを取り付ける場所のことを指しており、「水平釜」と「垂直釜」の2つのタイプがあります。
家庭用ミシンは前者が多いです。
こちらは下糸を設置しやすく、糸が絡むことも少ないので、使いやすいからです。
ミシンはゆっくり優しく使おう
ミシンを使って縫う時は、適当にやったり焦ったりしてはいけません。
ゆっくり丁寧に、目盛りを見ながら縫っていけば、ガタガタにならず真っ直ぐな縫い目になります。
また、ガタガタの縫い目でも、生地と合った糸を使うことで目立ちにくくなりますよ。
家庭用ミシンはとても繊細です。
縫っている時に、少しでも変な音がしたら手を止めて、トラブルがないか確認しましょう。